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竜人族の島
襲撃
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飛空艇が出発して1日、順調に航行していた。
船員の中に邪気を放っている人はいないそうなので、式典の時にリオさんとレアさんが話していた通り、他船からの攻撃の線が強そうだ。
飛空艇の構造をじっくり見る機会はなかったので、昨日はじっくり探検させてもらった。
客室に使われているのは大きな1人部屋が1つ、4人部屋が4つ。レアさんに1人部屋を用意したのだろうけど、何かあったらいけないので使わない事に。
他には広めの食堂があったり、船員の生活区画は…入っちゃだめだね。
ラウンジになっていると所もあって、軍の船とは思えない程設備が整っていた。
老朽船だと思っていたのが申し訳ない位だよ。
マサルさんに話したら魔動力炉も見せてくれた。
巨大な魔力石の様なものの周りに機械っぽいものが沢山くっついていて、その周りで技師さんと魔術師さんが働いていた。
「マサル殿、お疲れ様です。皆様のご案内ですか?」
「ええ、レア皇女とその護衛の方達です。」
「初めまして、魔動炉制御技師のレントです。」
レントさんは明るい茶色の短髪で眼鏡を掛けている優しそうな青年だ。
「ミナさんは魔力保有量が凄まじいとお聞きしましたが…なんでも我が軍の魔力砲を凌駕するとか。」
「はい、多分合ってると思います。」
「それは素晴らしいですね。もし出力不足になったら手伝ってください。」
「やめておいた方がいいわね。魔動力炉が吹き飛ぶわよ。」
「まさか!飛空艇の魔力の貯蔵量は魔力砲の比ではありませんよ。」
あはは…全力で込めたら壊す自信があるよ。
リオさんがレントさんに何か数字的な事を伝えていて、それを聞いて凄くビックリしていた。
「ミナさん、一度あなたを調べさせてもらえないかな?今後の技術の発展の為に。」
「今でも十分凄い技術じゃないですか。これ以上協力にするのは賛成できませんよ。」
行き過ぎた発展は破壊を生む事になるんだよ。過去の世界の二の舞いは絶対にやってはならないんだよ。
「そうですか…残念です。」
ガッカリするレントさん。
「もし気が変わったらいつでも来てください。」
気が変わることはまず無いよ。
そして現在。
「8時方向、接近する飛空艇があります。数は3隻!」
甲板の見張りの人が報告してくる。
「飛行ルート上には他船の航行予定は無かった筈だ。総員警戒せよ。航路が交差する様なら規則に則り上昇する。」
船長が指示を出している。右目に眼帯をした結構歳のいったおじさんだ。
船員というよりも海賊と言った方がしっくりきそうな風貌をしている。
「もう仕掛けてきましたか。」
レアさんが呟く。
「警戒をお願いします。」
「分かりました。」
マサルさんに言われて私達は配置につくことに。
「ミナは船尾に行って《ヴェンデッタ》で攻撃を跳ね返してもらえる?」
「はい!」
私はリオさんの指示で船尾に移動する。
リオさんは念の為船首方向に行って警戒をしている。
ウルちゃんとオル君は中央付近で待機しておいて、いざとなったら飛び降りて竜に変身して対応する。
《アドラステア》を起動して様子をみていると、まだかなり離れているのに魔力砲を撃ってきた。
《ヴェンデッタ》で跳ね返して魔力砲の直撃を受けた1隻が墜落していく。
残念ながら味方ではないみたい。
あとの2隻も砲撃してくるけど距離がある為に命中しなかった。
《ヴェンデッタ》で跳ね返したら撃沈しちゃうな。
降伏勧告をしに行こうか。
念の為オーバーブースト鑑定で周囲に飛空艇がいないかを調べてみたら、上方に2隻いるのを見つける。
「ウルちゃん、上に2隻いるよ!お願い!」
「畏まりました。」
ウルちゃんが竜の姿になって空高く昇って行く。上空の2隻は突如現れた超巨大竜に驚いて魔力砲を乱射しているけど、ウルちゃんの結界を貫く事はできない。
そのまま2隻を翼で打ち据えて通り過ぎると警告を発する。
『一度だけ警告します。降伏しなさい。応じない場合は撃沈します。』
上空の2隻は動きを止めている。
どうやらウルちゃんの呼びかけに応じて降伏したみたいだ。
私もウルちゃんを見習って残る2隻を降伏させよう。
呼びかけをする為に後方の船に近付いていく。
全ての砲門から魔力砲の集中砲火を浴びる。
えぇ…酷くない?
まあ《ヴェンデッタ》で跳ね返るんだけど。
あ、いや…跳ね返しちゃダメだった。
自分達の放った魔力砲で船はズタズタに破壊されて墜ちていく。
1隻は空中で大爆発を起こして四散して、もう1隻はまだ動力が生きているらしく、バラバラになりそうになりながらもゆっくりと降下している。
眼下は海。ひょっとしたら助かるかも。
一応水竜王ヴァハトゥンさんを呼び出して救助をお願いしておいた。
ウルちゃんが2隻を連れて降りてくる。
私もそちらに行って、飛空艇の甲板に着地する。
「ひぃっ!!?化け物!!」
「総員、全力で攻撃だ!死にたくなかったら撃ちまくれ!!」
魔力砲を甲板にいる私に向けている。
自滅覚悟で私を排除しようとしている。そんなに恐ろしいものに見えているんだ…。
折角落ちずに済んだのに自分達で破壊するなんて。
すぐに甲板から離れて攻撃方向を変える。
《ヴェンデッタ》は使わないようにして砲撃から逃れる。
ひょっとして私、いない方がいい?
「ミナ、降伏した相手を刺激してどうするのよ。」
リオさんが《フライト》で私の所に飛んで来た。
刺激って…何か悲しい。
「私が話をするからミナは戻っていいわよ。」
「はい…。」
自分達の飛空艇に戻るとみんなが集まってきた。
「ミナさん、お怪我はありませんか?」
「うん、平気だよ。」
ユキさんが心配して声を掛けてくれる。
「《アドラステア》が理性を失わせる程に恐ろしく見えたということかぁ。」
「錯乱させただけでしたか。ご無事で何よりです。」
マサキさんとレアさんが話しかけてくる。
「余計な事をしちゃいましたね。」
「リオに任せておきましょう。」
ネネさんが飛空艇を見上げながら言った。
「今回私達出番無し。」
ソラちゃんは退屈そうだ。
「仕方ないよ。空中じゃ攻撃手段がないし。」
「いや、俺はあるぞ。」
テュケ君の言葉にマサキさんが反応する。
「今からでも試そうか?」
「いやいや、やめておいてくださいよ。折角降伏してくれてるんだから。」
ウェスターさんに止められて抜いたばかりの武器を収めるマサキさん。
ホント、自由奔放な人だね。
「ミナ程じゃない。」
何か言った?ソラちゃん?
船員の中に邪気を放っている人はいないそうなので、式典の時にリオさんとレアさんが話していた通り、他船からの攻撃の線が強そうだ。
飛空艇の構造をじっくり見る機会はなかったので、昨日はじっくり探検させてもらった。
客室に使われているのは大きな1人部屋が1つ、4人部屋が4つ。レアさんに1人部屋を用意したのだろうけど、何かあったらいけないので使わない事に。
他には広めの食堂があったり、船員の生活区画は…入っちゃだめだね。
ラウンジになっていると所もあって、軍の船とは思えない程設備が整っていた。
老朽船だと思っていたのが申し訳ない位だよ。
マサルさんに話したら魔動力炉も見せてくれた。
巨大な魔力石の様なものの周りに機械っぽいものが沢山くっついていて、その周りで技師さんと魔術師さんが働いていた。
「マサル殿、お疲れ様です。皆様のご案内ですか?」
「ええ、レア皇女とその護衛の方達です。」
「初めまして、魔動炉制御技師のレントです。」
レントさんは明るい茶色の短髪で眼鏡を掛けている優しそうな青年だ。
「ミナさんは魔力保有量が凄まじいとお聞きしましたが…なんでも我が軍の魔力砲を凌駕するとか。」
「はい、多分合ってると思います。」
「それは素晴らしいですね。もし出力不足になったら手伝ってください。」
「やめておいた方がいいわね。魔動力炉が吹き飛ぶわよ。」
「まさか!飛空艇の魔力の貯蔵量は魔力砲の比ではありませんよ。」
あはは…全力で込めたら壊す自信があるよ。
リオさんがレントさんに何か数字的な事を伝えていて、それを聞いて凄くビックリしていた。
「ミナさん、一度あなたを調べさせてもらえないかな?今後の技術の発展の為に。」
「今でも十分凄い技術じゃないですか。これ以上協力にするのは賛成できませんよ。」
行き過ぎた発展は破壊を生む事になるんだよ。過去の世界の二の舞いは絶対にやってはならないんだよ。
「そうですか…残念です。」
ガッカリするレントさん。
「もし気が変わったらいつでも来てください。」
気が変わることはまず無いよ。
そして現在。
「8時方向、接近する飛空艇があります。数は3隻!」
甲板の見張りの人が報告してくる。
「飛行ルート上には他船の航行予定は無かった筈だ。総員警戒せよ。航路が交差する様なら規則に則り上昇する。」
船長が指示を出している。右目に眼帯をした結構歳のいったおじさんだ。
船員というよりも海賊と言った方がしっくりきそうな風貌をしている。
「もう仕掛けてきましたか。」
レアさんが呟く。
「警戒をお願いします。」
「分かりました。」
マサルさんに言われて私達は配置につくことに。
「ミナは船尾に行って《ヴェンデッタ》で攻撃を跳ね返してもらえる?」
「はい!」
私はリオさんの指示で船尾に移動する。
リオさんは念の為船首方向に行って警戒をしている。
ウルちゃんとオル君は中央付近で待機しておいて、いざとなったら飛び降りて竜に変身して対応する。
《アドラステア》を起動して様子をみていると、まだかなり離れているのに魔力砲を撃ってきた。
《ヴェンデッタ》で跳ね返して魔力砲の直撃を受けた1隻が墜落していく。
残念ながら味方ではないみたい。
あとの2隻も砲撃してくるけど距離がある為に命中しなかった。
《ヴェンデッタ》で跳ね返したら撃沈しちゃうな。
降伏勧告をしに行こうか。
念の為オーバーブースト鑑定で周囲に飛空艇がいないかを調べてみたら、上方に2隻いるのを見つける。
「ウルちゃん、上に2隻いるよ!お願い!」
「畏まりました。」
ウルちゃんが竜の姿になって空高く昇って行く。上空の2隻は突如現れた超巨大竜に驚いて魔力砲を乱射しているけど、ウルちゃんの結界を貫く事はできない。
そのまま2隻を翼で打ち据えて通り過ぎると警告を発する。
『一度だけ警告します。降伏しなさい。応じない場合は撃沈します。』
上空の2隻は動きを止めている。
どうやらウルちゃんの呼びかけに応じて降伏したみたいだ。
私もウルちゃんを見習って残る2隻を降伏させよう。
呼びかけをする為に後方の船に近付いていく。
全ての砲門から魔力砲の集中砲火を浴びる。
えぇ…酷くない?
まあ《ヴェンデッタ》で跳ね返るんだけど。
あ、いや…跳ね返しちゃダメだった。
自分達の放った魔力砲で船はズタズタに破壊されて墜ちていく。
1隻は空中で大爆発を起こして四散して、もう1隻はまだ動力が生きているらしく、バラバラになりそうになりながらもゆっくりと降下している。
眼下は海。ひょっとしたら助かるかも。
一応水竜王ヴァハトゥンさんを呼び出して救助をお願いしておいた。
ウルちゃんが2隻を連れて降りてくる。
私もそちらに行って、飛空艇の甲板に着地する。
「ひぃっ!!?化け物!!」
「総員、全力で攻撃だ!死にたくなかったら撃ちまくれ!!」
魔力砲を甲板にいる私に向けている。
自滅覚悟で私を排除しようとしている。そんなに恐ろしいものに見えているんだ…。
折角落ちずに済んだのに自分達で破壊するなんて。
すぐに甲板から離れて攻撃方向を変える。
《ヴェンデッタ》は使わないようにして砲撃から逃れる。
ひょっとして私、いない方がいい?
「ミナ、降伏した相手を刺激してどうするのよ。」
リオさんが《フライト》で私の所に飛んで来た。
刺激って…何か悲しい。
「私が話をするからミナは戻っていいわよ。」
「はい…。」
自分達の飛空艇に戻るとみんなが集まってきた。
「ミナさん、お怪我はありませんか?」
「うん、平気だよ。」
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「《アドラステア》が理性を失わせる程に恐ろしく見えたということかぁ。」
「錯乱させただけでしたか。ご無事で何よりです。」
マサキさんとレアさんが話しかけてくる。
「余計な事をしちゃいましたね。」
「リオに任せておきましょう。」
ネネさんが飛空艇を見上げながら言った。
「今回私達出番無し。」
ソラちゃんは退屈そうだ。
「仕方ないよ。空中じゃ攻撃手段がないし。」
「いや、俺はあるぞ。」
テュケ君の言葉にマサキさんが反応する。
「今からでも試そうか?」
「いやいや、やめておいてくださいよ。折角降伏してくれてるんだから。」
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