転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

ドラゴン襲来

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アニエスさんが記憶した地図を頼りに瘴気の濃い所を攻めていく。
時間はかかるかもしれないけどジャヴォール・オルグに会える筈だ。

「帰る為だからね。サクサクやって魔王なのか神様なのかよく分からない人?に会いに行こうよ」

ほのかさんはスゴく軽く言うね。

「そろそろ帰らないとみんなも心配していると思うし、私達全員で大暴れすればすぐに魔王も見つかるよ」
「大暴れって…」

アンネさんも張り切っている。

「そうですね。私もたまには思い切りやってみようと思います」

アニエスさんまで…。

「ミナちゃんも早く帰りたいでしょ?」
「はい。もちろんです」

それには効率の良い計画を立ててドンドン回らないとね。

ギルドを出ようとした時、街で警鐘が鳴り響く。

「何?瘴気が飛んできたの?」
「それにしては雲も近付いてきていないよね?」
「では他の危機を知らせる鐘でしょうか?」

みんなで周りを見渡していると、衛兵の人が大慌てで走ってきた。

「あの、どうしたんですか?」
「ドラゴンだよ!北の山からドラゴンが攻めてきたんだ!君達も手伝ってくれ!戦える者総出で迎え撃たねば街が滅んでしまう!!」

まさかのドラゴン襲来だった。

「へードラゴンかぁ」
「ドラゴンかぁ」
「そうですか」

3人とも反応薄っ。

「現実を見たくないのは分かるけどな、とにかく今は戦える者は総出で当たらなければならないんだ!」
「あ、いえ、別にそういう訳じゃないんですよ。とにかくドラゴンの迎撃に出ますね」

みんなを見ると同時に頷いてくれた。

飛行魔法を掛けて4人で空に上がる。
北の方を見ると巨大なドラゴンがこちら目掛けて飛んできていた。

「私の見立てじゃエルダー位かな?アニエスはどう思う?」
「そうですね。サイズ的にはエルダーです。魔法力はやや少ない気がしますね」

アンネさんはエレメンタルを身体に纏わせて構えながら、アニエスさんはアガートラームとダインスレイヴを抜いて空中に浮かばせながら話している。

「ミナちゃん的にはどう?」

ほのかさんに聞かれたけど、私が一番よく知っているドラゴンってウルちゃんなんだよね。ウルちゃんに比べたら随分と小さいし、オル君の眷属の属性竜王よりもまだ小さい。

「そんなに強そうには見えないですね」
「そうなんだ」

ほのかさんはドラゴンとかあまり見た事無いと思うけど動揺してないね。

「じゃ、サクッとやっちゃう?」
「その前に街に攻撃するつもりなのかを確認しようと思います」
「そうだね。弱いものイジメは良くないからね」
「同感です」

という訳で私達もドラゴン目掛けて飛んでいく事に。その方が街からも離れられるし戦いやすくなるよね。

さっきは小さいって思ったけど、人間に比べたら遥かに大きい。そしてこのドラゴンの鱗の色は虹色に輝いて見えた。

「止まってください!この先には人間の街があります!」
『その街に用があって来たのだ。お前達は西の瘴気を晴らした者を知っているか?』

おや?私達に用があるのかな?

「私達がそうです」
『ほう、お主らが…』

そう言って目玉だけを動かして私達を見ている。

「何か用があるんですか?」
『お前達の力を見せてもらいたくてな。戦おうぞ!』

そう言うと強く羽ばたいて上空へと昇っていく。

「どうする?」
「死なない程度に相手をしましょう」
「誰がやる?」
「みんなでやりましょう。その方があのドラゴンさんも納得するでしょう」

軽く打ち合わせをして虹色のドラゴンさんを追い掛けて空を昇る。

『この高度まで昇って来られるか。流石だな』
「喜んで。みんなでボコる事になったから」
『我を挑発しているつもりか?矮小な人間風情が!』

アンネさんが言うとドラゴンさんは怒っちゃった。

口を大きく開いて光り輝くブレスを吐いてくる。
属性は分からないけど《ディストーションバリア》で防げるよね。

私が防いだらアニエスさんが《ソードコントロール》で2本の剣でドラゴンさんを斬り付けていく。
硬そうな鱗がバターでも斬るかの様にズタズタになっていく。

「みんな、やっちゃえ!」

ほのかさんが言うと上位精霊達がドラゴンさん取り囲み最大出力で攻撃を加えていく。

炎、氷、水、風、雷の攻撃が次々と突き刺さる。

アンネさんはドラゴンさんの頭の前に飛んでいくと思い切り蹴飛ばした。
衝撃で頭が大きく反り返り、一瞬動きを止めたけど反撃しようと頭を戻す。
そこに二発目の蹴りがクリーンヒットして、今度は切り揉み状態になって落下していく。

あれ、もしかしてやり過ぎた?

「《リフレッシュ》!」

慌てて回復魔法を掛けると意識を取り戻したみたいで、切り揉み状態から羽ばたいで復帰する。

良かった、生きてた。

「今度は私の番ですね!《レイブラスター》!」

上昇してくるドラゴンさんの翼目掛けて魔法を発射する。

『ま、待て!お主達の力はよく分かった!』

降参の声が聞こえたので、発射した光条魔法を逸らす。地面に魔法が突き刺さり下にあった丘が消し飛んで周囲にあったものが融解してマグマみたいになっていた。

「ミナちゃん今のを当てたら死んじゃってたんじゃない?」
「翼を片方焼き切るだけのつもりだったんですけど」

ほのかさんと話しながらドラゴンさんのそばに飛んでいく。

「私達の力は分かって貰えたんですね。じゃあ自分の住処に帰ってくれるんですか?」
『まさかこれ程とは…完敗だ。我はアルコイリスと言う北の山に住む者。瘴気を晴らすことの出来るお主達の手伝いをさせていただきたく参った』

アルコイリスさんは瘴気を晴らしたいんだ?
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