王道異世界ファンタジー【ドラゴンライダー】〜Dragon Knights 世界の空を制する者〜

語 群青

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第二十一話: 天空城進撃と仲間の死

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「あれが天空城?!」

 天空城の扉が開かれた。その向こうに現れたのは、誰もが想像を超えるものだった。目の前に浮かぶのは、幾つもの浮遊する島々。島はまるで生きているかのようにゆっくりと動き、それぞれの表面には遺跡のような構造物や、砕けた石柱が見えた。その島々の中心に漆黒の尖塔が並び立つ異様な城があり、不気味で邪悪な気配が漂っていた。

「ブレイン、この浮いている島が、これが天空城ガーデか!?」
 クローはカイの背からその光景を見渡しながら疑問を口にした。

「ああ、俺も初めて見るが聞いていた通りだった。天空城ガーデは、以前は、天空島ガーデと呼ばれており、天空の神シヴァークがこの場所を作ったと言われている。」

「神が作った島。」

「そうだ。伝説によれば、シヴァークはこの島々を守るために自らの力を捧げていて、シヴァークが死ぬと島々は崩壊してしまうらしい。なので、奴らに侵略され、シヴァークもどこかに捕らえられているのではないかという説もあるがーーーーー。」 

 その時、轟音が空中に響き渡り、浮遊島の影から無数の悪魔たちが姿を現した。翼を持つ黒い悪魔たちが次々と島々から飛び立ち、襲いかかってきた。

「ブレイン!きたぞ!!」
 ファングが叫び、双剣を構えた。

「全員、構えろ! 島々を突破して城へ進軍するんだ!」
ドラゴンナイツたちはアーマードワイバーンを操り、一斉に悪魔軍団に突撃していった。

「行くぞ、カイ! 光牙ファングズオブライト!」

 カイの放つ光の波動が、悪魔たちを一掃し、その姿が爆発的な閃光に消えていく。周囲では、フレイムが炎の魔法を放ちながら道を切り開き、フロストが氷の魔法で敵の動きを封じていた。

「押し返してるぞ! このまま突き進めば突破できる!」
ボルトが槍を振るいながら叫ぶ。ドラゴンナイツたちの連携は見事だった。次々と悪魔たちを撃退し、戦況はナイツ側に傾きつつあった。

「よし、行けるぞ!」
クローが拳を握りしめ、カイをさらに前進させる。

***

 だが――希望が見えたその瞬間、漆黒の城の頂上から異様な鳴き声が響き渡った。城の尖塔が不気味に振動し、そこから無数の蛇竜が怒涛のように飛び立っていく。

「なんだ、あれは…!?」クローが驚愕の声を上げる。

「蛇竜だと…こいつら、なんて数だ…!」
ホーンが目を見開き、驚愕の声を上げた。

 蛇竜たちは漆黒の鱗に覆われ、鋭い牙と毒のブレスを武器に、悪魔軍とは比べ物にならないほどの猛攻を仕掛けてきた。その圧倒的な質量と凶悪さに、ドラゴンナイツたちは一瞬で追い詰められた。

「シャードの部隊がっ!」

「ちぃっ!まずい、後退しろ!!」
ブレインが指示を飛ばすが、すでに敵の猛攻は止まらない。島の各地からはさらにゴーレムの軍団による岩の投擲が繰り出され、ドラゴンナイツを苦しめる。

 クローはカイを巧みに操りながら、光の牙ファングズオブライトを放ち蛇竜の一体を撃ち落とした。隣を飛ぶファングが叫ぶ。
「クロー、右を抑えろ! 左は俺たちがやる!」

「駄目だファング!そっちに行くな囲まれる。部隊を引かせろ! 無理をするな!」
 クローが叫ぶが、ファングは歯を食いしばり、応答する。

「分かってる! だが、ここで引けば他の奴らがやられる!」

 敵の猛攻は止めるため、ファングの部隊は蛇竜に突撃をする。しかし、連携で一部の敵を撃破するが、状況は好転しなかった。次々と蛇竜が密集し隊列を崩していく。そして、ついにファングの部隊が孤立してしまった。

「炎の魔法で一掃する!!」
フレイムは、飛竜の背から炎をまとった魔法を放ち、蛇竜の群れを焼き払っていった。しかし、蛇竜が彼女のアーマードワイバーンに襲いかかり、その毒牙が飛竜の翼を貫いた。飛竜は悲鳴を上げながら墜落した。

「フレイムがやられた!?」
フロストが、氷の魔法を放ちながら叫ぶ。冷静に戦況を見極め、敵の進路を塞ぐために氷壁を作り出していた。
「これ以上は通させない!」
 しかし、ゴーレムの岩の投擲が彼女の飛竜を直撃し、フロストは飛竜から弾き飛ばされた。

 一方で、ボルトとシールドは共闘し、仲間たちを守るために前線で戦い続けていた。
「ボルト、敵が右から来るぞ!」
「分かってる! お前は後ろを!」
 ボルトの槍は光をまとい雷撃の魔法を放った。その攻撃は複数の蛇竜を撃破したが、彼もまた敵の攻撃を受け、飛竜ごと墜落していく。
「ボルトッ!」シールドが叫ぶが、次の瞬間、彼もまた敵の猛攻を受けて飛竜と共に引き裂かれた。

 ファングは、毒のブレスの苦痛に耐えながらも、飛竜の背中で最後まで戦い抜こうとしていた。しかし、戦いの激しさと毒の影響で徐々に体力が削られ、彼の動きは次第に鈍っていった。ついに力尽きたファングは、手から力が抜けて飛竜から崩れ落ち、地上へと消えていった。

「みんな、ファング……。ファングーーーー!!!」

 戦場を見渡せば、地上には墜落した飛竜の残骸が散乱し、かつての仲間たちの姿が見え隠れしている。空中には敵の軍勢が依然として飛び交い、希望は遠のくばかりだった。


 闇夜に雨が降り始めた。
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