【完結】婚約破棄された公爵令嬢 アンジェリカ様

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「ふう 結構な距離があるよね
疲れたよ まだこれでも 四分の一廻ってないからね」

そう オリオン王子が国を廻っている途中
このホテルに泊まるためにやってきた

「位置的にブレシア公爵領に近いな…
誰か!」

「はい」

「ブレシア公爵に先触れを
3日程したら伺うと伝えてきてくれ
もう遅いので明日にでも頼む
私は先に他の領地を廻ってくる」

「畏まりました」

ホテルのロータリーに馬車を廻し
扉を開け降りると

奥から 女将が慌ててやってくる

「これは オリオン殿下」

「あぁ 女将か?
いきなりですまぬ 
予約を入れておけば良かったな
時間がおして 今日はここに泊まるのが
良いと思ったのでな 部屋は空いておるだろうか?」

「それはそれは ありがとうございます
お部屋はございますが 準備をしてまいりますので こちらで少しお待ち下さいませ お茶をお持ちいたします」

「あぁ たすかる」


そしてアンジェリカ達が通された
衝立のある向こう側へ案内された


お茶の準備が整うと

「こちらをどうぞ」
とハーブティーをだされ
飲んで一口
「これは 美味いな」

「ありがとうございます
オリオン殿下には 少しお疲れでございますか?」

「あぁわかるか?
今 国中を廻ってきておるところだ」

「まぁ それは大変でございますね」

「そうだな でも行ったこともない
所が多いから それはそれで面白いが
ここの近くは ブレシア公爵家が近いから 近いうちに伺うと明日にでも 先触れを出そうと思ってな そこでは 数日滞在したいとは思っている」

「まぁ そうでごさいましたか
このように国のことを考えてくださる殿下に 感謝いたします」

「私はまだまだ勉強不足だから
至らぬところもあるかと思うが
よろしくな」

「ありがたきお言葉にて……
お待たせいたしました
準備が整いましてございます」

「すまない 手間を取らせた」

「とんでもございません」

そう言って部屋へと案内をさせる





姿が見えなくなって

フロントの奥のへと入ったら
扉を締め
マネジャーを呼ぶ

「女将さん お呼びとか」
「ええ マイク 貴方確か ブレシア公爵家のマチルダさんとは 親戚だったわね」

「そうてすよ 久しく会ってませんが こないだ マリアとマルコには会えましたけどね」

「ならさ 急いで公爵家に行って
マチルダさんから 公爵様に伝言を」

「オリオン殿下ですか?」

「そう アンジェリカ様に一方的な婚約破棄をした王家じゃないか
オリオン殿下はいい人なんだけどさ
どうも近々公爵家に行くと
明日先触れを出すみたいなんだよ」

「成程 それを今から俺がマチルダから公爵様に伝えてくればいいんだな」

「そう 
だって怒って領地に帰ってこられたのに 殿下が行かれるって
会いたくないかもしれないだろ
それなら お教えあげたほうがいいだろう?
会う合わないは公爵様がお決めになるだろうから」

「よし すぐにいってきますよ」

「頼むよ 暗いから気をつけなよ」

「大丈夫ですよ 元気なの一頭のっていきますね」

「あぁ 宜しくね」

「はい 行ってまいります」

マイクは急いで出ていった







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