そして僕たちはひとつになる

hakusuya

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きみは暗闇にまぎれる

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 きみの前に人影ひとかげがある。
 きみの耳に足音あしおとが入っている。
 街灯がいとうが背中を照らす。
 そしてまた背中は暗がりにまぎれる。
 きみは歩調を速める。
 華奢きゃしゃな背中は角の小さな公園にさしかかった。
 きみは懐中かいちゅうにあるものの持ち手を握りしめる。
 その小さな体が公園の入り口を過ぎ去ろうとした時、きみはすでにその背後にめていた。
 片手で対象の口をふさぎ、きみは手にしていたものをその背中に向けて突き刺した。
 わずかな間、きみの胸の中で小さな体はうごめき、そしてやがて動きを止めた。
 きみは諸共もろともに公園に入り、そっとその体を横たえた。
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