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いくらでもない私
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翌週も、
私は同じホテルに呼ばれた。
顔ぶれは変わらなかった。
ユウヤ、
そしていつもの主友たち。
部屋に入った瞬間、
テーブルの上に見えたホワイトボードには、
新しい文字が書かれていた。
『ナナ オークション開催中♡』
横には、
ふざけた感じで小さな鐘が置かれていた。
私は、
一瞬、身体がこわばった。
でもすぐに、
笑った。
「今日も、ナナの芸、よろしくお願いします♡」
裸になり、
首にリボンを巻いて、
四つん這いでお辞儀をした。
ユウヤが音頭を取った。
「じゃあスタートなー!
今日のナナちゃん、最初いくらから?」
「0円からでw」
誰かがふざけて言った。
爆笑。
私は、
笑い声に包まれながら、
手と膝を床につけ、
笑顔を貼り付けた。
「じゃあ、10円から!」
「20円!」
「35円いった!」
「40!ナナ40円!」
男たちの声が飛び交った。
ビール片手に、
冗談交じりに。
でもどこか本気みたいに。
私は、
四つん這いのまま、
顔を上げた。
「どなたに落札されるか、
ドキドキしてまーす♡」
自分で言いながら、
吐きそうだった。
でも、
やめられなかった。
最終的に、
ユウヤが、
指を鳴らして宣言した。
「はい!落札~!」
『落札者:カズヤくん 金額:50円』
ホワイトボードに、
マジックでそう書かれた。
カズヤが、
ビールを片手に近づいてきた。
「ナナちゃん、よろしくね♡」
私は、
首につけたリボンを持ち上げて見せた。
「はい♡
ご指名ありがとうございまーす♡」
カズヤは、
私のリボンを軽く引っ張った。
「ほら、今日から50円の女やでw」
みんなが笑った。
私も、
笑った。
顔が引きつりながら、
涙がこぼれないように、
必死に笑った。
その夜、
カズヤに命じられるまま、
私はありとあらゆる芸をした。
🔹足を舐める。
🔹床に這って名前を呼ぶ。
🔹飲み残しのビールをすすって乾杯する。
それはもう、
“芸”ではなかった。
ただの、
見世物だった。
夜明け前、
私はまた、ソファに転がった。
首のリボンはよれよれで、
身体中、どこもかしこもヒリヒリしていた。
それでも、
私は笑った。
「ナナ、今日も頑張ったね♡」
誰にも言われなかったから、
自分で自分に言った。
スマホには、
主からのメッセージは、
もう二度と来なかった。
代わりに、
ユウヤからまた誘いが入っていた。
『次、オークション形式じゃなくて“レンタル”な♡』
私は、
ためらわずに返信した。
「行く♡」
いくらだってよかった。
いくらにもならなくたって、よかった。
誰かに笑われて、
誰かに求められて、
誰かの持ち物になれるなら。
私は今日も、
リボンを首に巻いて、
笑いに行く。
私は同じホテルに呼ばれた。
顔ぶれは変わらなかった。
ユウヤ、
そしていつもの主友たち。
部屋に入った瞬間、
テーブルの上に見えたホワイトボードには、
新しい文字が書かれていた。
『ナナ オークション開催中♡』
横には、
ふざけた感じで小さな鐘が置かれていた。
私は、
一瞬、身体がこわばった。
でもすぐに、
笑った。
「今日も、ナナの芸、よろしくお願いします♡」
裸になり、
首にリボンを巻いて、
四つん這いでお辞儀をした。
ユウヤが音頭を取った。
「じゃあスタートなー!
今日のナナちゃん、最初いくらから?」
「0円からでw」
誰かがふざけて言った。
爆笑。
私は、
笑い声に包まれながら、
手と膝を床につけ、
笑顔を貼り付けた。
「じゃあ、10円から!」
「20円!」
「35円いった!」
「40!ナナ40円!」
男たちの声が飛び交った。
ビール片手に、
冗談交じりに。
でもどこか本気みたいに。
私は、
四つん這いのまま、
顔を上げた。
「どなたに落札されるか、
ドキドキしてまーす♡」
自分で言いながら、
吐きそうだった。
でも、
やめられなかった。
最終的に、
ユウヤが、
指を鳴らして宣言した。
「はい!落札~!」
『落札者:カズヤくん 金額:50円』
ホワイトボードに、
マジックでそう書かれた。
カズヤが、
ビールを片手に近づいてきた。
「ナナちゃん、よろしくね♡」
私は、
首につけたリボンを持ち上げて見せた。
「はい♡
ご指名ありがとうございまーす♡」
カズヤは、
私のリボンを軽く引っ張った。
「ほら、今日から50円の女やでw」
みんなが笑った。
私も、
笑った。
顔が引きつりながら、
涙がこぼれないように、
必死に笑った。
その夜、
カズヤに命じられるまま、
私はありとあらゆる芸をした。
🔹足を舐める。
🔹床に這って名前を呼ぶ。
🔹飲み残しのビールをすすって乾杯する。
それはもう、
“芸”ではなかった。
ただの、
見世物だった。
夜明け前、
私はまた、ソファに転がった。
首のリボンはよれよれで、
身体中、どこもかしこもヒリヒリしていた。
それでも、
私は笑った。
「ナナ、今日も頑張ったね♡」
誰にも言われなかったから、
自分で自分に言った。
スマホには、
主からのメッセージは、
もう二度と来なかった。
代わりに、
ユウヤからまた誘いが入っていた。
『次、オークション形式じゃなくて“レンタル”な♡』
私は、
ためらわずに返信した。
「行く♡」
いくらだってよかった。
いくらにもならなくたって、よかった。
誰かに笑われて、
誰かに求められて、
誰かの持ち物になれるなら。
私は今日も、
リボンを首に巻いて、
笑いに行く。
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