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27話 煉獄竜の危機

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「ん?なんだ?お前らは」1人の女性が敵を倒し終わると立ち上がり振り返る「煉獄竜…お前を倒す」「あ?この私を?舐めた口…!」ガキーン!と一瞬で煉獄が吹き飛ばされる「何だこの力は…魔物のくせに…」そのまま家の壁にぶち当たる「俺たちはある人により生み出された今では伝説竜など敵ではない」「何言ってんだてめぇ」煉獄が体を起こす「そこまで言うなら容赦はしないぞ」煉獄の周りに炎が纒わり付く「もう周りは廃墟化した、あとはお前を倒し進むのみ」敵も攻撃態勢に入る「この私を止めれるならな!」煉獄はそのまま1人で突っ込むと大量の火柱が巻き起こった。

ガキーン!煉獄の刃が魔物の剣にあたる「さすが煉獄竜だ…だが」片手で剣を押しかえす「くそ!」煉獄は距離をとると剣を見る「熱き炎よ辺りを燃やし尽く
せ!」煉獄が叫ぶと剣から無数の炎が湧き上がる「はぁ!」煉獄が叫ぶとその炎は周りの敵を一斉に攻撃する「はぁ…はぁ…」煉獄が膝をつく「流石にもたないか…」煉獄が前を見ると炎の中から黒い影が見えてきた「なっ…あの技は上位魔物は愚か誰にでも防げないとされていたはずだ…」煉獄が立ち上がる「大人しくしていれば良かったものを」煉獄はここで悟った(今の私では勝てない)と。

「無様だな」敵が剣を振り上げる「くっ!」煉獄が必死に起き上がろうとしている「じゃあな」そのまま剣を振り下ろした。

「はっ!」アランが布団から飛び起きる「ん…ここは」とドアの隙間から外を覗き込む「あっ…」アランはここがあの人達の家ということが分かるとそのまま布団をたたみドアを開けた「あっ!アランさんおはようございます!」皆が挨拶してくれる「体は大丈夫ですか?」美華が暑いコーヒーを持ってくる「全然大丈夫!それより…」アランがコーヒーを飲んで夢で起きたことを話し始めた。

「煉獄竜が?」健人が首を傾げる「氷結竜は夢でこれから先起こることを全て見透かせると聞いたことがあるけど本当?アラン」KAITOが首を傾げるとアランは頷く「はい、私は明日起こることを夢で見るんです」アランが下を向く「その時間は?」ミクが首を傾げる「時間は分かりませんですが…日が昇る前だったことは覚えています」「朝方ってことね」ルカが時計を見る「恐らく明日の朝4時くらいという事は」リンが計算している「ざっくりと今日の夜出ていかないと間に合わないね」リンが起き上がる「機体は充分動けるよ!」レンも親指を立てている「まさか一緒に行ってくれるんですか?」アランが目を輝かせる「もちろんだよ!ね皆!」ミクが振り返ると皆はガッツポーズをした「ありがとうございます!あっ!」アランが驚いた声を上げる「どうしたの?」美華が覗き込む「武器持ってくるの忘れた」「一緒に取りに行きますか?」健人が見る「ごめんお願い出来る?」2人は機体に向かう「私は飛んでいくわ」アランが羽を生やす「健人君!アランさん!気を付けて!」美華が叫んでいる。

健人は親指を立てるとそのまま機体はアランの後を追いかけて行った。

「大丈夫かなぁ2人で…」美華が飛んで行った方向を見つめる「あはは!大丈夫!だって伝説の竜と一緒なんだから!」レンが笑っている。

「聞こえる?」健人の頭の中に何やら声が聞こえた「アランさん?これは…」健人がガラスの外に飛んでいるアランの方を向くとアランも振り返る「私達三大竜はテレパシーで会話が出来るの、ここら辺何かがおかしいわ…気を付けて」アランがまた振り返る「了解」すると何やらアラームが鳴る「魔物です!場所は300メートル先、飛行型魔物です」健人が叫ぶと右側のレバーを引く「砲撃準備を開始します」と激しく音が鳴る「5、4、3、2、1」と照準が出てくると中に飛行魔物が入る「発射!」健人がボタンを押した。

すると上の大砲の中が白く光り輝きそのまま目の前を強烈なスピードで貫くと山に衝突し山を丸ごと吹き飛ばした。

残りの魔物はアランが素手と足で退治をした「着いた」アランが洞窟前の地面に着く「アランさんさっきの魔物は何処から来たんでしょう…昨日までいなかったのに」健人がアランに聞く「分からない…恐らく近くまで廃墟化が進んでいるんだと思う」と話しているうちに金庫のような扉が見えてきた「ここに私の武器が入ってるの」アランが扉を開け2人は入っていった。

「暗いな…」そう洞窟なのでかなり暗いのだ「それじゃあ見せるよ」アランが電気をつける「うわっ…」健人は目の前の剣に目を丸くするそう地面に刺さり水色の取っ手の部分だけ見えているのだ「よいしょっ!」シャリン!と綺麗な音がなる「綺麗…」健人はついつい見とれてしまう「さぁ、帰ろっか」アランは剣を鞘に入れ2人は元来た道を帰って行った。

帰りは魔物にも出くわさず普通に帰ることが出来た「ただいまー」2人は扉を開ける「おかえりー」皆が返してくれる「良かった無事で」美華が息を吐いた「美華ちゃんったらずっと心配してたのよ」MEIKOが笑っている。一応2人は魔物に出くわしたことなどを話した「へぇーこれがあの伝説の氷結剣…綺麗だね!」ミクが覗き込む「とりあえず出発までまだ時間あるから2人とも今のうちにゆっくり休みなよ」KAITOが言うとアランと健人は大きく頷いた。
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