転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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ゼルグラン

味方

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「いえ!それは困ります!」
「何故ですか!?」
「私は王様とか指導者とか絶対に出来ません!だって…。」

元々はただの学生だよ?そりゃ神様からチート性能を沢山貰っているけど、沢山の人を導く側の立場なんてできる訳ない。

「それについては私共が全力で補佐させていただきますのでご安心ください。あぁ、我が国にも正式な王の誕生を迎えるのですね……。」
「いやいや、なりませんよ!」
「何故ですか?」
「私は人の上に立つ様な者ではありませんし、いきなり国を治めるとか出来ません。」
「ミナ様がお断りしておるのだ。無理を言うでない。」
「……申し訳ありません。」
「ごめんなさい。これからもクラリシアさんが代表を続けてください。それがこの国の為になると思います。」
「分かりました。しかし私共アルヴィオンはミナ様の味方です。お困りの事があれば何でもお申し付け下さい。」
「えぇ…はい、ありがとうございます。」
「今まで無理矢理利用しようとしたり、厄介な連中としか会ってこなかったから味方宣言は新鮮ね。」
「オル君の国は良い国。」

リオさんもソラちゃんも何だか嬉しそうだ。勝手に竜を使った事を咎められなくて安心したのかな?

「またミナの武勇伝が増えた。」
「そうね。仲間の私達も鼻が高いわ。」
「武勇伝とかやめてくださいよ!」

何か不良みたいで恥ずかしい。

「今まで通りアルヴィオンには一切の遠慮なく神竜様の眷属をお従え下さい。必要であれば我等ドラコニアンも馳せ参じます!」
「クラリシアさんはドラコニアンだったんですか?」
「はい。申しておりませんでしたね。私はドラコニアンです。」
「竜に変身できるー?」
「ええ!お見せしましょうか?」
「あい!」

ソラちゃんに言われてクラリシアさんが竜変身を見せてくれる事になった。
少し離れて手を胸の前で合わせて祈る様な仕草をする。光に包まれて風が巻き起こる。光が治った時、目の前に現れたのは真っ白で大きな竜だった。

「私はホワイトドラゴンに変身する事が出来ます。光、炎、雷のブレスが使えます。」
「おおーっ!!」
「本当に変身できるのね!」
「スゴい!」

ソラちゃん、リオさん、ユキさんも驚いている。勿論私も。

「何かあれば私もこの様に竜となって参じます。」
「ありがとうございます。でも国の代表は国から離れてはいけないと思いますから大丈夫です。」
「そうですか…。もしもの時は他の者に代表の座を譲ってから行きますね!」

そういう事じゃないと思うのだけど、気持ちだけ受け取っておこう。

「では私達は帰りますね。」
「はい。態々お越しくださいましてありがとうございました。」

私達の拠点がエリストだと伝えると「それではそちらには兄に行って貰います」と言いながらクラースさんを見ている。クラースさんも笑顔で頷いていた。

お兄さんだったんだ。

「せっかく帰ってきたんだから少しは家族とゆっくりしていく?もし直ぐに行くって言うなら転移で連れて行くけど?」
「それではご一緒させてください。」

と言う事でエリストまでクラースさんが一緒に行く事になった。

ーーーー

今度は私が《テレポート》を使ってエリストの門の側の森に転移する。クラースさんは「ミナ様まで転移魔法がつかえるとは…」と感心していた。

衛兵のおじさんに挨拶をして町に入る。
まずは冒険者ギルドに行ってテュケ君の様子を見に行こう。

「ミナ達が帰って来たぞー!!」
「おかえりー!」

ギルドに入ったら中にいた冒険者の人達が声を掛けてくれた。みんなが出迎えてくれる。

「ミナさん!お帰りなさい!」

イクスさんが駆け寄ってくる。

「イクスさん、ただいま!」
「マスター代理を呼んできます。応接室でお待ち下さい。」
「分かりました。」

応接室で待っていると、ナターシャさんがお茶を持ってきてくれた。

「ミナ、ユキそれからリオとソラだったわね。お帰りなさい。」
「ただいま。新しい建物はどうですか?使いにくい所とかありませんか?」
「ええ、とても使いやすくて助かっているわ。ありがとうね。」

ナターシャさんと話をしているとアリアさんとルーティアさんがやってきた。

「お帰りなさい。グラマスから聞いたよ。リアード王国に行ってたんだって?」
「はい。大変でした。」

ディルーン侯爵領での出来事やリアード王国での事、リリエンタとアルヴィオン神国に行った事も話した。

「こりゃいよいよSランク冒険者候補になってきたね。」
「Sなんてそんな…まだまだですよ。」
「戦闘力だけならSランクを超えてるからね。後は常識を身につけないと。」
「それは難題ね。」
「常識はFランク。自重はGランク。」

難題ってリオさん、他人事みたいに言わないでください。ソラちゃんも…まさかそれって私だけの事じゃないよね?

「ところでテュケ君はどうですか?」
「訓練中でした。そろそろくる筈です。彼は凄いですね。ルーティアさん達の技術をほぼ全て吸収しています。」

ユキさんの質問にアリアさんが答えてくれる。そんなに頑張ってたんだ。

「おい!走るんじゃねぇ!」

ダキアさんの声がする。
コン、コン、とノックが聞こえて外から「テュケです。入ります。」と声が聞こえ、ゆっくりと扉が開くと浅黒い肌に短めの銀髪の少年が入ってきた。

「テュケ君、一週間ぶりだね。元気だった?」
「うん、ダキアさん達にしっかり鍛えて貰ったよ!」
「基礎体力はあるから技術面を重点的に教えておいたぜ。」

ダキアさんも入ってきた。

「ダキアさんありがとうございます!」
「おう!まだまだ足りないものだらけだが取り敢えずお前らの戦闘の邪魔にならない程度にはなっている筈だ。」
「俺もねーちゃん達と一緒に戦える位には強くなったぜ!」
「いや、まだまだだ。お前はミナ達を護るんだろ?」
「でも強くはなったよ!俺の成長をねーちゃん達に見せたい!」
「それならゼルグランで開かれる大会にでも出て腕試しをしてみないかい?」

テュケ君とダキアさんの話にルーティアさんが提案する。

「大会?」
「天下一何とか?暗黒何とか?」
「ソラ、中々古いの知っているわね。」

リオさんとソラちゃんの話は漫画かアニメの話だと思うけど、ゼルグランの大会はどんなのだろう?
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