異世界国盗り物語 ~戦国日本のサムライ達が剣と魔法の世界で無双する~

和田真尚

文字の大きさ
67 / 201
第2章 辺境伯領平定戦

第58話 慮外者

しおりを挟む
「おや? これはこれは! ヴィルヘルミナ様ではありませんか!?」

 横柄そうな男は大仰な手振り身振りでミナに礼を取る。

 男の連衆つれしゅう共もこれに続くが、慇懃無礼いんぎんぶれいとはこの事なよ。

 ミナを侮っておる事が丸見えだ。

 斯様に無礼極まる有様であったが、ミナは平然と返答した。

「貴殿とは随分前にお会いしたな。確か……アロイス・フォン・ブルームハルト騎士爵。ブルームハルト子爵の御親類では?」

「御親類などとんでもない! 私なぞ栄えあるブルームハルト家の末席を汚す者に過ぎず――――」

 アロイスとやらはそれを切っ掛けに、ヨハンを放っておいて長広舌ちょうこうぜつを打ち始めた。

 自家の発祥から説き起こし、己が上げた勲功に至るまで、やたらめったら言葉を飾り立て、聞く者を辟易とさせること甚だしい。

 しかも、何かにつけて他人を貶めた上で自家や己を引き立てようとする。

 アロイスめに貶められた者が何処の何者かは知らぬが、聞かされて心地良きものではない。

 むしろ、貶められた者に対する同情の念すら湧いて来た。

 それはそうとして、いい加減に俺を無視するのはやめてもらえんかのう?

 目の前に立っておるというのに、アロイスめは俺を眼中にも入れようとせぬ。

 顔を合わせておきながら挨拶の一つも寄越そうとせんとは…………武士に対する明らかな恥辱ぞ?

 それなりに辛抱強く、忍耐の効いた俺であっても――――何? お前のどこが辛抱強いのか、だと? どの口が忍耐なぞと口にするか、だと? 得心がいかぬ言い分だと? 

 何を申すか! 斯様な時は「うんうん」と黙って頷き受け流すのがしきたりぞ!

 ……オホン。それはともかく。

 忍耐強い俺でさえ辛抱が効かなくなりそうだ。

 では、後ろの者共は如何であろうか?

 …………ふむ。殺気が殺意に変わったな。

 ヨハンに対する所業への腹立ちはどうにか内々に抑えていたようだが、俺に対して恥辱を与えたとあってはもう許せん! と言う事か。

 もはや殺意を隠すことなく発散しておるわ。

 このままだと刀を抜くな。

 ミナも只ならぬ気配に気付き、アロイスの口上など耳に入らぬ様子。

 顔面蒼白で俺を見た。

 良かったな、ミナ! お主が活躍する好機ぞ! 見事この場を納めてみせよ! ――――との思いを込めて小さく頷いた。

 とてつもなく嫌そうな顔のミナであったが、流血の惨事を嫌ったのかアロイスの口上に口を挟んだ。

「ブ、ブルームハルト騎士爵!」

「であるからして――――何でしょう?」

 口上を中断されたのが気に食わなかったらしく、アロイスは辺境伯家惣領娘たるミナに向かって憮然とした顔付きと口調で反応した。

「紹介したい者がいるのだ!」

「はあ? ああ……そこの……」

 何処いずこ下賤げせんかと言わんばかりに俺を睨みつけるアロイス。

 他の者もアロイスに倣う。

 背後の殺意は一段と高まった。

 このあからさまな殺意に気付かぬとは……こ奴らの頭はどうなっているのか?

 ミナもそうだが、ヨハンなど、お主らに取り囲まれていた時より苦しい顔をして、脂汗を滝の如く流しておると言うのに……。

 背後の気配を察したミナは早口で捲し立てた。

「こ、こちらはサイトー・シンクロー殿! 先のゲルト討伐にて大功があり我が父アルバンがアルテンブルク辺境伯家陣代の役目を任せた者だ!」

「お初にお目にかかる。斎藤さいとう新九郎しんくろう利興としおきと申す。以後よしな――――」

「ああそうですか。よろしくサイトー殿。ところでヴィルヘルミナ様――――」

「お待ち下され、ブルームハルト騎士爵」

 ぞんざいな挨拶もそこそこに、さっさとミナとの話を再開しようとするアロイスであったが、ミナとの間に身体を割り込ませて話を止める。

 当然ながら、アロイスめは不機嫌そうに鼻を鳴らした。

 アロイスの連衆共も「黙っていろ」とでも言わんばかりの目で俺を睨みつけた。

「……何か? 私はヴィルヘルミナ様とお話があるのだが?」

「時間は取らせぬ。たった一つ、お尋ねしたき儀がござってな」

 左様に申すと、腕を組み不遜な態度で「どうぞ」と先を促した。

しからば申し上げる。貴公ら、我が朋輩ほうばいに如何なる仕打ちをなされたのか?」

「朋輩ぃ? 知らんな。何の事だ?」

「とぼけてもらっては困る。其処そこなヨハン・ブルームハルトの事だ」

 俺の言葉にアロイス達は怪訝な顔になり、ミナやヨハンまでも戸惑った様子を見せる。

「おや? 何かおかしな事を申したかな?」

「いいや。ヨハンなどを朋輩と口にするとは……。くくく……。やはり流民の類か」

 アロイスも連衆も嫌らしい笑い方で、口々に侮蔑の言葉を吐いた。

「ブルームハルトの家名を名乗ってこそいるが、ヨハンは領地を持たず、家臣もいない。分家の分家、そのまた分家の分家の出身だ。貴族の称号たるフォンを名乗る事すら許されていない。それを朋輩とは……傑作だ!」

「全くもってアロイス殿の仰る通り! これだから下賤の連中は……」

「仲間意識だけは強くて始末に負えん。冒険者共と何ら変わらんな!」

「栄えある辺境伯家の陣代が、ヨハンのような身分低き者を朋輩とは恐れ入った!」

「身分と立場のある我々がヨハンを教え導いてやっていたに過ぎぬと言うのに、それを仕打ちとはな!」

「人臣の序列を理解せぬ者が陣代とは笑える!」

「これでは先が思い遣られるな!」

「「「ははははははははは!!!!」」」

「ふむ……。これは異な事を申される。お主らは左様に思わんか?」

 大笑いする連中を尻目に背後に問うと、「「「然り」」」と左馬助、藤佐、弾正の三人が声を重ねて返答した。

 丹波の奴は「ほっほっほ」と笑っておるが、いつもより声が低い。

 アロイス達が「何だと!?」と息巻く。

「成程。よく分かった。お主らと我ら、身内に対する情の違いがよう分かった。異界の武家は無礼と薄情の巣窟だとな」

「何をほざくか! 我々は身分に応じて――――」

「この慮外者りょがいものめっ!」

「ひっ……!」

 大喝一声だいかついっせいするや、アロイス共は肩をすぼめて動きを止めた。

「俺は辺境伯家の陣代、ヨハンは一介の騎士、確かに上下の別はある。だがしかし、それは役目をいただく以上は詮無き事。共に辺境伯へお仕えする直臣であることに変わりはない。朋輩として心を寄せるが道理ぞ!」

「う、うるさい! これがシュヴァーベン帝国の常識なのだ! 貴様ら流民の常識など知ったことではない!」

「ほう……。ならば流民の道理を教えてやろう。面白き話がござってな――――」

 時は今から五年前――天文二十年四月の事。

 唐入りの為に肥前国ひぜんのくに名護屋なごやへと向かう諸大名の間である事件が起こった。

 信濃国しなののくに伊奈いなを領する毛利もうり侍従じじゅう秀頼ひでより殿が、道中の宿借りの順を巡って常陸国ひたちのくに佐竹さたけ右京大夫うきょうのだいぶ義宣よしのぶ殿の御家来衆と口論となり、槍や棒の類で突き倒され、手傷を負った。

 この仕打ちに毛利殿は報復を決意。

 真田さなだ安房守あわのかみ昌幸まさゆき殿、石川いしかわ出雲守いずものかみ吉輝よしてる殿、仙石せんごく越前守えちぜんのかみ秀久ひでひさ殿を始めとする信州勢は報復に同心し、佐竹殿を待ち伏せし、攻め立てる算段を立てた。

 この一件、佐竹殿の軍勢の多さに信州勢は勝ち目無きを悟って引いたものの、名護屋着陣後、毛利殿の縁者が不満を訴え再燃。

 あわや大名間の戦に発展するところ、今度は佐竹殿の危急を知った上杉うえすぎ弾正少弼だんじょうしょうひつ景勝かげかつ殿、会津あいづ宰相さいしょう――蒲生がもう氏郷うじさと殿、伊達だて左京大夫さきょうのだいぶ政宗まさむね殿ら東国勢が佐竹殿にお味方した。

 信州勢は合わせても三、四十万石。

 一方、東国勢は合わせて三百万石にはなろうか。

 とても勝負にはならなず、これまた信州勢に勝ち目無しとしてようやく終息した。

 さらに翌月五月には、徳川家と前田家の間で水場を巡って争いが勃発。

 家臣同士の口論に加勢する者が相次ぎ、数十人だった人数が、ついには二、三千人にもなり、鉄砲まで持ち出して一戦に及ばんとする気配。

 かの本多ほんだ平八郎へいはちろう忠勝ただかつ殿が間に入ろうとするも誰も言う事を聞かない。

 最後は伊達家が仲裁に入り、双方を取りなし宥めて事なきを得た。

 侍たる者、斯程かほどに面目を重んじ、一度ひとたびこれが毀損されたと思えば一命を投げ打っても報復に及ぶ。

 縁者朋輩が左様な目に遭ったならば、侍の面目に掛けて報復に同心する。

 これに同心せざれば、縁者朋輩を蔑ろにすると同じ。

 名誉は地に落ち、面目は失うであろう。

 侍として立つ瀬はなくなるのだ。

 これが鎌倉の昔より――――いや、平将門の昔より変わらぬ道理である。

 まったく、斯様かような有り様では喧嘩両成敗けんかりょうせいばい法度はっとも形無しよな。

「お分かりかな? ブルームハルト騎士爵? たとえ恥辱を受けた者が名も無き下臣かしんであろうと、我らは放っておかぬ。それが朋輩ならばなおのこと。我らは一身一命を賭し、領地をも失う覚悟」

「うっ……」

 左馬助、藤佐、弾正が刀の柄に手を掛け、大きく一歩踏み出した。

「我が朋輩に対する手出し口出しは一切御無用に願おう!」

 アロイスは腰を抜かし、連衆に抱えられ、逃げるようにその場から立ち去った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

ダンジョン美食倶楽部

双葉 鳴
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。 身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。 配信で明るみになる、洋一の隠された技能。 素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。 一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。 ※カクヨム様で先行公開中! ※2024年3月21で第一部完!

英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜

駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。 しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった─── そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。 前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける! 完結まで毎日投稿!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。

石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません 俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。 本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。 幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。 そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。 彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。 それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』 今度もまた年上ヒロインです。 セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。 カクヨムにも投稿中です

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

処理中です...