転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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2種族の栄華

一人軍隊

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複数の人間が銃剣を私に突きつけている為抵抗することができない。

だったらこうだ!ステルス発動!

「なっ!?どこにいった?」
「何をやっている!」
「突然居なくなったんです!」

焦る男、兵士達。私は静かに兵士の間をすり抜ける。

1人一丁鉄砲を持っているのなら、ここで大立ち回りをしても撃ち殺されてしまうかもしれない。
流石に対鉄砲の訓練なんて受けてないし、そもそも実物なんて初めて見る。

焦って話し合っている兵士が持っている鉄砲を鑑定してみる。

【魔導銃(長銃)】 攻撃力1000
弾丸を魔力で発射する武器。最大射程500メートル。装弾数23発

威力高っ…。よく見たら少し形状の違う魔導銃を持っている兵士もいる。そちらも鑑定してみた。

【魔力銃(長銃)】 攻撃力300~1500
魔力を発射する銃。最大射程300メートル

こっちは魔力そのものを撃つ銃なんだ。
使う人によって威力とか変わるんだね。

「まだ近くにいるはずだ。探せ!」

全員が捜索を始める。私はステルスが効いているので広場の真ん中に立っている。まさかこんな所に居るとは思わないでしょ。

「外の者達に攻撃を始めろ!」

隊長っぽい人が指示を出す。

グラートさんがいるから魔導銃の攻撃位なら大丈夫かも知れない。でも威力が意外と高いから心配だ。とにかくやめさせないと。

1人ずつ倒していこうか?数が多い、それは流石に無理がある。広範囲魔法で殲滅は…やり過ぎかな。竜人族ドラゴニュートと戦う為にいるのだから駄目だろう。

「あのデカブツには魔導銃の攻撃が効いていません!」
「魔導砲を使え!」

兵士達の声が聞こえてくる。
魔導砲…ドラゴンバスターみたいなものかな。あんなもので撃たれたらグラートさんが頑丈でも一溜りもない。
早くなんとかしないと…。

[魔力を暴発させましょう。]

そんな事が出来るの?アウラさん。

[過剰に魔力を供給すれば先程の魔導銃と同じ機関なら破壊できます。]

どうやるの?

[オーバーブーストを砦にいる者の魔導銃、魔力銃、魔導砲に付与して下さい。魔力の過剰供給による暴走、爆発を起こせるでしょう。]

ありがとうアウラさん!やってみるよ!

「魔導砲、準備できました!」
「よし!撃て!」

兵士と隊長のやり取りが聞こえてきて、直後に轟音と共に凄い衝撃が来る。一発撃たれてしまった。

「効いています!」
「もっと撃て!撃ちまくれ!」

隊長は更に指示を出している
早くしないとマズい。まずは砦の外周部にある魔導銃、魔導砲にオーバーブーストを均等付与!

直後爆発が起こり大騒ぎになる。

「何をやっている!」
「分かりません!魔導砲と一部の携行火器が爆発しました!」
「あの娘の仕業か?早く見つけ出せ!」

よし!いける!

オーバーブースト鑑定で砦の魔力武器の分布を調べる。

…保管庫発見。

早速保管庫内にある武器にオーバーブーストを付与して爆発させる。

先程とは比べものにならない大爆発が起こった。地震の様に地面が大きく揺れた。

ヤバっ…やり過ぎた。

「兵器庫が爆破されました!被害甚大!火災発生!」
「何だと!?消火急げ!怪我人の救助と避難もだ!」

隊長は慌てながらも指示を出している。鑑定で確認したけど幸い死者は出ていないみたい。

そういえば持っている銃が暴発したらどれくらいの怪我をするのかな?

[腕を欠損する程ではありませんが、大怪我を負うでしょう。]

それくらいなら回復魔法を掛けておけばいいかな。

更にオーバーブーストを魔力武器に付与して暴発をさせ続けて、砦の武器全てを破壊した。

そのあとオーバーブーストを掛けた《スターヒール》を砦全体に掛けておく。

「まだ見つからんのか!?」
「申し訳ありません!何処にも見当たりません。」
「もっとよく探せ!見つけ次第殺せ!」

相当焦っている。無理もないかな、砦の武器が全部壊されたのだから。

ん?これって実質砦を落とした様なものなんじゃ…?

勢力図が変わっちゃう…歴史を変えちゃったかも。

[失われた文明ですので問題ないと推測します。]

どの道ほぼ全員死ぬのだから大丈夫って事?その考えはちょっと…。

銃を失って、細身の剣を持って右往左往している兵士達。見つからないとはいえここに立っているのは居心地が悪いし出ようか。

念の為オーバーブースト鑑定で砦の中に魔導武器が無いか調べていたら面白そうなものを見つけた。

そこは大きな倉庫で扉が閉まっていたけど、誰も見ていないのを確認してから開けて入る。
中には車が格納されていた。

【魔導車】魔力を動力に動く車。

外装は薄い鉄板でオフロードカーみたいな作りをしている。ガラスまで貼ってあって普通に車だ。
前席には地球の車とほぼ変わらない様な操作機構の運転席。隣の席とはベンチシートで繋がっていて私くらいの人なら4~5人位は並んで座れそう。
後は荷台みたいになっているけどちゃんと鉄板で覆われているし、向かい合わせに座る様に席がしっかり設けられていた。

これ、何とか運転できないかな?
貰っていっちゃおう。

魔導車をインベントリにしまう。

そういえば食料も残り少ないんだった。
食糧庫を鑑定で探して移動。食料を2週間分貰っておく。

治療の報酬だよ。盗んだんじゃないからね。

用事も済んだし《テレポート》でグラートさんの所に転移する。ステルスを解除。

『無事であったか。』

すぐに私を見つけて話しかけてくるグラートさん。

『グラートさんは大丈夫ですか?』
『これしき、と言いたいところだが深傷を負ってしまった。一度精霊界に帰らねばならない。』

さっきの魔導砲を受けたところだろう。右の前足の付け根の辺りが大きく抉れて痛々しい。

『分かりました。ありがとうございます』
『我の傷はすぐに治る。いつでも呼び出すのだぞ。』

そう言って地面に沈んでいった。

「これからどうするんです?」

グラートさんの背に乗っていた男性が聞いてくる。

「交渉は決裂しました。この付近に居るのは危険なので転移します。」
「転移…」
「全員馬車の周りに集まって下さい。」

集まった所で《ハイパークレアボイアンス》を使って安全な所を探してみる。
ここよりももっと西側の、現代でいうアルオベイト聖国があった辺りを見てみる。
のどかな平原が広がっていて近くに町や村は無さそうだった。

「取り敢えず安全な所へ移動します。《テレポート》!」

馬車と馬車の周りに集まった人達を一辺に転移した。

「ここは…?」
「聖国…じゃなくて、人間の住んでいる地域です。ここなら安全でしょう。」
「本当に…そんな所まで?」
「はい。原初魔法です。」

そう言ったら納得してくれた。
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