転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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2種族の栄華

竜人族の村

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索敵を掛けて竜人族ドラゴニュートの数を把握する。
数は50位。全部が敵対するかは分からないけど、倒せるかな?

インベントリの中を確認する。
何も入っていなかった。

武器になりそうなものがない。魔法と格闘術でやるしかない。

ジリジリと竜人族ドラゴニュート達から距離を取りながらサナちゃんを逃す。さて、どうしようか。

召喚は?時代が違うからダンジョンマスター達とも、各竜達とも繋がらない。

今ここにいる精霊を呼んで味方に付ける位しかできないか。

『大地の精霊、力を貸してください!』

精霊語で呼びかけると地面が大きく揺れて目の前に巨大な四足獣が姿を現した。

『我を呼んだのはお前か?』

ベヒーモスが出てきた。
ノームを呼んだつもりだったんだけど…。

『はい。竜人族ドラゴニュートと戦っています。力を貸して貰えませんか?』
『いいだろう。我と契約を結ぶのなら。』
『分かりました。私はミナです。宜しくお願いします!』
『我は地の大精霊、ベヒーモスのグラートである。』

名前があるんだ。

『グラートさん、竜人族ドラゴニュート以外には攻撃しないでください。人間は保護して!』
『む、中々面倒な事を言う。だが我ならば可能である。』

そう言うと倒れて打ち据えられていた人の周りに壁が現れて円筒状に覆った。
それを竜人族ドラゴニュートが殴りつけているけどビクともしない。

他の人間の周りにも土壁が迫り上がってきて覆い隠していく。

『我の護りは簡単には壊れない。安心して戦うが良い。』

そういうとグラートさんは地響きをたてながら突進していく。

「このガキ、魔術師か!」

少し離れた所にいた竜人族ドラゴニュートが大剣を抜いてこちらにやって来る。

「《ライトニングボルト》!」

雷撃を放って竜人族ドラゴニュートを貫く。一撃で倒す事ができた。

竜人族ドラゴニュートは魔法に対する耐性がかなり低いです。]

そうなんだ!それなら状態異常にもかかり易いよね。

更にこちらに向かって来る竜人族ドラゴニュートが2人。

「《イースイクアリィブリアム》!」

1人がその場に倒れ込む。もう1人にも幻覚魔法を掛けて身動きをとれなくした。

グラートさんが大暴れして竜人族ドラゴニュートは蹴散らされていた。

この村をから人間達を解放できたとして、その先はどうしよう?まずはここが何処かを把握して、安全な場所までみんなを逃さないと。

驚いたのは竜人族ドラゴニュートが絶対に逃げなかった事。もう勝ち目がない事は分かっている筈なのに向かって来る。
幻覚魔法で倒した人も回復するなり襲いかかってくる。
投降を呼び掛けても聞く耳を持ってくれず最後の一人になるまで戦う事になってしまった。

結局竜人族ドラゴニュートは全滅。

防御壁で守られていた人達をグラートさんに言って解放してもらう。

「皆さん大丈夫ですか?」
「お前…なんて事をしたんだ!」
「え?」
「あああ…俺達はおしまいだ…」
「すぐに他の奴らが来て俺達を皆殺しにするぞ。」

「じゃあ、他の人間のいるところまで逃げましょう!」
「どうやってだ?アイツらはドラゴンサウルスに乗って追いかけて来るぞ。すぐに追いつかれちまう。」

[ドラゴンサウルスとは二足歩行の羽の無い竜の事で馬よりも遥かにパワーがあり早いです。]

「それに俺達がどこに逃げるってんだよ?どこも受け入れてくれるわけがないねぇよ。」
「それはどう言う意味ですか?」
「俺達は捕まった時点で死んでるんだよ。どこも受け入れてくれるわけがねえんだ。」

つまり、《テレポート》で突然転移したらマズそうだ。

「やる前から諦めないてください。今はとにかく逃げましょう!どうせここにいても皆殺しになるだけです。」
「わ、分かったよ。」
「誰かここがどこで、どっちに行けば人間のいる町か村があるか分かる人はいますか?」

「確かあっちの方向に人間の集落があるって聞いた事がある。」

一人の男の人が教えてくれた。
念の為オーバーブースト鑑定で人間が沢山いる所を調べる。確かにそちらの方向、西の方に人間が沢山いる様だ。ただ、安全かは分からない。

「ではそっちに向かって逃げましょう。歩くのが難しい人は馬車に乗ってください。誰か馬車を操れる人はいますか?」

聞いてみたら何人か出来るそうなのでそのうち二人にお願いする。

乗れない人はグラートさんに乗ってもらおう。
みんな戸惑っていたけどとにかく乗ってもらう。
その間に食べられそうな物をインベントリに入れていく。水の入った瓶もできるだけ多く。
お肉もあったけどもしかしたらと思って持っていくのはやめた。
準備ができたので出発、とにかくこの村から離れる。

周りは平原。隠れる場所はない。とにかく走る。

大人は男性12人、女性4人。子供は男の子8人、私を除いて女の子9人。

全員何処かで捕らえられてあの村に連れてこられたらしい。

「奴らは人を喰うんだ。俺と一緒に来た奴は…」
「よせ、子供に聞かせるなよ。」
「追いつかれたら全員殺される。殺されたら喰われるんだ…」

大人達は殆どの人が心が折れている。

一緒に戦おうと言う人はいない。

さっきの村で武器になりそうな物を探してみたけど竜人族ドラゴニュートが持っていた武器はどれも大き過ぎて使えなかった。かと言って木を加工して槍を作ってもあの硬そうな体を貫く事は出来ないだろう。

戦力は私だけ。出来るだけ早く見つけて、接近される前に魔法で叩く。それしかない。

一日目の夜。食料をみんなで分けて食べている時に追手が近づいてきた。

私はみんながいる所よりかなり前に出て迎え撃つ。巨大な二足歩行の竜、ドラゴンサウルスに乗った竜人族ドラゴニュートが6騎迫ってきていた。

手加減をしている余裕はない。

ラッキーシュートを掛けてクリムゾンフレアを放つ。
業火に飲み込まれて竜人族ドラゴニュートとドラゴンサウルスは燃え尽きた。

オーバーブーストを掛けてドラゴニュートを調べる。
東の方向に竜人族ドラゴニュートが沢山いるみたい。あっちは竜人族ドラゴニュートの勢力圏なんだ。

追手は取り敢えずいなくなった。このまま逃げ続ければ何とか逃げきれそうだ。

移動中にこの過去の世界について大人達に聞いておこう。
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