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特別編3:異世界
壊れかけの世界
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受け取った偽物でエアフィルムを作動させて上機嫌で去っていく男の人。
さて、まずはこの精霊さんを回復させないと…
[大気中に精霊が存在しません]
ええと…アスティアでは適当に呼び掛けても応じてくれる程度には居たよね?
[はい。アスティアにおいては自然のあらゆる場所に精霊は存在します。しかしイオザードではそれが無いのです]
それって元からなの?
[《叡智》で調べた結果、この世界の精霊もアスティアと同様の存在でした。元々は何処にでも居る存在です]
それを居なくなるまで捕まえたって事かな…?と、そんな事よりこの子を何とかしないと。アウラさん、どうすればいい?
[通常、自然界にある精霊力を与えれば回復するのですが、ここではその手段が使えません。アスティアと空間を繋いで精霊力を供給するか、ミナの魔力を分ければ回復します]
アスティアと繋ぐのが一番いいかな?
さっきの路地に戻って空間を開こうと思ったけど、何やら通りが騒がしくなってきた。
大きめの車が数台ものすごい勢いで走って来て路地の手前で止まると中から魔力銃で武装した人達が大勢降りて来て、慎重に路地に入っていく。
「なあ、あれって…」
「転移反応を探知されたのかも知らない」
テュケ君とソラちゃんがチラ見しながら話している。
私達を探してるって事?早くこの場を離れた方が良さそう。
[推奨、認識阻害を掛けて下さい。突然この場から離れると怪しまれます]
〈私がやりましょう〉
レナトゥスが全員を視認出来ない様にしてくれた。
今の内にこの場を離れてしまおう。
私達の姿は見えないので道行く人とぶつからない様に注意して歩く。
背の高い建物は汚れで黒ずんでいて窓はなく、全く同じものがズラリと並んでいた。区画は碁盤目状に整備されていてどこまで行っても同じ様な風景。
途中で右に左に曲がって、とにかくあの路地から離れる。
[注意、小精霊が消滅します]
えぇっ!?
「今すぐ私の魔力を補充するよ」
「加減しなよ?」
「う、うん…気を付ける」
慌てて魔力を込めようとしたらソラちゃんが止めてくれた。
そうだよね。こんなに小さな子に思い切り魔力を入れたら壊れちゃうもんね。
手近な路地に滑り込んで魔力注入をためしてみる。
慎重に、ゆっくりと魔力を注いでいく。
透明に近い白だった石は、徐々に青みを帯びていき、綺麗に輝き出す。
そして砕け散った。
「えぇっ!?」
「ミナが精霊に魔力を注ぎ過ぎて破裂させた」
「ねーちゃん…どんだけ不器用なんだよ…」
「えぇ…そんなぁ…」
ソラちゃんとテュケ君に責められる。
私、気を付けてたよ…?
[大丈夫です。精霊は健在]
『助けてくれてありがと!』
私の周り飛んでいる青い光が声を発した。
「精霊さん…?」
『そうだよ!あなたが特別な魔力を分けてくれなかったら消えて無くなってたよ』
私が手の平を上にして差し出すとそこに止まってくれた。
青い光は少しずつ弱くなっていき、フィオレさんみたいな妖精さんがそこにいた。
身長は15センチくらいで青色の長い髪をした女の子…?背中には透明な羽が生えていた。
「それが本来の姿?」
『違うよ!あなたの魔力をもらってこの姿になったんだよ!ありがとう!』
そう言って元気に笑っている。
「なんであんな風になっていたの?」
『ボク達はニンゲンに捕まえられて消費されているんだ」』
「消費…?」
『うん。生命を使われてるんだよ。元々ニンゲン達が空も大地も汚してきたクセに、それから身を守る為に精霊を捕まえて利用しているんだ』
酷い…。
『お姉さんはニンゲンじゃないよね?』
「ええと…この世界の人じゃないかな」
魔力で見抜かれたのかな?
『そうなんだ!やっぱり只者じゃないと思ったんだー!』
「私達はこの世界の神様に会いに来たんだけど、神様の事って何か知らない?」
『神様と言えば…ニンゲンの家で何か話を聞いた様な…』
「どんな事でもいいので教えて」
精霊さんは腕を組んで首を傾げている。
[この精霊は小精霊という最下級の精霊で、知能があまり高くありません]
そうなんだ。でも一生懸命思い出そうとしてくれているから少し待ってみよう。
『そうだ!にゅーすってヤツで話してたんだよ!神の力を使ったエネルギー供給が始まったって』
神の力を使ったエネルギー供給?
[検索完了。イオザードの4柱神は全員地上に居ます]
それって、エネルギー供給を手伝っている訳じゃないよね…?
[捕らえられて存在力をエネルギーに変換されている模様]
なんて事を…!
「助けに行くべきですね」
「だね。アウラさん、神様のいる場所を教えて」
アウラさんが頭の中に地図を表示してくれた。
1人は結構近くにいるみたい。
『ねえ、さっきから誰と話しているんだい?』
「ええと…ごめんね。今は話している暇がないんだよ。もう君は自由だから、今度は捕まっちゃダメだよ」
『ま、待って!こんな所で1人になったらすぐに消えちゃうよ!一緒について行かせてよ!』
慌てて私にしがみついてくる精霊さん。
「分かったよ。危ない目に遭うかも知れないけど大丈夫?」
『うん!お姉さん達の陰に隠れてるから!』
そう言って私の左肩に乗った。
よし、行こう!転移の反応とか見つけられるかも知れないけど今はそんな事を気にしている場合じゃない。
《ハイパークレアボイアンス》で一番近くの神様のいる所を確認して《テレポート》で移動した。
さて、まずはこの精霊さんを回復させないと…
[大気中に精霊が存在しません]
ええと…アスティアでは適当に呼び掛けても応じてくれる程度には居たよね?
[はい。アスティアにおいては自然のあらゆる場所に精霊は存在します。しかしイオザードではそれが無いのです]
それって元からなの?
[《叡智》で調べた結果、この世界の精霊もアスティアと同様の存在でした。元々は何処にでも居る存在です]
それを居なくなるまで捕まえたって事かな…?と、そんな事よりこの子を何とかしないと。アウラさん、どうすればいい?
[通常、自然界にある精霊力を与えれば回復するのですが、ここではその手段が使えません。アスティアと空間を繋いで精霊力を供給するか、ミナの魔力を分ければ回復します]
アスティアと繋ぐのが一番いいかな?
さっきの路地に戻って空間を開こうと思ったけど、何やら通りが騒がしくなってきた。
大きめの車が数台ものすごい勢いで走って来て路地の手前で止まると中から魔力銃で武装した人達が大勢降りて来て、慎重に路地に入っていく。
「なあ、あれって…」
「転移反応を探知されたのかも知らない」
テュケ君とソラちゃんがチラ見しながら話している。
私達を探してるって事?早くこの場を離れた方が良さそう。
[推奨、認識阻害を掛けて下さい。突然この場から離れると怪しまれます]
〈私がやりましょう〉
レナトゥスが全員を視認出来ない様にしてくれた。
今の内にこの場を離れてしまおう。
私達の姿は見えないので道行く人とぶつからない様に注意して歩く。
背の高い建物は汚れで黒ずんでいて窓はなく、全く同じものがズラリと並んでいた。区画は碁盤目状に整備されていてどこまで行っても同じ様な風景。
途中で右に左に曲がって、とにかくあの路地から離れる。
[注意、小精霊が消滅します]
えぇっ!?
「今すぐ私の魔力を補充するよ」
「加減しなよ?」
「う、うん…気を付ける」
慌てて魔力を込めようとしたらソラちゃんが止めてくれた。
そうだよね。こんなに小さな子に思い切り魔力を入れたら壊れちゃうもんね。
手近な路地に滑り込んで魔力注入をためしてみる。
慎重に、ゆっくりと魔力を注いでいく。
透明に近い白だった石は、徐々に青みを帯びていき、綺麗に輝き出す。
そして砕け散った。
「えぇっ!?」
「ミナが精霊に魔力を注ぎ過ぎて破裂させた」
「ねーちゃん…どんだけ不器用なんだよ…」
「えぇ…そんなぁ…」
ソラちゃんとテュケ君に責められる。
私、気を付けてたよ…?
[大丈夫です。精霊は健在]
『助けてくれてありがと!』
私の周り飛んでいる青い光が声を発した。
「精霊さん…?」
『そうだよ!あなたが特別な魔力を分けてくれなかったら消えて無くなってたよ』
私が手の平を上にして差し出すとそこに止まってくれた。
青い光は少しずつ弱くなっていき、フィオレさんみたいな妖精さんがそこにいた。
身長は15センチくらいで青色の長い髪をした女の子…?背中には透明な羽が生えていた。
「それが本来の姿?」
『違うよ!あなたの魔力をもらってこの姿になったんだよ!ありがとう!』
そう言って元気に笑っている。
「なんであんな風になっていたの?」
『ボク達はニンゲンに捕まえられて消費されているんだ」』
「消費…?」
『うん。生命を使われてるんだよ。元々ニンゲン達が空も大地も汚してきたクセに、それから身を守る為に精霊を捕まえて利用しているんだ』
酷い…。
『お姉さんはニンゲンじゃないよね?』
「ええと…この世界の人じゃないかな」
魔力で見抜かれたのかな?
『そうなんだ!やっぱり只者じゃないと思ったんだー!』
「私達はこの世界の神様に会いに来たんだけど、神様の事って何か知らない?」
『神様と言えば…ニンゲンの家で何か話を聞いた様な…』
「どんな事でもいいので教えて」
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[この精霊は小精霊という最下級の精霊で、知能があまり高くありません]
そうなんだ。でも一生懸命思い出そうとしてくれているから少し待ってみよう。
『そうだ!にゅーすってヤツで話してたんだよ!神の力を使ったエネルギー供給が始まったって』
神の力を使ったエネルギー供給?
[検索完了。イオザードの4柱神は全員地上に居ます]
それって、エネルギー供給を手伝っている訳じゃないよね…?
[捕らえられて存在力をエネルギーに変換されている模様]
なんて事を…!
「助けに行くべきですね」
「だね。アウラさん、神様のいる場所を教えて」
アウラさんが頭の中に地図を表示してくれた。
1人は結構近くにいるみたい。
『ねえ、さっきから誰と話しているんだい?』
「ええと…ごめんね。今は話している暇がないんだよ。もう君は自由だから、今度は捕まっちゃダメだよ」
『ま、待って!こんな所で1人になったらすぐに消えちゃうよ!一緒について行かせてよ!』
慌てて私にしがみついてくる精霊さん。
「分かったよ。危ない目に遭うかも知れないけど大丈夫?」
『うん!お姉さん達の陰に隠れてるから!』
そう言って私の左肩に乗った。
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