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Chapter 1:まさか援交目的で誘った女子高生と、援助契約するとは思ってもいませんでした。
第11話 私をここに置いてください ACT 1
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「うううううっ」
頭いてぇ――――!! 俺どうしたんだ。なんだかすげぇ、体重てぇんだけど!
ん? 額になんか乗ってるし。
ふと横に視線を流すと、彼女がうつぶせになってベッドの端で寝ている姿が見える。
ええっと、これはどうなってんだ。もしかして俺具合悪いのか?
ああそうだつた。俺この子とセックスしようとして……。ああ、やべぇ記憶にねぇ。抱き合ったところから先の記憶がねぇんだけど。
もしかしてあまりんの良さに俺失神してしまったのか……。そんなに激しいのやっちまったのか? でも記憶にねぇんだよ。それよりほんと頭いてぇし、体中重てぇし、動かねぇ。
でも額にタオル? があるってことは俺もしかして熱上げてんの? で、彼女が看病してくれていたのか。
マジかぁ……。もしかして俺たち未遂に終わっちまってるのか?
ううううう……。なんだか物凄く虚しんだけど。でも彼女に感謝だな。
重くてどうにもならない腕を何とか動かして、彼女の頭に触れた。
それを感じたかのように彼女は、ハッと目を覚まし俺をじっと見つめている。
「ああああ、良かった気が付いたんだぁ!! もしかしてこのまま死んじゃうんじゃないかと思ちゃったよぉ!」
「そんなに酷かったのか?」
「うんうん、もうどうしようかと……。このまま死んじゃったら私どうしようて……」
「ご、ごめんなぁ。なんか物凄く迷惑かけちゃったみたいだな」
ちょっと涙目になっている彼女の頭をゆっくりと撫でた。
「少しは良くなったの?」
「ンと、状況が良く分かんねぇんだけど、今物凄く頭いてぇし、体重てぇし、話しているだけでもかなりつらい」
「う――――ん。これは重症だね。起きれそう?」
「起きる? む、無理かも……体がなんか自分の体じゃないような感じなんだ。自由はきかない……」
「マジかぁ……。あのさ、体温計とか……後さぁ、お薬なんかある場所教えてくれない?」
「体温計か……確か、ええッと。そこの……あ、いや……あ、そうだ食器棚の下の収納扉の中に……」
「食器棚って言う事はキッチンかぁ。ちょっと待っててね」
急いでキッチンに向かった。食器棚ってこれだよね。その下の扉、ここかぁ。
その扉を開けると救急箱がすぐに目に付いた。
「あった!」そのまま救急箱を持ってあの人の所に戻る。
ふたを開けると絆創膏と、胃薬……。あ、体温計あった。でも風邪薬らしいものは見当たらなかった。とりあえず体温計を手に取ってスイッチを入れて彼に渡そうとしたけど、自分で測れそうにないようだ。
「ちょっとごめんね」そう言って、スエットをお腹からめくりあげて、脇に体温計を差し込んだ。
すぐに「ピピピッ」と音が鳴る。
その体温計の数値を見て「あちゃぁ、これじゃ苦しいよねぇ。42度だって」
「マジかぁ……」その数値を聞いて余計に具合が悪く感じて来た。
「ねぇ、病院行かないと……でも動けない?」
「……ち、ちょっと無理ぽいかも」
「う―――――ん。どうしよう。救急車呼ぶ?」
「救急車? ん、俺救急車乗ったことないんだよねぇ」
「あのさぁ、そんなこと言っている場合じゃないんじゃないの」
「そ、そうだな……初体験かぁ」
「馬鹿! だからそんな冗談……あ、そうだ、ねぇ、スマホかしてくれる」
「いいけど、119番に掛けるのか?」
「ううん、救急車だと後あとなんだか大変なことになりそうだから、往診してくれそうな病院検索してみる」
「後あと大変って……」
「だってほら、私、あなたとは……その、なんていうかちょっといけない関係にあるから……」
いけない関係……そうだよな。これがきっかけで世間に知られたら俺……犯罪者になっちまうからな。それは避けたい。
「……確かに救急車はまずいかも」
そんなことを言っている間に彼女は通話ボタンを押していた。
「あのう、唐突ですみませんが、往診て出来ますか?」
「……そうですか。分かりました。今ですか? 自宅何ですけど、ええッと……あ、そう、”同居人”が高熱を出してしまいまして動けそうにないんです。ええ、熱さっき測ったら42度だったもので……。はい、はい、分かりました。……ありがとうございます。ではお待ちしておりますの出よろしくお願い致します」
「ふぅ―」と彼女は大きなため息をついた。
「良かったね、お昼過ぎになるけど、それまで待てるようだったら来てくれるって」
「そうか……」もうその言葉を発するだけで限界だった。
医者が来てくれるという安心感が持てたからだろうか、一気に意識が遠のいていく感じがする。そのまま俺はまた寝てしまったらしい。
「久我さん。久我雄太さん」誰だろう俺を呼ぶ声がする。
また静かに重い瞼を開けると、白衣を着た男の姿と女性の看護師の姿がかすむように見える。
「意識はあるようですね。お口開けますか?」
言われるままに口を開くと、ヘラで舌を抑えられて喉の奥をライトで照らされ、覘いている様子が見える。
「う――ん。多分抵抗力が落ちているところに、何か菌が入り込んだようですね。一応応急処置はしておきますが、明日は日曜日ですので出来れば月曜に病院の方に来てもらえますか。多分その頃になれば少しは動けるようになれると思いますので」
こくんと、頷き返事をした。今の俺にはそれが精いっぱいだった。
「熱さましのお薬出しておきますので、後で飲ませてください」
「はいわかりました。ありがとうございます」
「いやいや、でも良かったですね久我さん。妹さんが同居していてくれて。お一人だったらどうなっていたか分かりませんでしたよ」
ん? 妹?
妹かぁ……その言葉は聞こえていたけど、妹と言う事に俺は深くと言うか反応すらできる状態じゃなかった。
ああ、でも一人じゃなくてほんと助かった。
もらった薬をすぐに無理やり飲み込んで、俺はまた眠ってしまった。
その時見た夢はとても奇妙な夢だった……そんなことってあり得るか?
本当にいいんだろうか?
でもまさか、それが現実の事になるとは思ってもいなかった。
頭いてぇ――――!! 俺どうしたんだ。なんだかすげぇ、体重てぇんだけど!
ん? 額になんか乗ってるし。
ふと横に視線を流すと、彼女がうつぶせになってベッドの端で寝ている姿が見える。
ええっと、これはどうなってんだ。もしかして俺具合悪いのか?
ああそうだつた。俺この子とセックスしようとして……。ああ、やべぇ記憶にねぇ。抱き合ったところから先の記憶がねぇんだけど。
もしかしてあまりんの良さに俺失神してしまったのか……。そんなに激しいのやっちまったのか? でも記憶にねぇんだよ。それよりほんと頭いてぇし、体中重てぇし、動かねぇ。
でも額にタオル? があるってことは俺もしかして熱上げてんの? で、彼女が看病してくれていたのか。
マジかぁ……。もしかして俺たち未遂に終わっちまってるのか?
ううううう……。なんだか物凄く虚しんだけど。でも彼女に感謝だな。
重くてどうにもならない腕を何とか動かして、彼女の頭に触れた。
それを感じたかのように彼女は、ハッと目を覚まし俺をじっと見つめている。
「ああああ、良かった気が付いたんだぁ!! もしかしてこのまま死んじゃうんじゃないかと思ちゃったよぉ!」
「そんなに酷かったのか?」
「うんうん、もうどうしようかと……。このまま死んじゃったら私どうしようて……」
「ご、ごめんなぁ。なんか物凄く迷惑かけちゃったみたいだな」
ちょっと涙目になっている彼女の頭をゆっくりと撫でた。
「少しは良くなったの?」
「ンと、状況が良く分かんねぇんだけど、今物凄く頭いてぇし、体重てぇし、話しているだけでもかなりつらい」
「う――――ん。これは重症だね。起きれそう?」
「起きる? む、無理かも……体がなんか自分の体じゃないような感じなんだ。自由はきかない……」
「マジかぁ……。あのさ、体温計とか……後さぁ、お薬なんかある場所教えてくれない?」
「体温計か……確か、ええッと。そこの……あ、いや……あ、そうだ食器棚の下の収納扉の中に……」
「食器棚って言う事はキッチンかぁ。ちょっと待っててね」
急いでキッチンに向かった。食器棚ってこれだよね。その下の扉、ここかぁ。
その扉を開けると救急箱がすぐに目に付いた。
「あった!」そのまま救急箱を持ってあの人の所に戻る。
ふたを開けると絆創膏と、胃薬……。あ、体温計あった。でも風邪薬らしいものは見当たらなかった。とりあえず体温計を手に取ってスイッチを入れて彼に渡そうとしたけど、自分で測れそうにないようだ。
「ちょっとごめんね」そう言って、スエットをお腹からめくりあげて、脇に体温計を差し込んだ。
すぐに「ピピピッ」と音が鳴る。
その体温計の数値を見て「あちゃぁ、これじゃ苦しいよねぇ。42度だって」
「マジかぁ……」その数値を聞いて余計に具合が悪く感じて来た。
「ねぇ、病院行かないと……でも動けない?」
「……ち、ちょっと無理ぽいかも」
「う―――――ん。どうしよう。救急車呼ぶ?」
「救急車? ん、俺救急車乗ったことないんだよねぇ」
「あのさぁ、そんなこと言っている場合じゃないんじゃないの」
「そ、そうだな……初体験かぁ」
「馬鹿! だからそんな冗談……あ、そうだ、ねぇ、スマホかしてくれる」
「いいけど、119番に掛けるのか?」
「ううん、救急車だと後あとなんだか大変なことになりそうだから、往診してくれそうな病院検索してみる」
「後あと大変って……」
「だってほら、私、あなたとは……その、なんていうかちょっといけない関係にあるから……」
いけない関係……そうだよな。これがきっかけで世間に知られたら俺……犯罪者になっちまうからな。それは避けたい。
「……確かに救急車はまずいかも」
そんなことを言っている間に彼女は通話ボタンを押していた。
「あのう、唐突ですみませんが、往診て出来ますか?」
「……そうですか。分かりました。今ですか? 自宅何ですけど、ええッと……あ、そう、”同居人”が高熱を出してしまいまして動けそうにないんです。ええ、熱さっき測ったら42度だったもので……。はい、はい、分かりました。……ありがとうございます。ではお待ちしておりますの出よろしくお願い致します」
「ふぅ―」と彼女は大きなため息をついた。
「良かったね、お昼過ぎになるけど、それまで待てるようだったら来てくれるって」
「そうか……」もうその言葉を発するだけで限界だった。
医者が来てくれるという安心感が持てたからだろうか、一気に意識が遠のいていく感じがする。そのまま俺はまた寝てしまったらしい。
「久我さん。久我雄太さん」誰だろう俺を呼ぶ声がする。
また静かに重い瞼を開けると、白衣を着た男の姿と女性の看護師の姿がかすむように見える。
「意識はあるようですね。お口開けますか?」
言われるままに口を開くと、ヘラで舌を抑えられて喉の奥をライトで照らされ、覘いている様子が見える。
「う――ん。多分抵抗力が落ちているところに、何か菌が入り込んだようですね。一応応急処置はしておきますが、明日は日曜日ですので出来れば月曜に病院の方に来てもらえますか。多分その頃になれば少しは動けるようになれると思いますので」
こくんと、頷き返事をした。今の俺にはそれが精いっぱいだった。
「熱さましのお薬出しておきますので、後で飲ませてください」
「はいわかりました。ありがとうございます」
「いやいや、でも良かったですね久我さん。妹さんが同居していてくれて。お一人だったらどうなっていたか分かりませんでしたよ」
ん? 妹?
妹かぁ……その言葉は聞こえていたけど、妹と言う事に俺は深くと言うか反応すらできる状態じゃなかった。
ああ、でも一人じゃなくてほんと助かった。
もらった薬をすぐに無理やり飲み込んで、俺はまた眠ってしまった。
その時見た夢はとても奇妙な夢だった……そんなことってあり得るか?
本当にいいんだろうか?
でもまさか、それが現実の事になるとは思ってもいなかった。
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