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特別編3:異世界
買い出し
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鍋やフライパン等は作っておいたので調理は困らない。
…と思ったけど、コンロを作ってなかったよ。
魔力を流して加熱するタイプでいいかな?
取り敢えず2つ作ってリムちゃんに使ってもらう。
「私、魔法を使えないのですけどこれなら何とか使えそうです」
そう言ってパルクアートンのお肉を焼いていく。味付けはシンプルに塩のみ。
孤児院にある調味料が塩だけなんだけど。山で香草でも採ってくればよかったかな。
木のお皿に焼いたお肉を盛り付けて完成。焼いてる時からいい匂いがしていてアンネさんと遊んでいた子供達も家に入ってきていた。
「お肉なんて久しぶり!」
「早く食べたいよ!」
「すぐに配るから少し待っててね」
リムちゃんがテキパキと配膳していく。私とほのかさんでテーブルに並べて、みんなで揃って「いただきます」をして食べ始める。
弾力があって歯応えがすごいけど、噛むほど味が出てくる感じだ。塩で味付けしただけなのにこんなに味が出るなんて思わなかった。
「美味しい!」「すごい!」「もっとちょーだい!」
子供達にも大人気だ。
「このお肉はとっても高いんだよ。もうやめておこうね」
リムちゃんがそう言うと子供達は不満そうに「え~」と言っていた。
「気にしなくていいよ。好きなだけ食べていいからね」
「やったー!」
大喜びでおかわりする子供達。
「いいのですか?物凄く高いのに…」
「気にしなくていいよ。沢山あるからね。少し売ってお金に変えてパンとか買おうか」
「そこまでしていただくわけには…」
「いいんだよ。こう見えて私も孤児院の経営者だし、放っておけなくて勝手にやってるだけだからね」
「孤児院経営…?」
困惑するリムちゃん。
「ミナちゃん小さいのに孤児院経営してるんだ?偉いね」
ほのかさんは褒めてくれた。
「うん、スゴく意外。普通なら孤児院にいる歳かと」
「私15ですからね?」
アンネさんはほのかさんと同じで小学生くらいに見ているんだろうなぁ。
パルクアートンのお肉をたっぷりいただいてお腹いっぱいになったみたいで、子供達も満足そうだ。
洗い物をしてのんびりしようかと思っていたらほのかさんの所に風の精霊シルフがやって来て何やら耳打ちをしていた。
「さっきのガラの悪い人達が来たみたいだよ」
「追い返して来る」
ほのかさんが言うとアンネさんが立ち上がって外に出ていく。
1人でも大丈夫だろうけど一応ついていって《索敵》で他にいないか警戒しておく。
人数はさっきと同じ3人。
「何の用?」
「勝手にこんな屋敷を建てやがって、何様のつもりだ?」
「そっちこそ孤児院の運営に口出しをして何様のつもり?」
アンネさんとガラの悪い男の人達は睨み合っている。
「こんな建物、こうしてやるぜ!」
後ろにいた1人が隠し持っていた柄の長いハンマーで孤児院の壁を打ち据える。
ガン、と大きな音がしたけど建物はビクともしない。強度は最大まで上げてあるからこの街の壁よりも遥かに硬い筈だよ。
「何だこれ…とんでもなく硬えぞ」
「何するんですか。そっちがその気ならこちらも応戦しますからね!」
私は小剣は抜かずに間合いを詰める。
「ガキが!大人を舐めるんじゃねえぞ!」
そう言って私にハンマーを振り下ろして来る。
それを潜り抜けると男の人のベルトを掴んで旋回して顔を蹴り飛ばす。ハンマーを手放して大の字に倒れる男の人。完全にノビたみたい。
「やりやがったな!」
「始めたのはそっち。だから痛い目に遭う」
アンネさんも正面の男に鋭く踏み込むと鳩尾に拳を一撃。それだけで倒れた。
もう1人は腰の長剣を抜いてアンネさんに斬りかかる。アンネさんは剣を楽々と避けると右手に火のエレメンタルを集めて手刀で刀身を根元から折ってしまった。
「マジかよ…」
「マジだよ?このまま首も飛ばして見せようか?」
「ひぃっ!?」
剣を取り落として逃げ出す男の人。
「あ、仲間を連れていきなよ?」
アンネさんが言うと男の人は戻って来て2人を抱えて逃げていく。
「お、覚えてろよ!」
「分かった。いつまでも忘れない。今度会う時を楽しみにしてる」
捨て台詞に対してアンネさんは薄ら笑みを浮かべながら返す。
「嘘です!忘れてください!」
男の人は叫ぶ様に言い返すと2人を引きずって逃げていった。
「終わりだね。これであの連中は来ないと思うけど、雇い主が大人数を引き連れて戻ってくるかも」
「その時はどうします?」
「んー、殲滅?」
「殺したらダメですよ」
アンネさんも過激だなぁ。
それから子供達に欲しいものを聞いて、買い出しに行く事にした。
パルクアートンのお肉も半分くらい売れば充分なお金になると思う。
アンネさんにお留守番をお願いして私とほのかさんとリムちゃんでお店に行く。
お肉の買取りはお肉屋さんに直接行くより冒険者ギルドの買取りの方が高く買ってくれるらしい。
普通逆なんじゃないかと思ったけど、お肉屋さんは素人の持ち込みだと買い叩いてくるのだとか。
リムちゃんの案内で冒険者ギルドに行って、受け付けで冒険者証を見せてからお肉の引き取りを依頼する。
「こりゃあすごい!ざっと2頭分はあるな。80万ルドでどうだい?あと毛皮はないのか?」
驚きながらも査定をして値を聞いて来る受け付けのおじさん。
「それで大丈夫です。毛皮は少しなら売れますよ」
一頭分出して見せる。
「こっちも処置がしっかりされているな!20万ルドでどうだ?」
「はい、それでお願いします」
合計100万ルドを受け取る。
これだけあれば色々と買える筈だね。
「アニエスさんはまだ帰っていませんか?」
「お?孤児院の子か?あのお嬢さんなら
夕方には戻ってくる筈だよ」
という事はもうすぐ帰ってくるんだね。
ってかアニエスさん、冒険者登録して働いているんだね。
考える事は一緒だ。
「もしかしてアンタ達もお嬢さんの知り合いなのか?」
「はい。探していたんです」
「そうかそうか。アンタ達、今は孤児院に?」
「はい。アニエスさんが戻ったらアンネさんとほのかさんとミナが待ってるとお伝えください」
「わかった。必ず伝えるよ」
おじさんは親指を立てながら言う。
私達がギルドから出ようとすると、入り口を塞ぐ冒険者の人達がいた。
「アニエスの知り合いならこの間やられた借りを返させてもらうぜ」
「お前らも同業だろ?《銀の剣姫》の知り合いがどれほどの腕か見せてもらおうか!」
…絡まれちゃった。
アニエスさん、何かカッコいい二つ名付いてるなぁ。
…と思ったけど、コンロを作ってなかったよ。
魔力を流して加熱するタイプでいいかな?
取り敢えず2つ作ってリムちゃんに使ってもらう。
「私、魔法を使えないのですけどこれなら何とか使えそうです」
そう言ってパルクアートンのお肉を焼いていく。味付けはシンプルに塩のみ。
孤児院にある調味料が塩だけなんだけど。山で香草でも採ってくればよかったかな。
木のお皿に焼いたお肉を盛り付けて完成。焼いてる時からいい匂いがしていてアンネさんと遊んでいた子供達も家に入ってきていた。
「お肉なんて久しぶり!」
「早く食べたいよ!」
「すぐに配るから少し待っててね」
リムちゃんがテキパキと配膳していく。私とほのかさんでテーブルに並べて、みんなで揃って「いただきます」をして食べ始める。
弾力があって歯応えがすごいけど、噛むほど味が出てくる感じだ。塩で味付けしただけなのにこんなに味が出るなんて思わなかった。
「美味しい!」「すごい!」「もっとちょーだい!」
子供達にも大人気だ。
「このお肉はとっても高いんだよ。もうやめておこうね」
リムちゃんがそう言うと子供達は不満そうに「え~」と言っていた。
「気にしなくていいよ。好きなだけ食べていいからね」
「やったー!」
大喜びでおかわりする子供達。
「いいのですか?物凄く高いのに…」
「気にしなくていいよ。沢山あるからね。少し売ってお金に変えてパンとか買おうか」
「そこまでしていただくわけには…」
「いいんだよ。こう見えて私も孤児院の経営者だし、放っておけなくて勝手にやってるだけだからね」
「孤児院経営…?」
困惑するリムちゃん。
「ミナちゃん小さいのに孤児院経営してるんだ?偉いね」
ほのかさんは褒めてくれた。
「うん、スゴく意外。普通なら孤児院にいる歳かと」
「私15ですからね?」
アンネさんはほのかさんと同じで小学生くらいに見ているんだろうなぁ。
パルクアートンのお肉をたっぷりいただいてお腹いっぱいになったみたいで、子供達も満足そうだ。
洗い物をしてのんびりしようかと思っていたらほのかさんの所に風の精霊シルフがやって来て何やら耳打ちをしていた。
「さっきのガラの悪い人達が来たみたいだよ」
「追い返して来る」
ほのかさんが言うとアンネさんが立ち上がって外に出ていく。
1人でも大丈夫だろうけど一応ついていって《索敵》で他にいないか警戒しておく。
人数はさっきと同じ3人。
「何の用?」
「勝手にこんな屋敷を建てやがって、何様のつもりだ?」
「そっちこそ孤児院の運営に口出しをして何様のつもり?」
アンネさんとガラの悪い男の人達は睨み合っている。
「こんな建物、こうしてやるぜ!」
後ろにいた1人が隠し持っていた柄の長いハンマーで孤児院の壁を打ち据える。
ガン、と大きな音がしたけど建物はビクともしない。強度は最大まで上げてあるからこの街の壁よりも遥かに硬い筈だよ。
「何だこれ…とんでもなく硬えぞ」
「何するんですか。そっちがその気ならこちらも応戦しますからね!」
私は小剣は抜かずに間合いを詰める。
「ガキが!大人を舐めるんじゃねえぞ!」
そう言って私にハンマーを振り下ろして来る。
それを潜り抜けると男の人のベルトを掴んで旋回して顔を蹴り飛ばす。ハンマーを手放して大の字に倒れる男の人。完全にノビたみたい。
「やりやがったな!」
「始めたのはそっち。だから痛い目に遭う」
アンネさんも正面の男に鋭く踏み込むと鳩尾に拳を一撃。それだけで倒れた。
もう1人は腰の長剣を抜いてアンネさんに斬りかかる。アンネさんは剣を楽々と避けると右手に火のエレメンタルを集めて手刀で刀身を根元から折ってしまった。
「マジかよ…」
「マジだよ?このまま首も飛ばして見せようか?」
「ひぃっ!?」
剣を取り落として逃げ出す男の人。
「あ、仲間を連れていきなよ?」
アンネさんが言うと男の人は戻って来て2人を抱えて逃げていく。
「お、覚えてろよ!」
「分かった。いつまでも忘れない。今度会う時を楽しみにしてる」
捨て台詞に対してアンネさんは薄ら笑みを浮かべながら返す。
「嘘です!忘れてください!」
男の人は叫ぶ様に言い返すと2人を引きずって逃げていった。
「終わりだね。これであの連中は来ないと思うけど、雇い主が大人数を引き連れて戻ってくるかも」
「その時はどうします?」
「んー、殲滅?」
「殺したらダメですよ」
アンネさんも過激だなぁ。
それから子供達に欲しいものを聞いて、買い出しに行く事にした。
パルクアートンのお肉も半分くらい売れば充分なお金になると思う。
アンネさんにお留守番をお願いして私とほのかさんとリムちゃんでお店に行く。
お肉の買取りはお肉屋さんに直接行くより冒険者ギルドの買取りの方が高く買ってくれるらしい。
普通逆なんじゃないかと思ったけど、お肉屋さんは素人の持ち込みだと買い叩いてくるのだとか。
リムちゃんの案内で冒険者ギルドに行って、受け付けで冒険者証を見せてからお肉の引き取りを依頼する。
「こりゃあすごい!ざっと2頭分はあるな。80万ルドでどうだい?あと毛皮はないのか?」
驚きながらも査定をして値を聞いて来る受け付けのおじさん。
「それで大丈夫です。毛皮は少しなら売れますよ」
一頭分出して見せる。
「こっちも処置がしっかりされているな!20万ルドでどうだ?」
「はい、それでお願いします」
合計100万ルドを受け取る。
これだけあれば色々と買える筈だね。
「アニエスさんはまだ帰っていませんか?」
「お?孤児院の子か?あのお嬢さんなら
夕方には戻ってくる筈だよ」
という事はもうすぐ帰ってくるんだね。
ってかアニエスさん、冒険者登録して働いているんだね。
考える事は一緒だ。
「もしかしてアンタ達もお嬢さんの知り合いなのか?」
「はい。探していたんです」
「そうかそうか。アンタ達、今は孤児院に?」
「はい。アニエスさんが戻ったらアンネさんとほのかさんとミナが待ってるとお伝えください」
「わかった。必ず伝えるよ」
おじさんは親指を立てながら言う。
私達がギルドから出ようとすると、入り口を塞ぐ冒険者の人達がいた。
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