転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

最強の剣士

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マティアスさんの右手の剣は跳ね上げただけで落とす事は出来なかった。

「どうやったんですか?」
「斬っただけだよ」
「斬った?」
「そう。ミナさんが作った理をね」

オーバーブーストと《オーバードスピード》の効果を斬って解除したって事?
本当にそんな事が出来るの?

[不明。理解できません]

えぇ…アウラさんも分からないの?

何だか訳がわからない。

「まだ続けてくれるかい?」
「は、はい!」
「じゃあミナさんの最高出力を見せてくれないかな?」
「え…それはちょっと…」

考えられる最高出力の攻撃と言ったらトリプルブーストだけど、あれは加減ができないし人に向けてやっていい攻撃じゃないよ。

「そうか…やはり出力が高すぎて人相手には使えないんだね」
「はい」

マティアスさんは私の能力を想定していたみたい。

「確かにそんな攻撃をされたら俺は跡形も残らないだろうね。無理を言ってゴメン」
「い、いえいえ!私の方こそご期待に応えられなくて…」

マティアスさんは謙虚な人なんだね。これだけ強いんだからもっと我の強い人かと思ったのに。

互いに武器を納めて話を続ける。

「因みにマティアスさんはギルドではどれくらいの強さなんですか?」
「そうだな…剣士ならルネと互角かな。魔法使いも含めると10位くらいには入ってるんじゃないかな?」

その強さで一番じゃないんだ…。

「でもミナさんならうちのギルドのメンバーが束になっても勝てないんじゃないかな。最大出力で戦闘されたら」
「あはは…そんな事は無いと思いますよ」

[シミュレーションをしてみましたが、星系外からのトリプルブースト《トリプルキャノンスペル》で星系ごと消滅させられます]

…物騒なシミュレーションしないでねアウラさん。

言わないよ?

私達の戦いに感化されてしまったみたいで他の人達も適当な相手を見つけて交代で模擬戦を始めていた。

最初はマサキさんとフェザーフォルクのルネさん。

ルネさんの3人に分身する攻撃をマサキさんは冷静に捌いて反撃。でもルネさんもマサキさんの攻撃を綺麗に防いで次々と違う技を繰り出していた。ルネさんも凄いけどマサキさんの順応性には本当に驚かされる。
結局二人は互角という事で決着した。

次はソラちゃんとベレットさんだ。
2人とも見た目が子供なのに凄まじいパワーでぶつかりあっていて迫力満点だった。こちらも互角。

次はユキさんと同じ大盾持ちの見た目がベレットさんと同じくらいの女の子。この人は初めて見る人だね。

「初めまして。私はタリサと言います」
「ユキです」
「タイプが似ているので是非お手合わせをお願いします」
「分かりました」

タリサさんも身体をすっぽり隠せる程大きな盾を持っていて、片手には小剣。
鎧もしっかりと装備していて、小柄なのに凄く頑丈そう。

ユキさんも大盾に槍、鎧も装備して全力でやる気だ。

模擬戦が始まると、両者ジリジリと近付いて行くけど、タリサさんの大盾の後ろこら小さな飛翔体が次々と出てきた。

「何あれ?ドローン?」
「タリサさんの盾の機能でマルチプルビットといいます。あれ一つ一つがかなり強力な防御フィールドを発生させられて、攻撃を封殺できるのです」

ソラちゃんの質問に答えるアニエスさん。

ユキさんが槍で牽制するけどビットの一つが防御フィールドを発生させて槍を弾く。

タリサさんの反撃は、ビットを小剣に6機くっつけて長さを増して長剣にして攻撃。ユキさんは盾で防いだけど、その場から大きく吹き飛ばされた。

凄い威力。あのユキさんが吹き飛ばされるなんて…。

ユキさんも負けていない。
大盾を構えてシールドチャージを仕掛ける。
タリサさん本人は後ろに飛び退いて避けて、かなりの数のビットが防御フィールドを多重展開していたけど一撃で全て吹き飛ばしていた。

フィールドを突き破りビットまで粉々に砕けちゃった。

「ごめんなさい。タリサさんの武装を壊してしまいました」
「いえ、大丈夫です。盾に魔力を送り込めば再生産されますので」

便利だね。

「続けましょう」
「はい」

戦闘再開。

タリサさんの大盾から更にビットが出てきてさっきと同じように小剣に6機がくっ付いて…今度は剣じゃない!
筒状になっている。あれは…魔力砲?

盾を地面に突き刺して、それを支えにして魔力砲を構えると発射。
ユキさんは《遮断》で攻撃を打ち消してそのままタリサさんに突進。《捲土重来》で反撃する。タリサさんは盾を引き抜かずにその場でビットと盾を使ってユキさんの攻撃を防ごうとするけど、凄まじいダメージに大きく後ろに吹き飛ばされていた。

…《捲土重来》を受けても倒れてない。

「ユキさん、素晴らしいですね」
「タリサさんも」

2人は今の攻防で互いに満足したらしく戦闘を止めた。

近くに行って互いを称え合っていた。

これも互角でいいのかな?

最後はリファナちゃんとリオさんが早撃ち対決をするらしい。

リオさんは初めてなのでリファナちゃんに手ほどきを受けながらコツを掴んでいく。

初めの内はリファナちゃんが加減をしながらリオさんが詠唱と詠唱分解、暗号化を使って対応。それでもリファナちゃんが勝っていたけど、5回程繰り返したらリオさんがコツを掴んだみたいで物凄くハイレベルな攻防を展開していた。

「何をやってるのか全然わからない」
「私もです」

魔法を使わないソラちゃんとほとんど使えないユキさんは2人のやり取りを見ても理解出来ないみたい。

「リオさん凄い…リファナちゃんの詠唱速度についていっています」
「セラ以外であんな真似出来る人がいるなんて思わなかったよ」

アニエスさんとアンネさんがスゴく驚いていた。

ただの立食パーティだと思ったら模擬戦しながらの変わったパーティになっちゃったね。
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