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リアード王国
報告と魔法陣
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「細かい事は明日詰めさせてもらっても良いだろうか?」
「構わないわ。あー、ダメなら無理にとは言わないけど、リリエンタとの交渉のフォローはしないから。」
…やっぱり脅してない?
「分かった。前向きに検討する。今日はこちらに泊まっていかれるか?」
「いいえ、エルジュに一旦帰ります。報告もありますので。」
「そうか。ではまた明日、宜しく頼む。」
王様とメリルさんと別れてテレポートでウェアリスの町の門前に移動する。
夜だったので人目には付いていないらしく、衛兵さんには特に何か言われる事も無く町の中に入ることができた。そのままお城に向かう。
「これは…!少々お待ちを!!」
門衛の人が私達を見つけて大急ぎで城の方へ走っていく。
程なくして騎士数名と門衛の人が戻ってきて城内に案内してくれてそのまま謁見の間に通された。そこにはラフィミアさんとマゼンタさんが待っていた。
「皆様、長旅お疲れ様でした。」
「そんな長旅でもなかったけどね。」
ラフィミアさんとリオさんが挨拶を交わし、リアードで遭った出来事を説明していく。
「そうでしたか。リアード国王がそんな事になっているとは…。」
「もう侵攻は無いわ。リアードで暴走していた貴族達は竜に捕縛されて連れて行かれたし、帝国関係者は順調に排除できているから。」
そう、帝国の関係者についてだ。彼らはリアードに入り込んでエルジュに攻め入ろうとしていた。それが失敗した今、次はどう動いてくるだろう?
私が考え事をしている間にも報告は続いている。
リオさんはリアードとリリエンタの話も正確に全部話をした。
「断っておくけどエルジュの領土になる訳じゃ無いからね。」
「承知しております。」
「その話が片付いたら守備に配置している竜達は引き上げさせるから。リアード国内には幾らかは残す事になるだろうけど。」
「分かりました。」
話は終わり今日はここに泊まらせて頂くことになった。
4人部屋に案内されて一息ついてからみんなに話をする。
「帝国は次にどんな行動に出るでしょうか?」
「ミナの持ってるギフトがどうしても欲しかったら他の手に出てくるかもしれないわね。」
「南部から直接上陸してくるかも知れませんね。」
リオさんとユキさんが可能性を上げてくる。
「海の守りは大丈夫?」
「そういえば何もしてなかったよね。」
「いえ、リアード国から帝国の者を追い出すと決まってから水竜王にリアード、リリエンタ、エルジュを含む南岸を守護させております。奴の報告では既に8隻の軍艦を撃沈しているそうです。」
オル君が答えてくれた。
「撃沈しちゃったんだ…。」
「はい。乗員は全て回収して帝国本土か帝国の船に引き渡しているそうです。」
「それなら暫くは帝国も大人しくなるでしょ。今の内にやれなかった事とか片付けてしまうわよ。」
やれなかった事…孤児院の事とかかな。
リリエンタ国境周辺の土地が貰えたならそっちの視察とかしないとだし。…そういえばアルオベイト聖国の難民の人達は大丈夫かな?それからエリストに預けたままになってるテュケ君も気になるし…。
「やりたい事沢山?」
「うん。何からやればいいんだろうね。」
「ミナさんがやりたい事からやればいいですよ。私もお手伝いしますから。」
「ユキさんはやりたい事ないの?」
「私は…皆さんと一緒なら何でもいいですよ。」
「食べ歩きたい。」
「私はドラゴンバスターの解析がしたいわね。あとこの前ちょっと見せてもらった治癒の魔法陣をミナに見せて貰いたいわ。」
ソラちゃんはマイペースだしリオさんもやりたい事がしっかりある。
「治癒の魔法陣なら今見せましょうか?」
「是非お願い。」
という訳で治癒の魔法陣を描いて見せた。
「この魔法陣なんですけど実は複雑に偽装してあって、3つの内の一つなんです。確か他の2つは…。」
リオさんに説明しながら魔法陣をあと2つ描いていく。
「この、増幅の魔法陣と持続の魔法陣が治癒の魔法陣と複雑に絡まっていて一つになっていました。」
「一箇所に3つの魔法陣…誰がそんな手の込んだ偽装をしたのかしらね。」
「どこで見つかったのかまでは聞いていないので分かりませんけど、リオさんはこの魔法陣を知らないんですよね?」
「ええ。私は神からこの世界の魔法を全て教えてもらっている筈だから、もしかしたら異界の魔法なのかもね。それに一箇所に3つの魔法陣を存在させる事ってできるのかしら。」
「普通は魔法陣が混ざってよく分からないものになりそうですよね。」
「一応やれなくは無いと思うけど…。」
そう言ってリオさんは紙の上に3つの魔法陣を魔力で描いてみせた。
「魔力の波長を少しずつ変えて描いていけば一応描けなくはないけど、トンデモなく精密な操作だから一般向けでは無いわね。」
「ボールに描いてみたら?」
「ボール?」
「立体的に魔法陣を組み合わせたらどうでしょう?難しいかも知れないですけど。」
ソラちゃんとユキさんが思いついた事を言ってくれて私とリオさんも互いを見合わせる。
「空中に魔法陣を描く技術はあるわよ。これも高等技術だから難しいのは代わりないけど。波長を変えるよりは簡単かもね。」
そう言ってリオさんは空中に魔法陣を描き出す。3つの魔法陣が空中に完成したけど何か歪だ。
「こういうのはセンスがいるのよ。イメージが大事っていうか…。私こういうのは苦手だからミナがやってみて。」
「え、はい。」
突然言われてやれるのか分からなかったけど技能的には覚えているし、とにかくやってみる事にした。
イメージは球面、ボールに魔法陣を描く様に……出来た!残り2つも……完成!
「出来ました!」
「綺麗…。」
「立体魔法陣ね。流石だわ。」
「スゴいです。」
増幅と持続が加わった治癒の魔法陣はどれくらいの性能なんだろう?
「取り敢えずこのまま寝ましょう。朝まで残ってるかで持続効果が大体分かるし。他の性能評価はまた今度って事で。」
そういえばもう結構夜更かししている。明日も忙しいから早く寝よう。
「構わないわ。あー、ダメなら無理にとは言わないけど、リリエンタとの交渉のフォローはしないから。」
…やっぱり脅してない?
「分かった。前向きに検討する。今日はこちらに泊まっていかれるか?」
「いいえ、エルジュに一旦帰ります。報告もありますので。」
「そうか。ではまた明日、宜しく頼む。」
王様とメリルさんと別れてテレポートでウェアリスの町の門前に移動する。
夜だったので人目には付いていないらしく、衛兵さんには特に何か言われる事も無く町の中に入ることができた。そのままお城に向かう。
「これは…!少々お待ちを!!」
門衛の人が私達を見つけて大急ぎで城の方へ走っていく。
程なくして騎士数名と門衛の人が戻ってきて城内に案内してくれてそのまま謁見の間に通された。そこにはラフィミアさんとマゼンタさんが待っていた。
「皆様、長旅お疲れ様でした。」
「そんな長旅でもなかったけどね。」
ラフィミアさんとリオさんが挨拶を交わし、リアードで遭った出来事を説明していく。
「そうでしたか。リアード国王がそんな事になっているとは…。」
「もう侵攻は無いわ。リアードで暴走していた貴族達は竜に捕縛されて連れて行かれたし、帝国関係者は順調に排除できているから。」
そう、帝国の関係者についてだ。彼らはリアードに入り込んでエルジュに攻め入ろうとしていた。それが失敗した今、次はどう動いてくるだろう?
私が考え事をしている間にも報告は続いている。
リオさんはリアードとリリエンタの話も正確に全部話をした。
「断っておくけどエルジュの領土になる訳じゃ無いからね。」
「承知しております。」
「その話が片付いたら守備に配置している竜達は引き上げさせるから。リアード国内には幾らかは残す事になるだろうけど。」
「分かりました。」
話は終わり今日はここに泊まらせて頂くことになった。
4人部屋に案内されて一息ついてからみんなに話をする。
「帝国は次にどんな行動に出るでしょうか?」
「ミナの持ってるギフトがどうしても欲しかったら他の手に出てくるかもしれないわね。」
「南部から直接上陸してくるかも知れませんね。」
リオさんとユキさんが可能性を上げてくる。
「海の守りは大丈夫?」
「そういえば何もしてなかったよね。」
「いえ、リアード国から帝国の者を追い出すと決まってから水竜王にリアード、リリエンタ、エルジュを含む南岸を守護させております。奴の報告では既に8隻の軍艦を撃沈しているそうです。」
オル君が答えてくれた。
「撃沈しちゃったんだ…。」
「はい。乗員は全て回収して帝国本土か帝国の船に引き渡しているそうです。」
「それなら暫くは帝国も大人しくなるでしょ。今の内にやれなかった事とか片付けてしまうわよ。」
やれなかった事…孤児院の事とかかな。
リリエンタ国境周辺の土地が貰えたならそっちの視察とかしないとだし。…そういえばアルオベイト聖国の難民の人達は大丈夫かな?それからエリストに預けたままになってるテュケ君も気になるし…。
「やりたい事沢山?」
「うん。何からやればいいんだろうね。」
「ミナさんがやりたい事からやればいいですよ。私もお手伝いしますから。」
「ユキさんはやりたい事ないの?」
「私は…皆さんと一緒なら何でもいいですよ。」
「食べ歩きたい。」
「私はドラゴンバスターの解析がしたいわね。あとこの前ちょっと見せてもらった治癒の魔法陣をミナに見せて貰いたいわ。」
ソラちゃんはマイペースだしリオさんもやりたい事がしっかりある。
「治癒の魔法陣なら今見せましょうか?」
「是非お願い。」
という訳で治癒の魔法陣を描いて見せた。
「この魔法陣なんですけど実は複雑に偽装してあって、3つの内の一つなんです。確か他の2つは…。」
リオさんに説明しながら魔法陣をあと2つ描いていく。
「この、増幅の魔法陣と持続の魔法陣が治癒の魔法陣と複雑に絡まっていて一つになっていました。」
「一箇所に3つの魔法陣…誰がそんな手の込んだ偽装をしたのかしらね。」
「どこで見つかったのかまでは聞いていないので分かりませんけど、リオさんはこの魔法陣を知らないんですよね?」
「ええ。私は神からこの世界の魔法を全て教えてもらっている筈だから、もしかしたら異界の魔法なのかもね。それに一箇所に3つの魔法陣を存在させる事ってできるのかしら。」
「普通は魔法陣が混ざってよく分からないものになりそうですよね。」
「一応やれなくは無いと思うけど…。」
そう言ってリオさんは紙の上に3つの魔法陣を魔力で描いてみせた。
「魔力の波長を少しずつ変えて描いていけば一応描けなくはないけど、トンデモなく精密な操作だから一般向けでは無いわね。」
「ボールに描いてみたら?」
「ボール?」
「立体的に魔法陣を組み合わせたらどうでしょう?難しいかも知れないですけど。」
ソラちゃんとユキさんが思いついた事を言ってくれて私とリオさんも互いを見合わせる。
「空中に魔法陣を描く技術はあるわよ。これも高等技術だから難しいのは代わりないけど。波長を変えるよりは簡単かもね。」
そう言ってリオさんは空中に魔法陣を描き出す。3つの魔法陣が空中に完成したけど何か歪だ。
「こういうのはセンスがいるのよ。イメージが大事っていうか…。私こういうのは苦手だからミナがやってみて。」
「え、はい。」
突然言われてやれるのか分からなかったけど技能的には覚えているし、とにかくやってみる事にした。
イメージは球面、ボールに魔法陣を描く様に……出来た!残り2つも……完成!
「出来ました!」
「綺麗…。」
「立体魔法陣ね。流石だわ。」
「スゴいです。」
増幅と持続が加わった治癒の魔法陣はどれくらいの性能なんだろう?
「取り敢えずこのまま寝ましょう。朝まで残ってるかで持続効果が大体分かるし。他の性能評価はまた今度って事で。」
そういえばもう結構夜更かししている。明日も忙しいから早く寝よう。
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