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特別編3:異世界
生存者
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場所は地中。地下の部屋かな?そんなに深くない。
「私とアニエスでここは食い止めるから、ホノカとミナで生存者の救助をお願い」
「はーい」「分かりました」
アニエスさんがほのかさんと入れ替わってくれたので、私達は地下に繋がっていそうな家に入ってみる。
「地下室への階段を探してください」
「まかせて」
ほのかさんはシルフさんに空気の通っている床を探してもらい、すぐに見つけてくれた。
空気が流れているという事は、中の人達は少なからず瘴気を吸っているはず。
早く助けないと!
「開けた時に瘴気が大量に入らない様にシルフさんにお願いしてもらえますか?」
「はーい」
ほのかさんが話すと空気のバリアを張ってくれたので、床にある隠し扉を開けて中に入る。
ほのかさんのウィルオーウィスプさんが灯りになってくれたのでよく見える。
下に降りる階段を駆け降りると目の前には木の扉。
いきなり開けて攻撃されたら堪らないので声を掛けてみる。
「中にいるのは人間ですか?助けに来ました。開けてください」
…返事がない。
「私達を魔物だと思ってるのかも」
「確かに…」
瘴気に覆われた街の中で人間が「助けに来ました」なんて現れるとは思っていないよね。魔物が人間のフリをしていると思われてるのかも。
「あの!私達はレギュイラから来ました!所属はショルカの冒険者ギルドです!冒険者証もあります!」
木の扉の下側に少しだけ隙間があるので、冒険者証を差し込んでみる。
少ししたら向こう側でガタガタと音が聞こえて扉が開いた。
恐る恐る顔を出して来たのは12、3歳くらいの男の子。
「本当に助けに来てくれたの…?」
「そうだよ。もう大丈夫だからね」
少年は痩せ細っていて今にも倒れそうだ。
中に入るとそこにいたのは子供ばかり13人。みんな顔に布を巻いてグッタリしていた。
奥の方に大人が寝かされていたけど、顔に布が掛けられていたので既に亡くなっているのだろう。
「部屋の空気が澱んでるね。シルフ、お願い」
ほのかさんがシルフさんに言って空気を浄化してくれた。
私が全員に《リフレッシュ》を掛けると、全員少し元気を取り戻した。
「瘴気はもう無くなったの?」
「まだあるよ。でもみんなを安全な所に連れて行くから安心して」
座り込んでいた男の子に聞かれて答える。奥で亡くなっている人の事を聞いたらこの家の人だったらしい。
「逃げ遅れた僕達を地下室に匿ってくれたんだ。でも瘴気が少しずつ入ってきて僕達は平気だったけど、おじさんは死んじゃったんだ」
ここにいる子達はこの街の孤児院の子らしい。
亡くなったおじさんは瘴気の研究をしていた人らしく、万が一に備えてこの部屋作っていたのだと言っていたそう。
おじさんは残念だったけど、この部屋のお陰で子供達が助かったよ。
おじさんの遺体に手を合わせて感謝を伝えて、子供達を脱出させる方法を考える。
瘴気のない所へ転移できないかな?
《テレポート》を試してみたけど作動しない。
《ハイパークレアボイアンス》の時と同じで瘴気のせいで魔法が作動しないのかも知れないね。
それなら一度外に出て飛んで脱出するしかないか。
ほのかさんに転移魔法が使えない事を話して、子供達を風のバリアで覆ってもらって地下から出よう。
私を先頭に家から出ると、外ではアニエスさんとアンネさんが巨大な鎧騎士と戦っていた。
身長は5メートル位でその体に見合った大きな剣を操ってアニエスさんに攻撃している。
アニエスさんは振り下ろされる剣をアガートラームで受け流しながら足元に踏み込む。
スゴい。あんな大きな剣を簡単に受け流してる。
ダインスレイヴで足を斬りにいくけど蹴りを入れられて吹き飛ばされた。
咄嗟に剣で蹴りを防ぎつつ後ろに飛んで威力を殺したみたいで、アニエスさんは無事だった。
アンネさんは背後から攻撃を仕掛ける。
右手にバチバチとスパークする雷撃を集めて飛び上がり左肩を攻撃。爆発の様な衝撃が起こって鎧騎士を前のめりに揺るがした。
そこにアニエスさんが両手の剣を《ソードコントロール》で飛ばして首を狙う。
両側から振り下ろされる剣にはどちらか片方にしか対応出来ないと思ったけど、予想外の動きをした。
左手に剣を持ち替えて左側の攻撃を防いで右手は素手で剣を受け止めていた。
勿論右手はただでは済まない。ザックリと掌に剣がめり込んで止まっていた。
「なかなかやる…」
お、喋った。
「ミナちゃん、ボス来たから相手してるよ」
「はい。こちらも無事保護できました」
アンネさんは地面に着地して鎧騎士と距離を取りながら言ってくる。
私も戦闘に加わろう。
ほのかさんには子供達の護衛をお願いして私も前に出る。
「まだこんなに居たのか」
「あなたがここを支配しているのですか?」
「ここにいる雑魚共の指揮をとっているのは俺だ。お前達もすぐに奴らの餌にしてやろう」
そう言うと左手に持った剣で自分の右手を切り落とした。
痛くないのかな…?
よく見たら鎧の中身は無かった。
サチさんの所の騎士と同じ感じかな?
「ジャヴォール・オルグはどこにいますか?」
「魔素を取り込み魔人となれ。そしてジャヴォール様に忠誠を誓うのなら会わせてやろう」
うーん、無理だね。
まず魔人になるのは多分無理。
何者か分からないのに忠誠なんて誓えないよ。
「まあ力尽くで聞くけどね」
「やれるものならやってみるがいい!」
周囲の瘴気を取り込んで右手が再生していく。
なかなか厄介だね。
「私がやります」
「ほう…小娘、先程蹴飛ばされたのに、まだ懲りぬか」
アニエスさんが剣を構えて前に出る。
鎧騎士は巨体とは思えない程鋭い踏み込みでアニエスさんに詰め寄ると突きを放つ。
アニエスさんは2本の剣で突きを絡め取る様に弾く。
完全に勢いを無くして動きを止める鎧騎士。
「何だと…!?」
「いきます!」
アニエスさんは鎧騎士の防御の薄い所を次々と攻撃する。
両手足をバラバラに解体してしまった。
「私とアニエスでここは食い止めるから、ホノカとミナで生存者の救助をお願い」
「はーい」「分かりました」
アニエスさんがほのかさんと入れ替わってくれたので、私達は地下に繋がっていそうな家に入ってみる。
「地下室への階段を探してください」
「まかせて」
ほのかさんはシルフさんに空気の通っている床を探してもらい、すぐに見つけてくれた。
空気が流れているという事は、中の人達は少なからず瘴気を吸っているはず。
早く助けないと!
「開けた時に瘴気が大量に入らない様にシルフさんにお願いしてもらえますか?」
「はーい」
ほのかさんが話すと空気のバリアを張ってくれたので、床にある隠し扉を開けて中に入る。
ほのかさんのウィルオーウィスプさんが灯りになってくれたのでよく見える。
下に降りる階段を駆け降りると目の前には木の扉。
いきなり開けて攻撃されたら堪らないので声を掛けてみる。
「中にいるのは人間ですか?助けに来ました。開けてください」
…返事がない。
「私達を魔物だと思ってるのかも」
「確かに…」
瘴気に覆われた街の中で人間が「助けに来ました」なんて現れるとは思っていないよね。魔物が人間のフリをしていると思われてるのかも。
「あの!私達はレギュイラから来ました!所属はショルカの冒険者ギルドです!冒険者証もあります!」
木の扉の下側に少しだけ隙間があるので、冒険者証を差し込んでみる。
少ししたら向こう側でガタガタと音が聞こえて扉が開いた。
恐る恐る顔を出して来たのは12、3歳くらいの男の子。
「本当に助けに来てくれたの…?」
「そうだよ。もう大丈夫だからね」
少年は痩せ細っていて今にも倒れそうだ。
中に入るとそこにいたのは子供ばかり13人。みんな顔に布を巻いてグッタリしていた。
奥の方に大人が寝かされていたけど、顔に布が掛けられていたので既に亡くなっているのだろう。
「部屋の空気が澱んでるね。シルフ、お願い」
ほのかさんがシルフさんに言って空気を浄化してくれた。
私が全員に《リフレッシュ》を掛けると、全員少し元気を取り戻した。
「瘴気はもう無くなったの?」
「まだあるよ。でもみんなを安全な所に連れて行くから安心して」
座り込んでいた男の子に聞かれて答える。奥で亡くなっている人の事を聞いたらこの家の人だったらしい。
「逃げ遅れた僕達を地下室に匿ってくれたんだ。でも瘴気が少しずつ入ってきて僕達は平気だったけど、おじさんは死んじゃったんだ」
ここにいる子達はこの街の孤児院の子らしい。
亡くなったおじさんは瘴気の研究をしていた人らしく、万が一に備えてこの部屋作っていたのだと言っていたそう。
おじさんは残念だったけど、この部屋のお陰で子供達が助かったよ。
おじさんの遺体に手を合わせて感謝を伝えて、子供達を脱出させる方法を考える。
瘴気のない所へ転移できないかな?
《テレポート》を試してみたけど作動しない。
《ハイパークレアボイアンス》の時と同じで瘴気のせいで魔法が作動しないのかも知れないね。
それなら一度外に出て飛んで脱出するしかないか。
ほのかさんに転移魔法が使えない事を話して、子供達を風のバリアで覆ってもらって地下から出よう。
私を先頭に家から出ると、外ではアニエスさんとアンネさんが巨大な鎧騎士と戦っていた。
身長は5メートル位でその体に見合った大きな剣を操ってアニエスさんに攻撃している。
アニエスさんは振り下ろされる剣をアガートラームで受け流しながら足元に踏み込む。
スゴい。あんな大きな剣を簡単に受け流してる。
ダインスレイヴで足を斬りにいくけど蹴りを入れられて吹き飛ばされた。
咄嗟に剣で蹴りを防ぎつつ後ろに飛んで威力を殺したみたいで、アニエスさんは無事だった。
アンネさんは背後から攻撃を仕掛ける。
右手にバチバチとスパークする雷撃を集めて飛び上がり左肩を攻撃。爆発の様な衝撃が起こって鎧騎士を前のめりに揺るがした。
そこにアニエスさんが両手の剣を《ソードコントロール》で飛ばして首を狙う。
両側から振り下ろされる剣にはどちらか片方にしか対応出来ないと思ったけど、予想外の動きをした。
左手に剣を持ち替えて左側の攻撃を防いで右手は素手で剣を受け止めていた。
勿論右手はただでは済まない。ザックリと掌に剣がめり込んで止まっていた。
「なかなかやる…」
お、喋った。
「ミナちゃん、ボス来たから相手してるよ」
「はい。こちらも無事保護できました」
アンネさんは地面に着地して鎧騎士と距離を取りながら言ってくる。
私も戦闘に加わろう。
ほのかさんには子供達の護衛をお願いして私も前に出る。
「まだこんなに居たのか」
「あなたがここを支配しているのですか?」
「ここにいる雑魚共の指揮をとっているのは俺だ。お前達もすぐに奴らの餌にしてやろう」
そう言うと左手に持った剣で自分の右手を切り落とした。
痛くないのかな…?
よく見たら鎧の中身は無かった。
サチさんの所の騎士と同じ感じかな?
「ジャヴォール・オルグはどこにいますか?」
「魔素を取り込み魔人となれ。そしてジャヴォール様に忠誠を誓うのなら会わせてやろう」
うーん、無理だね。
まず魔人になるのは多分無理。
何者か分からないのに忠誠なんて誓えないよ。
「まあ力尽くで聞くけどね」
「やれるものならやってみるがいい!」
周囲の瘴気を取り込んで右手が再生していく。
なかなか厄介だね。
「私がやります」
「ほう…小娘、先程蹴飛ばされたのに、まだ懲りぬか」
アニエスさんが剣を構えて前に出る。
鎧騎士は巨体とは思えない程鋭い踏み込みでアニエスさんに詰め寄ると突きを放つ。
アニエスさんは2本の剣で突きを絡め取る様に弾く。
完全に勢いを無くして動きを止める鎧騎士。
「何だと…!?」
「いきます!」
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両手足をバラバラに解体してしまった。
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