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第1章
〜番外編〜 宰相閣下の多忙な2日間
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今日は勇者召喚の日だ。これを成功させれば俺は国内外で評価される。失敗するわけにはいかないな。全部で10人召喚されるらしいから失敗しないようにしないとな。
魔術師たちが呪文を唱え始める。
10分ほど経ち、部屋が強い光に包まれた。
「勇者召喚成功です!」
おお!やったぞ!ついにできたか!ん?11人いないか?まあいいか。
「ようこそ………」
やっと説明が終わった。11人目の職業は英雄?聞いたこともないな。とりあえず少し話をしてみるか。
「君は一体どういうものなんだ?勇者召喚された人間は全部で10人の予定だったし、絶対にどちらかの職業が勇者になるはずなのに。英雄というスキルか。勇者よりも上かもしれないからな。同郷のものたちをうまく引っ張っていってほしい。あの光の勇者と共に。よろしく頼むぞ。」
「了解だ。」
なんなんだ?こいつは?どうしてこんなに欲求不満な顔をして入る?まあとりあえず要観察でいいだろう。
あいつが出て行く。
「ふぁ~疲れた。」
「お疲れ様です宰相様。」
「ああ。今日はもう疲れた。」
明日の説明が終われば俺の仕事はたまに見に行って元気付けたり、世界に勇者をアピールするだけだ。
はあ。朝が早い。明日からは寝よ。お?これでみんな来たな。
「さて。皆さん揃いましたね。それでは…」
ふう。説明すること多すぎ。めんどくさかった~。
「どうした?咲夜戻らないの?」
ん?なんかいや~な予感が。
「先に行っててくれ。」
「わかった。」
ああ、もう!この人またか。
「すいません。」
「なんでしょうか?」
笑顔。笑顔。笑わないと。
「俺少し旅に出ます。」
は?急に何を言い出すんだ?
「!?どういうことですか!?」
「ああ、焦らないでください。説明しますから。」
「はい。」
説明を聞いて少し理解した。なるほどな。それじゃあ影もつけられないな。まあ冒険者ギルドのカード持たせておけばいいか。
「なるほど。そんな弊害が。それでは冒険者ギルドに登録しておきましょう。SSS級にしておきますからそれでギルドカードを持っていただければ何かあった時の足取りがわかるので。はい、これです。」
「わかりました。それでは今から俺は行きたいと思うので彼らには何かもっともらしい理由をつけて誤魔化しておいてください。それから俺については公表はしないでください。これを守っていただければ魔王群討伐後、宰相さんに俺はつきますよ。」
フーン。こいつなかなか頭の回るやつだな。
「そうか。そしたら気軽に喋ろう。長い付き合いになりそうだしな。それじゃあ50日後にまた会おう。待っている。」
「ああ。またな。」
そう言って城から出て行った。さて、それじゃああとは謁見だけだ!城の案内はアモイ伯爵にやらせよう。
謁見室に勇者たちが入ってくる。
「表をあげよ。」
ぎこちないが様にはなっている。
「楽にせい。皆素晴らしい力を持っていると聞いた。これから活躍してくれることを願っておるぞ。してそこの者、お主がトップか?」
「はい。称号 希望の勇者というものを持っております。」
「それは良いな!それじゃあこれから大変なこともあるが、この世界のためにわしたちと共に頑張ってほしい。もちろん終わった後の報酬はしっかり準備しておる。安心せい。」
何人か顔色が変わったな。まあそりゃそうだろう。対価があるなら誰だったやる気が出るもんだ。
「報酬は当然成果を出した順番に良くなっていきます。それではみなさん頑張ってください。」
勇者たちが出ていく。
ふぁ~やっと終わった~これでのんびりできるか?
謁見室を出ると光の勇者が待っていた。
「咲夜は何処に行ったんですか?」
「職業 英雄の者か?それなら脱走を図ろうとしたから別で訓練されることになった。彼が反省をすれば戻ってくるだろう。」
「え!?」
「仕方がないことだな。我々の管理外に行けば殺す以外の選択肢がないからな。下手をすれば魔王側に着いてしまう恐れもあるからな。」
「そう…ですか。」
だいぶ落ち込んでいるな。
「でも大丈夫だ。反省すれば戻ってくるんだ。諦めるな。」
「そうですよね!」
少し元気を取り戻したようだ。
「それじゃあな。」
「はい。」
やった~!これで俺は自由だ~!
「うーん。」
精一杯背伸びをする。
確か次の予定は3日後だったな!それまで休むぞ~!
魔術師たちが呪文を唱え始める。
10分ほど経ち、部屋が強い光に包まれた。
「勇者召喚成功です!」
おお!やったぞ!ついにできたか!ん?11人いないか?まあいいか。
「ようこそ………」
やっと説明が終わった。11人目の職業は英雄?聞いたこともないな。とりあえず少し話をしてみるか。
「君は一体どういうものなんだ?勇者召喚された人間は全部で10人の予定だったし、絶対にどちらかの職業が勇者になるはずなのに。英雄というスキルか。勇者よりも上かもしれないからな。同郷のものたちをうまく引っ張っていってほしい。あの光の勇者と共に。よろしく頼むぞ。」
「了解だ。」
なんなんだ?こいつは?どうしてこんなに欲求不満な顔をして入る?まあとりあえず要観察でいいだろう。
あいつが出て行く。
「ふぁ~疲れた。」
「お疲れ様です宰相様。」
「ああ。今日はもう疲れた。」
明日の説明が終われば俺の仕事はたまに見に行って元気付けたり、世界に勇者をアピールするだけだ。
はあ。朝が早い。明日からは寝よ。お?これでみんな来たな。
「さて。皆さん揃いましたね。それでは…」
ふう。説明すること多すぎ。めんどくさかった~。
「どうした?咲夜戻らないの?」
ん?なんかいや~な予感が。
「先に行っててくれ。」
「わかった。」
ああ、もう!この人またか。
「すいません。」
「なんでしょうか?」
笑顔。笑顔。笑わないと。
「俺少し旅に出ます。」
は?急に何を言い出すんだ?
「!?どういうことですか!?」
「ああ、焦らないでください。説明しますから。」
「はい。」
説明を聞いて少し理解した。なるほどな。それじゃあ影もつけられないな。まあ冒険者ギルドのカード持たせておけばいいか。
「なるほど。そんな弊害が。それでは冒険者ギルドに登録しておきましょう。SSS級にしておきますからそれでギルドカードを持っていただければ何かあった時の足取りがわかるので。はい、これです。」
「わかりました。それでは今から俺は行きたいと思うので彼らには何かもっともらしい理由をつけて誤魔化しておいてください。それから俺については公表はしないでください。これを守っていただければ魔王群討伐後、宰相さんに俺はつきますよ。」
フーン。こいつなかなか頭の回るやつだな。
「そうか。そしたら気軽に喋ろう。長い付き合いになりそうだしな。それじゃあ50日後にまた会おう。待っている。」
「ああ。またな。」
そう言って城から出て行った。さて、それじゃああとは謁見だけだ!城の案内はアモイ伯爵にやらせよう。
謁見室に勇者たちが入ってくる。
「表をあげよ。」
ぎこちないが様にはなっている。
「楽にせい。皆素晴らしい力を持っていると聞いた。これから活躍してくれることを願っておるぞ。してそこの者、お主がトップか?」
「はい。称号 希望の勇者というものを持っております。」
「それは良いな!それじゃあこれから大変なこともあるが、この世界のためにわしたちと共に頑張ってほしい。もちろん終わった後の報酬はしっかり準備しておる。安心せい。」
何人か顔色が変わったな。まあそりゃそうだろう。対価があるなら誰だったやる気が出るもんだ。
「報酬は当然成果を出した順番に良くなっていきます。それではみなさん頑張ってください。」
勇者たちが出ていく。
ふぁ~やっと終わった~これでのんびりできるか?
謁見室を出ると光の勇者が待っていた。
「咲夜は何処に行ったんですか?」
「職業 英雄の者か?それなら脱走を図ろうとしたから別で訓練されることになった。彼が反省をすれば戻ってくるだろう。」
「え!?」
「仕方がないことだな。我々の管理外に行けば殺す以外の選択肢がないからな。下手をすれば魔王側に着いてしまう恐れもあるからな。」
「そう…ですか。」
だいぶ落ち込んでいるな。
「でも大丈夫だ。反省すれば戻ってくるんだ。諦めるな。」
「そうですよね!」
少し元気を取り戻したようだ。
「それじゃあな。」
「はい。」
やった~!これで俺は自由だ~!
「うーん。」
精一杯背伸びをする。
確か次の予定は3日後だったな!それまで休むぞ~!
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