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51 想いを言葉に
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友達から聞いた面白い話をしようと横の桜城に顔を向けると、目に入ってきたのは具材を切りながら相槌を打つ姿ではなく切羽詰まった顔をして俺を見つめる桜城だった。
「ごめん、今まで」
「えっ…」
「ごめん」という言葉が脳内に響き桜城の顔を真っ直ぐ見れず自ずと視線が下がる。
振られる未来が頭によぎり嫌な汗が額に滲む。沈黙が体を刺すよう痛いが怖くて口を開けない。
ついさっきまで和やかに夕食の準備をしていたキッチンを静寂が支配する。
手は握られたままだがそのまま小さく後ずさってしまう。
「悪い、言葉にしてこなくて」
「へ?」
「結人に言われて…ようやく気がついた」
橘の名前が出てきた事で話の風向きが変わってきたことを感じ一先ず安堵し顔を上げたがまだ続きの予想つかず気は抜けない。
というか橘、話してくれてたのか…ありがとう。心の中で滝涙を流す絵文字のように感謝する。
繋いでいる桜城の手が珍しく汗ばんでいて緊張している事が伝わり、その緊張がこちらまで移ってきて固唾を飲みながら続きの言葉を待つ。
「言わなくても伝わってるはずだって、勝手に思ってた…。それになんて口にすれば正解なのか、分からなくて…」
「…うん」
桜城が俺の更に奥の方を見ながら胸の内をポツリポツリと吐露する。
おそらくとても大切なことだと悟り聞きこぼすことのないように慎重に相槌を打つ。
言わなくても伝わるって、それって……桜城の言葉から思考が発展しそうになるが今は桜城の言葉を聞く事が一番大切だと気を引き締める。
「お前を泣かせる時はすらすら口が動くのに、大切な時に限って頭が真っ白になって言葉が出てこない…でも自分は話すのが苦手だからって無意識に免罪符にしてきた」
「うん…」
桜城は眉間に皺を寄せ、過ちを告白する様に自分を責める。
桜城の言っている事は俺にも言える事だから分かるなと思いながら頷く。
桜城が口を開いたが何かを躊躇うように口を閉じ再び沈黙が広がる。
だが俺から何か言うのではなく桜城の言葉を待った方がいいような気がして口を閉ざしていたら握られていた手がグイッと桜城の方に引かれた。
体制を崩して桜城の胸に倒れ込みそうになると体を引き寄せるように抱きしめられた。
え?なに?どういう事…?抱きしめられるなんて思ってもおらずパニックになっていたら、密着している桜城の胸からとても早くなった鼓動が伝わってきた。桜城も緊張してるのか?
俺の心臓も、抱きしめられたときめきとこれから何が起きるのかと言う緊張からバクバクと音を立てる。数秒無言で抱きしめられていたが、桜城が息を吸う音が聞こえ俺も身構えた。
「…お前のことが、好きだよ」
「…!」
桜城はそう言い終えると体を強く抱きしめてきた。え………?嘘?
今しがた耳に飛び込んだ言葉に衝撃を受け口をポカンと開けたまま頭が真っ白になる。
好き…?桜城が俺のことを…?残響の様に脳に響く桜城の声を、驚きで思考が鈍った頭で反芻する。
その言葉はまさに俺がずっと求めていたもので、だが同時に桜城から発される事は無いだろうと諦めていたものでもあって…。
俺の聞き間違いじゃ無いよな?期待するだけ辛くなると思っていたせいで思わず疑ってしまう。
やっぱり違うとか無いよな…?俺も桜城も黙り沈黙が広がるが、どこか張り詰めた空気感によって桜城の言葉が本物なのだと実感が込み上がってきた。
…やばい、めちゃくちゃ嬉しい。じわじわと喜びが胸に広がり幸福感に包まれる。
あー…桜城の顔見たいな。せっかく想いを伝えてくれたのに抱きしめられているため今の俺の視界は壁が占めている。
一体どんな表情で好きって言ったのだろうか?口下手で素直じゃない桜城のことだ。
俺もそうだから分かる、きっと頻繁に「好き」だとか似た様な発言はしないだろう。
そんな貴重な機会に桜城の姿を見れないのは勿体無いし悔しいと思ってしまう。
一度抱いた好奇心に突き動かされ、桜城の顔を見たいと思ったが腕を下ろしたまま上から抱きしめられているので手だけ動かし桜城の体を軽く叩く。
「ちょっ…苦しい」
「あ…」
抱きしめる腕が緩んだ瞬間腕を横に広げて桜城の腕から抜け出す。
桜城は目を見開き、それから少し傷ついた様な顔をした。拒否されたと思ったのか?ならすぐに撤回しないと、と焦りながら桜城もこんな顔するんだなと不思議になる。
傷ついた顔するくらい俺の事好き…って捉えさせてもらってもいいだろうか。…なんて調子に乗りすぎか。
「もう一回、さっき言った事顔見て言って欲しい…。その、俺だけ顔見れないのずるいだろ…」
「…」
桜城は拍子抜けした顔で目を丸くした後照れ臭そうに目線を逸らした。
再度俺に視線を戻した時には耳が赤くなっていて、その珍しさに写真を撮りたかったが我慢して目に焼き付ける事にした。
桜城はゆっくりと俺の両手を握った。
「好きだよ、お前の事が」
「…うん」
自分から顔見せろと言ったくせに、目を見つめて告白されるという行為のときめき威力が凄まじくノックアウトされてしまいそうだ。心拍数が跳ね上がり顔が火照って仕方ない。
「きっと、お前が思ってるよりも何倍も…」
「へ…」
頬がほんのり赤らんだ桜城が恥ずかしそうに目を逸らしてボソッと付け加えた。
嬉しさと恥ずかしさで顔が真っ赤になり言葉が出てこない。
「俺が思っているより何倍も」って言われるなんて現実だよな?俺にとっては夢の様でまだ信じられない。
キュンとしてギュッと胸が締め付けられる。二回の好きに加えて最後の台詞という最強コンボにやられ胸の高鳴りが抑えられない。
桜城に両手を握られたまま、余韻に浸っていたら……ゴボゴボゴボとお湯が沸騰する音がこの甘いムードを切り裂いた。
「やばい、お湯こぼれてる!」
夢の様な時間はそう長く続かないものかと落胆しながら布巾で周辺を拭いていると桜城は火を止めた。
その姿を見てまだ何かあるのだろうかと身構える。
「お前に告白された時の事、言っておきたくて」
「おう…」
告白が失敗したと思い走り去ったら桜城が全力で追いかけてきた時のことを思い出す。
「告白されて真っ直ぐ答えずに誘導する様なこと言って…悪かったと思ってる。これから言う事は言い訳になるんだけど」
「…うん」
「お前の事を特別に想う気持ちを持っていて、時間をかけて考えるうちにその気持ちはおそらく恋愛感情だと分かってきた。けど『好き』っていう明確な概念がない感情を理解しきれなくて。そんな状態で自分も好きだと言うのは不誠実だと思って想いに答えられなかった。だけど、思ってる事をそのまま言ったら伝え方によってはお前が離れていく気がして…」
「あぁ…確かに…」
「上手く伝える自信がなくて、でもお前と離れるのは…嫌だった。だからあんな誘導みたいな形になった。あと、お前に告白された時フリーズしたのはあまりに驚いて。根本的には受け入れられてないと思ってたから、信じられなかった。あの時不安な気持ちにさせて悪かった…」
「…そう、だったのか。なるほど…」
桜城目線の話を聞いてずっと謎に思っていた事が解決して心にうっすらとかかっていたモヤが晴れた様な気持ちになる。
「話してくれてありがとう、すっきりしたわ」
「うん」
三ヶ月の時を経て当時の心情の詳細を語った桜城はどこかホッとしている様に見てた。
こんな真正面から思いをぶつける機会はなかなか無い、この際胸の中にあったわだかまりをすべてぶつけてみようか。
「お前大学とかバ先ですげえモテるだろ。その中にはいっぱい素敵な人いるだろうし…。せっかく告白してくれたのにこんな事言うのおかしいって分かってんだけどさ、なんていうかこう…不安になるっていうか…」
自分は地味でパッしないし、見た目だってイマイチで特別な何かも持っていない。
それに桜城のモテる様子も知っているためどうしても不安になってしまう。
「お前も…俺のこと、顔がいいから、成績がいいから、なんでもできるから、好きなわけじゃないでしょ」
「え?…う、うん」
自分で顔が良いや何でもできると言い切る潔さと、自分で言っているのに嫌味を感じない所が凄いなと思いつつ、その通りだと頷く。
例に上がった顔で言えば綺麗だなとおもうが、「だから」好きなわけではなく含めて好きだ。
「俺もお前がお前だから…好きなんだよ。だから他人は関係ない」
はっきりと他人は関係ないと断言された事で安心し、自己肯定感が低いあまりに自分の思考がネガティブに侵され桜城の気持ちを深くまで考えていなかった事に気がついた。
しかし今日好きだと聞いたばかりなので、まだ自分が好かれていると言う思考に慣れていないんだ。だから許して欲しいと思う。
「そっか…。分かった、ありがとう」
自分の悩みが解決された事で、今日桜城が硬い表情をしていたことを思い出した。
桜城が自分から悩みを話す姿は今のところ想像できない。
俺としては付き合っているんだし何でも話して欲しいと思っている。
だからといって「何でも相談してよ」と言うのはかえって言い難くさせてしまう様で悩ましい。
歩きながら「なんかあったら言えよな」と既に言ったためこれ以上言うのもくどいよな。
「もしかしてお前、俺が何か悩んでると思ってる?」
「え?なんで分かったの?」
「もじもじして八の字眉で目を泳がせてたから。同じ様な顔を帰り道でもしてた」
「うわっ、バレバレなの恥ず…」
恥ずかしくてポーカーフェイスの練習でもしようか、と思わず思い立ってしまう程だ。
「俺のこと心配しなくて大丈夫だから」
「なんで?」
「なんでって…別に落ち込んでるわけじゃないから。お前が心配する必要はない」
「…えー、言い切られると気になってくんだけど!」
俺の心配心をバッサリ切られる様な言い方をされると別の何かがある様な気がして気になってしまう。
しかもなんとなく深刻な雰囲気はせずどちらかと言うと桜城が隠したがっている感じがして、好奇心をそそられる。
「なになに?」
「デリカシーって知らない?」
「いやー知らないな」
桜城がうざそうに言ってくるものだから、余計に挑発する様な態度をとりたくなる。
「…」
俺がとぼけた返しをすると桜城が押し黙り沈黙が広がる。
え…俺やっちゃった?傷口を抉る様な本当にデリカシーのないことをしてしまったのか?
急激に押し寄せる焦りによって額に汗が滲む。
「ご、ごめん」
「はぁ…違う。違うから」
桜城がばつが悪いと言った表情で後頭部を掻く。苦々しい顔からはどうしても言いたくないという意地を感じるが数秒口をつぐんだ後、諦めた様に口を開いた。
「あの時は…お前が友達と楽しそうにしてる所を見て、嫉妬しただけだから。それであんな笑顔引き出せない自分にムカついたっていうか…」
最後の方は聞き取れないほどにボソボソと喋っていた。
しっと?桜城が嫉妬、だって?嫉妬する事はあれど、嫉妬される側になりうるなんて考えたことも無かったため口を開けて呆然としてしまう。
そして理解したと同時に顔がブワッと赤くなる。揶揄うなんてとてもできず顔を火照らせて「そ、そっか」と目線を逸らしいうことしかできない。
桜城は居た堪れなかったのか無言でお湯の火を再びつけ沸かし始め、フライパンに油を入れ具材を投入しジューッという炒める音が部屋中に広がる。
黙々と作業する姿はこれ以上話したくないと会話を拒んでいる様だったが真顔な顔に反して耳が赤くなっており恥ずかしいが故だと分かり少しニヤけてしまう。
桜城が嫉妬していたという事実が頬を緩ませ、唇を結んでニヤけた弛みきった顔は見せれたものじゃないためカトラリーを持ってテーブルへと移動する。
カトラリーを並べ終わるとふと思い立ってスマホを取り出した。
そしてカメラで料理している桜城を捉える。桜城は気がついてないようでその間によく顔が映るアングルを探りベストポジションを見つけた。
「よしっ」
少し屈み下からのアングルで、パシャパシャと音を立て数枚の写真を撮る。
「は?何?」
「記念、記念の写真」
「何の?」
「まぁ、色々?」
今日は本当に沢山のことが起こった特別な日だ。なにしろ好きと二回も言われ、「きっと、お前が思ってるよりも何倍も…」とまで言われたのだ。
その後嫉妬したという話まで聞くことができた。俺の心はお祭り騒ぎでこんなイベント起こりまくりの日を特別以外で何と形容しようか。
記憶だけでは心許なく、この感動した気持ちを形にして残したかった。
先程撮った写真を全部確認して1人頷き満足する。桜城がパスタを茹でる時間を計るために押したストップウォッチの音をBGMに写真アプリを開きスクロールして雑多な保存されている写真を振り返る。
最近は桜城と出かけた場所で撮った写真など桜城を思い起こさせる写真が多い。
あ、修学旅行の時撮った写真…!楽しかったな、あの時。…それにしても桜城くっそ真顔だな…。
更に下にスクロールしていくと高校の入学式の時に学校をバックに家族と撮った写真が出てきた。
この時はずっとクラスの端っこで地味に穏やかに過ごせれば良いなぁとぼんやり思っていたんだっけ?
それがまさか学園の王子様と付き合う事になるだなんて…この頃にタイムスリップして俺に真実を告げたとしても信じないだろう。
今でもたまに不思議に思う時があるくらいだ。
本当に嫌いだったからな、桜城のこと。最低最悪な奴だって、絶対許さねえと思ってたし。
だけど、色々…本当に色々あって感情はジェットコースターの様に上下し複雑に分かれた気持ちが幾重にも重なって今に至る。
実は…ちょっと前から気がついていたことがある。だけど認めたら自分の中の気持ちのバランス変わってしまう気がして見て見ぬ振りをしていた。
それはいつからか、とっくに桜城にされたことを……許していたということだ。
普通の倫理観なら許せる事でないのかもしれないけど、もう桜城にされた事よりそれによってもたらされたこと…桜城と親密になったことで唯一無二の恋愛感情が芽生えた…そしてなんと、本日両思いなことが判明した…などという事に意味を感じる様になっていた。
ある対象に相反する感情を同時に抱くアンビバレンスではなく俺が抱いていたのは好意のみだったが、桜城にされた行為を許容することは心の奥の本心を曝け出すという事でそれを出来るほど素直にはなれなかった。
ただアンビバレンスだった時期が全く無かったと言い切れるわけではない、しかしあったとしても僅かでとっくの昔に許していたんだ。
そう思うと最悪のスタートダッシュを切ってから決まった形にもならない様な奇妙な縁をお互いに建前と本心を入り組ませながらよく両思いになれたなと、もはや奇跡とさえ思ってしまう。
偶然と幸運の積み重ねの末に今があるのだと思うと、こんな何気ない時間も噛み締めるように喜びが溢れて胸がじんわりと熱くなる。
想いを巡らせているとバターのいい香りが背後から香ってきた。
いい匂いにつられて振り向くと桜城が皿にパスタを持って持ってきていた。
とても美味しそうで「おー!」と歓声を上げてテンションが上がっていたのだが、桜城は俺を見ると目を見張って驚く様な顔をした。
「え、何?」
「何って…お前泣いてる」
「へ?…」
桜城の言葉に驚き直ぐに手で目尻を拭うと涙の感触があった。そして瞬きをした瞬間目に溜まっていた涙が頬を伝った。
桜城は皿を机に置くと、普段は泣かせてくる癖に俺が1人泣いていると戸惑った顔をして「これ…」と若干狼狽えた声を出しながらテッシュを手渡してきた。
「お前のせいだよ」
「は?」
そう、桜城との今までの事を振り返りそして今に想いを馳せていたら胸が喜びでいっぱいになったんだ。
「えっと…」
お前のせいだと言った事によって困惑している姿が珍しくて初めて桜城を可愛らしいと思った。
「ごめん、冗談。これは嬉し泣きだから。その…お前と両思いになれて良かったって…」
自分から言い出したのにも関わらずだんだん恥ずかしくなってきてしまい声が尻すぼみになる。
すると桜城はスマホを取り出しパシャと泣いている俺の写真を撮った。
「ちょっ!何撮ってんだよ」
「記念なんでしょ。だから嬉し泣き記念」
なじろうにも勝手に写真を撮る事は先に俺からした事なので言い返せない。
うぐっ…。言葉に詰まって洟を啜っている間に桜城は笑いながら追加で写真を撮り出した。あーいつもの悪い顔だ…。
俺ってばどうして直ぐ桜城に隙を与えてしまうんだ。くそ、もうっ…!
「桜城のばーかっ!」
終
「ごめん、今まで」
「えっ…」
「ごめん」という言葉が脳内に響き桜城の顔を真っ直ぐ見れず自ずと視線が下がる。
振られる未来が頭によぎり嫌な汗が額に滲む。沈黙が体を刺すよう痛いが怖くて口を開けない。
ついさっきまで和やかに夕食の準備をしていたキッチンを静寂が支配する。
手は握られたままだがそのまま小さく後ずさってしまう。
「悪い、言葉にしてこなくて」
「へ?」
「結人に言われて…ようやく気がついた」
橘の名前が出てきた事で話の風向きが変わってきたことを感じ一先ず安堵し顔を上げたがまだ続きの予想つかず気は抜けない。
というか橘、話してくれてたのか…ありがとう。心の中で滝涙を流す絵文字のように感謝する。
繋いでいる桜城の手が珍しく汗ばんでいて緊張している事が伝わり、その緊張がこちらまで移ってきて固唾を飲みながら続きの言葉を待つ。
「言わなくても伝わってるはずだって、勝手に思ってた…。それになんて口にすれば正解なのか、分からなくて…」
「…うん」
桜城が俺の更に奥の方を見ながら胸の内をポツリポツリと吐露する。
おそらくとても大切なことだと悟り聞きこぼすことのないように慎重に相槌を打つ。
言わなくても伝わるって、それって……桜城の言葉から思考が発展しそうになるが今は桜城の言葉を聞く事が一番大切だと気を引き締める。
「お前を泣かせる時はすらすら口が動くのに、大切な時に限って頭が真っ白になって言葉が出てこない…でも自分は話すのが苦手だからって無意識に免罪符にしてきた」
「うん…」
桜城は眉間に皺を寄せ、過ちを告白する様に自分を責める。
桜城の言っている事は俺にも言える事だから分かるなと思いながら頷く。
桜城が口を開いたが何かを躊躇うように口を閉じ再び沈黙が広がる。
だが俺から何か言うのではなく桜城の言葉を待った方がいいような気がして口を閉ざしていたら握られていた手がグイッと桜城の方に引かれた。
体制を崩して桜城の胸に倒れ込みそうになると体を引き寄せるように抱きしめられた。
え?なに?どういう事…?抱きしめられるなんて思ってもおらずパニックになっていたら、密着している桜城の胸からとても早くなった鼓動が伝わってきた。桜城も緊張してるのか?
俺の心臓も、抱きしめられたときめきとこれから何が起きるのかと言う緊張からバクバクと音を立てる。数秒無言で抱きしめられていたが、桜城が息を吸う音が聞こえ俺も身構えた。
「…お前のことが、好きだよ」
「…!」
桜城はそう言い終えると体を強く抱きしめてきた。え………?嘘?
今しがた耳に飛び込んだ言葉に衝撃を受け口をポカンと開けたまま頭が真っ白になる。
好き…?桜城が俺のことを…?残響の様に脳に響く桜城の声を、驚きで思考が鈍った頭で反芻する。
その言葉はまさに俺がずっと求めていたもので、だが同時に桜城から発される事は無いだろうと諦めていたものでもあって…。
俺の聞き間違いじゃ無いよな?期待するだけ辛くなると思っていたせいで思わず疑ってしまう。
やっぱり違うとか無いよな…?俺も桜城も黙り沈黙が広がるが、どこか張り詰めた空気感によって桜城の言葉が本物なのだと実感が込み上がってきた。
…やばい、めちゃくちゃ嬉しい。じわじわと喜びが胸に広がり幸福感に包まれる。
あー…桜城の顔見たいな。せっかく想いを伝えてくれたのに抱きしめられているため今の俺の視界は壁が占めている。
一体どんな表情で好きって言ったのだろうか?口下手で素直じゃない桜城のことだ。
俺もそうだから分かる、きっと頻繁に「好き」だとか似た様な発言はしないだろう。
そんな貴重な機会に桜城の姿を見れないのは勿体無いし悔しいと思ってしまう。
一度抱いた好奇心に突き動かされ、桜城の顔を見たいと思ったが腕を下ろしたまま上から抱きしめられているので手だけ動かし桜城の体を軽く叩く。
「ちょっ…苦しい」
「あ…」
抱きしめる腕が緩んだ瞬間腕を横に広げて桜城の腕から抜け出す。
桜城は目を見開き、それから少し傷ついた様な顔をした。拒否されたと思ったのか?ならすぐに撤回しないと、と焦りながら桜城もこんな顔するんだなと不思議になる。
傷ついた顔するくらい俺の事好き…って捉えさせてもらってもいいだろうか。…なんて調子に乗りすぎか。
「もう一回、さっき言った事顔見て言って欲しい…。その、俺だけ顔見れないのずるいだろ…」
「…」
桜城は拍子抜けした顔で目を丸くした後照れ臭そうに目線を逸らした。
再度俺に視線を戻した時には耳が赤くなっていて、その珍しさに写真を撮りたかったが我慢して目に焼き付ける事にした。
桜城はゆっくりと俺の両手を握った。
「好きだよ、お前の事が」
「…うん」
自分から顔見せろと言ったくせに、目を見つめて告白されるという行為のときめき威力が凄まじくノックアウトされてしまいそうだ。心拍数が跳ね上がり顔が火照って仕方ない。
「きっと、お前が思ってるよりも何倍も…」
「へ…」
頬がほんのり赤らんだ桜城が恥ずかしそうに目を逸らしてボソッと付け加えた。
嬉しさと恥ずかしさで顔が真っ赤になり言葉が出てこない。
「俺が思っているより何倍も」って言われるなんて現実だよな?俺にとっては夢の様でまだ信じられない。
キュンとしてギュッと胸が締め付けられる。二回の好きに加えて最後の台詞という最強コンボにやられ胸の高鳴りが抑えられない。
桜城に両手を握られたまま、余韻に浸っていたら……ゴボゴボゴボとお湯が沸騰する音がこの甘いムードを切り裂いた。
「やばい、お湯こぼれてる!」
夢の様な時間はそう長く続かないものかと落胆しながら布巾で周辺を拭いていると桜城は火を止めた。
その姿を見てまだ何かあるのだろうかと身構える。
「お前に告白された時の事、言っておきたくて」
「おう…」
告白が失敗したと思い走り去ったら桜城が全力で追いかけてきた時のことを思い出す。
「告白されて真っ直ぐ答えずに誘導する様なこと言って…悪かったと思ってる。これから言う事は言い訳になるんだけど」
「…うん」
「お前の事を特別に想う気持ちを持っていて、時間をかけて考えるうちにその気持ちはおそらく恋愛感情だと分かってきた。けど『好き』っていう明確な概念がない感情を理解しきれなくて。そんな状態で自分も好きだと言うのは不誠実だと思って想いに答えられなかった。だけど、思ってる事をそのまま言ったら伝え方によってはお前が離れていく気がして…」
「あぁ…確かに…」
「上手く伝える自信がなくて、でもお前と離れるのは…嫌だった。だからあんな誘導みたいな形になった。あと、お前に告白された時フリーズしたのはあまりに驚いて。根本的には受け入れられてないと思ってたから、信じられなかった。あの時不安な気持ちにさせて悪かった…」
「…そう、だったのか。なるほど…」
桜城目線の話を聞いてずっと謎に思っていた事が解決して心にうっすらとかかっていたモヤが晴れた様な気持ちになる。
「話してくれてありがとう、すっきりしたわ」
「うん」
三ヶ月の時を経て当時の心情の詳細を語った桜城はどこかホッとしている様に見てた。
こんな真正面から思いをぶつける機会はなかなか無い、この際胸の中にあったわだかまりをすべてぶつけてみようか。
「お前大学とかバ先ですげえモテるだろ。その中にはいっぱい素敵な人いるだろうし…。せっかく告白してくれたのにこんな事言うのおかしいって分かってんだけどさ、なんていうかこう…不安になるっていうか…」
自分は地味でパッしないし、見た目だってイマイチで特別な何かも持っていない。
それに桜城のモテる様子も知っているためどうしても不安になってしまう。
「お前も…俺のこと、顔がいいから、成績がいいから、なんでもできるから、好きなわけじゃないでしょ」
「え?…う、うん」
自分で顔が良いや何でもできると言い切る潔さと、自分で言っているのに嫌味を感じない所が凄いなと思いつつ、その通りだと頷く。
例に上がった顔で言えば綺麗だなとおもうが、「だから」好きなわけではなく含めて好きだ。
「俺もお前がお前だから…好きなんだよ。だから他人は関係ない」
はっきりと他人は関係ないと断言された事で安心し、自己肯定感が低いあまりに自分の思考がネガティブに侵され桜城の気持ちを深くまで考えていなかった事に気がついた。
しかし今日好きだと聞いたばかりなので、まだ自分が好かれていると言う思考に慣れていないんだ。だから許して欲しいと思う。
「そっか…。分かった、ありがとう」
自分の悩みが解決された事で、今日桜城が硬い表情をしていたことを思い出した。
桜城が自分から悩みを話す姿は今のところ想像できない。
俺としては付き合っているんだし何でも話して欲しいと思っている。
だからといって「何でも相談してよ」と言うのはかえって言い難くさせてしまう様で悩ましい。
歩きながら「なんかあったら言えよな」と既に言ったためこれ以上言うのもくどいよな。
「もしかしてお前、俺が何か悩んでると思ってる?」
「え?なんで分かったの?」
「もじもじして八の字眉で目を泳がせてたから。同じ様な顔を帰り道でもしてた」
「うわっ、バレバレなの恥ず…」
恥ずかしくてポーカーフェイスの練習でもしようか、と思わず思い立ってしまう程だ。
「俺のこと心配しなくて大丈夫だから」
「なんで?」
「なんでって…別に落ち込んでるわけじゃないから。お前が心配する必要はない」
「…えー、言い切られると気になってくんだけど!」
俺の心配心をバッサリ切られる様な言い方をされると別の何かがある様な気がして気になってしまう。
しかもなんとなく深刻な雰囲気はせずどちらかと言うと桜城が隠したがっている感じがして、好奇心をそそられる。
「なになに?」
「デリカシーって知らない?」
「いやー知らないな」
桜城がうざそうに言ってくるものだから、余計に挑発する様な態度をとりたくなる。
「…」
俺がとぼけた返しをすると桜城が押し黙り沈黙が広がる。
え…俺やっちゃった?傷口を抉る様な本当にデリカシーのないことをしてしまったのか?
急激に押し寄せる焦りによって額に汗が滲む。
「ご、ごめん」
「はぁ…違う。違うから」
桜城がばつが悪いと言った表情で後頭部を掻く。苦々しい顔からはどうしても言いたくないという意地を感じるが数秒口をつぐんだ後、諦めた様に口を開いた。
「あの時は…お前が友達と楽しそうにしてる所を見て、嫉妬しただけだから。それであんな笑顔引き出せない自分にムカついたっていうか…」
最後の方は聞き取れないほどにボソボソと喋っていた。
しっと?桜城が嫉妬、だって?嫉妬する事はあれど、嫉妬される側になりうるなんて考えたことも無かったため口を開けて呆然としてしまう。
そして理解したと同時に顔がブワッと赤くなる。揶揄うなんてとてもできず顔を火照らせて「そ、そっか」と目線を逸らしいうことしかできない。
桜城は居た堪れなかったのか無言でお湯の火を再びつけ沸かし始め、フライパンに油を入れ具材を投入しジューッという炒める音が部屋中に広がる。
黙々と作業する姿はこれ以上話したくないと会話を拒んでいる様だったが真顔な顔に反して耳が赤くなっており恥ずかしいが故だと分かり少しニヤけてしまう。
桜城が嫉妬していたという事実が頬を緩ませ、唇を結んでニヤけた弛みきった顔は見せれたものじゃないためカトラリーを持ってテーブルへと移動する。
カトラリーを並べ終わるとふと思い立ってスマホを取り出した。
そしてカメラで料理している桜城を捉える。桜城は気がついてないようでその間によく顔が映るアングルを探りベストポジションを見つけた。
「よしっ」
少し屈み下からのアングルで、パシャパシャと音を立て数枚の写真を撮る。
「は?何?」
「記念、記念の写真」
「何の?」
「まぁ、色々?」
今日は本当に沢山のことが起こった特別な日だ。なにしろ好きと二回も言われ、「きっと、お前が思ってるよりも何倍も…」とまで言われたのだ。
その後嫉妬したという話まで聞くことができた。俺の心はお祭り騒ぎでこんなイベント起こりまくりの日を特別以外で何と形容しようか。
記憶だけでは心許なく、この感動した気持ちを形にして残したかった。
先程撮った写真を全部確認して1人頷き満足する。桜城がパスタを茹でる時間を計るために押したストップウォッチの音をBGMに写真アプリを開きスクロールして雑多な保存されている写真を振り返る。
最近は桜城と出かけた場所で撮った写真など桜城を思い起こさせる写真が多い。
あ、修学旅行の時撮った写真…!楽しかったな、あの時。…それにしても桜城くっそ真顔だな…。
更に下にスクロールしていくと高校の入学式の時に学校をバックに家族と撮った写真が出てきた。
この時はずっとクラスの端っこで地味に穏やかに過ごせれば良いなぁとぼんやり思っていたんだっけ?
それがまさか学園の王子様と付き合う事になるだなんて…この頃にタイムスリップして俺に真実を告げたとしても信じないだろう。
今でもたまに不思議に思う時があるくらいだ。
本当に嫌いだったからな、桜城のこと。最低最悪な奴だって、絶対許さねえと思ってたし。
だけど、色々…本当に色々あって感情はジェットコースターの様に上下し複雑に分かれた気持ちが幾重にも重なって今に至る。
実は…ちょっと前から気がついていたことがある。だけど認めたら自分の中の気持ちのバランス変わってしまう気がして見て見ぬ振りをしていた。
それはいつからか、とっくに桜城にされたことを……許していたということだ。
普通の倫理観なら許せる事でないのかもしれないけど、もう桜城にされた事よりそれによってもたらされたこと…桜城と親密になったことで唯一無二の恋愛感情が芽生えた…そしてなんと、本日両思いなことが判明した…などという事に意味を感じる様になっていた。
ある対象に相反する感情を同時に抱くアンビバレンスではなく俺が抱いていたのは好意のみだったが、桜城にされた行為を許容することは心の奥の本心を曝け出すという事でそれを出来るほど素直にはなれなかった。
ただアンビバレンスだった時期が全く無かったと言い切れるわけではない、しかしあったとしても僅かでとっくの昔に許していたんだ。
そう思うと最悪のスタートダッシュを切ってから決まった形にもならない様な奇妙な縁をお互いに建前と本心を入り組ませながらよく両思いになれたなと、もはや奇跡とさえ思ってしまう。
偶然と幸運の積み重ねの末に今があるのだと思うと、こんな何気ない時間も噛み締めるように喜びが溢れて胸がじんわりと熱くなる。
想いを巡らせているとバターのいい香りが背後から香ってきた。
いい匂いにつられて振り向くと桜城が皿にパスタを持って持ってきていた。
とても美味しそうで「おー!」と歓声を上げてテンションが上がっていたのだが、桜城は俺を見ると目を見張って驚く様な顔をした。
「え、何?」
「何って…お前泣いてる」
「へ?…」
桜城の言葉に驚き直ぐに手で目尻を拭うと涙の感触があった。そして瞬きをした瞬間目に溜まっていた涙が頬を伝った。
桜城は皿を机に置くと、普段は泣かせてくる癖に俺が1人泣いていると戸惑った顔をして「これ…」と若干狼狽えた声を出しながらテッシュを手渡してきた。
「お前のせいだよ」
「は?」
そう、桜城との今までの事を振り返りそして今に想いを馳せていたら胸が喜びでいっぱいになったんだ。
「えっと…」
お前のせいだと言った事によって困惑している姿が珍しくて初めて桜城を可愛らしいと思った。
「ごめん、冗談。これは嬉し泣きだから。その…お前と両思いになれて良かったって…」
自分から言い出したのにも関わらずだんだん恥ずかしくなってきてしまい声が尻すぼみになる。
すると桜城はスマホを取り出しパシャと泣いている俺の写真を撮った。
「ちょっ!何撮ってんだよ」
「記念なんでしょ。だから嬉し泣き記念」
なじろうにも勝手に写真を撮る事は先に俺からした事なので言い返せない。
うぐっ…。言葉に詰まって洟を啜っている間に桜城は笑いながら追加で写真を撮り出した。あーいつもの悪い顔だ…。
俺ってばどうして直ぐ桜城に隙を与えてしまうんだ。くそ、もうっ…!
「桜城のばーかっ!」
終
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どハマりして一気に読んでしまいました!笑
読み進めるほどに2人のキャラクターの魅力や可愛らしさが堪能でき、最高でした!!
これを糧に明日も頑張ろうと思います🔥
素晴らしい作品をありがとうございます🥲✨️
お読みいただきありがとうございます!
2人を気に入ってくださり、また糧と言ってくださったことがとても嬉しいです!😭
こちらこそ素敵なご感想をありがとうございます!!
完結おめでとう御座います!
毎日の更新楽しみにしてました🎵
2人の想いが通じ合って良かったです。
最後は嬉し涙なんですね!
番外編とかはないのでしょうか?
2人の日常なんか少しでも読めたら嬉しいなぁ。
お読みいただきありがとうございます!
不器用で照れ屋な2人の想いがようやく通じ合いました!
最後は無意識で流れた嬉し涙です^ ^
番外編はまだ書いていないのですが2人の日常やいちゃいちゃをもう少し描きたいので近いうちに公開したいなと思っています!
ご感想ありがとうございました!