転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

異世界交流

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倒れて動かなくなったイントルーダーの身体はボロボロと崩れていき砂状になってしまった。

「なるほどね。確かにこれは厄介だわ」
「ん、硬さだけならヴォーグたん以上」

リオさんとソラちゃんは崩れたイントルーダーを見ながら話している。

「《アルスアドラステア》を掛けてもらわなかったとはいえ、これ程時間が掛かるとはな」

剣を鞘に収めながら言うクロウさん。

「ダメージは殆どメイファとスイが与えていた様なもんだしな。これでランクはどれくらいなんだ?」
「Cでしょうね」
「マジか…」

ダキアさんはメイファさんに今のイントルーダーのランクを確認していた。

「私達ではまるで歯が立たなかったのに、皆さんは一体…?」
「私達はアスティアという世界からきました。元々はこの地球の人間でしたけど、転生したんです」
「転生、ですか…」

アニエスさんに聞かれたので答える。
話が突飛過ぎて理解出来ないかな。

「私達の知り合いにも転生した人が居ます。異世界に転生したわけではありませんけど」

おお、いるんだ。

「アニエスさん達は何という世界から来たのですか?」
「世界の名前、ですか?」

アニエスさんは困った顔をして考えている。

「知らないですね~。そもそも世界の名前って誰が付けるんでしょう?神様ですかね?私達、神様に会った事ないのでわからないです。ミナさんは会った事があるんですか?」

レフィさんがアニエスさんの横に並んで聞いてくる。
そっか。その世界に生きている人って普通は世界の名前なんて知らないよね。

「ミナの場合本人が神様だからね」
「それホントですか?『私が新世界の神だー』とか言っちゃうヤバい人とかじゃなくて?」
「的確な例えありがとう。正真正銘の神様よ。アスティアの主神、ミナ=アドラステアでいいんだっけ?」

リオさんが説明しているけど、それ私のフルネームになっちゃうのかな?
何か恥ずかしい。

「ミナさん神様だったんですか!?」
「あ、畏まらなくていいです。普通に接して貰えると嬉しいです」

私なんて大した事ないから敬われても困ってしまうよ。

「そ、そうですか…」
「アニエスさん達の事を教えて下さい」
「はい」

レフィさん達の世界の話を聞いてみたい。

「あ、その前に剣をしまわないとですね」

アニエスさんの剣、ダインスレイヴとアガートラームだっけ?
白くてキラキラしてる方がアガートラーム、赤黒くて何だか禍々しいのがダインスレイヴだね。2本とも地面に刺さったままだから抜いてあげよう。

「あ!触らないでください!」
「へ?」

アガートラームの方は抜かなかったけど、近かったダインスレイヴの方はビックリして抜いちゃった…。

「ごめんなさい!戻しますね」

元の位置に刺し直そう。

「…何ともないのですか?」
「え?特には何もないですけど」
「そ、そうですか…。剣、ありがとうございます」

ダインスレイヴを受け取って鞘に納めるアニエスさん。

「驚きましたねぇ。アニエスさん以外でそれに触って平気な人を初めて見ましたよ」

レフィさんは目を丸くして私を見ていた。

「そんなにヤバい剣なの?」
「はい。ダインスレイヴに触ると邪念を増幅されて狂気に支配されてしまいます」
「ミナは能天気だから邪念がない」
「ソラちゃんヒドくない?」

つまり私に邪念がないって事?そんな事ないと思うんだけどなぁ。

「じゃあアニエスさんは何で無事なんですか?」
「さあ…何ででしょう?」
「アニエスも能天気?」
「ソラちゃん、それは失礼だよ」
「あはは、そうかもしれませんね」

笑って答えてくれるアニエスさん。

「アニエスさんは聖人の様な人ですからねえ。邪念が無いんですよ~。お兄さんとは大違いです」

レフィさんが笑いながら言う。

「お兄さんがいらっしゃるんですか?」
「いますよ~鬼畜なお兄さんが。沢山の人を泣かせてきた極悪人です」

えぇ…。

「レフィ、いい加減な事を言ってはダメ。あの人はとてもいい人」

アンネさんがレフィさんの頭に軽くチョップしながら言っている。

「美味しい物を沢山知ってる良い人」

えぇ…アンネさんの良い人の基準って…。

それから今回何でこんな事になったのかを教えてもらった。
レフィさんの提案で、他の世界の食べ物を食べに行ってみようとなったのが発端で、移動中にイントルーダーに襲われて地球に落ちてしまったらしい。

「食へのこだわりに親しみを感じる」
「美味しいは正義。美味しい食べ物のある世界は良い世界」
「ん、同感」

アンネさんとソラちゃんは気が合うみたい。

「イントルーダーに会ったのは初めてですか?」
「はい。まさかあんなのがいるなんて思ってなかったので助かりましたよ」
「私達もそれなりに戦えるつもりだったので、あの強さには焦りました」

確かに攻撃の一つ一つはとてつもない威力に見えた。単純な戦闘力ならルーティアさん達と互角かも。

「まあでも、使徒の武器なら普通にダメージが入るし何とかなりそうですね」
「はい。そこまで頻繁には現れませんから」
「それなら安心ですね」

私はスイさんとユキさんと話しながら自分のステータスを確認していた。

もしかしたら増えてるかも……あった!

【アルカナセイバー】????より借り受けた世界を守る剣

レベルも無いし全開で使えるよね。
どれくらいの威力なんだろう…。

「イントルーダーって説得とかはできないのですか?」
「会話が出来た事はありませんね。地上に降りてきた場合は即刻退治する事になっています」

スイさんが教えてくれた。
という事は私が倒してしまってもいいんだよね。

オーバーブースト《鑑定》を掛けてイントルーダーを探してみる。

…いる。

ここからずいぶん離れているけどあんな山奥になんで…?

「美咲お姉さん、調べて欲しい事があるんだけど」
「任せて」

スマホを取り出して調べてくれるお姉さん。

「うん、その付近だと最近行方不明者が何人か出てるみたいだよ」
「ついでに退治しませんか?」
「しかし我々で対処不能だった場合、皆さんにご迷惑がかかります」
「多分大丈夫です」

マサキさんじゃないけど、試してみたくなっちゃった。
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