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2種族の栄華
反逆者
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今の私ならアーリアーデ様と戦える。
全力で、倒す!
オーバーブーストを敏捷に付与!オーバードスピードを発動!
オリハルコンショートソードを真横に振り抜く。
アーリアーデ様は足元に落ちた剣を蹴り上げて手に掴むと私の攻撃を防ぐ。全力の一撃を受けとめて大きく後退する。
まだだ。何回でも攻撃する。
何度でも、当たるまで、斬れるまで、斬る!
斬る!斬る!斬る!斬る!
殺す殺す殺す殺す殺す!!
「やはり人間ではないな…お前のそれは…神を仇成す…魔王のものだ!」
私の攻撃を防ぎながら言ってくる。
魔王?そんな事はどうでもいい。
身勝手な神を、傲慢な神を、殺す!
[《シャイターン》の効果でミナの身体能力は限界まで引き揚げられています。それと同時に人間性の欠如、破壊衝動、神への強い憎しみが増進されています。]
煩い!私はアーリアーデを…殺ス!
オリハルコンショートソードで奴の持つ剣を断ち切った。
次はお前の身体を斬り裂く。苦痛に顔を歪め、恐怖に震えながら死んでゆけ!!
アーリアーデの身体を引き裂いていく。
そうだ、もっと傷つけ!血を流せ!!
「くっ…!まさか肉体を持った事で…それが弱点になるのか…!?」
「地上に降りた事が間違いだったね。その時点で私達と対等になったんだよ。ねえ、教えてよ。神は恐怖を感じた事はある?絶望した事は?死を与えられる前の感想は?」
泣ケ、恐レロ、苦シメ、絶望ノ中デ死ンデユケ!
[ミナ、これ以上は危険です。戻ってきてください。]
ウルさイ!オまマエもジャマをスルのか!?
[貴女は人間です。《シャイターン》に支配されないで。]
シハイ?ワたシハ、ダレニも、アやツラれハ、シナい!!
[そう、貴女はミナ。誰にも支配されない、自由に生きる事ができる人間のミナです。魔王にはならないで。みんなの所に帰りましょう。]
……魔王には、ならない。
みんなの所に帰るんだ。
私は……
人間のミナだ!
ーーーー
私は…何を…?
跪いて項垂れていた。
周りを見渡す。
目の前にはアーリアーデ様が横たわっている。身体は血で赤く染まっていた。
「ほう…帰ってきたか…」
こちらに顔を向け、力なく笑うアーリアーデ様。
「…すぐに傷を癒します。」
「無駄だ。私はもうじきに消滅する。」
「いえ、まだ間に合う筈です。」
「身体の傷は癒せても、魂の傷を癒す事は出来ない。」
これは…私がやった…?
「私の負けだ、人間のミナ。私はこの時代の人間を導く事は出来ない。しかし種は撒いた。未来は変わる。」
「そんな…」
「守りたい未来があるのなら、止めてみせよ。」
凄まじい轟音と振動が起こる。
[竜人族への攻撃によって邪竜ウルディザスターが暴走を始めました。]
ウルちゃんが!?
「武器は与えた。この時代の人間が勝つか、邪竜が勝つか。」
アーリアーデ様の身体がボロボロと崩れていく。
「行け。戦って、勝ち取ってみせよ。」
アーリアーデ様はそう言うと灰となって消えた。
[ウルディザスターが攻撃態勢に入りました。大陸全土を焦土にするつもりです。]
それが本来の未来。私はそれを止めてはいけない。ここに住う人々が消えていくのを止める事は出来ない。
[ウルディザスターの攻撃が推定よりも強大なものになっています。このまま攻撃をすると大陸が消滅する恐れがあります。]
そんな…!
アウラさん、私はどうすればいい?
[一度ウルディザスターの攻撃を止めましょう。邪竜の原動力は邪気です。放つ事によって弱体化する筈です。]
前みたいに攻撃を加えて邪気を拡散させればいいんだね。分かった、やってみる!
[《シャイターン》の残滓で飛翔が可能です。]
そういえばまだ背中に翼の様なものが残っている。背中から直接生えている訳じゃなくて、黒い影の様なものが出ている。意識すると動くから翼の様に羽ばたくことができた。
これで空が飛べるんだ?よし、飛んでみよう!
[《ラズルシェーニェ》は掌で触れたもの全てを消滅させる能力です。発動させて壁に触れれば消滅させられます。]
ありがとうアウラさん!
《ラズルシェーニェ》を発動させて部屋の壁に触れてみる。壁が何も無かった様に消えていく。
これで外に出られるね。翼を羽ばたかせて外に出る。
ウルちゃんは遥か上空にいた。今まさにブレスを地上に放とうとしている。
攻撃しても止められるか分からない。もしかしたらウルちゃんを殺してしまうかも。
それなら、受け止めてやる!
オーバーブーストを掛けた《ディストーションバリア》をウルちゃんに向けて展開。
さあ来い!
ウルちゃんがブレスを放った。いつも見ていたレーザーの様なブレスじゃない。
黒い巨大な塊を撃ち出してきた。
《ディストーションバリア》にぶつかって黒い塊は弾けて拡散していく。地上に降り注いで、いたる所で巨大な爆発が起こっている。
被害は大きい。でも大陸そのものが無くなる程じゃない。
《ディストーションバリア》が消滅する。何とか凌ぐことができた。
これでウルちゃんの攻撃力は落ちた筈。
[地上の巨大な砲がウルディザスターを狙っています。威力は《ルインブレイザー》と同様かそれ以上です。]
大変…そんなものを撃たれたらウルちゃんが!
砲塔が旋回してウルちゃんの方に向いた。砲の先端に光が集まり収束していく。
私はウルちゃんの前に出て、オーバーブーストを掛けた《ディストーションバリア》を展開する。
放たれた砲撃を受け止める。凄い衝撃、でもウルちゃんのブレス程じゃない。
[警告、ウルディザスターが更にブレスを放ちます。ミナを照準しています。]
こんな時に…!
左手で《ディストーションバリア》を制御しながら右手で《ラズルシェーニェ》を発動してウルちゃんのブレスを受け止める。
どちらの攻撃も何とか防ぐ事ができた。
[過負荷により《シャイターン》の残滓が消滅します。《フェアレーター》、《ラズルシェーニェ》使用不能です。]
そのまま自由落下していく。
一撃は防いだけど何の解決にもなっていない。このままじゃウルちゃんが…何かできる事はないの…?
『ミナよ、《プロディギウム》を使うのだ。』
頭の中に声が響く。この声は…ディルヴェ様?
『事象改変で全てを消し去れ。それが最善だ。』
全てを…?そうか!
《プロディギウム》発動!
望むのは、魔導科学の消滅。
砲撃態勢に入っていた大砲が消滅して行き場を失ったエネルギーが暴走、大爆発を起こした。
ウルちゃんがブレスを大砲のあった所に放つ。
更に巨大な爆発が起こって地表部を吹き飛ばした。
大陸が、破壊されていく。
度重なる強大な力の行使にこの身体は限界を迎えたみたい。
地面に落ちる事なく、消えた。
全力で、倒す!
オーバーブーストを敏捷に付与!オーバードスピードを発動!
オリハルコンショートソードを真横に振り抜く。
アーリアーデ様は足元に落ちた剣を蹴り上げて手に掴むと私の攻撃を防ぐ。全力の一撃を受けとめて大きく後退する。
まだだ。何回でも攻撃する。
何度でも、当たるまで、斬れるまで、斬る!
斬る!斬る!斬る!斬る!
殺す殺す殺す殺す殺す!!
「やはり人間ではないな…お前のそれは…神を仇成す…魔王のものだ!」
私の攻撃を防ぎながら言ってくる。
魔王?そんな事はどうでもいい。
身勝手な神を、傲慢な神を、殺す!
[《シャイターン》の効果でミナの身体能力は限界まで引き揚げられています。それと同時に人間性の欠如、破壊衝動、神への強い憎しみが増進されています。]
煩い!私はアーリアーデを…殺ス!
オリハルコンショートソードで奴の持つ剣を断ち切った。
次はお前の身体を斬り裂く。苦痛に顔を歪め、恐怖に震えながら死んでゆけ!!
アーリアーデの身体を引き裂いていく。
そうだ、もっと傷つけ!血を流せ!!
「くっ…!まさか肉体を持った事で…それが弱点になるのか…!?」
「地上に降りた事が間違いだったね。その時点で私達と対等になったんだよ。ねえ、教えてよ。神は恐怖を感じた事はある?絶望した事は?死を与えられる前の感想は?」
泣ケ、恐レロ、苦シメ、絶望ノ中デ死ンデユケ!
[ミナ、これ以上は危険です。戻ってきてください。]
ウルさイ!オまマエもジャマをスルのか!?
[貴女は人間です。《シャイターン》に支配されないで。]
シハイ?ワたシハ、ダレニも、アやツラれハ、シナい!!
[そう、貴女はミナ。誰にも支配されない、自由に生きる事ができる人間のミナです。魔王にはならないで。みんなの所に帰りましょう。]
……魔王には、ならない。
みんなの所に帰るんだ。
私は……
人間のミナだ!
ーーーー
私は…何を…?
跪いて項垂れていた。
周りを見渡す。
目の前にはアーリアーデ様が横たわっている。身体は血で赤く染まっていた。
「ほう…帰ってきたか…」
こちらに顔を向け、力なく笑うアーリアーデ様。
「…すぐに傷を癒します。」
「無駄だ。私はもうじきに消滅する。」
「いえ、まだ間に合う筈です。」
「身体の傷は癒せても、魂の傷を癒す事は出来ない。」
これは…私がやった…?
「私の負けだ、人間のミナ。私はこの時代の人間を導く事は出来ない。しかし種は撒いた。未来は変わる。」
「そんな…」
「守りたい未来があるのなら、止めてみせよ。」
凄まじい轟音と振動が起こる。
[竜人族への攻撃によって邪竜ウルディザスターが暴走を始めました。]
ウルちゃんが!?
「武器は与えた。この時代の人間が勝つか、邪竜が勝つか。」
アーリアーデ様の身体がボロボロと崩れていく。
「行け。戦って、勝ち取ってみせよ。」
アーリアーデ様はそう言うと灰となって消えた。
[ウルディザスターが攻撃態勢に入りました。大陸全土を焦土にするつもりです。]
それが本来の未来。私はそれを止めてはいけない。ここに住う人々が消えていくのを止める事は出来ない。
[ウルディザスターの攻撃が推定よりも強大なものになっています。このまま攻撃をすると大陸が消滅する恐れがあります。]
そんな…!
アウラさん、私はどうすればいい?
[一度ウルディザスターの攻撃を止めましょう。邪竜の原動力は邪気です。放つ事によって弱体化する筈です。]
前みたいに攻撃を加えて邪気を拡散させればいいんだね。分かった、やってみる!
[《シャイターン》の残滓で飛翔が可能です。]
そういえばまだ背中に翼の様なものが残っている。背中から直接生えている訳じゃなくて、黒い影の様なものが出ている。意識すると動くから翼の様に羽ばたくことができた。
これで空が飛べるんだ?よし、飛んでみよう!
[《ラズルシェーニェ》は掌で触れたもの全てを消滅させる能力です。発動させて壁に触れれば消滅させられます。]
ありがとうアウラさん!
《ラズルシェーニェ》を発動させて部屋の壁に触れてみる。壁が何も無かった様に消えていく。
これで外に出られるね。翼を羽ばたかせて外に出る。
ウルちゃんは遥か上空にいた。今まさにブレスを地上に放とうとしている。
攻撃しても止められるか分からない。もしかしたらウルちゃんを殺してしまうかも。
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大変…そんなものを撃たれたらウルちゃんが!
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そのまま自由落下していく。
一撃は防いだけど何の解決にもなっていない。このままじゃウルちゃんが…何かできる事はないの…?
『ミナよ、《プロディギウム》を使うのだ。』
頭の中に声が響く。この声は…ディルヴェ様?
『事象改変で全てを消し去れ。それが最善だ。』
全てを…?そうか!
《プロディギウム》発動!
望むのは、魔導科学の消滅。
砲撃態勢に入っていた大砲が消滅して行き場を失ったエネルギーが暴走、大爆発を起こした。
ウルちゃんがブレスを大砲のあった所に放つ。
更に巨大な爆発が起こって地表部を吹き飛ばした。
大陸が、破壊されていく。
度重なる強大な力の行使にこの身体は限界を迎えたみたい。
地面に落ちる事なく、消えた。
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