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第ニ章 堕ちた歌姫
第64話 おまえのためなら いくらだってバカになれる
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「だって! ……だって……私はトオルを……守らなきゃ……いけないのに。……それだけじゃない……何もできなかったのに……ありがとうって……こんな私にありがとうって。……私……私……王女として……やっていけるの……かな」
王族として、上に立つものとしてこの程度の責任感はあって然るべきものなのかもしれない。でも責任を放棄して逃げることや、自分本位に突っ走るやつが世の中には五万といる。そんな中で彼女はこれだけの逆境に立たされて尚、正面から誠実に向き合おうと必死なんだ。そんな彼女の優しさが、責任感が胸に痛い。気持ちはわかる、なんて簡単に言ってはいけないってことはわかってる。でも彼女が、シャーロットが重圧に苦しんでいることだけは俺にもわかるから、だから……
(それで俺に何も言わずに居なくなろうとか、そんなこと考えてたのかよ)
「……なん……で」
見透かしたような俺の物言いにシャーリーは目を見開く。珍しく感の冴えてる俺かっちょいい……とか考えてる場合ではなく。
(なんとなく……な。俺も自分に嫌気が差して消えちまいたいって思ったことが何度かあってさ。シャーリーの目つきが、後ろ姿が、そんときの俺に似てたから……かな)
真の意味での彼女の苦しみなんてわからない、だって背負ってるものが違うから、違いすぎるから。一つの国を背負う重みなんて一庶民、まして今やただの剣である俺にわかるわけがない。それでも雰囲気だけは感じられた。自分には何もできない、自分なんかいないほうが良いって思った時の絶望、そして虚無感、そんなものを彼女も思い、纏っているんじゃないかって。
(たしかに俺は一人じゃ何もできない、誰かに使われて初めて意味を成す存在だよ。でも意思がある以上、感情がある以上、目の前で苦しんでる人間がいたら黙っちゃいられなかったんだ、特にそれが大切な人なら尚更な。それに俺、シャーリーが隣りにいてくれれば後は何もいらないって、本気で思ってるんだぜ。たとえお前が、シャーリーがどんな風になっても、俺を思っていてさえくれればそれで良いってさ)
そしてこういう時に何がほしいのか。安心感、自分を必要としてくれるもの、場所、人、俺が求めたのはそんなものだった。彼女が同じものを求めているとは限らない、それはわかっている。でも今俺にできるのはそれしか無いから、こんな薄っぺらい人生でできる精一杯を彼女に伝えたい、ぶつけたいと思った。
(でも、よく考えればそれすらも傲慢なんだよな。何もしてやれないのに、大事な時に守ってやれないのにそばには居て欲しい。虫の良い話だよなほんと。だから頑張ろうって思った。ほんの少しでも、道端に落ちている砂利ぐらい小さくてもいいから君の助けになりたいって、そう思って頑張った)
彼女に届いているかはわからない、真意が伝わってるかもわからない。もしかしたら怒ってるかも、呆れてるかも、そんな不安を抱えながらも俺は言葉を続ける。
(俺には君が必要だ。自分でも思うくらい今の俺は情けない体だけどさ、少しぐらいは頼ってくれよ。少しづつ、本当に少しづつかもしれないけど、シャーリーの助けになれるように頑張るからさ)
君が必要だ、なんて言葉ほんとに言う日が来るなんて思いもしなかった。女の子に好きとか愛してるとか、そんな言葉すら一生言わないかもしれないって覚悟してたのにキザにも程が有りすぎる。俺もバルカイトのことどうこう言えなくなってきたな。
「……トオル」
(それともう一つ、何度も言うようだけどお前は一人で背負い込みすぎだ。昨日の依頼の件だってこの街の人たちを助けたいってそう思って受けたんだろ。自分の不得意なことだってことも、危険な案件だってことも承知の上でさ。ならいいじゃないか、シャーリーは王女として、この国の上に立つものとしてしっかりとやれてるよ。俺は、俺だけは、お前の頑張りを見てるからさ。もちろんクロエちゃんもわかってたんだと思う。それに、もしそれに納得出来ないならもっと頑張ればいいじゃないか。俺も一緒に頑張るからさ。……なんて、偉そうな事言いすぎ――)
次の瞬間俺の体を浮遊感が襲う。布が舞い上がり刀身には冷たい風が吹き付けられ、気持ちいいなんて思う暇さえ無く俺の体は落下を始めた……直後、体は二つの細く柔らかな感触に抱きしめられていた。彼女が振り向いた足運び、そして座り込んだ影響で白い花が舞い上がり、花びら達はまるで映画の演出のように満月の光を美しく反射し輝いていた。鍔に載せられた口からは小さな嗚咽が鳴り響き、涙が俺を濡らしていく。
(それに、俺は嫌だからな、シャーリーと離れ離れになるなんて。だから……置いてなんか行かないでくれよ。追いかけていって、やれないんだからさ)
最後に本当に言いたかったことを最大限できる優しい声で伝えると、後はただ彼女が泣き止むのを待ち続けた。
「……突然……私がいなくなったら……悲しい?」
嗚咽混じりの質問が飛んでくる、しかしそいつは答えるまでも無いぐらいの愚問だった。
(当たり前だろ! 気がついたらシャーリーが目の前にいないとか絶対に絶対に……どうしたらいいかわかんねぇよ)
想像しただけで頭の中が真っ白になるぐらい、俺にはもうシャーリーのいない生活なんて考えられない。
「……ごめんなさい……それと……ありがとう」
瞳には涙がまだ残っていたけど、それは今彼女ができる心からの満面の笑みなのだと俺にはそう見えた。
(やっぱりお前は、笑ってる時が一番だよ)
「!? ……バカ」
(シャーリーのかわいい顔が見れるなら、いくらでも俺はバカになってやる)
なんてあまりにもバカ丸出しの自分の台詞に俺は内心身悶えていた。でも本当に彼女の笑顔のためなら俺は何でもできる、今はそう思っている。
「……それだ……って……トオルの……おかげじゃ……ない」
(ん? なんか言ったか?)
「……なんでも……ない」
小声で話す彼女の言葉、ホントは全部聞こえていたけど、ちょっと意地悪してみたくて聞こえなかったふりをした。顔を真っ赤にしてそむけるシャーリーがとてもとても愛らしく、そして嬉しかった。
「……メイド」
満足感に浸っていた俺の耳に飛び込んできた言葉、そいつのおかげで機会を逃し彼女に謝っていなかったことを思い出す。そうだ、すっかり忘れていた。今からでも謝ったほうが良いよな。
(ああ、それについてだけど)
「……メイド服……好き?」
(え?)
意を決して謝ろうとした瞬間、予想もしない言葉に俺はつい恥ずかしいほど素っ頓狂な声を上げてしまった。
「……メイド服……好き……なの?」
なんつーことを尋ねてくるんだ、なんて思いつつも、真っ赤に頬を染め続ける彼女の顔を見つめながら俺は真剣に答えを返す。
(まあそうだな、メイド服も好きだし、他にもいろいろ好きな服ってあるけどさ)
「……レオタード?」
再び繰り出されるシャーリーの不意打ちに、ああ、この世界にもその単語はあるんだなと思いながら、彼女が問うているのは変身後の、大人シャーリーの衣装のことを言っているのだなと俺は直感的に理解してしまった。
(あ、ああ、それも好きだよ!)
あれについては潜在的にピッチリしたスーツ系衣装が好きとか、谷間に、しかも柔肌で直に包まれたいとかそういう願望が具現化したものなんだろうし、否定も返す言葉もない。
「……そっか……好き……か」
そう言いながら夜空を見上げる彼女の表情は前髪に隠れて見えないけれど、唇は強く結ばれ何かに耐えるように震えていた。
「……旅が終わったら……着て……あげる」
覚悟を決めた騎士のように紡がれたシャーリーのその言葉に、レオタ一枚で俺の前に! なんて阿呆なことを一瞬考えたが、冷静に考えれば話の流れからしてメイド服のほうであろう。興奮すると全くと言っていいほど自重しない俺の思考にはほとほと辟易とさせられる。
(いいのか!?)
ピチスー系妄想は押さえ込んだものの、やっぱり自重なんかできるわけも無く、俺の口は反射的に歓喜の言葉を漏らしてしまっていた。
「……トオルの……頼み……なら。……でも……写眼……は……は……恥ずかしい。……ほんとは……昨日も……見られるの……嫌……だった。……でも……トオルなら……トオルだけなら……いくらでも……いい……よ」
頑張って本心を伝えようとするシャーリーの言葉が表情があまりにも可愛すぎて、人間の体があったら今すぐ抱きしめて押し倒してそのままあんなことやこんなことを……って言ったそばから感情と妄想が爆発してるじゃねえか! まったく……バカは死ななきゃ治らないってか?
「……バカ」
その思考を読み取ったであろうシャーリーの顔は本日最高潮、頭から湯気が出そうなほどに真っ赤に染まっていた。にしても、こういう時に関してはこの体が本当に憎くて憎くてたまらなくなる。健全な年頃の男子が自分に好意を向けてくれている女の子を目の前にして髪の毛一本触れられないとか、生殺しにも程があるだろ! いやマジで。
「……えっと……その……何かして……!?」
静かだったこの空間に草を踏む小気味良い音が鳴り響き、俺達二人の甘い時間は唐突に終わりを告げる。
「あら、シャーロットさんだったかしら? こんな時間にこんな場所にいたら危ないわよ」
シャーリーが睨みつける先、闇に紛れて現れたのは黒い法衣を纏ったシスター、シスターアリサだった。
王族として、上に立つものとしてこの程度の責任感はあって然るべきものなのかもしれない。でも責任を放棄して逃げることや、自分本位に突っ走るやつが世の中には五万といる。そんな中で彼女はこれだけの逆境に立たされて尚、正面から誠実に向き合おうと必死なんだ。そんな彼女の優しさが、責任感が胸に痛い。気持ちはわかる、なんて簡単に言ってはいけないってことはわかってる。でも彼女が、シャーロットが重圧に苦しんでいることだけは俺にもわかるから、だから……
(それで俺に何も言わずに居なくなろうとか、そんなこと考えてたのかよ)
「……なん……で」
見透かしたような俺の物言いにシャーリーは目を見開く。珍しく感の冴えてる俺かっちょいい……とか考えてる場合ではなく。
(なんとなく……な。俺も自分に嫌気が差して消えちまいたいって思ったことが何度かあってさ。シャーリーの目つきが、後ろ姿が、そんときの俺に似てたから……かな)
真の意味での彼女の苦しみなんてわからない、だって背負ってるものが違うから、違いすぎるから。一つの国を背負う重みなんて一庶民、まして今やただの剣である俺にわかるわけがない。それでも雰囲気だけは感じられた。自分には何もできない、自分なんかいないほうが良いって思った時の絶望、そして虚無感、そんなものを彼女も思い、纏っているんじゃないかって。
(たしかに俺は一人じゃ何もできない、誰かに使われて初めて意味を成す存在だよ。でも意思がある以上、感情がある以上、目の前で苦しんでる人間がいたら黙っちゃいられなかったんだ、特にそれが大切な人なら尚更な。それに俺、シャーリーが隣りにいてくれれば後は何もいらないって、本気で思ってるんだぜ。たとえお前が、シャーリーがどんな風になっても、俺を思っていてさえくれればそれで良いってさ)
そしてこういう時に何がほしいのか。安心感、自分を必要としてくれるもの、場所、人、俺が求めたのはそんなものだった。彼女が同じものを求めているとは限らない、それはわかっている。でも今俺にできるのはそれしか無いから、こんな薄っぺらい人生でできる精一杯を彼女に伝えたい、ぶつけたいと思った。
(でも、よく考えればそれすらも傲慢なんだよな。何もしてやれないのに、大事な時に守ってやれないのにそばには居て欲しい。虫の良い話だよなほんと。だから頑張ろうって思った。ほんの少しでも、道端に落ちている砂利ぐらい小さくてもいいから君の助けになりたいって、そう思って頑張った)
彼女に届いているかはわからない、真意が伝わってるかもわからない。もしかしたら怒ってるかも、呆れてるかも、そんな不安を抱えながらも俺は言葉を続ける。
(俺には君が必要だ。自分でも思うくらい今の俺は情けない体だけどさ、少しぐらいは頼ってくれよ。少しづつ、本当に少しづつかもしれないけど、シャーリーの助けになれるように頑張るからさ)
君が必要だ、なんて言葉ほんとに言う日が来るなんて思いもしなかった。女の子に好きとか愛してるとか、そんな言葉すら一生言わないかもしれないって覚悟してたのにキザにも程が有りすぎる。俺もバルカイトのことどうこう言えなくなってきたな。
「……トオル」
(それともう一つ、何度も言うようだけどお前は一人で背負い込みすぎだ。昨日の依頼の件だってこの街の人たちを助けたいってそう思って受けたんだろ。自分の不得意なことだってことも、危険な案件だってことも承知の上でさ。ならいいじゃないか、シャーリーは王女として、この国の上に立つものとしてしっかりとやれてるよ。俺は、俺だけは、お前の頑張りを見てるからさ。もちろんクロエちゃんもわかってたんだと思う。それに、もしそれに納得出来ないならもっと頑張ればいいじゃないか。俺も一緒に頑張るからさ。……なんて、偉そうな事言いすぎ――)
次の瞬間俺の体を浮遊感が襲う。布が舞い上がり刀身には冷たい風が吹き付けられ、気持ちいいなんて思う暇さえ無く俺の体は落下を始めた……直後、体は二つの細く柔らかな感触に抱きしめられていた。彼女が振り向いた足運び、そして座り込んだ影響で白い花が舞い上がり、花びら達はまるで映画の演出のように満月の光を美しく反射し輝いていた。鍔に載せられた口からは小さな嗚咽が鳴り響き、涙が俺を濡らしていく。
(それに、俺は嫌だからな、シャーリーと離れ離れになるなんて。だから……置いてなんか行かないでくれよ。追いかけていって、やれないんだからさ)
最後に本当に言いたかったことを最大限できる優しい声で伝えると、後はただ彼女が泣き止むのを待ち続けた。
「……突然……私がいなくなったら……悲しい?」
嗚咽混じりの質問が飛んでくる、しかしそいつは答えるまでも無いぐらいの愚問だった。
(当たり前だろ! 気がついたらシャーリーが目の前にいないとか絶対に絶対に……どうしたらいいかわかんねぇよ)
想像しただけで頭の中が真っ白になるぐらい、俺にはもうシャーリーのいない生活なんて考えられない。
「……ごめんなさい……それと……ありがとう」
瞳には涙がまだ残っていたけど、それは今彼女ができる心からの満面の笑みなのだと俺にはそう見えた。
(やっぱりお前は、笑ってる時が一番だよ)
「!? ……バカ」
(シャーリーのかわいい顔が見れるなら、いくらでも俺はバカになってやる)
なんてあまりにもバカ丸出しの自分の台詞に俺は内心身悶えていた。でも本当に彼女の笑顔のためなら俺は何でもできる、今はそう思っている。
「……それだ……って……トオルの……おかげじゃ……ない」
(ん? なんか言ったか?)
「……なんでも……ない」
小声で話す彼女の言葉、ホントは全部聞こえていたけど、ちょっと意地悪してみたくて聞こえなかったふりをした。顔を真っ赤にしてそむけるシャーリーがとてもとても愛らしく、そして嬉しかった。
「……メイド」
満足感に浸っていた俺の耳に飛び込んできた言葉、そいつのおかげで機会を逃し彼女に謝っていなかったことを思い出す。そうだ、すっかり忘れていた。今からでも謝ったほうが良いよな。
(ああ、それについてだけど)
「……メイド服……好き?」
(え?)
意を決して謝ろうとした瞬間、予想もしない言葉に俺はつい恥ずかしいほど素っ頓狂な声を上げてしまった。
「……メイド服……好き……なの?」
なんつーことを尋ねてくるんだ、なんて思いつつも、真っ赤に頬を染め続ける彼女の顔を見つめながら俺は真剣に答えを返す。
(まあそうだな、メイド服も好きだし、他にもいろいろ好きな服ってあるけどさ)
「……レオタード?」
再び繰り出されるシャーリーの不意打ちに、ああ、この世界にもその単語はあるんだなと思いながら、彼女が問うているのは変身後の、大人シャーリーの衣装のことを言っているのだなと俺は直感的に理解してしまった。
(あ、ああ、それも好きだよ!)
あれについては潜在的にピッチリしたスーツ系衣装が好きとか、谷間に、しかも柔肌で直に包まれたいとかそういう願望が具現化したものなんだろうし、否定も返す言葉もない。
「……そっか……好き……か」
そう言いながら夜空を見上げる彼女の表情は前髪に隠れて見えないけれど、唇は強く結ばれ何かに耐えるように震えていた。
「……旅が終わったら……着て……あげる」
覚悟を決めた騎士のように紡がれたシャーリーのその言葉に、レオタ一枚で俺の前に! なんて阿呆なことを一瞬考えたが、冷静に考えれば話の流れからしてメイド服のほうであろう。興奮すると全くと言っていいほど自重しない俺の思考にはほとほと辟易とさせられる。
(いいのか!?)
ピチスー系妄想は押さえ込んだものの、やっぱり自重なんかできるわけも無く、俺の口は反射的に歓喜の言葉を漏らしてしまっていた。
「……トオルの……頼み……なら。……でも……写眼……は……は……恥ずかしい。……ほんとは……昨日も……見られるの……嫌……だった。……でも……トオルなら……トオルだけなら……いくらでも……いい……よ」
頑張って本心を伝えようとするシャーリーの言葉が表情があまりにも可愛すぎて、人間の体があったら今すぐ抱きしめて押し倒してそのままあんなことやこんなことを……って言ったそばから感情と妄想が爆発してるじゃねえか! まったく……バカは死ななきゃ治らないってか?
「……バカ」
その思考を読み取ったであろうシャーリーの顔は本日最高潮、頭から湯気が出そうなほどに真っ赤に染まっていた。にしても、こういう時に関してはこの体が本当に憎くて憎くてたまらなくなる。健全な年頃の男子が自分に好意を向けてくれている女の子を目の前にして髪の毛一本触れられないとか、生殺しにも程があるだろ! いやマジで。
「……えっと……その……何かして……!?」
静かだったこの空間に草を踏む小気味良い音が鳴り響き、俺達二人の甘い時間は唐突に終わりを告げる。
「あら、シャーロットさんだったかしら? こんな時間にこんな場所にいたら危ないわよ」
シャーリーが睨みつける先、闇に紛れて現れたのは黒い法衣を纏ったシスター、シスターアリサだった。
応援ありがとうございます!
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