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第24話 「シャワーの水音に、かき消された声」
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プールの授業が終わったあと。
みんなで並んで、
シャワーを浴びる。
プールの脇にある、
屋外のシャワーコーナー。
冷たい水が、
じゃあじゃあと流れ落ちていた。
女子たちは、
キャーキャー言いながら、
水をかぶっては逃げ回っていた。
私も、
みんなの後ろについて、
シャワーの下に立った。
水着の上から、
冷たい水がカラダをたたく。
肩に、
背中に、
太ももに。
ぴたぴたと水滴が跳ねて、
濡れた布が、
さらに肌に張りついた。
制服を着ていたときより、
もっとカラダのラインが、
はっきりと浮き出す。
それが、怖かった。
でも──
それ以上に、
どこかで感じてしまう自分がいた。
見られているかもしれない。
誰かが、
私のカラダを、
見ているかもしれない。
シャワーの水音が、
ざあざあと耳を塞いで、
心臓の音だけが、やけに大きく響いた。
濡れた水着。
胸のふくらみ。
肌に吸いつく布。
それを誰かに見られているかもしれないと思うだけで、
カラダの芯が、
じわじわと熱を帯びた。
私は、
そっと背を向けた。
誰の顔も見ないように。
誰の視線も感じないふりをして。
でも、
カラダは正直だった。
水に濡れたショーツの奥、
まだ幼いはずのカラダが、
微かに疼いていた。
更衣室に戻ると、
みんなはまた、無邪気に笑いながら着替え始めた。
私は、
できるだけ手早く、
黙って水着を脱いだ。
冷たい布が肌から剥がれるとき、
ぬるりとした感触が指先に伝わる。
太ももを伝う水滴。
濡れた下着。
すべてが、
いやでも「女のカラダ」であることを突きつけてきた。
タオルで適当に拭いて、
下着を身につけ、
制服に袖を通す。
着替え終わったころには、
何事もなかったような顔に戻っていた。
でも、
心のなかには、
確かに残っていた。
誰にも見せられないざわめき。
誰にも言えない秘密。
私は、
濡れた髪を結び直しながら、
そっと心のなかでつぶやいた。
──私、もう、戻れないかもしれない。
シャワーの水音にかき消された、
小さな声。
誰にも届かないまま、
私はまたひとつ、
深い場所へ沈んでいった。
──つづく。
みんなで並んで、
シャワーを浴びる。
プールの脇にある、
屋外のシャワーコーナー。
冷たい水が、
じゃあじゃあと流れ落ちていた。
女子たちは、
キャーキャー言いながら、
水をかぶっては逃げ回っていた。
私も、
みんなの後ろについて、
シャワーの下に立った。
水着の上から、
冷たい水がカラダをたたく。
肩に、
背中に、
太ももに。
ぴたぴたと水滴が跳ねて、
濡れた布が、
さらに肌に張りついた。
制服を着ていたときより、
もっとカラダのラインが、
はっきりと浮き出す。
それが、怖かった。
でも──
それ以上に、
どこかで感じてしまう自分がいた。
見られているかもしれない。
誰かが、
私のカラダを、
見ているかもしれない。
シャワーの水音が、
ざあざあと耳を塞いで、
心臓の音だけが、やけに大きく響いた。
濡れた水着。
胸のふくらみ。
肌に吸いつく布。
それを誰かに見られているかもしれないと思うだけで、
カラダの芯が、
じわじわと熱を帯びた。
私は、
そっと背を向けた。
誰の顔も見ないように。
誰の視線も感じないふりをして。
でも、
カラダは正直だった。
水に濡れたショーツの奥、
まだ幼いはずのカラダが、
微かに疼いていた。
更衣室に戻ると、
みんなはまた、無邪気に笑いながら着替え始めた。
私は、
できるだけ手早く、
黙って水着を脱いだ。
冷たい布が肌から剥がれるとき、
ぬるりとした感触が指先に伝わる。
太ももを伝う水滴。
濡れた下着。
すべてが、
いやでも「女のカラダ」であることを突きつけてきた。
タオルで適当に拭いて、
下着を身につけ、
制服に袖を通す。
着替え終わったころには、
何事もなかったような顔に戻っていた。
でも、
心のなかには、
確かに残っていた。
誰にも見せられないざわめき。
誰にも言えない秘密。
私は、
濡れた髪を結び直しながら、
そっと心のなかでつぶやいた。
──私、もう、戻れないかもしれない。
シャワーの水音にかき消された、
小さな声。
誰にも届かないまま、
私はまたひとつ、
深い場所へ沈んでいった。
──つづく。
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