転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

神様側の動き

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──〔god side〕──

私達は地球で起こっている事を注意深く観測していた。

「こんな事になっていても地球の神様は動かないのね」
「ある意味正しいのかも知れません。地上の事には関わらないのを徹底されているみたいですし」

リオさんとレアさんが話をしている。
この場にはほとんど全員が集まっていて、事態の確認や関わりのある世界の情報やドゥームの存在の有無。みんなで手分けして情報を集めてくれている。

「さて、今日の議題は銀髪の人多すぎ問題について」

ソラちゃんは担当の情報集積が終わったみたいで何かを始めた。

「そんなに多いか?」
「ん、銀髪なんてそんなにいないと思ってたから」

そう聞くテュケ君も銀髪だね。レアさんとユキさんもそうだし、ハナちゃんは銀というより白。
人間側の私達と戦っているカエデさんが銀髪だったからそんな話を始めたみたい。

銀色の髪って綺麗だしカッコいいよね。

「銀に染めようとすると結構大変なのよねブリーチからしなくちゃいけないし」
「最近はカラーワックスとかあるからブリーチしなくていいのよ」
「便利になったのねぇ」

ネネさんとリオさんも話に加わっていた。

「情報、纏まりましたよ」

ユイさんが全員の調べた内容を取り纏めて全員に共有してくれる。

まずオルタナ様の世界、ツィールナはリソースの枯渇している滅んだ世界。神様は主神1人だけで生物はほぼ死滅。
原因は先代の主神様が世界を創り変えようとして、地上の民との間で戦争が起こったからで、オルタナ様は地上の民の代表だったらしい。
先代の主神様はリソースを次々と注いで地上の民を駆逐しようとしたけど全て失敗。やがて主神様は倒されオルタナ様が神様になったのだけど、その時にはリソースがゼロになっていて戦で疲弊した地上の民も死に絶えてしまった。

かなり悲惨な世界だね。
私は恵まれていたんだと実感する。

「いや、ミナの場合は無茶苦茶な敵を全部倒して今を築いたんだよ。君じゃなければ出来なかった事だ」

ルーティアさんが私の考えを察して言ってくれる。

「そんな事ないです。少なくとも私だけでは絶対に無理でした。皆さんがいてくれたから何とかなったんですよ」

支えてくれる仲間がいたからだよ。そういう意味では恵まれ過ぎていたんじゃないかな。

カエデさんの世界、イオザードは神様が暴挙に出た訳ではなく、カエデさんが転生する前から資源が乏しく人類が生存するにはもう他の世界に賭けるしかなかったらしい。
というのも魔法文明を科学文明と掛け合わせて昇華させた高度な文明が築かれていて、人類が居住している惑星の資源は採り尽くしてしまい周辺の星まで開拓するも間に合わず、それにより人類同士の争いが激化。緩やかに滅びに向かっているらしい。

「ドゥームみたいだねー」

アリソンさんの言う通りだと思った。

「増え過ぎた人間を全員生かす事ができない世界か。豊かな暮らしを求めた結果がこれでは虚しいな」
「自業自得だが、何も知らずに転生させられた方は堪らねえだろうな」

クロウさんとダキアさんは同情的だ。

「だからと言って他の世界に迷惑を掛けるのは間違っているぞ。それだけ発展しているなら何か打開策くらい見つけられそうなのにな」

マサキさんは、自分達の世界だけで解決出来たんじゃないかと言っている。

そうだよ。神様がリソースを使って何とかしてあげれば良いんじゃない?

「残念ながらこの世界もリソースはほぼありません」
「おかしいね。消費し過ぎていた訳じゃないんだろう?」

ユイさんが説明してくれる。それにマイケルさんが聞き返していた。

「イオザードの人は病気や寿命で死なないんだって。組成はボク達とほぼ同じなのに平均寿命か300歳を超えてるよ。魂の循環もしてないしリソースが回収できないみたい」

ユウキちゃんが分析結果を教えてくれた。

「詰んでるわね。そうなる前に神がどうにかするべきだったんじゃないの?」
「地球の神様と同じで地上の生命には関与しないと決めていたらしい」

そう話しているのはカオリさんとシンさん。

神様の対応が同じでも地球とイオザードでは全然違う結果になっているね。

「それで、これからどうする?」

リオさんが私に聞いてくる。全員が私を見ていた。

私が決めなくちゃいけないよね。

「まずイオザードの神様とお話ししてみます。この案件は虚空宮ヴォイドパレスの管轄になってしまうと思います。このまま虚空の覇者ヴォイドマスターさんの部下の皆さんが動き始めたらイオザードが大変な事になってしまうので」

部下の人達は過激だから、嬉々として世界を破壊しかねない。そんな事はさせる訳にはいかないよ。

「了解。それならまずは虚空の覇者ヴォイドマスターに言って、部下達がイオザードには手出しさせない様にしましょう。無いとは思うけどイオザードや他の世界からの侵入、攻撃にも注意ね。防衛を厚めに編成するわよ」

リオさんが具体的な行動を幾つか挙げてくれ、それぞれで行動を決めてくれる。

「イオザードには交信を試みているのですが繋がりません」
「じゃあ直接行ってみようか」
「それなら私もお供します」
「ん、護衛する」
「俺も行くよ」

私とユキさん、ソラちゃん、テュケ君でイオザードに行ってみる事になった。
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