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王都
5階層のボス
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足を射抜いた男の人をこのままにしておくと死んでしまう。手当てをしないと…。
「放っておいてもいいんじゃないですか?私達を弄んで殺そうとしたんですよ。報いを受けるべきです。」
「そうだけど…それも何か違うんだよ。」
上手く言えないけど、私達が殺すべきじゃないと思う。
「ならばそこの者に任せてはいかがでしょうか?」
ウルちゃんが通路の方を見ながら言う。
通路からは2人、冒険者風の男女が現れた。
「私達は王の命により秘密裏にお二人の警護を任されている特務隊です。」
跪きながら言う2人。
「監視では?先程のあれは危機ではなかったと?」
「自由を尊重せよとの事でしたので、お二人で対処できる事象には介入しない事になっております。」
「物は言いようですね。」
ユキさんとウルちゃんの対応は冷たい。
「あの、この3人をお任せしてもいいですか?」
「はい。仰せのままに。」
「ミナ様とユキ様に監視を付けるなど不愉快です。今後も監視を付ける様なら私が対処します。覚悟しておいてください。」
「承知しました…。」
2人は手早く3人を治療、捕縛して連れて行く。
「いつから気づいていたんですか?」
「ダンジョンに入って直ぐです。お二人が気づかれる前に対処しようと思っていたのですが、申し訳ありません。」
「いえ、お気遣いありがとうございます。一度警告したので次は容赦はいらないという事ですね。」
「はい。」
…何か怖いよ2人とも。
気を取り直して、フィオレさんを呼ぼう!
『は~い!』
軽っ…。
「フィオレさん、昨日話していた説得をしたいのでここのダンジョンマスターさんを呼び出して貰えますか?」
『任せて!』
フィオレさんは耳を塞ぎ目を閉じて何やら独り言の様に話を始める。念話をしているのかな?
しばらくすると目を開けて顔を曇らせる。
『話す事は無いって…。』
「そうですか。」
『ゴメンよ…前はこんな奴じゃなかったのに。』
「じゃあ実力行使しかないですね。」
会ってくれないなら呼び出すしかない。問題はリソースに大ダメージを与えられるレアドロップがあるかどうか。
「5階層のボス、ミノタウロスがレアドロップでオリハルコンを落とすって言ってましたよ。」
「よし、それでいこう。」
私達は5階層のボスの所まで行く事にした。
ーーーー
時間的猶予がどれくらいあるのか分からない為、今日中に会うことを目標にする。
引き続きフィオレさんには着いてきて貰ってサポートをお願いする。
私は1つ階層を降りるたびにラッキーシュートを掛けた鑑定をして最短ルートを割り出す。
モンスターに遭遇したのは2回だけ。
2階層のオーク4体と4階層のリザードマン6体だけだった。
オークはノーマルドロップが小さな緑色の宝石で、レアドロップは皮の袋だった。
【収納バッグ(小)】
ストレージの魔法が掛けられた魔法の袋。
インベントリがあるから私達には必要無いものだけど、便利なアイテムには違いない。
リザードマンのノーマルドロップは小さな赤色の宝石で、レアドロップは水筒だった。
【湧水の水筒】
魔力を込めると水が湧き出す魔法の水筒。
これってメチャクチャ便利なんじゃない?ユキさんにあげようとしたけど、「ミナさんが持っててください」と言われて私のインベントリに。
流石に人気のダンジョンだけあって冒険者が多くて、モンスターと戦う回数は少なくて済んだ。
フィオレさんは透明化の魔法で姿を隠してもらってやり過ごしてもらった。
あっという間に5階層ボスの部屋の前まで来た。
一度に入れるのは8人までと決まっていて、それ以上の人数で入るとボスは現れないらしい。
部屋の入り口にある大きな両開きの扉の前には冒険者達が順番待ちをしていた。
私達もその後ろに並んで待つ事に。
「お前ら、ここはクラン『蒼龍』がボス回しをやってる最中だ。どっか行けや。」
ハルバードを持った大男が私達を追い払おうとする。
「ボス回し?」
「多分、身内でボスを連続で撃破してレアドロップを狙っているって事じゃないですか?」
「その通りだ。分かったらとっととどこかに行け。」
「ダンジョンでの占有って有り何ですか?」
「なんだ?文句があるのか?」
他の冒険者もこちらに集まってくる。みんなクランの人達なんだね。
「お聞きしたいんですけど、今何回倒していくつドロップしましたか?」
「お前らに答える必要はねぇな。」
「私達にボス戦をやらせてくれたらドロップのオリハルコンをお譲りしますよ。」
「出なかったらどうするんだ?」
確実に出るので大丈夫ですとは言い難い。
「その分お金でお支払いしましょう。」
「金、か。オリハルコン1つの相場は200万レクスだ。金が無ければ身体で払ってもらうぞ?」
「分かりました。」
「余程自信があるのかバカなのか…まあいいぜ。楽しみにしてるからな。」
ユキさんが話をまとめてくれた。次に扉が開いたら入っていいらしい。
「ユキさんありがとう。」
「いえ、少しずつですけど、ああいう手合いの扱いに慣れてきました。」
暫く待っていると、扉からガチャリと音がして、ゆっくりと開いていく。戦っていたパーティが出てくる。オリハルコンはドロップしなかったみたい。
「楽しみにしているぜ。逃げるなよ。」
下卑た笑みを浮かべながら男は私達を送り出す。
沢山出た内の1つを渡すだけだもんね。
中に入ると暫くして扉がゆっくりと閉まっていく。完全に扉が閉まった時、ガチャリと音がして扉は開かなくなった。
倒すか負けるかしないと出れないって事だね。
ボスの部屋は直径20メートルくらいの円形状。反対側に扉があり、そこが次の階層に続く道の様だ。
扉と扉の中間距離、私達から見て左手側の外壁に鉄格子がはめられていて、そこがゆっくりと上に持ち上がっていく。
奥の暗闇から姿を現したのは牛の頭に筋肉が隆々とした姿の生き物、ミノタウロスだ。
身長はおよそ4メートル、丸太の様に巨大な棍棒を片手に持ち、悠々とやってくる。
「初撃お願いします。もし討ち漏らしたら私が攻撃を防ぎます。」
「うん。その時はお願いね!」
ラッキーシュートをラッキーシュートに掛けて幸運に付与。ソニックアローにラッキーシュートを付与!
「いくよっ!」
ソニックアローの衝撃波がミノタウロスに襲いかかる。棍棒を水平に構えて防御の姿勢を取っているけど衝撃波は防げない。
上半身を吹き飛ばされて地面に倒れた。
「……。」
「余裕でしたね。」
「流石はミナ様です。」
まぁそうだよね。晶石竜だって一撃なんだから。
さて、ここからだ。
私とユキさんは武器を納めてこれから襲いくるそれに備える。
轟音と共に大きめのメダルが溢れて出してきた!
あっという間に空間を埋め尽くして津波の様に押し寄せてくる!
私達は必死でインベントリにオリハルコンを詰め込んだ。
「放っておいてもいいんじゃないですか?私達を弄んで殺そうとしたんですよ。報いを受けるべきです。」
「そうだけど…それも何か違うんだよ。」
上手く言えないけど、私達が殺すべきじゃないと思う。
「ならばそこの者に任せてはいかがでしょうか?」
ウルちゃんが通路の方を見ながら言う。
通路からは2人、冒険者風の男女が現れた。
「私達は王の命により秘密裏にお二人の警護を任されている特務隊です。」
跪きながら言う2人。
「監視では?先程のあれは危機ではなかったと?」
「自由を尊重せよとの事でしたので、お二人で対処できる事象には介入しない事になっております。」
「物は言いようですね。」
ユキさんとウルちゃんの対応は冷たい。
「あの、この3人をお任せしてもいいですか?」
「はい。仰せのままに。」
「ミナ様とユキ様に監視を付けるなど不愉快です。今後も監視を付ける様なら私が対処します。覚悟しておいてください。」
「承知しました…。」
2人は手早く3人を治療、捕縛して連れて行く。
「いつから気づいていたんですか?」
「ダンジョンに入って直ぐです。お二人が気づかれる前に対処しようと思っていたのですが、申し訳ありません。」
「いえ、お気遣いありがとうございます。一度警告したので次は容赦はいらないという事ですね。」
「はい。」
…何か怖いよ2人とも。
気を取り直して、フィオレさんを呼ぼう!
『は~い!』
軽っ…。
「フィオレさん、昨日話していた説得をしたいのでここのダンジョンマスターさんを呼び出して貰えますか?」
『任せて!』
フィオレさんは耳を塞ぎ目を閉じて何やら独り言の様に話を始める。念話をしているのかな?
しばらくすると目を開けて顔を曇らせる。
『話す事は無いって…。』
「そうですか。」
『ゴメンよ…前はこんな奴じゃなかったのに。』
「じゃあ実力行使しかないですね。」
会ってくれないなら呼び出すしかない。問題はリソースに大ダメージを与えられるレアドロップがあるかどうか。
「5階層のボス、ミノタウロスがレアドロップでオリハルコンを落とすって言ってましたよ。」
「よし、それでいこう。」
私達は5階層のボスの所まで行く事にした。
ーーーー
時間的猶予がどれくらいあるのか分からない為、今日中に会うことを目標にする。
引き続きフィオレさんには着いてきて貰ってサポートをお願いする。
私は1つ階層を降りるたびにラッキーシュートを掛けた鑑定をして最短ルートを割り出す。
モンスターに遭遇したのは2回だけ。
2階層のオーク4体と4階層のリザードマン6体だけだった。
オークはノーマルドロップが小さな緑色の宝石で、レアドロップは皮の袋だった。
【収納バッグ(小)】
ストレージの魔法が掛けられた魔法の袋。
インベントリがあるから私達には必要無いものだけど、便利なアイテムには違いない。
リザードマンのノーマルドロップは小さな赤色の宝石で、レアドロップは水筒だった。
【湧水の水筒】
魔力を込めると水が湧き出す魔法の水筒。
これってメチャクチャ便利なんじゃない?ユキさんにあげようとしたけど、「ミナさんが持っててください」と言われて私のインベントリに。
流石に人気のダンジョンだけあって冒険者が多くて、モンスターと戦う回数は少なくて済んだ。
フィオレさんは透明化の魔法で姿を隠してもらってやり過ごしてもらった。
あっという間に5階層ボスの部屋の前まで来た。
一度に入れるのは8人までと決まっていて、それ以上の人数で入るとボスは現れないらしい。
部屋の入り口にある大きな両開きの扉の前には冒険者達が順番待ちをしていた。
私達もその後ろに並んで待つ事に。
「お前ら、ここはクラン『蒼龍』がボス回しをやってる最中だ。どっか行けや。」
ハルバードを持った大男が私達を追い払おうとする。
「ボス回し?」
「多分、身内でボスを連続で撃破してレアドロップを狙っているって事じゃないですか?」
「その通りだ。分かったらとっととどこかに行け。」
「ダンジョンでの占有って有り何ですか?」
「なんだ?文句があるのか?」
他の冒険者もこちらに集まってくる。みんなクランの人達なんだね。
「お聞きしたいんですけど、今何回倒していくつドロップしましたか?」
「お前らに答える必要はねぇな。」
「私達にボス戦をやらせてくれたらドロップのオリハルコンをお譲りしますよ。」
「出なかったらどうするんだ?」
確実に出るので大丈夫ですとは言い難い。
「その分お金でお支払いしましょう。」
「金、か。オリハルコン1つの相場は200万レクスだ。金が無ければ身体で払ってもらうぞ?」
「分かりました。」
「余程自信があるのかバカなのか…まあいいぜ。楽しみにしてるからな。」
ユキさんが話をまとめてくれた。次に扉が開いたら入っていいらしい。
「ユキさんありがとう。」
「いえ、少しずつですけど、ああいう手合いの扱いに慣れてきました。」
暫く待っていると、扉からガチャリと音がして、ゆっくりと開いていく。戦っていたパーティが出てくる。オリハルコンはドロップしなかったみたい。
「楽しみにしているぜ。逃げるなよ。」
下卑た笑みを浮かべながら男は私達を送り出す。
沢山出た内の1つを渡すだけだもんね。
中に入ると暫くして扉がゆっくりと閉まっていく。完全に扉が閉まった時、ガチャリと音がして扉は開かなくなった。
倒すか負けるかしないと出れないって事だね。
ボスの部屋は直径20メートルくらいの円形状。反対側に扉があり、そこが次の階層に続く道の様だ。
扉と扉の中間距離、私達から見て左手側の外壁に鉄格子がはめられていて、そこがゆっくりと上に持ち上がっていく。
奥の暗闇から姿を現したのは牛の頭に筋肉が隆々とした姿の生き物、ミノタウロスだ。
身長はおよそ4メートル、丸太の様に巨大な棍棒を片手に持ち、悠々とやってくる。
「初撃お願いします。もし討ち漏らしたら私が攻撃を防ぎます。」
「うん。その時はお願いね!」
ラッキーシュートをラッキーシュートに掛けて幸運に付与。ソニックアローにラッキーシュートを付与!
「いくよっ!」
ソニックアローの衝撃波がミノタウロスに襲いかかる。棍棒を水平に構えて防御の姿勢を取っているけど衝撃波は防げない。
上半身を吹き飛ばされて地面に倒れた。
「……。」
「余裕でしたね。」
「流石はミナ様です。」
まぁそうだよね。晶石竜だって一撃なんだから。
さて、ここからだ。
私とユキさんは武器を納めてこれから襲いくるそれに備える。
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