転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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平穏

神様の動向

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リリエンタの修復を終えた私達はリヴェルティア様の事を聞く為にヴェルトラオム様の所にやって来た。

流石に今回はユイさんは一緒に連れて来なかった。
ユイさんは転生させたくれた神様、エリトラシス様に会いたくないだろうし。

ヴェルトラオム様の他には私達4人を転生させてくれた神様と真実を司る神、アルメディオ様が一緒にいた。

「リヴェルティアについては現在も捜索中である。」

ヴェルトラオム様が穏やかな口調で告げてくる。

「主神たる父が見つけられないという事はアスティアにいないのかも知れないね。」

アルメディオ様はそう考えているみたい。

リヴェルティア様は最初期にヴェルトラオム様が創造した神様で、真実のアルメディオ様、運命のアーリアーデ様、時のディルヴェ様と並ぶ力を持っているそう。

ヴェルトラオム様は帝国の転生者達に付けられていたリヴェルティア様の『何か』について、「重大な盟約違反である」と言っていた。

「アスティア以外の世界に干渉って出来るのでしょうか?」
「相当な力を使えば可能である。が、これも重大な盟約違反である。」
「それに消耗が激しすぎて自身も消滅してしまうよ。」

ヴェルトラオム様とアルメディオ様が言う事を踏まえるとただの人を1人陥れるだけにやる事じゃないよね。

「リヴェルティアについては僕達で対処するから、ミナは地上での暮らしを楽しんで。」
「ありがとうございます。」

アルメディオ様もリヴェルティア様をどうにかしようと動いてくれているみたいだし、ここはお任せしておこう。

聞きたい事も聞けたし帰ろうかと思っていたら違う神様がやって来た。
ウェーブの掛かった長い緑髪の女神様だ。アウレリア様達と同じ白いドレスを着ている。

「エルナーダ、何用か?」
「実は…あの子がリヴェルティア様と会ったと言っていて…。」

気まずそうにいうエルナーダ様。
あの子?

「本人はここに来れないのかい?」
「他の神が沢山いる所には行きたくない、むしろ自分の空間から出たくないと言っておりまして…」

アルメディオ様がエルナーダ様に聞いているけど神様らしくない事を言っていた。

「神様なのに引き籠り?」
「日本最古の引きこもりは太陽の神様だったわね。」
「それ何の話ですか…?」

リオさんが言っている話は何の事だろう?いや、それよりもそのリヴェルティア様と会った神様の話を聞きたい。

「彼女は特別な者でね…」
「アルメディオ様、私から話を致します。初めまして、私は森を司る神エルナーダと申します。」

エルナーダ様は私達に丁寧に自己紹介をしてくれた。

「彼女は…私が地球から呼び寄せた転生者なのです。」
「転生者が神様に?なれないんじゃないの?」
「ミナの先輩?」

リオさんとソラちゃんがそれぞれ反応している。

「いえ、彼女…アイは転生を拒否したので仮の神として神界に置いています。」

どうやら普通の神様とは立ち位置が違うらしい。

「前に話していた例外というのはその人の事ですか?」
「そうである。前に話した通り異界の者を神にする方法はない。しかしアイは転生を拒否し、元の世界の輪廻の輪にも還れぬ。特例として私とエルナーダとで仮の神として留め置いている。」

ヴェルトラオム様が言うには、異界の魂を神界に連れてきてしまうと、本人の承諾を無しにアスティアに降す事ができないらしい。

「その子にヴェルトラオム様の後を継いでもらえば良かったんじゃないですか?」

リオさんが尤もな事を言う。

「それは難しいよ。彼女は何もしたくないそうだから世界の運営など到底できない。この世界を正しく運営してもらえる良識ある者に任せたいんだよ。」

アルメディオ様はそう答える。
つまり私は認められたって事かな?

まあそのアイさんについてはこの際置いておいて、何を話したかを聞いておこう。

エルナーダ様が言うには「無理やり連れて来た理不尽な神達に復讐する機会をあげるから協力してほしい。全てが終わったら元の世界に戻す。」と話を持ちかけられたらしい。

それでアイさんは「神界での生活に満足していて恨んでもいないし、元の世界にも戻りたくないし面倒いからやだ」と断ったそう。

「何というか…引きこもりのお陰で加担者が出ずに済んだって事なのね。」
「引きニート万歳。」
「それで、これから何をするとかは言っていませんでしたか?」
「いえ、ただ…異世界に介入する方法を見つけたと言っていたそうですが。」

その方法でアイさんを地球に戻す事を条件に協力を持ちかけたけど断られたと。

これはリヴェルティア様を放っておいたらとんでもない事になりそう。

「リヴェルティアは恐らく地球に行っているのだろうね。僕達もリヴェルティアを捕まえて何をしようとしているのかを確認するよ。」
「これ以上の盟約違反があった場合は排除せねばならぬ。」

世界の創造者だけあって、ヴェルトラオム様は神様を排除する事ができるらしい。

「分かりました。宜しくお願いします。」

その後はアウレリア様達と少し話をした。

「そういえばアウレリア様は何を司る神様なんですか?」
「私は幸運を司る神ですよ。言っていませんでしたね。」

そう聞くと私が運を良くして欲しいと言ったのも運命的なものを感じるね。

「私達が地球から人を呼び寄せる時、主神たる父の定めたルールに則って選定していますが、転生者の者の求めているもので引き寄せ合うそうです。」
「そうだったんですね。ちなみにナーサリア様は何の神様なのですか?」
「私は忍耐を司る神ですよ。」
「私の望むものを与えてくれる神様に引き合わせてくださっていたのですね。」

ユキさんも感心して頷いていた。

なるほど…理解できてきた。

「セルヴェード様、ちょっと聞きたい事があるんですけど。」

リオさんはセルヴェード様とどこかに行ってしまった。多分セルヴェード様の固有空間だろう。

「オッサン、抱っこ。」
「我は神であるぞ…幾らなんでもオッサンはないだろう…。」

そう言いつつもソラちゃんを軽々と抱き上げて肩の上に乗せている。

みんな神様と仲良しだね。

リオさんはすぐに戻ってきた。

「良ければ今すぐに再調整をかけようか?難しい事ではないが…」
「それだと私がズルをしているみたいじゃないですか。いいですよこのままで。」

何の話をしているんだろう?

「君がそれ程までにむ…「わー!わー!
もういいですから!こんな所で話さないで!」

わざわざ部屋を変えてまで聞きたい事だったんだから内緒の話なんだよね。
詮索はしないでおこう。
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