壊れて、笑って、生きていく④──これ以上ない刺激に狂う

nana

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次は、“もっと違う壊れ方”を

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羞恥コンテストの夜が明けても、
ナナの胸は、奇妙な静けさをたたえていた。

あれだけ、
壊れて、笑われて、
舐めて、這って、叫んだのに――

心の奥に、
ほんの少しだけ、
“物足りなさ”が残っていた。

「……パターン、同じやったな。」

帰りの電車の中で、
小さく呟いた。

四つん這い。
靴にキス。
裸で叫ぶ。

もう、
ナナにとってそれは“当たり前”になっていた。

(もっと違う。
 もっと予想できひん。
 もっと自分でも震えるような、
 そんな壊れ方、したい。)

ナナは、
新しい羞恥のバリエーションを探し始めた。

そして、次のイベントで――
ナナは新たな“芸”に挑戦することに決めた。

📎新バリエーション①「お題ガチャ芸」
観客がガチャガチャを回して、
出たお題にナナが即興で応える。

当日、
ナナはまたリボンだけを巻き、
ステージに立った。

MCが笑いながら紹介する。

「ナナちゃん、今日は“ガチャ芸”に挑戦です!」

ガチャから出た最初のお題は――

【カエルになりきって愛を叫べ】

ナナは、
裸のまま、
床にぺたんと座り込んで、
手足をバタバタさせながら、
必死に「ゲコゲコ♡」と愛を叫んだ。

会場、大爆笑。

ナナの顔は、真っ赤だった。

でも、
身体の芯が、ぞわぞわと震えた。

📎新バリエーション②「即興しりとり芸」
裸のまま、しりとりを始め、
負けたら罰ゲーム。

罰ゲームの内容は観客が即興で決める。

ナナは、
あっさり負けた。

罰ゲームは――

【その場で「誰にも必要とされてない自分」のポエムを即興で朗読】

ナナは、
裸で、リボンを揺らしながら、
泣き笑いの顔で詩を作った。

「だれにも
 よばれへん
 ナナは
 ゴミみたいやけど
 でも
 リボンだけは
 きれいに巻いてるねん」

拍手と爆笑。
スマホのシャッター音。

ナナは、
顔から火が出るほど恥ずかしかった。

でも、
それ以上に、
胸の奥がじんじんと熱かった。

(ナナ、ちゃんと、違う壊れ方、できた。)

📎新バリエーション③「一人ロデオ芸」
裸にリボンだけの姿で、
持ち込まれたバランスボールにまたがり、
「ナナ、暴れるよ♡」と言いながら、
必死に落ちずに耐える芸。

ボールが弾むたび、
リボンが揺れるたび、
歓声が上がった。

ナナは、
裸で、必死に、笑いながらバランスを取り続けた。

「がんばれー!」
「落ちろー!」
「パンツもないやんけー!」

ヤジも歓声も、全部浴びた。

ナナは、
嬉しかった。

「もっと、違うカタチで壊れていいんや。」

笑いながら、
泣きながら、
ナナは新しい自分を手に入れていった。
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