転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

文字の大きさ
435 / 826
特別編2:神様はじめました

里帰り

しおりを挟む
──〔human side〕──

私達は『穴熊亭』でご飯を食べながら次は何をするかを相談していた。

「出来れば地球に行ってみたいのですが…」

そう言い出したのはユキさん。ご両親に会いたくなっちゃったかな。

「そうね。ハルさんも言っていたけど、一度くらい会いに行っておいた方が良いかも知らないわね」

リオさんはお婆ちゃんの言った事を気にしてくれていたみたい。

「私はお母さんもお兄ちゃんもいないから別にいいかな。あ、でも地球には行きたいよ」

ソラちゃんはアニメが見たいって言ってたし、それもアリなんじゃないかな?

「俺も行きたい!ねーちゃん達の居た世界がどんな所か見てみたい」

テュケ君も行きたいと言っている。

「他にも行きたい人を聞いてみましょう」

食事を済ませてから屋敷に戻って各地に帰っているみんなに聞いてみる。

マサキさん一家は行くと返事があった。
シンさんとシゲルさんとカオリさんは行かない。
ユイさん、マイケルさん、ユウキちゃんも行かない。
レアさん達エジダイハンにいる帝国の4人も行かないらしい。
サチさんとマリさんも行かないと言っていた。

「みんな地球には未練がないのかしらね」
「レアさんは家族に会ってしまうと余計に辛くなるからと言っていましたね」

そう、未練があって地球に戻りたいという人は居るんだと思う。だけど今はアスティアの住人なのだからこちらに帰って来なくちゃいけない。
別れる時、互いに辛い思いをするのが耐えられないと言う人は多かった。

「でも今回だけじゃなくて、まだ何回でも地球には行けるんだよね?それなら気が変わったら行けばいいよ」
「うん。そうだね」

ソラちゃんの言う通りだ。今回は行かなくてもいずれ心変わりがあるかも知れないし、その時に言ってくれれば連れて行ってあげられると思う。

それから一応ルーティアさん達にも聞いてみたら行きたいと返事があった。
前回は生き残る事に必死で地球を見られなかったから、今度はゆっくりと見てみたいのだとか。

エルさん達リリエンタのみんなも行ってみたいと連絡があった。

耳と尻尾を隠さないといけないね。

「ウェスターも行きたいだろうけど、今は神界でお仕事中だから無理だね。リオ?」
「何で私にウェスターの話を振るのよ?」
「だって、仲良さそうだし」
「どこがよ」

ウェスターさんは魂の分離をしていないから地上側にはいないからね。
次はリオさんが案内してあげればいいよ。

「ミナまで余計な事を考えているわね?」
「そ、そんな事ないですよ」

今回は向こうに行く前にしっかり準備をしていく事になる。
服装も地球のものを準備する。
前回はそのままで向こうに行っちゃったからちょっとした騒ぎになってしまった。今回は目立たない様にしないとね。

「まずはどこに行くの?」
「美咲お姉さんと矢島さんにその後の報告をしようと思います。2人には沢山お世話になったし」
「そうですね。まずはお礼を言って、それからですよね」

みんな賛成だった。

次の日には地球行きを希望するメンバーが屋敷に集まって服を着替える。武器の類は持って行くのは禁止。

「剣が無えと落ち着かねえな」
「ミナちゃん達の故郷だと持ってるだけで捕まっちゃうんだからー」

ダキアさんはジーンズに革のジャケット姿、アリソンさんはテーパードパンツにタートルニット。2人とも何を着ても格好いいなぁ。

「そうだぞ。私達はただでさえ目立つらしいから不要な揉め事を避ける為にも武器は無しだ」

ルーティアさんは白のボアジャケットを着て、耳を隠す為にニット帽をかぶる事に。

前に3人は家族だと思われていた事があるけど、海外からの観光客に見えるね。

「ミナ達の故郷は服の種類が豊富なんだな」

クロウさんはいつも通り黒い服を好んで着ている。色的には目立たないかもだけど、似合いすぎてて逆に目立ちそうだね。

「服まで用意していただいて、ありがとうございます」
「いえいえ、いつもの服だと目立っちゃいますからね」

エルさん達にも一般的な秋冬コーデに着替えてもらった。
尻尾はスカートの中に隠してもらって、耳は帽子に隠してもらう事に。

半獣人レグスケルヴィムのみんなにはくれぐれも街中で帽子を取らない様に気を付けてもらわないとね。

地球は秋から冬に移り変わる季節になっていた。
数日前にいた時はまだ初夏だったのに、もう何ヶ月も経ってるんだね。

「まずはみんなでミナの従姉妹に会いに行くんだな?それから自由行動でいいのか?」
「そうですね。これだけの人数を集団行動はちょっと難しいだろうし、家族に会うのにみんなで行ったらビックリされちゃいますからね」
「分かった。俺達は実家の方に行って来るから。前に今度は嫁と娘を連れて来るって言ってあるしな」

そう言って満面の笑みを浮かべるマサキさん。余程楽しみだったんだろう。いつにも増してはしゃいでいる。

「私は地球の者ではないが、マサキのご両親は驚いたりしないだろうか…?」
「大丈夫よ。実の息子の娘なんだから喜んでくれるわ。こんなに可愛いし」

不安がるハナちゃんに抱きついて頭を撫でるネネさん。ハナちゃんは恥ずかしそうにしているが大人しく撫でられていた。

別行動しても大丈夫な様にマナタブラウル付きのビジョンリングを1人1つずつ持ってもらう。マナタブラウルがあればもしもの時は魔法も使えるからね。

「ではそろそろ行きましょう」

空間を開いて地球へと移動する。
ほんの数日ぶりだけど懐かしく感じる。

美咲お姉さん元気かな?
しおりを挟む
感想 1,520

あなたにおすすめの小説

転生令嬢は庶民の味に飢えている

柚木原みやこ(みやこ)
ファンタジー
ある日、自分が異世界に転生した元日本人だと気付いた公爵令嬢のクリステア・エリスフィード。転生…?公爵令嬢…?魔法のある世界…?ラノベか!?!?混乱しつつも現実を受け入れた私。けれど…これには不満です!どこか物足りないゴッテゴテのフルコース!甘いだけのスイーツ!! もう飽き飽きですわ!!庶民の味、プリーズ! ファンタジーな異世界に転生した、前世は元OLの公爵令嬢が、周りを巻き込んで庶民の味を楽しむお話。 まったりのんびり、行き当たりばったり更新の予定です。ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。

素材採取家の異世界旅行記

木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。 可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。 個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。 このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。 この度アルファポリスより書籍化致しました。 書籍化部分はレンタルしております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』

鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」 公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。 だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。 ――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの? 何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。 しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。 それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。 そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。 温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。 そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。 「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」 「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」 離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。 そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。