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特別編3:異世界
疑問
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『グオォォォ……おのれ……我の体に傷を付けるとは!』
お、喋った。
「あなたが神獣のリーダーなの?」
『我らに上下はない。異界より来たりし邪悪なる者どもよ、ここで朽ち果てるがよい!』
そう言うとまたブレスを放って来た。
「何度やっても無駄です!《遮断》!」
ユキさんが盾で防ぐ。生命力を1割消費して攻撃を無効化する技能だけど、連続で使い続けたらマズイんじゃないかな。
「危なくなったらミナかテュケに変わってもらうわ。《ミームスギフト》使えるでしょ?」
「あ、なるほど」
最近使ってなかったから忘れてたけど、私とテュケ君ならユキさんの代わりは出来るね。
『ならばこれならどうだ!』
そう言って身体を起こして大きく息を吸い込む。他の隊に目掛けてさっきのより強力なブレスを吐こうとしている!
「隙だらけだ。やらせねーよ!」
テュケ君が二刀流で斬り込む。鼻先を斬り裂かれてブレスを吐くのを中断する黒竜。
『小賢しい真似を……!』
「小賢しいのはあなたの方よ!私達に攻撃が通らないからって他所のチームに攻撃するなんて。どうせ慌てて庇いに来た所を不意打ちするつもりだったのでしょう?」
『ぐぅ……』
図星だったのかな?呻く黒竜。
「ミナさん、私達が注意を引きますので下に回り込んでください」
「一気にカタを着けよう」
アニエスさんとアンネさんが言ってくる。
「分かりました!」
「俺も行くよ!」
テュケ君もついてきてくれる。
ソラちゃんは前衛を継続、リオさんは後方から魔法で援護。川本さんとほのかさんは…。
「どうしたの川本君?」
「うむ…奴が言った事が気になってな」
「異世界から来た?」
「その後だ。我々を『邪悪なる者ども』と言っていたが…」
「それがどうしたの?」
「黒竜は知性を有している。他の者はどうだ?今まで戦ってきた神獣には知性が無かった様に見えたが」
「当たりなんじゃない?神様を食べちゃったから賢くなったとか」
「そう考えるのが普通だな」
川本さんは黒竜を注意深く観察しながらほのかさんと話している。
2人が戦闘に加わらなくても多分問題ない。このまま一気に倒すよ!
マサルさん、ナオトさん、ソラちゃんは打ち合わせた訳でもないのに息ぴったりな連携攻撃を出している。続いてアニエスさん、アンネさん、レフィさんが黒竜の左目付近を集中攻撃。堪らず頭を振りながら体を横に逃している。
今なら下方向に回り込んでも気付かれないかな。
念の為《ステルス》を使ってテュケ君と2人で下側に移動する。
私の魔法は威力が高過ぎるから、下から撃たないと地上に大きな被害が出てしまう。逆に言えば上に向かって撃てば問題ないって事だ。
「ねーちゃん、《ヴィサスエスカシャイターン》だ」
「ありがとテュケ君。いくよ!」
オーバーブーストを《トリプルキャノンスペル》に付与。思い切り撃っちゃうよ!
発射の瞬間、黒竜は頭を下げてこちらを見ていた。気付いているのに回り込ませた?何か嫌な予感がする。私は《トリプルキャノンスペル》を放つのをやめた。
「どうしたんだよ?」
「何か変だよ。この竜、私が下にいる事に気付いてる」
『ちぃっ……勘の良い小娘よ』
やっぱり何か仕掛けてたんだ。
[警告、黒竜から《反転魔道陣》の反応があります]
…それってリゼットさんが使ってた防御魔法?
[同じものですがあの魔法は制御難度が高く発動しても効果は指向性が強く、リゼットの様に完全に防ぐのは不可能。8割は通っていた筈です]
それでも生きてる自信があったのかな?
〈2割を跳ね返されてもミナさんなら死ぬ事はないと思いますよ。ただし地上への被害は甚大です。威力から逆算するに直径20キロメートルのクレーターが出来るでしょう〉
そんなに?
黒竜は体を旋回させて尻尾で攻撃してくる。サイズが違い過ぎて掠っただけで致命傷になりそうだ。
「ねーちゃん!」
テュケ君が私を抱えて回避運動を始める。迫る尻尾。既に生き物の体の一部というより山が迫ってくるような様子だ。
…効率の悪い防御魔法で跳ね返して私を倒せないって思わなかったのかな。
もし目的が私への攻撃じゃなかったら?
「ねーちゃん、こんな時に何を考えてるんだよ?」
「うん、ちょっとね…」
そういえば神獣達ってあんな力を持ってるのに地下に隠れている人達をブレスで攻撃しないのは何でだろう?お城には傷一つ付かなかったけど、地表を抉り取るには充分な威力だよ。
尻尾の攻撃をギリギリで躱してみんなの所に戻る。
[推測ですが、地面には神獣の攻撃を和らげる加護が施されているのだと思われます。この世界に来て間もない頃、山を削っていた猿型神獣がいましたが、あのサイズで手を自由に使える生物が山を削るのにかなりの時間を要していた様に見えました]
なるほど…でも管理者権限があれば加護とか取り除けるんじゃない?
[神獣達は管理者権限を有していない可能性があります]
それは…そんな事ってあるのかな?
(それについては可能性はあるのだ。奴らがもし管理者権限を持っているのなら、もっと効率よく地中に逃れた者を駆逐しているだろう)
川本さんは魔法を多重発動させて撃ちながら言っている。
(人間に興味がないだけという線はないですかね?脅威にならない相手は放置ですよ~)
(私が神獣ならサッサと駆除するわ。人間は力が無くても抗ってきそうだから)
レフィさんの意見に対してリオさんも意見をぶつけている。2人とも攻撃の手は緩めない。
(全部倒してから考えればいい)
ソラちゃんの言う通りだ。取り敢えずこの竜を倒してしまおう。
お、喋った。
「あなたが神獣のリーダーなの?」
『我らに上下はない。異界より来たりし邪悪なる者どもよ、ここで朽ち果てるがよい!』
そう言うとまたブレスを放って来た。
「何度やっても無駄です!《遮断》!」
ユキさんが盾で防ぐ。生命力を1割消費して攻撃を無効化する技能だけど、連続で使い続けたらマズイんじゃないかな。
「危なくなったらミナかテュケに変わってもらうわ。《ミームスギフト》使えるでしょ?」
「あ、なるほど」
最近使ってなかったから忘れてたけど、私とテュケ君ならユキさんの代わりは出来るね。
『ならばこれならどうだ!』
そう言って身体を起こして大きく息を吸い込む。他の隊に目掛けてさっきのより強力なブレスを吐こうとしている!
「隙だらけだ。やらせねーよ!」
テュケ君が二刀流で斬り込む。鼻先を斬り裂かれてブレスを吐くのを中断する黒竜。
『小賢しい真似を……!』
「小賢しいのはあなたの方よ!私達に攻撃が通らないからって他所のチームに攻撃するなんて。どうせ慌てて庇いに来た所を不意打ちするつもりだったのでしょう?」
『ぐぅ……』
図星だったのかな?呻く黒竜。
「ミナさん、私達が注意を引きますので下に回り込んでください」
「一気にカタを着けよう」
アニエスさんとアンネさんが言ってくる。
「分かりました!」
「俺も行くよ!」
テュケ君もついてきてくれる。
ソラちゃんは前衛を継続、リオさんは後方から魔法で援護。川本さんとほのかさんは…。
「どうしたの川本君?」
「うむ…奴が言った事が気になってな」
「異世界から来た?」
「その後だ。我々を『邪悪なる者ども』と言っていたが…」
「それがどうしたの?」
「黒竜は知性を有している。他の者はどうだ?今まで戦ってきた神獣には知性が無かった様に見えたが」
「当たりなんじゃない?神様を食べちゃったから賢くなったとか」
「そう考えるのが普通だな」
川本さんは黒竜を注意深く観察しながらほのかさんと話している。
2人が戦闘に加わらなくても多分問題ない。このまま一気に倒すよ!
マサルさん、ナオトさん、ソラちゃんは打ち合わせた訳でもないのに息ぴったりな連携攻撃を出している。続いてアニエスさん、アンネさん、レフィさんが黒竜の左目付近を集中攻撃。堪らず頭を振りながら体を横に逃している。
今なら下方向に回り込んでも気付かれないかな。
念の為《ステルス》を使ってテュケ君と2人で下側に移動する。
私の魔法は威力が高過ぎるから、下から撃たないと地上に大きな被害が出てしまう。逆に言えば上に向かって撃てば問題ないって事だ。
「ねーちゃん、《ヴィサスエスカシャイターン》だ」
「ありがとテュケ君。いくよ!」
オーバーブーストを《トリプルキャノンスペル》に付与。思い切り撃っちゃうよ!
発射の瞬間、黒竜は頭を下げてこちらを見ていた。気付いているのに回り込ませた?何か嫌な予感がする。私は《トリプルキャノンスペル》を放つのをやめた。
「どうしたんだよ?」
「何か変だよ。この竜、私が下にいる事に気付いてる」
『ちぃっ……勘の良い小娘よ』
やっぱり何か仕掛けてたんだ。
[警告、黒竜から《反転魔道陣》の反応があります]
…それってリゼットさんが使ってた防御魔法?
[同じものですがあの魔法は制御難度が高く発動しても効果は指向性が強く、リゼットの様に完全に防ぐのは不可能。8割は通っていた筈です]
それでも生きてる自信があったのかな?
〈2割を跳ね返されてもミナさんなら死ぬ事はないと思いますよ。ただし地上への被害は甚大です。威力から逆算するに直径20キロメートルのクレーターが出来るでしょう〉
そんなに?
黒竜は体を旋回させて尻尾で攻撃してくる。サイズが違い過ぎて掠っただけで致命傷になりそうだ。
「ねーちゃん!」
テュケ君が私を抱えて回避運動を始める。迫る尻尾。既に生き物の体の一部というより山が迫ってくるような様子だ。
…効率の悪い防御魔法で跳ね返して私を倒せないって思わなかったのかな。
もし目的が私への攻撃じゃなかったら?
「ねーちゃん、こんな時に何を考えてるんだよ?」
「うん、ちょっとね…」
そういえば神獣達ってあんな力を持ってるのに地下に隠れている人達をブレスで攻撃しないのは何でだろう?お城には傷一つ付かなかったけど、地表を抉り取るには充分な威力だよ。
尻尾の攻撃をギリギリで躱してみんなの所に戻る。
[推測ですが、地面には神獣の攻撃を和らげる加護が施されているのだと思われます。この世界に来て間もない頃、山を削っていた猿型神獣がいましたが、あのサイズで手を自由に使える生物が山を削るのにかなりの時間を要していた様に見えました]
なるほど…でも管理者権限があれば加護とか取り除けるんじゃない?
[神獣達は管理者権限を有していない可能性があります]
それは…そんな事ってあるのかな?
(それについては可能性はあるのだ。奴らがもし管理者権限を持っているのなら、もっと効率よく地中に逃れた者を駆逐しているだろう)
川本さんは魔法を多重発動させて撃ちながら言っている。
(人間に興味がないだけという線はないですかね?脅威にならない相手は放置ですよ~)
(私が神獣ならサッサと駆除するわ。人間は力が無くても抗ってきそうだから)
レフィさんの意見に対してリオさんも意見をぶつけている。2人とも攻撃の手は緩めない。
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