転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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武具大会

神界で再会

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目が覚めると真っ白な空間に寝ていた。

「私、死んじゃったんだ。」

男に刺されて。みんなは大丈夫かな?
あの男は速度特化。他にも速度系のギフトを持っているに違いない。

全員助からないかも。

いやユキさんなら大丈夫か。でも他のみんなは……。

守れなかった。

悔しくて涙が溢れる。拭っても止めどなく溢れてくる。

「貴女がミナですね。」

声がした。男の人の声だけど澄んだ落ち着きのある声。
しゃくり上げながら身体を起こす。涙でよく見えない。

「神様…ですか?」
「はい。私はアロスターデ。静寂と平穏を司るアスティアの神です。」
「私に何の用ですか…?」

死んじゃった私はもう生き返れないよね。また転生させてくれるの?

「貴女に会わせたい人がいます。」

アロスターデ様はそう言って手をかざす。光の球が現れてそれが人の形になっていく。

「お久しぶりです。ユタカです。」
「ユタカ…さん…?」

エリストで貴族に捕らえられそうになって逃げ出した時、ルーティアさんのピンチを知らせてくれたあのユタカさんだ。

「僕は大分前に死んでしまったんだ。」
「そう…でしたか…。」
「君を殺したあの男にね、僕も殺されてしまったんだ。」
「そんな…。」
「僕の場合は返り討ちにあったんだけど、そのせいで君達に迷惑を掛けてしまった。」
「それってどういう…」
「あの男はギフトを強奪する。って、知ってるかな。」
「え?」
「死ぬ間際に色々やっていたよね?スゴい機転だと思う。」
「え…?」

私何かしたっけ…?

確かにヘルプさんが何か言っていたと思ったけど…。

思い出した。

微かに聴こえるヘルプさんの声にとにかく必死で従った。

[《ミームスギフト》を使用。ユキよりギフト《頑健》をコピー、使用。]
[《ミームスギフト》を使用。目の前の男より《強奪》をコピー、使用。男に攻撃してください。]

最後に引っ掻いたけど、あれは攻撃になったのかな?

……。

ヘルプさんが教えてくれない。

「ヘルプはあの男に奪われてしまいました。今貴女が有しているギフトは《????》と《ラッキーシュート》と《インベントリ》と《強奪》です。」

アロスターデ様が教えてくれる。
ラッキーシュートは取られてないんだ…。

「私、死んじゃったんですよね?」
「生きていますよ。」
「え!?本当ですか!?」
「はい。瀕死状態ですが《頑健》のお陰で死なずに済みました。今は再生しております。」
「じゃあこんな所には居られないです!早く戻らないとみんなが!!」
「そうです。今目覚めればまだ間に合います。が、あと少しだけ待ってください。」
「何ですか?」
「私はユタカをアスティアに転生させました。しかしあの男に殺されてしまったのです。私が授けたギフトも奪われてしまいました。それを取り戻して頂けませんか?取り戻したギフトは差し上げます。」

「あの人は何者なんですか?」
「男の名前はゲイリー。地球で死刑になった連続殺人犯です。」
「連続殺人犯…。なんでそんな人が転生を?」
「ある神が転生させたのです。意図は不明です。」
「分かりました。やります。」

「ありがとうございます。私とユタカの無念を晴らしてください。そして怒ってください。あの男を葬ってください。」
「ミナさん…仲間や先輩達を救えるのは君だけだ。理性的に行動するんだ。感情に流されないで…。」

アロスターデ様とユタカさんの言っている事が矛盾している。
いや、今はそれどころじゃ無い。すぐに戻らないと!!

ーーーー

「やめろ!!やるなら俺からやれ!!」
「殺されたい奴は後回しにしてやる。まずはこの女からだ!」

意識がハッキリする。
戻って来れた!

オーバーブーストを使用!敏捷に付与!

「まずは両腕からだぁ!!」

短剣を振るうのがゆっくり見える。
もう好き勝手はさせない!!

《強奪》を使用!
飛び込みざまに拳打を4発、回し蹴りを1発、全て顔を強打した。

吹き飛んで食堂の壁に叩きつけられるゲイリー。

「ぐっ…!がはっ…!!」

「ミナさん!!」
「ねーちゃん!」
「良かった…本当に…生きて……」

「くっ…!バカな!!なんで生きている!?」
「教えるつもりはありませんよ。殺人鬼さん。あなたには手加減なんてしたくありません。」
「まだ何かギフトを隠し持ってやがるな!また奪い取ってやる!おいヘルプ!サポートしろ!」

[《????》、《ヘルプ機能》、《アイテムボックス》、《情報隠蔽》ミナのギフトに戻りました。]

「ああ!?何だと!?」

オーバーブーストを敏捷に付与してゲイリーに両手足からの連打を浴びせる。一撃は軽いかも知れないけどこれだけ当てればかなり効くはず。

「うぐっ!な、なんだ…。」

速度を活かして逃げようとする。私はゲイリーの行く先に回り込む。

「な、何なんだ!?」
「煩い!」

後ろ回し蹴りが右頬を捉らて大きく吹き飛んだ。

[《ステルス》、《アサシネイション》《グリード》、《オーバードスピード》を強奪しました。]

「強奪…だと!?」
「あなたから奪いました。もうあなたは使えませんよ。」
「そんな筈が……」
「もうあなたには勝ち目はありません。」
「っざけんな!」

今度は一番近くにいるソラちゃんを人質に取ろうと動き出す。

させるか!!

オーバーブーストを敏捷に付与し直して
飛び蹴りを顔面に放つ。

「ぐへぇ……」
「身勝手な人。あなたみたいな人が居ていい訳がない!」

インベントリからオリハルコンショートソードを取り出すと斬り上げと振り下ろしで両腕を根本から切り落とした。

「うぎゃぁぁぁぁっっ!!」
「痛いでしょう?今までどれだけの人にこんな事をしてきたの?自分がされる気分はどう?」

そうだ。この男は人を殺して喜んでいるような最悪の人だ。うんと苦しめて殺してやる…。

「ミナ!もう十分だ!君以外誰も怪我すらしていない。あとは私達に任せるんだ!」

ルーティアさん、ダメだよ。は隙があれば逃げ出す。

今、

ココデ、
ワタシガ、
コロサナイト……

[《????》が《黒い魂》に変異しました。]

『ミナさん…仲間や先輩達を救えるのは君だけだ。理性的に行動するんだ。感情に流されないで…。』

ソウダネ、ゆたかサン。ワタシガミンナをたすける……

『理性的に行動するんだ。感情に流されないで…。』

感情に流されちゃ…ダメ?

「クソがあぁぁぁっっ!!」

目の前のソレは両腕を失っても尚、私に襲い掛かってくる。右腕に噛み付いてきた。
何でか避ける気にならなかった。

必死に私に食らいついているコレは何だっけ…?

「ミナ、あとは俺がやる。」

クロウさんが男の背後から小剣を振るう。

男の首が落ちた。
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