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特別編3:異世界
依頼
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程なくして瘴気の嵐は治った。
扉を開けて外に出てみたけど、隠れる前とほぼ変わらない風景が広がっていた。
日はすっかり落ちて暗くなっていて、月明かりが草原を照らしている。
「街に帰ろっか」
「そうですね」
全員で街に帰る。
門は閉ざされていたけど、私達の姿を見つけると門を開けてくれた。
「嬢ちゃん達、さっきの瘴気は大丈夫だったのか?」
「はい。避難していたので無事でした」
「ルーカス達も嬢ちゃん達と一緒だったのかよ?嬢ちゃん達にちょっかい出してないだろうな?分隊長が気にかけてる子達だから何かしたらヤベェぞ」
「んな事しねぇよ!」
門衛のお兄さんが2人出てきて声をかけて来て話をする。審査のおじさんって分隊長さんだったんだね。
それからあのお肉はみんなでいただいたそうで、お兄さん達にもとても感謝された。
「ルーカス達が何かしでかしたら直ぐに言ってくれ。牢屋にぶち込んでやるからな」
「何かするも何も、ミナとホノカの方が俺たちよりもずっと強いからな。下手な事をすりゃ4人まとめて干し首にされちまうよ」
干し首って…何?何か物騒な事を言ってるのは分かるけど。
「そんな魔女じゃあるまいし」
「そうですよ。私達か弱い姉妹なんだからひどい事言わないでくださいね?」
「お、おう…」
門衛のお兄さんは笑いながら言っていた。ほのかさんはそれに便乗してか弱いとか言ってるけど、それも冗談のうちなのかな?
ルーカスさん達は困った顔をしていた。
街に入ってルーカスさん達とは別れて冒険者ギルドに薬草の納品に行く。
「おかえり。無事でよかった」
「はい。薬草も少しですが採れました」
青年と軽く挨拶をして薬草をカウンターに置く。
「ほう。処理もしっかりしてあるし品質もかなり良いな。これをどこで?」
「西門から出て少し行った所に生えてましたよ」
「そうか。最近の冒険者は余程採集が下手らしいな。よし、これだけしっかりやってくれているなら5千ルド出そう。明日も頼むぞ」
「はい!」
報酬の5千ルドを受け取ってギルドを出る。
帰るついでに宿の近くでご飯を食べて、自室に戻ったら《洗浄》を掛けて早めに休む事に。
「ベッドで眠るのも久しぶり~」
ほのかさんはベッドでコロコロと寝転がりながら言っている。
うん、嬉しそうで良かったよ。
「明日は午前中は生活に必要なものを買い揃えて、午後から仕事をしましょうね」
「はーい」
ほのかさんは何をするにしても嬉しそうにしている気がする。
やっぱり1人で漂流していたのが辛かったんだろうなぁ。
この世界から脱出できたらどうするんだろう?虚空の覇者さんの人間の頃の友人という事は地球に帰っても数十年は経過してる訳だからとっくの昔に亡くなった事にされているだろうし、どうするんだろう?
虚空の覇者さんと一緒に暮らすのがいいのかな?
アスティアに来てもらってもいいけど…。
その時になったら本人に決めてもらうのが一番だね。
ーーーー
次の日、朝食を食べたら雑貨屋さんと服屋さんに行って生活に必要なものを買い揃える。
スキレットやナイフなどの調理道具。
お皿やカップ。フォークやスプーン、お箸も買っておいた。
あとは着替えなんだけど、中々良いのが見つからない。
仕方ないので良さそうな布と糸を買ってインベントリの中で服を作る事にした。
採寸は鑑定で出来るのでピッタリの服が作れる。
勿論ほのかさんのサイズを測るときは一言断ってからにした。
「ミナちゃんて何でも出来るんだね」
「何でもは…多分出来ないですよ」
私の知恵じゃできない事は結構あると思う。アウラさんに頼りっぱなしだったからね。
私の服を一式、ほのかさんのは2組作る事ができた。あとウシドリの革を使ってブーツも作った。
全部で7万ルドも使っちゃった。
これは今日もしっかり稼がないとマズいよね。
お昼を食べたら冒険者ギルドに行こう。
お昼過ぎにギルドに行くと、昨日とは違って冒険者の人達でごった返していた。
「何かあったのかな?」
「聞いてみましょう」
入って直ぐのところに立っていたワイルドそうなお姉さん何があったのか聞いてみると、どうやら西の街が瘴気に飲まれたらしい。
「助けに行く話をしてるんですか?」
「違う違う。この街もヤバいらしいから、今のうちに退路を確保しておくらしいんだよ」
お姉さんの話だと南の山越えの道を安全に通れる様にして、いざというときはそちらに住民ごと避難するという事らしい。
「それで急遽山賊討伐の依頼が入ってきたから揉めてるんだよ」
「そうなんですね」
「アンタ達見ない顔だけど冒険者だね?」
お姉さんは聞いてくる。首から下げている冒険者証で分かるもんね。
「はい。昨日登録しました」
「そいつはついてなかったね。この仕事は冒険者は全員参加だよ」
「報酬は出るの?」
ほのかさんが私の後ろから顔だけ出して聞いている。
「出るよ。今回はかなり激しい戦いになるだろうから、前金で5万は確実らしい」
え、そんなに出るの?
「山賊の規模は?」
「コイツが中々厄介でね。50とも200とも言われてるんだ」
「何でそんなに開きがあるの?」
「まず山が広大で山賊のグループがいくつあるのか把握出来ていないという事。次にレギュイラの港街付近に流れ着いた海賊やら傭兵崩れやらがあの山に住み着いている事、そいつらもまとめて山賊になっていたら物凄い数になるって話だよ」
そんな人数山賊なんて行為で生きていけるのかな?
「中には村を作って自給自足をしている山賊もいるそうだよ」
それってもう山賊じゃないんじゃ…?
「それで何で揉めてるんですか?」
「リスクが高すぎるからだよ。奴らの領域に入って、一人残らず討伐するんだよ?間違いなくこっちにも死人が出る。それが自分の可能性があるんだから揉めて当然だろう?」
確かにそうだね。冒険者は怪我するだけでも仕事が出来なくなっちゃうし、安全な仕事の方が良いに決まってる。
私は報酬の増額交渉をしてるのかと思ったよ。
扉を開けて外に出てみたけど、隠れる前とほぼ変わらない風景が広がっていた。
日はすっかり落ちて暗くなっていて、月明かりが草原を照らしている。
「街に帰ろっか」
「そうですね」
全員で街に帰る。
門は閉ざされていたけど、私達の姿を見つけると門を開けてくれた。
「嬢ちゃん達、さっきの瘴気は大丈夫だったのか?」
「はい。避難していたので無事でした」
「ルーカス達も嬢ちゃん達と一緒だったのかよ?嬢ちゃん達にちょっかい出してないだろうな?分隊長が気にかけてる子達だから何かしたらヤベェぞ」
「んな事しねぇよ!」
門衛のお兄さんが2人出てきて声をかけて来て話をする。審査のおじさんって分隊長さんだったんだね。
それからあのお肉はみんなでいただいたそうで、お兄さん達にもとても感謝された。
「ルーカス達が何かしでかしたら直ぐに言ってくれ。牢屋にぶち込んでやるからな」
「何かするも何も、ミナとホノカの方が俺たちよりもずっと強いからな。下手な事をすりゃ4人まとめて干し首にされちまうよ」
干し首って…何?何か物騒な事を言ってるのは分かるけど。
「そんな魔女じゃあるまいし」
「そうですよ。私達か弱い姉妹なんだからひどい事言わないでくださいね?」
「お、おう…」
門衛のお兄さんは笑いながら言っていた。ほのかさんはそれに便乗してか弱いとか言ってるけど、それも冗談のうちなのかな?
ルーカスさん達は困った顔をしていた。
街に入ってルーカスさん達とは別れて冒険者ギルドに薬草の納品に行く。
「おかえり。無事でよかった」
「はい。薬草も少しですが採れました」
青年と軽く挨拶をして薬草をカウンターに置く。
「ほう。処理もしっかりしてあるし品質もかなり良いな。これをどこで?」
「西門から出て少し行った所に生えてましたよ」
「そうか。最近の冒険者は余程採集が下手らしいな。よし、これだけしっかりやってくれているなら5千ルド出そう。明日も頼むぞ」
「はい!」
報酬の5千ルドを受け取ってギルドを出る。
帰るついでに宿の近くでご飯を食べて、自室に戻ったら《洗浄》を掛けて早めに休む事に。
「ベッドで眠るのも久しぶり~」
ほのかさんはベッドでコロコロと寝転がりながら言っている。
うん、嬉しそうで良かったよ。
「明日は午前中は生活に必要なものを買い揃えて、午後から仕事をしましょうね」
「はーい」
ほのかさんは何をするにしても嬉しそうにしている気がする。
やっぱり1人で漂流していたのが辛かったんだろうなぁ。
この世界から脱出できたらどうするんだろう?虚空の覇者さんの人間の頃の友人という事は地球に帰っても数十年は経過してる訳だからとっくの昔に亡くなった事にされているだろうし、どうするんだろう?
虚空の覇者さんと一緒に暮らすのがいいのかな?
アスティアに来てもらってもいいけど…。
その時になったら本人に決めてもらうのが一番だね。
ーーーー
次の日、朝食を食べたら雑貨屋さんと服屋さんに行って生活に必要なものを買い揃える。
スキレットやナイフなどの調理道具。
お皿やカップ。フォークやスプーン、お箸も買っておいた。
あとは着替えなんだけど、中々良いのが見つからない。
仕方ないので良さそうな布と糸を買ってインベントリの中で服を作る事にした。
採寸は鑑定で出来るのでピッタリの服が作れる。
勿論ほのかさんのサイズを測るときは一言断ってからにした。
「ミナちゃんて何でも出来るんだね」
「何でもは…多分出来ないですよ」
私の知恵じゃできない事は結構あると思う。アウラさんに頼りっぱなしだったからね。
私の服を一式、ほのかさんのは2組作る事ができた。あとウシドリの革を使ってブーツも作った。
全部で7万ルドも使っちゃった。
これは今日もしっかり稼がないとマズいよね。
お昼を食べたら冒険者ギルドに行こう。
お昼過ぎにギルドに行くと、昨日とは違って冒険者の人達でごった返していた。
「何かあったのかな?」
「聞いてみましょう」
入って直ぐのところに立っていたワイルドそうなお姉さん何があったのか聞いてみると、どうやら西の街が瘴気に飲まれたらしい。
「助けに行く話をしてるんですか?」
「違う違う。この街もヤバいらしいから、今のうちに退路を確保しておくらしいんだよ」
お姉さんの話だと南の山越えの道を安全に通れる様にして、いざというときはそちらに住民ごと避難するという事らしい。
「それで急遽山賊討伐の依頼が入ってきたから揉めてるんだよ」
「そうなんですね」
「アンタ達見ない顔だけど冒険者だね?」
お姉さんは聞いてくる。首から下げている冒険者証で分かるもんね。
「はい。昨日登録しました」
「そいつはついてなかったね。この仕事は冒険者は全員参加だよ」
「報酬は出るの?」
ほのかさんが私の後ろから顔だけ出して聞いている。
「出るよ。今回はかなり激しい戦いになるだろうから、前金で5万は確実らしい」
え、そんなに出るの?
「山賊の規模は?」
「コイツが中々厄介でね。50とも200とも言われてるんだ」
「何でそんなに開きがあるの?」
「まず山が広大で山賊のグループがいくつあるのか把握出来ていないという事。次にレギュイラの港街付近に流れ着いた海賊やら傭兵崩れやらがあの山に住み着いている事、そいつらもまとめて山賊になっていたら物凄い数になるって話だよ」
そんな人数山賊なんて行為で生きていけるのかな?
「中には村を作って自給自足をしている山賊もいるそうだよ」
それってもう山賊じゃないんじゃ…?
「それで何で揉めてるんですか?」
「リスクが高すぎるからだよ。奴らの領域に入って、一人残らず討伐するんだよ?間違いなくこっちにも死人が出る。それが自分の可能性があるんだから揉めて当然だろう?」
確かにそうだね。冒険者は怪我するだけでも仕事が出来なくなっちゃうし、安全な仕事の方が良いに決まってる。
私は報酬の増額交渉をしてるのかと思ったよ。
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