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戦争
雑談
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「ミナさん!」
また私を呼ぶ声が聞こえた。
『黒鉄の刃』の女性チームだ。リーシャさんが駆け寄って来る。
「心配していました!戻って来れたという事は解決したんですよね?」
「はい。ご心配お掛けしました。もう大丈夫です。」
「ミナ、ユキ、長旅お疲れ様。無事で良かったわ。」
マイナさんが声を掛けてくれる。
私はニアさんとリーシャさんに抱きつかれて揉みくちゃにされている…。
「ミナ、モテモテ。」
「ミナは女の子にモテるのね。」
ソラちゃんにリオさん、その言い方はちょっと…。
「あなた、とんでもない魔力を秘めているわね…。私はレイア、あなたの名前は?」
「私はリオ。ミナとユキとパーティを組んでいるの。こっちはソラ。」
「4人パーティ。」
「そう。宜しくね。ミナが無茶しないように見ていてあげてね。」
「ええ。任せて。」
…レイアさん達と組んでいた時は散々無茶をして心配を掛けたから何も言えない。
「冒険者ギルドが再建されたので、近いうちに通常業務に戻れると思いますよ。」
「ウソ!?もう出来たの?」
「ミナさんが建設で建ててしまいました。」
「新しい魔法まで使えるようになって…どんだけ高性能なのよ…。」
ユキさんとセレナさんが話をしている。
「しばらくはエリストでのんびり出来るのですよね?王都のお話を聞かせてください。」
「ごめんなさい。王都に戻らないといけないんです。」
「すぐにですか?」
「はい。あ、でも転移魔法で帰るだけなので夜まではいますよ。」
「…転移魔法?」
…そうだった。普通の人は使えないんだよね。
「今のは聞かなかった事に…」
「「「なるわけないでしょ。」」」
ですよねー…。
ーーーー
結構な人数が道の真ん中で話をしているのも迷惑なので、冒険者ギルドのロビーで話す事にした。
「なるほどね~。リオも転移魔法が使えると。」
「うん。まあね。」
「国に何か言われなかったの?軍事利用するから教えろとか。」
「言われてないですね。」
「みんなミナの事が怖い。だから何も言わない。」
「ちょっ…ソラちゃん何を言ってるのかな?」
「まあ、本当の事だけどね。」
そうだけど…。エリストのみんなには知られたくなかった。
「ミナさんは可愛いし頼りになるし、怖がる要素が無いじゃないですか。」
「いや、そこにいるでしょう。恐怖の対象が。」
みんなが見た先にはウルちゃんが座っている。
「そういえば1匹増えているわね。フワフワで可愛いわ。」
レイアさんがオル君の頭を撫でている。
「本当、静かに座ってお利口さんですね。」
ニアさんもモフモフを堪能している。
「あー、その犬なんだけどさ、オルフェリキタスって知ってる?」
「聖竜の事よね?神国の。…ってまさか!?」
「お初にお目にかかる。私の名前はオル。ミナ様の僕です。」
「何てものを従えてるのよ!?」
「ものって…失礼じゃないの!初めまして、レイアと申します。…先程は大変失礼致しました…。」
「気にしなくてよい。私はミナ様の僕なのだ。犬の姿である以上愛でられる事も想定のうちですので。」
「そうですか…。」
オルくんの正体を知って慌てるみんな。
大丈夫だよ?オル君はそんな事で怒ったりしないよね?
「ミナ様のご友人なら好きなだけお触りください。」
「い、いや…。」
「恐れ多いというか…。」
遠慮しなくていいのに。
ーーーー
王都であった事、オル君と出会った経緯とかを説明した。
オル君にはソラちゃんが抱きついてモフモフしている。
「最強の竜を従えてしまうなんて…。」
「オルは最強ではありませんよ。少なくとも私よりは弱い。」
「そんな竜二体も連れて何をするの?世界を支配できるんじゃない?」
「そんな事しませんよ!ただ、困っている人がいたら助けてあげたいくらいで…。」
「まあ、戦力はこれだけじゃないんだけどね。」
「そこら辺は聞かない方がよさそうね。」
マイナさん、気を遣ってくれてありがとうございます。
「実はミナの方が強い。」
「え?」
「そそそ、そんなことあるわけないじゃないですか!」
「目が泳いでいるわよ。まさか本当に…?」
ソラちゃんもう余計なことは言わないで…。
「そ、そうだ!エリストでやらなくちゃいけない事があったんですよ!」
話題を逸らそう!
「王都で発生したアフターギフトの保有者がエリストに居ないか調べないといけないんです。」
アフターギフトについて説明できる事を話しておく。
「なのでちょっと失礼しますね!」
「どこかいくなら手伝うよ?」
「大丈夫!建物の外で調べるだけなので!」
本当はここでも出来るけど、逃げ出す口実にして外に出る。
隅っこに移動してオーバーブーストで鑑定を使う。アフターギフト保有者に限定して鑑定!
……結果は、0。
エリストは大丈夫。周辺の村も調べておかないと…。
[オーバーブーストの鑑定範囲内です。指定範囲をベンター辺境伯領に設定してください。]
そんなに広範囲を調べられるんだ。
よし、範囲設定を変更してもう一度…。
結果はやっぱり0だった。
良かった、これで一安心。
ギルドに戻るとテュケ君が質問責めに遭っていた。
「それで?テュケはミナとユキどっちが好きなの?」
「えぇ!?そんな事急に言われても…。」
「白状しなさい。頼りになる美人のお姉さんのユキか、ちょっと抜けてるけど可愛い妹みたいなミナ、どっち?」
「テュケ君が困ってるじゃないですか。やめてください。」
セレナさんとマイナさんがテュケ君に詰め寄っている。困っているテュケ君を助ける為に割って入った。
…それに抜けてるは余計ですよ。
「そういえばさっき4人パーティって言ってたわね。テュケ君はパーティメンバーではないの?」
「彼はまだ訓練中なのよ。私達と一緒に冒険は早いわね。」
「ハーレムの道は険しい。」
ソラちゃん、ハーレムって…。
また私を呼ぶ声が聞こえた。
『黒鉄の刃』の女性チームだ。リーシャさんが駆け寄って来る。
「心配していました!戻って来れたという事は解決したんですよね?」
「はい。ご心配お掛けしました。もう大丈夫です。」
「ミナ、ユキ、長旅お疲れ様。無事で良かったわ。」
マイナさんが声を掛けてくれる。
私はニアさんとリーシャさんに抱きつかれて揉みくちゃにされている…。
「ミナ、モテモテ。」
「ミナは女の子にモテるのね。」
ソラちゃんにリオさん、その言い方はちょっと…。
「あなた、とんでもない魔力を秘めているわね…。私はレイア、あなたの名前は?」
「私はリオ。ミナとユキとパーティを組んでいるの。こっちはソラ。」
「4人パーティ。」
「そう。宜しくね。ミナが無茶しないように見ていてあげてね。」
「ええ。任せて。」
…レイアさん達と組んでいた時は散々無茶をして心配を掛けたから何も言えない。
「冒険者ギルドが再建されたので、近いうちに通常業務に戻れると思いますよ。」
「ウソ!?もう出来たの?」
「ミナさんが建設で建ててしまいました。」
「新しい魔法まで使えるようになって…どんだけ高性能なのよ…。」
ユキさんとセレナさんが話をしている。
「しばらくはエリストでのんびり出来るのですよね?王都のお話を聞かせてください。」
「ごめんなさい。王都に戻らないといけないんです。」
「すぐにですか?」
「はい。あ、でも転移魔法で帰るだけなので夜まではいますよ。」
「…転移魔法?」
…そうだった。普通の人は使えないんだよね。
「今のは聞かなかった事に…」
「「「なるわけないでしょ。」」」
ですよねー…。
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結構な人数が道の真ん中で話をしているのも迷惑なので、冒険者ギルドのロビーで話す事にした。
「なるほどね~。リオも転移魔法が使えると。」
「うん。まあね。」
「国に何か言われなかったの?軍事利用するから教えろとか。」
「言われてないですね。」
「みんなミナの事が怖い。だから何も言わない。」
「ちょっ…ソラちゃん何を言ってるのかな?」
「まあ、本当の事だけどね。」
そうだけど…。エリストのみんなには知られたくなかった。
「ミナさんは可愛いし頼りになるし、怖がる要素が無いじゃないですか。」
「いや、そこにいるでしょう。恐怖の対象が。」
みんなが見た先にはウルちゃんが座っている。
「そういえば1匹増えているわね。フワフワで可愛いわ。」
レイアさんがオル君の頭を撫でている。
「本当、静かに座ってお利口さんですね。」
ニアさんもモフモフを堪能している。
「あー、その犬なんだけどさ、オルフェリキタスって知ってる?」
「聖竜の事よね?神国の。…ってまさか!?」
「お初にお目にかかる。私の名前はオル。ミナ様の僕です。」
「何てものを従えてるのよ!?」
「ものって…失礼じゃないの!初めまして、レイアと申します。…先程は大変失礼致しました…。」
「気にしなくてよい。私はミナ様の僕なのだ。犬の姿である以上愛でられる事も想定のうちですので。」
「そうですか…。」
オルくんの正体を知って慌てるみんな。
大丈夫だよ?オル君はそんな事で怒ったりしないよね?
「ミナ様のご友人なら好きなだけお触りください。」
「い、いや…。」
「恐れ多いというか…。」
遠慮しなくていいのに。
ーーーー
王都であった事、オル君と出会った経緯とかを説明した。
オル君にはソラちゃんが抱きついてモフモフしている。
「最強の竜を従えてしまうなんて…。」
「オルは最強ではありませんよ。少なくとも私よりは弱い。」
「そんな竜二体も連れて何をするの?世界を支配できるんじゃない?」
「そんな事しませんよ!ただ、困っている人がいたら助けてあげたいくらいで…。」
「まあ、戦力はこれだけじゃないんだけどね。」
「そこら辺は聞かない方がよさそうね。」
マイナさん、気を遣ってくれてありがとうございます。
「実はミナの方が強い。」
「え?」
「そそそ、そんなことあるわけないじゃないですか!」
「目が泳いでいるわよ。まさか本当に…?」
ソラちゃんもう余計なことは言わないで…。
「そ、そうだ!エリストでやらなくちゃいけない事があったんですよ!」
話題を逸らそう!
「王都で発生したアフターギフトの保有者がエリストに居ないか調べないといけないんです。」
アフターギフトについて説明できる事を話しておく。
「なのでちょっと失礼しますね!」
「どこかいくなら手伝うよ?」
「大丈夫!建物の外で調べるだけなので!」
本当はここでも出来るけど、逃げ出す口実にして外に出る。
隅っこに移動してオーバーブーストで鑑定を使う。アフターギフト保有者に限定して鑑定!
……結果は、0。
エリストは大丈夫。周辺の村も調べておかないと…。
[オーバーブーストの鑑定範囲内です。指定範囲をベンター辺境伯領に設定してください。]
そんなに広範囲を調べられるんだ。
よし、範囲設定を変更してもう一度…。
結果はやっぱり0だった。
良かった、これで一安心。
ギルドに戻るとテュケ君が質問責めに遭っていた。
「それで?テュケはミナとユキどっちが好きなの?」
「えぇ!?そんな事急に言われても…。」
「白状しなさい。頼りになる美人のお姉さんのユキか、ちょっと抜けてるけど可愛い妹みたいなミナ、どっち?」
「テュケ君が困ってるじゃないですか。やめてください。」
セレナさんとマイナさんがテュケ君に詰め寄っている。困っているテュケ君を助ける為に割って入った。
…それに抜けてるは余計ですよ。
「そういえばさっき4人パーティって言ってたわね。テュケ君はパーティメンバーではないの?」
「彼はまだ訓練中なのよ。私達と一緒に冒険は早いわね。」
「ハーレムの道は険しい。」
ソラちゃん、ハーレムって…。
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