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Chapter 1:まさか援交目的で誘った女子高生と、援助契約するとは思ってもいませんでした。
第43話 「ふり彼」と「ふり彼女」 ACT 8
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「驚いた?」
「そうか……、お前は自分の将来を共にする人をすでに決めていたのか。ならどうして、もっと早く教えてくれなかったんだ」
お父さんの声が少し大きくなる。
そんな彼を「あなた」と感情をなだめるように寄り添う、お母さんの姿があった。
「黙っていたのは謝ります。でもね、私はこの雄太が好きなの。久我雄太という人が私の愛する人なの」
言葉こそ穏やかな感じではあるが、親と娘。今、この二人の間には見えない戦慄が繰り広げられている。表情は変わらない、されど、この威圧感はこの空間を包み込んでいた。
二人の目は鋭く一歩も引こうとはしていない。
音のない時間が過ぎ去る。
『ふり彼』、俺は香に彼氏のふりでいいから。と、本当の彼氏じゃなくていいんだと……。俺たちは別れたんだよな。香。それなのに、ふったのはお前の方なのに。…………でもあの香の瞳は嘘を言っている瞳の輝きじゃない。俺だから分かる。香が本気で言っていることを。
…………俺は。俺はどうなんだ?
確かに俺は香と結婚したかった。その想いは独断の行動を招いた。
しかし、結果、香はその俺の想いを知りながら、別れを告げた。「まだ私は結婚という事に縛られたくはない」と。
それは本心ではなかったというのか? じゃぁどうしてそんな嘘? なのかどうかは分からないが、俺と別れる道を選んだんだ。
いや、そんなことを考えてはいけない。
この俺が、香の事をどう想っているかだ。
今の俺の気持ちだ。本当に求めている想いだ。
そうなんだ……。
その時俺の脳裏に一瞬浮かんだ彼女の面影。美愛。
美愛。
……美愛。あの笑顔。あの悲しそうな顔。
彼女の瞳の奥に潜む寂しさ。
この短い間だが、共に暮らした日々の様子が、一瞬に頭の中に広がる。
そうじゃない。そんなんじゃないんだ。
美愛とは。俺は美愛とはそんなんじゃないんだ。
―――――俺の愛すべく人は。
香。
あってはならない想い。
始めから、そんな想いを持ってはいけないと誓ったこの想い。のはず。
「おかえり。早かったね、お仕事ご苦労様でした。ご飯できてるよ」
そんな無邪気な美愛の笑顔が、俺の心を苦しめる。
その時だ、美愛が俺に語り掛けて来た様な気がした。
「雄太さんが本当に愛する。愛していく人は私じゃないんだよ」と……。
俺は腰を落としていた応接のソファーから立ち、深々と頭を下げ言った。
「香さんを僕にください!」と。
プロポーズなんかまだしていない。
3年も付き合って、今日初めて香の実家に来た。
そして、今日初めて香の両親に会った。
香にはふられたままだ。
それでも俺は決めた。
俺の隣にいるこの人を生涯愛すると。
「…………ば、馬鹿! そんな事二人の前で言ったら、もう後戻りできないよ。……私は、わ、私は」
お父さんが静かに言う。
「香もういいんだよ。お前がお見合いするのが嫌だって言うのは分かっていた。付き合っている人がいることも感じていた。その人がお前にとって、どれだけ大切な人かという事も」
「な、何でよ。何で知ってるのよ」
「だてに親はやっていないという事だな。俺たちも本当はもっと早くに彼に会いたかったんだ。お前が心に決めた人に。でもな、俺らが連れてこいと言っても多分お前は彼をこうして俺たちの前には引き出してはこなかっただろう。最近お前の様子も落ち込んでいたようだった。それで俺らがひと芝居うったという訳だ。お見合いの話はフェイクだ」
「嘘……じゃ、私まんまと騙されてたの?」
「すまんな、でもそれはお互い様じゃないのか? 俺が感じるにお前ら二人、離れていたんだろ。だからお前は落ち込んでいた。そうじゃないのか? そしてお見合いを断るために彼を連れ出してきた」
香は俯きながら
「なんだ全部お見通しって言う事だったのね。本当は私達別れてたの。でも雄太の想いは十分に分かっていたし伝わっていた。私もすぐにでも結婚してもいいと思っていた。でもね、私は……怖くなったの。想いと現実の狭間に立たされた時、私は怖くなって逃げた。だから雄太に一方的に別れを告げた」
「そうだったのか香。俺は、俺が一方的に結婚を望んでいたことが、いや、違うな、俺がいけなかったんだよなやっぱり。一人よがりすぎていたんだ。香、お前の気持ちも、俺と同じだとばかり思いこんでいた、俺の失態だったんだよな。別れて知ったよ。香の存在の大きさを」
「ううんそれは違う。私の方が思い知った。雄太の存在を……私の中にある雄太の存在の大きさを」
香の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
「あらまぁ、お互い様だったのね。想い、想われ。まるで私たちみたいじゃない。ねぇ、あなた」
「うっ、ゴホン! 恥ずかしいこと言うじゃない。照れるじゃないか」
「で、どうなの? あなたは雄太さんのこの申し出、お受けするの? 私は大歓迎なんだけど! 初めて会った人だけど、私には分かるわ。きっと香りを生涯大切にしてくれる人だって言う事。照れ屋で不器用で、隠し事なんかできない、真っすぐな心を持った人。さすが親子ね、あなたにそっくりじゃない」
「えへへへ、お母さん……。やっぱりそうぉ?」
「うん。香、あなたはきっと幸せになるわよ。だってあなたが選んだ人なんだもの」
微笑むお母さんの笑顔に合わせるように。
「久我君。こんな娘だが、香の事をよろしく頼む」
逆に深々と頭を下げられた。
そんなお父さんに香は「何よ! こんな娘って」。少し怒った口調で返した。
だけど。
「ありがとう」とその後付け加えた彼女の顔は、涙で濡れた顔だったけど、満面の笑みを俺に見せつけた。
…………2年前。
「はい、城北大学高度救命センターです」
「こちら、城北第二レスキュー宮下です。トラックと乗用車の衝突事故による重傷者一名の受け入れ要請お願いします」
「はい了解しました。詳細を送ってください」
16歳女性、JCS300。バイタル120―70、心拍65。左側頭部外傷出血あり。
その時私の躰は救急車の中にあった。
何が起こったのか? いったい私はどうしたのか?
何もわからなかった。
何も聞こえない無音の暗闇の中。
鎖で躰を縛られたような感覚。身動きが取れない。自分の体が自分のもので無い様な感覚。
…………もしかして私は死んでしまったのか?
だとしたら、ここはいったいどこなんだろう。
「そうねぇここはホントどこなんでしょうね」
誰?
その声は何処から聞えてくるのか分からないけど、私の中に響いてきた。
「ねぇ、あなた私のお願い。訊いてくれるかな?」
「誰なの? お願いって何なの?」
「ああ、ごめんね。私、久我愛美。16歳。多分同い年だよね。でもほんと奇跡のようだよ。私とこうして繋がれる子がいたなんて、*ドレイクの方式以上の確率だと思うなこれは、きっと」
「ドレイクの方式? て、何よ!」
「ま、それはいいんだけど、あんまり時間ないみたいだから、手短にと!」
先生VFです。けたたましい警告音が処置室に響いた。
除細動! 急げ!
「離れて!」パドルが私の胸にあてられると、ドンと鈍い音と共に躰が跳ねた。
警告音はまだ鳴りやまない。
「輸液全開。アドレナリン投与。もう一度行く、離れて!」
再び、ドンという音が響く。
ピッピッ……。
「心拍戻りました」
「ふぅ―。何とか持ち直したか。外傷は頭部だけか。少し様子を見て、MRIへ」
「あ、なんだかあなた戻れるみたいだね。急がないと」
「いったい何なのよ!」
「うん、一つお願いを訊いてもらいたいの。2年後、あなたはある男性と出会います。どうして、どうやってその人と出会ったかは教えない。だってあなたびっくりしちゃうって言うか、落ち込んじゃうよねぇ……。でもさ、必ずその男性の人と出会うから。あ、そうだった。その人には恋人がいるんだけど、別れてすぐだから、なぐさめてやってね。でもさ、また二人は元のさやに戻るから。その人の恋人……。元カノって言うんだよね。多分あなたも好きになれる人だと思うよ」
「……だから、私は何をすればいいの?」
「うん……もう時間ないね。――――ただ」
ただ、二人の傍にいてあげてください。
Chapter 2 へ続く。
Japan Coma Scale(ジャパン・コーマ・スケール、JCS)とは、日本で主に使用される意識障害の深度(意識レベル)分類である。――――Wikipediaより。
*ドレイクの方程式(ドレイクのほうていしき、英語: Drake equation)とは、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を推定する算術的な式である。――――Wikipediaより。
「そうか……、お前は自分の将来を共にする人をすでに決めていたのか。ならどうして、もっと早く教えてくれなかったんだ」
お父さんの声が少し大きくなる。
そんな彼を「あなた」と感情をなだめるように寄り添う、お母さんの姿があった。
「黙っていたのは謝ります。でもね、私はこの雄太が好きなの。久我雄太という人が私の愛する人なの」
言葉こそ穏やかな感じではあるが、親と娘。今、この二人の間には見えない戦慄が繰り広げられている。表情は変わらない、されど、この威圧感はこの空間を包み込んでいた。
二人の目は鋭く一歩も引こうとはしていない。
音のない時間が過ぎ去る。
『ふり彼』、俺は香に彼氏のふりでいいから。と、本当の彼氏じゃなくていいんだと……。俺たちは別れたんだよな。香。それなのに、ふったのはお前の方なのに。…………でもあの香の瞳は嘘を言っている瞳の輝きじゃない。俺だから分かる。香が本気で言っていることを。
…………俺は。俺はどうなんだ?
確かに俺は香と結婚したかった。その想いは独断の行動を招いた。
しかし、結果、香はその俺の想いを知りながら、別れを告げた。「まだ私は結婚という事に縛られたくはない」と。
それは本心ではなかったというのか? じゃぁどうしてそんな嘘? なのかどうかは分からないが、俺と別れる道を選んだんだ。
いや、そんなことを考えてはいけない。
この俺が、香の事をどう想っているかだ。
今の俺の気持ちだ。本当に求めている想いだ。
そうなんだ……。
その時俺の脳裏に一瞬浮かんだ彼女の面影。美愛。
美愛。
……美愛。あの笑顔。あの悲しそうな顔。
彼女の瞳の奥に潜む寂しさ。
この短い間だが、共に暮らした日々の様子が、一瞬に頭の中に広がる。
そうじゃない。そんなんじゃないんだ。
美愛とは。俺は美愛とはそんなんじゃないんだ。
―――――俺の愛すべく人は。
香。
あってはならない想い。
始めから、そんな想いを持ってはいけないと誓ったこの想い。のはず。
「おかえり。早かったね、お仕事ご苦労様でした。ご飯できてるよ」
そんな無邪気な美愛の笑顔が、俺の心を苦しめる。
その時だ、美愛が俺に語り掛けて来た様な気がした。
「雄太さんが本当に愛する。愛していく人は私じゃないんだよ」と……。
俺は腰を落としていた応接のソファーから立ち、深々と頭を下げ言った。
「香さんを僕にください!」と。
プロポーズなんかまだしていない。
3年も付き合って、今日初めて香の実家に来た。
そして、今日初めて香の両親に会った。
香にはふられたままだ。
それでも俺は決めた。
俺の隣にいるこの人を生涯愛すると。
「…………ば、馬鹿! そんな事二人の前で言ったら、もう後戻りできないよ。……私は、わ、私は」
お父さんが静かに言う。
「香もういいんだよ。お前がお見合いするのが嫌だって言うのは分かっていた。付き合っている人がいることも感じていた。その人がお前にとって、どれだけ大切な人かという事も」
「な、何でよ。何で知ってるのよ」
「だてに親はやっていないという事だな。俺たちも本当はもっと早くに彼に会いたかったんだ。お前が心に決めた人に。でもな、俺らが連れてこいと言っても多分お前は彼をこうして俺たちの前には引き出してはこなかっただろう。最近お前の様子も落ち込んでいたようだった。それで俺らがひと芝居うったという訳だ。お見合いの話はフェイクだ」
「嘘……じゃ、私まんまと騙されてたの?」
「すまんな、でもそれはお互い様じゃないのか? 俺が感じるにお前ら二人、離れていたんだろ。だからお前は落ち込んでいた。そうじゃないのか? そしてお見合いを断るために彼を連れ出してきた」
香は俯きながら
「なんだ全部お見通しって言う事だったのね。本当は私達別れてたの。でも雄太の想いは十分に分かっていたし伝わっていた。私もすぐにでも結婚してもいいと思っていた。でもね、私は……怖くなったの。想いと現実の狭間に立たされた時、私は怖くなって逃げた。だから雄太に一方的に別れを告げた」
「そうだったのか香。俺は、俺が一方的に結婚を望んでいたことが、いや、違うな、俺がいけなかったんだよなやっぱり。一人よがりすぎていたんだ。香、お前の気持ちも、俺と同じだとばかり思いこんでいた、俺の失態だったんだよな。別れて知ったよ。香の存在の大きさを」
「ううんそれは違う。私の方が思い知った。雄太の存在を……私の中にある雄太の存在の大きさを」
香の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
「あらまぁ、お互い様だったのね。想い、想われ。まるで私たちみたいじゃない。ねぇ、あなた」
「うっ、ゴホン! 恥ずかしいこと言うじゃない。照れるじゃないか」
「で、どうなの? あなたは雄太さんのこの申し出、お受けするの? 私は大歓迎なんだけど! 初めて会った人だけど、私には分かるわ。きっと香りを生涯大切にしてくれる人だって言う事。照れ屋で不器用で、隠し事なんかできない、真っすぐな心を持った人。さすが親子ね、あなたにそっくりじゃない」
「えへへへ、お母さん……。やっぱりそうぉ?」
「うん。香、あなたはきっと幸せになるわよ。だってあなたが選んだ人なんだもの」
微笑むお母さんの笑顔に合わせるように。
「久我君。こんな娘だが、香の事をよろしく頼む」
逆に深々と頭を下げられた。
そんなお父さんに香は「何よ! こんな娘って」。少し怒った口調で返した。
だけど。
「ありがとう」とその後付け加えた彼女の顔は、涙で濡れた顔だったけど、満面の笑みを俺に見せつけた。
…………2年前。
「はい、城北大学高度救命センターです」
「こちら、城北第二レスキュー宮下です。トラックと乗用車の衝突事故による重傷者一名の受け入れ要請お願いします」
「はい了解しました。詳細を送ってください」
16歳女性、JCS300。バイタル120―70、心拍65。左側頭部外傷出血あり。
その時私の躰は救急車の中にあった。
何が起こったのか? いったい私はどうしたのか?
何もわからなかった。
何も聞こえない無音の暗闇の中。
鎖で躰を縛られたような感覚。身動きが取れない。自分の体が自分のもので無い様な感覚。
…………もしかして私は死んでしまったのか?
だとしたら、ここはいったいどこなんだろう。
「そうねぇここはホントどこなんでしょうね」
誰?
その声は何処から聞えてくるのか分からないけど、私の中に響いてきた。
「ねぇ、あなた私のお願い。訊いてくれるかな?」
「誰なの? お願いって何なの?」
「ああ、ごめんね。私、久我愛美。16歳。多分同い年だよね。でもほんと奇跡のようだよ。私とこうして繋がれる子がいたなんて、*ドレイクの方式以上の確率だと思うなこれは、きっと」
「ドレイクの方式? て、何よ!」
「ま、それはいいんだけど、あんまり時間ないみたいだから、手短にと!」
先生VFです。けたたましい警告音が処置室に響いた。
除細動! 急げ!
「離れて!」パドルが私の胸にあてられると、ドンと鈍い音と共に躰が跳ねた。
警告音はまだ鳴りやまない。
「輸液全開。アドレナリン投与。もう一度行く、離れて!」
再び、ドンという音が響く。
ピッピッ……。
「心拍戻りました」
「ふぅ―。何とか持ち直したか。外傷は頭部だけか。少し様子を見て、MRIへ」
「あ、なんだかあなた戻れるみたいだね。急がないと」
「いったい何なのよ!」
「うん、一つお願いを訊いてもらいたいの。2年後、あなたはある男性と出会います。どうして、どうやってその人と出会ったかは教えない。だってあなたびっくりしちゃうって言うか、落ち込んじゃうよねぇ……。でもさ、必ずその男性の人と出会うから。あ、そうだった。その人には恋人がいるんだけど、別れてすぐだから、なぐさめてやってね。でもさ、また二人は元のさやに戻るから。その人の恋人……。元カノって言うんだよね。多分あなたも好きになれる人だと思うよ」
「……だから、私は何をすればいいの?」
「うん……もう時間ないね。――――ただ」
ただ、二人の傍にいてあげてください。
Chapter 2 へ続く。
Japan Coma Scale(ジャパン・コーマ・スケール、JCS)とは、日本で主に使用される意識障害の深度(意識レベル)分類である。――――Wikipediaより。
*ドレイクの方程式(ドレイクのほうていしき、英語: Drake equation)とは、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を推定する算術的な式である。――――Wikipediaより。
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