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特別編3:異世界
トラブル続き
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「何かあればこの男に連絡が来るんだね。それなら暫くは私がコイツらを見ておくよ」
「おいおい…俺とコイツを一括りにしないでくれ」
「何言ってんのさ、アンタ達いつでもどこでも問題ばかり起こして有名なんだよ」
セスさんが文句を言っているけど呆れ顔で言い返しているルキラさん。
なるほど。悪い意味で有名なんだね。
ところで連絡をくれたレフィさんとアンネさんはどこにいるんだろう。
「ミナさんじゃないですか~もう来てくれたんですね~」
レフィさんが突然現れてビックリ。
「レフィが大変だって言うから来たのに、全然大丈夫そうじゃない」
「いや~大変になりそうだったのでお手伝いをお願いしようかな~って」
呆れ顔で言うリオさんと笑って誤魔化そうとするレフィさん。
まあ緊急事態じゃなくてよかったよ。
「アンネはどこ?」
「向こうで何か食べてましたよ~」
「ズルい。私もー」
「ちょ、ちょっと!迷子になっちゃうから一緒に行くよ」
ソラちゃんは食べ物の誘惑をずっと我慢していたみたい。
「テュケとレフィとほのかはミナ達と行ってきて。私とアニエスとテュケは彼らと打ち合わせをするから」
「わかった」「はーい」「何食べましょうかね?」
リオさんとアニエスさんにお任せしてアンネさん探しに行かせてもらう事になった。
「そういえばお金ってどうしたんです?」
「手持ちのアクセサリーを売ったんですよ~。良い値段で買い取ってくれたから食べ歩き放題ですね~」
「おーお金持ち!」
どうやらレフィさんが適当に持って来たマジックアイテムだったらしく、それが珍しくて高値で買ってくれたそう。で、そのお金をみんなで均等に分けているんだって。
勇者探しの合間に美味しいものを食べるくらいはいいよね。
アンネさんも魔力探知で探して、反応があった方へとみんなで移動する。
レフィさんとソラちゃんが屋台の方に行っているけど目の届く距離だからよし。
取り敢えずアンネさんと合流したら少しだけ露店を楽しんでリオさん達と合流だ。
…確かこの辺りに居るはずなんだけど、いたいた!大きめの紙袋を抱えて何か食べてるね。ほのかさんと二人で近付く。
「アンネさん」
「ん、ほのかとミナちゃん?シュークリーム食べる?」
「え、はい。いただきます」
「ありがとー」
思わず受け取っちゃった。一口食べてみたらカスタードクリームの甘味が口一杯に広がって幸せな気分になる。
「美味しいですね」
「うん。そう思ったからお土産に持って行こうと思ったんだよ」
それでそんな大きな袋を。
「アニエスの師匠の師匠がシュークリームに目がなくて、美味しいのを持っていくとご褒美をくれるんだよ」
「そんなに好きなんですね」
でもこの世界から持って帰るのかな?まだ暫くは帰れないと思うんだけど。
「レフィに食べさせて作ってもらうんだよ」
レフィさんって料理得意なんだ。
「セラさんやアニエスさんの方が得意そうに見えました」
「アニエスは修行中で、セラは…苦手だって言ってたよ」
本人が『私が作ると産業廃棄物が出来る』と言っていたとか。むしろヒサメさんの方が得意らしい。
意外だね…。
「この街の勇者の人と接触できたので一度集まりましょう」
「うん。分かったよ」
そう言ってアンネさんと手を繋ぐ。
結構甘えんぼさんなのかと思ったら「ミナちゃん小さいからはぐれない様に」だって。左手はアンネさん、右手はほのかさんと繋いでいる。
まあ…うん。
私達が歩き出すと別の方向からから人混みを分けて男の人が近付いて来る。
うーん…?何だか殺気立ってるんだけと。
「アンネさん」
「さっきの人か。大人しく帰ればいいものを」
何かあったんだね。
と、アンネさんは繋いでいた手を離して反対側に軽く突き飛ばす。私はほのかさんに抱き留められた。
私とアンネさんの間には野球のボール位の石が浮かんでいた。
転移の能力?
ほのかさんが驚く様子もなくその石の周りに風の結界を作り出して閉じ込めた。精霊さんに呼び掛けたと言うより自発的に守ってくれた様に見えた。
石は少しずつひび割れて中から蒸気の様なものが漏れ出ているけど風のお陰でそれ以上は何も起こらない。
石は魔力の反応がスゴく強いし、爆発魔法が込められた即席爆弾だと思う。
祝福で得られる特殊能力が一つだとしたらあの男の人は高位の魔法使いという事になる。でもあの人からは大きな魔力は感じなかった。だとしたら少なくとももう一人仲間がいるのかも?
「アンネさん気を付けてください。複数いるかも」
「うん。分かった」
アンネさんは向かってくる男の人の方を向く。私は魔力探知をしてみる。
「よくも恥をかかせてくれたな!思い知れ!」
「わざわざ恥の上塗りに来た。バカなの?」
アンネさんは素早く距離を詰めると右膝を男の人腹部にめり込ませる。そのまま後ろに弾き飛ばして離れ様に左膝と左頬を蹴りつける。
流石にもう意識は無いと思ったけど、最後の力で手に持っていた瓶を振り回して中身をばら撒いた。
アンネさんは液体が周りの人にかからないように風のエレメンタルを操作、自分はシュークリームの入った大きな紙袋を盾にして防いだ。
液体の付いた所から白煙が上がり紙袋が溶けていく。中のシュークリームもこぼれ落ちながら溶けて形が変わっていった。
あれは酸?《鑑定》が使えればすぐに分かるのに。《ディテクト》を使えば良いけど今はあの人の仲間が近くにいないか探さないと。
《魔力探知》を続けていると近くの屋根の上に反応があった。見上げると僅かに人影があって、手に何か持っている。
見つけた!
「屋根の上にいました!取り押さえます!」
「私はみんなに知らせてくるね」
ほのかさんと役割分担。
《高速詠唱》で《ブリンク》を唱えて屋根の上に瞬間移動する。
目の前数メートルに小さめの魔力の籠った石を持っている男の人を見つけた。
「下の人の仲間ですね?大人しく投降するなら怪我をしなくて済みますよ」
「アイツと同じ能力だと…?まあいい、これでも喰らえ!」
勇者だと思われたみたい。
石を投げつけてきたので距離を詰めながらキャッチして真上に投げ捨てる。
私が驚いている内に逃げるつもりだったのかも知れないけどそうはいかないよ!
「なっ!?クソ!」
慌てて腰のベルトに差していた短刀を抜いて斬りつけてきた。
そんな攻撃全然当たらないよ。
短刀を潜って懐に飛び込むと腕の関節を極めながら後ろに回って足を払い屋根に転ばせる。
関節から嫌な音がしたから折れたかな。
声を上げないなんて意外…と思ったら勢いよくぶつけたせいで気を失っていたみたい。
空高く投げ捨てた石が轟音と共に爆発を起こして周りを騒然とさせていた。
「おいおい…俺とコイツを一括りにしないでくれ」
「何言ってんのさ、アンタ達いつでもどこでも問題ばかり起こして有名なんだよ」
セスさんが文句を言っているけど呆れ顔で言い返しているルキラさん。
なるほど。悪い意味で有名なんだね。
ところで連絡をくれたレフィさんとアンネさんはどこにいるんだろう。
「ミナさんじゃないですか~もう来てくれたんですね~」
レフィさんが突然現れてビックリ。
「レフィが大変だって言うから来たのに、全然大丈夫そうじゃない」
「いや~大変になりそうだったのでお手伝いをお願いしようかな~って」
呆れ顔で言うリオさんと笑って誤魔化そうとするレフィさん。
まあ緊急事態じゃなくてよかったよ。
「アンネはどこ?」
「向こうで何か食べてましたよ~」
「ズルい。私もー」
「ちょ、ちょっと!迷子になっちゃうから一緒に行くよ」
ソラちゃんは食べ物の誘惑をずっと我慢していたみたい。
「テュケとレフィとほのかはミナ達と行ってきて。私とアニエスとテュケは彼らと打ち合わせをするから」
「わかった」「はーい」「何食べましょうかね?」
リオさんとアニエスさんにお任せしてアンネさん探しに行かせてもらう事になった。
「そういえばお金ってどうしたんです?」
「手持ちのアクセサリーを売ったんですよ~。良い値段で買い取ってくれたから食べ歩き放題ですね~」
「おーお金持ち!」
どうやらレフィさんが適当に持って来たマジックアイテムだったらしく、それが珍しくて高値で買ってくれたそう。で、そのお金をみんなで均等に分けているんだって。
勇者探しの合間に美味しいものを食べるくらいはいいよね。
アンネさんも魔力探知で探して、反応があった方へとみんなで移動する。
レフィさんとソラちゃんが屋台の方に行っているけど目の届く距離だからよし。
取り敢えずアンネさんと合流したら少しだけ露店を楽しんでリオさん達と合流だ。
…確かこの辺りに居るはずなんだけど、いたいた!大きめの紙袋を抱えて何か食べてるね。ほのかさんと二人で近付く。
「アンネさん」
「ん、ほのかとミナちゃん?シュークリーム食べる?」
「え、はい。いただきます」
「ありがとー」
思わず受け取っちゃった。一口食べてみたらカスタードクリームの甘味が口一杯に広がって幸せな気分になる。
「美味しいですね」
「うん。そう思ったからお土産に持って行こうと思ったんだよ」
それでそんな大きな袋を。
「アニエスの師匠の師匠がシュークリームに目がなくて、美味しいのを持っていくとご褒美をくれるんだよ」
「そんなに好きなんですね」
でもこの世界から持って帰るのかな?まだ暫くは帰れないと思うんだけど。
「レフィに食べさせて作ってもらうんだよ」
レフィさんって料理得意なんだ。
「セラさんやアニエスさんの方が得意そうに見えました」
「アニエスは修行中で、セラは…苦手だって言ってたよ」
本人が『私が作ると産業廃棄物が出来る』と言っていたとか。むしろヒサメさんの方が得意らしい。
意外だね…。
「この街の勇者の人と接触できたので一度集まりましょう」
「うん。分かったよ」
そう言ってアンネさんと手を繋ぐ。
結構甘えんぼさんなのかと思ったら「ミナちゃん小さいからはぐれない様に」だって。左手はアンネさん、右手はほのかさんと繋いでいる。
まあ…うん。
私達が歩き出すと別の方向からから人混みを分けて男の人が近付いて来る。
うーん…?何だか殺気立ってるんだけと。
「アンネさん」
「さっきの人か。大人しく帰ればいいものを」
何かあったんだね。
と、アンネさんは繋いでいた手を離して反対側に軽く突き飛ばす。私はほのかさんに抱き留められた。
私とアンネさんの間には野球のボール位の石が浮かんでいた。
転移の能力?
ほのかさんが驚く様子もなくその石の周りに風の結界を作り出して閉じ込めた。精霊さんに呼び掛けたと言うより自発的に守ってくれた様に見えた。
石は少しずつひび割れて中から蒸気の様なものが漏れ出ているけど風のお陰でそれ以上は何も起こらない。
石は魔力の反応がスゴく強いし、爆発魔法が込められた即席爆弾だと思う。
祝福で得られる特殊能力が一つだとしたらあの男の人は高位の魔法使いという事になる。でもあの人からは大きな魔力は感じなかった。だとしたら少なくとももう一人仲間がいるのかも?
「アンネさん気を付けてください。複数いるかも」
「うん。分かった」
アンネさんは向かってくる男の人の方を向く。私は魔力探知をしてみる。
「よくも恥をかかせてくれたな!思い知れ!」
「わざわざ恥の上塗りに来た。バカなの?」
アンネさんは素早く距離を詰めると右膝を男の人腹部にめり込ませる。そのまま後ろに弾き飛ばして離れ様に左膝と左頬を蹴りつける。
流石にもう意識は無いと思ったけど、最後の力で手に持っていた瓶を振り回して中身をばら撒いた。
アンネさんは液体が周りの人にかからないように風のエレメンタルを操作、自分はシュークリームの入った大きな紙袋を盾にして防いだ。
液体の付いた所から白煙が上がり紙袋が溶けていく。中のシュークリームもこぼれ落ちながら溶けて形が変わっていった。
あれは酸?《鑑定》が使えればすぐに分かるのに。《ディテクト》を使えば良いけど今はあの人の仲間が近くにいないか探さないと。
《魔力探知》を続けていると近くの屋根の上に反応があった。見上げると僅かに人影があって、手に何か持っている。
見つけた!
「屋根の上にいました!取り押さえます!」
「私はみんなに知らせてくるね」
ほのかさんと役割分担。
《高速詠唱》で《ブリンク》を唱えて屋根の上に瞬間移動する。
目の前数メートルに小さめの魔力の籠った石を持っている男の人を見つけた。
「下の人の仲間ですね?大人しく投降するなら怪我をしなくて済みますよ」
「アイツと同じ能力だと…?まあいい、これでも喰らえ!」
勇者だと思われたみたい。
石を投げつけてきたので距離を詰めながらキャッチして真上に投げ捨てる。
私が驚いている内に逃げるつもりだったのかも知れないけどそうはいかないよ!
「なっ!?クソ!」
慌てて腰のベルトに差していた短刀を抜いて斬りつけてきた。
そんな攻撃全然当たらないよ。
短刀を潜って懐に飛び込むと腕の関節を極めながら後ろに回って足を払い屋根に転ばせる。
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