65 / 76
64
しおりを挟む
アンジェリカ リザ達が アイリスや自分の旦那様に (*ノェノ)キャーなんて言っている頃
「フィーナが 王都に着きましてございます」
回廊の柱の影で 報告されると
「ビックリしたなぁ もう」
と気を抜いているラインハルト
「だめだこりゃ」
本当に声にならない言葉で呆れるジル
「なんか言った?」
「いえ フィーナが王都に着きまして
ご報告に参りました」
「ジュリアンとオリオンは どこまで来ているのかな?」
「お二人共 明後日には 王都に入られます」
「分かった では フィーナの所に行って 準備を始めようか」
「畏まりました」
馬車を繰り出し 街の中へ
賑やかな中心部を少し抜けた所で
馬車が止まった
「ここに居るのか?」
「左様でございます」
道を挟んだところにある 豪邸を指差す「パーティーの準備はどうなっている?」
「今から 商人になりすました部下達が
フィーナの所に参る手筈になっております あっ 丁度来たようでございますよ」
見ると馬車が止まった
中から3人ほどが降りてきて
ひとりがこちらを見て コクンと軽く頷いた
ジルも頷き返し 3人は中にはいっていく
パーティーの準備とは……?
商人になりすましフィーナに近づくって?
ええ!ご説明いたしましょう!
バシ!
ジルさんの乱入です!
「余計な事をするな!」
ゔっ…退散いたします……
「ジルどうした?」
「いえ ハエが一匹おりましたので
片付けました」
「?まあいい 入っていった者達が出てこないとなれば 上手くいっているようだな」
「その様です」
暫くその場にいたが 馬車を引き上げさせた
フィーナは
「うわぁ こんなドレス久しぶりよ
ホントにいいのぉ~?うふふ」
「勿論でございますよ フィーナ様は何を着てもお似合いになりますから 私共も
嬉しゅう御座います」
眼の前に広げられたドレスの数々
それに合わせた ネックレスや指輪等の宝石 全てが 本物にしか見えない 精巧に作られたイミテーション
「あんな女に 本物を使う必要はない」
と ラインハルトの一声で全てが偽物
ドレスは既製服 この娼館ですら
「さる王族の方が フィーナ様をお見かけしたらしく 是非自分の元に来て欲しい この館も全て自由に使ってほしい 欲しいものは我慢せず買って欲しい」と嘘で唆され ホイホイとやって来た
◯キブリホイホイならぬ
フィーナホイホイである
「どなたかしら~もう 私の魅力はやっぱり隠せないのね 罪な女よね私」
「そうでございますね フィーナ様の魅力 美貌は素晴らしいものです 是非色々な方にお見せしたい!」
「まぁ そんなこと無いわよ~うふふ
でも パーティーや夜会なんて無理よね
久しぶりに行きたいのに~」
「それでしたら こちらでお開きになられてもよろしいのでは?」
「え!まあ!そうね!
あ~でも 私この国の方にお知り合いはいないから 無理よ」
「左様でございますね あっ」
言いかけて辞める
「なになに?なにか思いついたんでしょ?」
「仮面舞踏会は如何でしょう」
「仮面舞踏会……」
「はい それでしたら フィーナ様もお知り合いがおられなくても 気兼ねなく
他の方とお話もダンスも出来ます 私達が 他の貴族の方々にも 参加のお声もかけやすくなります」
「まぁ!なんて素敵なの!」
「早くて 明後日にはご準備出来ますが
とうなさいますか?」
「ええ!お願いするわ キャ~!」
「畏まりました では準備もございますので フィーナ様ドレスやアクセサリーを決めてしましましょう」
「そうね!」
こうして舞台がつくられるのであった
「フィーナが 王都に着きましてございます」
回廊の柱の影で 報告されると
「ビックリしたなぁ もう」
と気を抜いているラインハルト
「だめだこりゃ」
本当に声にならない言葉で呆れるジル
「なんか言った?」
「いえ フィーナが王都に着きまして
ご報告に参りました」
「ジュリアンとオリオンは どこまで来ているのかな?」
「お二人共 明後日には 王都に入られます」
「分かった では フィーナの所に行って 準備を始めようか」
「畏まりました」
馬車を繰り出し 街の中へ
賑やかな中心部を少し抜けた所で
馬車が止まった
「ここに居るのか?」
「左様でございます」
道を挟んだところにある 豪邸を指差す「パーティーの準備はどうなっている?」
「今から 商人になりすました部下達が
フィーナの所に参る手筈になっております あっ 丁度来たようでございますよ」
見ると馬車が止まった
中から3人ほどが降りてきて
ひとりがこちらを見て コクンと軽く頷いた
ジルも頷き返し 3人は中にはいっていく
パーティーの準備とは……?
商人になりすましフィーナに近づくって?
ええ!ご説明いたしましょう!
バシ!
ジルさんの乱入です!
「余計な事をするな!」
ゔっ…退散いたします……
「ジルどうした?」
「いえ ハエが一匹おりましたので
片付けました」
「?まあいい 入っていった者達が出てこないとなれば 上手くいっているようだな」
「その様です」
暫くその場にいたが 馬車を引き上げさせた
フィーナは
「うわぁ こんなドレス久しぶりよ
ホントにいいのぉ~?うふふ」
「勿論でございますよ フィーナ様は何を着てもお似合いになりますから 私共も
嬉しゅう御座います」
眼の前に広げられたドレスの数々
それに合わせた ネックレスや指輪等の宝石 全てが 本物にしか見えない 精巧に作られたイミテーション
「あんな女に 本物を使う必要はない」
と ラインハルトの一声で全てが偽物
ドレスは既製服 この娼館ですら
「さる王族の方が フィーナ様をお見かけしたらしく 是非自分の元に来て欲しい この館も全て自由に使ってほしい 欲しいものは我慢せず買って欲しい」と嘘で唆され ホイホイとやって来た
◯キブリホイホイならぬ
フィーナホイホイである
「どなたかしら~もう 私の魅力はやっぱり隠せないのね 罪な女よね私」
「そうでございますね フィーナ様の魅力 美貌は素晴らしいものです 是非色々な方にお見せしたい!」
「まぁ そんなこと無いわよ~うふふ
でも パーティーや夜会なんて無理よね
久しぶりに行きたいのに~」
「それでしたら こちらでお開きになられてもよろしいのでは?」
「え!まあ!そうね!
あ~でも 私この国の方にお知り合いはいないから 無理よ」
「左様でございますね あっ」
言いかけて辞める
「なになに?なにか思いついたんでしょ?」
「仮面舞踏会は如何でしょう」
「仮面舞踏会……」
「はい それでしたら フィーナ様もお知り合いがおられなくても 気兼ねなく
他の方とお話もダンスも出来ます 私達が 他の貴族の方々にも 参加のお声もかけやすくなります」
「まぁ!なんて素敵なの!」
「早くて 明後日にはご準備出来ますが
とうなさいますか?」
「ええ!お願いするわ キャ~!」
「畏まりました では準備もございますので フィーナ様ドレスやアクセサリーを決めてしましましょう」
「そうね!」
こうして舞台がつくられるのであった
58
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる