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1章 離宮 編
母上の代わりじゃない
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自分の剣を手にすることができて嬉しいのか、皇子は剣術の稽古に前にもまして熱心に取り組んでいる。
相手をしているジェイデン卿も、皇子の剣の上達の速さにしきりと感心していた。
「よし! できたー」
私は数日かけて完成した房飾りをポケットに忍ばせると、お茶の支度をして皇子がいる地下の書庫に向かった。
夜光石を灯した地下の書庫では、皇子が床に座り込んで本を読んでいる。
「殿下、お茶をお持ちしました」
「うん」
よほど面白い本なのか、本から視線を外すことなく頷く。しばらくして切りのいいところまで読み終えたのか、皇子はティーカップの置かれたテーブルについた。それでも読んでいた本は開いたまま、テーブルの上に置く。
「何を読まれていたんですか?」
「古い旅行記だ。皇国の貴族に生まれた男が、何十年もかけて、いくつもの国を旅して書いたものらしい。几帳面な性格の奴だったのか、それぞれの国で見聞きしたことが事細かに書かれていて面白いんだ」
この地下書庫に所蔵されているのは、ほとんどが一般に手に入る本ではない。この離宮が皇宮の一部であるという性質上、希少な資料の保管庫としての役割を果たしているようだった。
なかには古い時代に皇室の機密扱いにされていた報告書の類が、その機密保持の期間を終えて、皇家の禁書庫からこちらに移されてきたらしいものも見受けられる。
今、皇子が開いている本も、どうやらその手の報告書のようだ。内容から推測するに、おそらく筆者は皇国の間諜として諸外国を旅していたのだろう。
「特に、ゲルニカ王国でニルガ病を研究していた薬師の話が興味深いんだ。ニルガ病というのは、貧しい民の間では、恐ろしい病気になんだな……」
「ええ。貴族にとっては大した病気ではないですが、高価な治療薬の買えない人々にとっては、死に至る病ですからね……」
「でも、これには、庶民でも手に入れられる薬草での治療法が書かれているんだよ。この治療法はもう、人々に知られていることなんだろうか? リュシーは知っていたか?」
「どんな治療法ですか? 拝見しても?」
皇子が開いてくれた頁に書かれていたのは、皇国ではまだ知られていない治療法だった。高価な薬に頼ることなく、安価な薬草と住環境の改善で完治が望めるというものだ。
これが皇国内でいまだ知られていない理由は――。
「いえ、私も初めて知りました。こんな簡単なことで治るものなら、貧しい人も救うことができますね」
「なぜ、皇国では知られていないんだ?」
「うーん……。試したものの、実際には効果がなかったからなのか、あるいは治療薬を扱う商会が、薬が売れなくなることを危惧して、あえて広まらないようにした可能性もありますね……」
「……もし、後者の理由だとしたら、その本がここにあるということは、皇家があえて隠しているということになるのか……」
自ずと行きついた答えの意味に、皇子は黙り込んだ。
皇国で商いする商会のほとんどは、貴族家門によって運営されている。グランデオ商会のように、貴族の影響力を排除している商会は稀だ。
ゆえに商会の利益を損ねることは、それに関わる貴族の利益を損ねることとなる。薬を扱う商会に連なる貴族の利益を守るために、民に有益な情報が隠されたのだと考えるのは容易だ。
今、皇国では貴族の横暴が目立ち始め、それを放置している皇家の威信に歪みが見えてきていると囁かれている。
発端は、皇国内で生じた問題への、現皇帝の失策が数年前から立て続いていることだ。
偶然なのか、運が悪かっただけなのか……単に問題への対処の方策が思い通りにいかなかっただけというなら、さほどの非難は受けずにすんだのだろう。だがそれが、そもそも皇帝が政治に対する熱意を失っているとしたら、話は変わる。
高位貴族と皇宮の高級官吏で構成される貴族会議で、幾度となく皇帝はあからさまにやる気のなさを見せつけた。そんな皇帝の姿は、貴族たちの間で噂となり、やがて市井にまで流れてきている。
そこで議会での発言力を強め、力を持ち出したのが、一部の高位貴族だ。
そうなると政治は、常に貴族だけに利するような方向に舵が切られていく。
(こんなところに皇子を住まわせておく皇帝が、正気なわけがない……)
皇帝の政治への意欲が薄れたきっかけは、前皇后の死によるものというのが定説だ。皇帝は、心から愛していたレティシア皇后を亡くした悲しみに、今も囚われたままだと。それゆえ、レティシア皇后の死の原因となった皇子の存在を認められないのだと。
現皇后とは、貴族派の勧めによって結ばれた完全なる政略婚だった。そのミランダ皇后との間にパトリシア皇女を儲けてさえも、皇帝の悲しみは癒されずにいた。
それはミランダ皇后に、前皇后が遺した皇子への憎しみを抱かせるのに十分だった。
また、皇帝に顧みられない皇后に甘言を囁き、意のままに操らんとする高位貴族の存在も噂されている。
そんな皇宮の事情を、おそらく皇子は知らずにいるだろう。
果たして皇位を継ごうという意志はあるのだろうか。たとえ皇后の妨害にあっても、民のために皇国を統べるという意志をお持ちだろうか?
先日街に出かけて以来、皇子は民の生活について問うてくるようになった。街に出て実際に目にしたものに、何か思うところがあったということか。
皇国の法では、長子が皇太子となり、次期皇位に就くことが定められている。法に則れば、皇子が次期皇帝だ。
だが、今のこの境遇にある皇子が、無事に皇位につけるものなのか……。
本来ならとっくに皇太子として立太子の儀式に及んでいていいはずが、いまだその気配もない。
それどころか、現皇后を母に持つ異母妹パトリシア皇女の存在がある以上、皇位どころか命を狙われることもあり得る。
「それと、シュワルデン王国で禁制となった毒草の話も書かれている。この毒草のこと、リュシーは知っているか?」
これだ、と皇子が指さしてくれた挿絵の毒草は、私が見たことも聞いたこともないものだった。
「いえ、まったく知りません……。名前も聞いたことがありません。でも、そこに書かれている通りなら、簡単に人を中毒症状に陥らせる毒草なんて、恐ろしいですよね……。シュワルデン王国が禁制にした理由も納得できます。皇国へ珍しい薬草が入って来るルートは、たいていがシュワルデンの商団からですから、シュワルデンが取引自体を禁制にしているなら、その毒草が皇国に正規で入ってくることはなかったのでしょう。だから、一般には名前すら知られていないのかと」
「うん。こんなものが入ってきたら、国が亡ぶよな……」
そこで語られている内容を信じるなら、人を簡単に依存させて、廃人にできる毒草だ。誰かが悪意を持って持ち込めば、一国の民をたちまち害しかねないほどの危険があると、その筆者も警告している。
食い入るように本の頁に目を落としている皇子に、私は渡すものがあったことを思い出した。
「あの……殿下。差し出がましいと思ったのですが……よろしければ、こちらの房飾りを受け取っていただけますか」
私が差し出した房飾りに、皇子は目を輝かせた。
「リュシーが作ってくれたのか? 僕のために?」
「ええ。殿下のために作りました。立派なものではないのですが……」
「それは嬉しいな……ありがとう! 銀と青で、僕の色だ……」
手のひらに載せた房飾りをじっと見つめながら、皇子はぼそりと言った。
「母上のいない僕には、作ってくれる人がいないと思っていた……」
「私がいるじゃないですか。私がお母様の代わりにいくらでもお作りしますよ」
「いや……ええと……リュシーは、母上じゃないっ」
珍しく少し強い調子で否定した皇子に、私はすぐさま謝罪した。皇子にとって母親という存在は、神聖なものなのだ。すでに亡い人なら尚のこと。軽く口にしてしまった自分を心から悔いた。
「申し訳ありません……。殿下のお母様の代わりというのは、私には畏れ多いことでした……」
すると、慌てて皇子が否定した。
「いや……そういうことじゃない。謝らなくていい。リュシーは母上の代わりじゃない、って言いたかっただけなんだ……つまり、その……ええと……リュシーは僕にとって母上じゃなくて……リュシーは、リュシーなんだ」
いつになく感情をあらわにしたのが照れ臭いのか、皇子は耳を赤くして顔を背けた。
「とにかく、僕はリュシーがくれるものなら何でも嬉しいんだ。だから、絶対に大事にするっ」
むきになったように耳まで赤く染めて言う皇子が愛らしくて、私は「はい」と頷いて微笑みで返した。
相手をしているジェイデン卿も、皇子の剣の上達の速さにしきりと感心していた。
「よし! できたー」
私は数日かけて完成した房飾りをポケットに忍ばせると、お茶の支度をして皇子がいる地下の書庫に向かった。
夜光石を灯した地下の書庫では、皇子が床に座り込んで本を読んでいる。
「殿下、お茶をお持ちしました」
「うん」
よほど面白い本なのか、本から視線を外すことなく頷く。しばらくして切りのいいところまで読み終えたのか、皇子はティーカップの置かれたテーブルについた。それでも読んでいた本は開いたまま、テーブルの上に置く。
「何を読まれていたんですか?」
「古い旅行記だ。皇国の貴族に生まれた男が、何十年もかけて、いくつもの国を旅して書いたものらしい。几帳面な性格の奴だったのか、それぞれの国で見聞きしたことが事細かに書かれていて面白いんだ」
この地下書庫に所蔵されているのは、ほとんどが一般に手に入る本ではない。この離宮が皇宮の一部であるという性質上、希少な資料の保管庫としての役割を果たしているようだった。
なかには古い時代に皇室の機密扱いにされていた報告書の類が、その機密保持の期間を終えて、皇家の禁書庫からこちらに移されてきたらしいものも見受けられる。
今、皇子が開いている本も、どうやらその手の報告書のようだ。内容から推測するに、おそらく筆者は皇国の間諜として諸外国を旅していたのだろう。
「特に、ゲルニカ王国でニルガ病を研究していた薬師の話が興味深いんだ。ニルガ病というのは、貧しい民の間では、恐ろしい病気になんだな……」
「ええ。貴族にとっては大した病気ではないですが、高価な治療薬の買えない人々にとっては、死に至る病ですからね……」
「でも、これには、庶民でも手に入れられる薬草での治療法が書かれているんだよ。この治療法はもう、人々に知られていることなんだろうか? リュシーは知っていたか?」
「どんな治療法ですか? 拝見しても?」
皇子が開いてくれた頁に書かれていたのは、皇国ではまだ知られていない治療法だった。高価な薬に頼ることなく、安価な薬草と住環境の改善で完治が望めるというものだ。
これが皇国内でいまだ知られていない理由は――。
「いえ、私も初めて知りました。こんな簡単なことで治るものなら、貧しい人も救うことができますね」
「なぜ、皇国では知られていないんだ?」
「うーん……。試したものの、実際には効果がなかったからなのか、あるいは治療薬を扱う商会が、薬が売れなくなることを危惧して、あえて広まらないようにした可能性もありますね……」
「……もし、後者の理由だとしたら、その本がここにあるということは、皇家があえて隠しているということになるのか……」
自ずと行きついた答えの意味に、皇子は黙り込んだ。
皇国で商いする商会のほとんどは、貴族家門によって運営されている。グランデオ商会のように、貴族の影響力を排除している商会は稀だ。
ゆえに商会の利益を損ねることは、それに関わる貴族の利益を損ねることとなる。薬を扱う商会に連なる貴族の利益を守るために、民に有益な情報が隠されたのだと考えるのは容易だ。
今、皇国では貴族の横暴が目立ち始め、それを放置している皇家の威信に歪みが見えてきていると囁かれている。
発端は、皇国内で生じた問題への、現皇帝の失策が数年前から立て続いていることだ。
偶然なのか、運が悪かっただけなのか……単に問題への対処の方策が思い通りにいかなかっただけというなら、さほどの非難は受けずにすんだのだろう。だがそれが、そもそも皇帝が政治に対する熱意を失っているとしたら、話は変わる。
高位貴族と皇宮の高級官吏で構成される貴族会議で、幾度となく皇帝はあからさまにやる気のなさを見せつけた。そんな皇帝の姿は、貴族たちの間で噂となり、やがて市井にまで流れてきている。
そこで議会での発言力を強め、力を持ち出したのが、一部の高位貴族だ。
そうなると政治は、常に貴族だけに利するような方向に舵が切られていく。
(こんなところに皇子を住まわせておく皇帝が、正気なわけがない……)
皇帝の政治への意欲が薄れたきっかけは、前皇后の死によるものというのが定説だ。皇帝は、心から愛していたレティシア皇后を亡くした悲しみに、今も囚われたままだと。それゆえ、レティシア皇后の死の原因となった皇子の存在を認められないのだと。
現皇后とは、貴族派の勧めによって結ばれた完全なる政略婚だった。そのミランダ皇后との間にパトリシア皇女を儲けてさえも、皇帝の悲しみは癒されずにいた。
それはミランダ皇后に、前皇后が遺した皇子への憎しみを抱かせるのに十分だった。
また、皇帝に顧みられない皇后に甘言を囁き、意のままに操らんとする高位貴族の存在も噂されている。
そんな皇宮の事情を、おそらく皇子は知らずにいるだろう。
果たして皇位を継ごうという意志はあるのだろうか。たとえ皇后の妨害にあっても、民のために皇国を統べるという意志をお持ちだろうか?
先日街に出かけて以来、皇子は民の生活について問うてくるようになった。街に出て実際に目にしたものに、何か思うところがあったということか。
皇国の法では、長子が皇太子となり、次期皇位に就くことが定められている。法に則れば、皇子が次期皇帝だ。
だが、今のこの境遇にある皇子が、無事に皇位につけるものなのか……。
本来ならとっくに皇太子として立太子の儀式に及んでいていいはずが、いまだその気配もない。
それどころか、現皇后を母に持つ異母妹パトリシア皇女の存在がある以上、皇位どころか命を狙われることもあり得る。
「それと、シュワルデン王国で禁制となった毒草の話も書かれている。この毒草のこと、リュシーは知っているか?」
これだ、と皇子が指さしてくれた挿絵の毒草は、私が見たことも聞いたこともないものだった。
「いえ、まったく知りません……。名前も聞いたことがありません。でも、そこに書かれている通りなら、簡単に人を中毒症状に陥らせる毒草なんて、恐ろしいですよね……。シュワルデン王国が禁制にした理由も納得できます。皇国へ珍しい薬草が入って来るルートは、たいていがシュワルデンの商団からですから、シュワルデンが取引自体を禁制にしているなら、その毒草が皇国に正規で入ってくることはなかったのでしょう。だから、一般には名前すら知られていないのかと」
「うん。こんなものが入ってきたら、国が亡ぶよな……」
そこで語られている内容を信じるなら、人を簡単に依存させて、廃人にできる毒草だ。誰かが悪意を持って持ち込めば、一国の民をたちまち害しかねないほどの危険があると、その筆者も警告している。
食い入るように本の頁に目を落としている皇子に、私は渡すものがあったことを思い出した。
「あの……殿下。差し出がましいと思ったのですが……よろしければ、こちらの房飾りを受け取っていただけますか」
私が差し出した房飾りに、皇子は目を輝かせた。
「リュシーが作ってくれたのか? 僕のために?」
「ええ。殿下のために作りました。立派なものではないのですが……」
「それは嬉しいな……ありがとう! 銀と青で、僕の色だ……」
手のひらに載せた房飾りをじっと見つめながら、皇子はぼそりと言った。
「母上のいない僕には、作ってくれる人がいないと思っていた……」
「私がいるじゃないですか。私がお母様の代わりにいくらでもお作りしますよ」
「いや……ええと……リュシーは、母上じゃないっ」
珍しく少し強い調子で否定した皇子に、私はすぐさま謝罪した。皇子にとって母親という存在は、神聖なものなのだ。すでに亡い人なら尚のこと。軽く口にしてしまった自分を心から悔いた。
「申し訳ありません……。殿下のお母様の代わりというのは、私には畏れ多いことでした……」
すると、慌てて皇子が否定した。
「いや……そういうことじゃない。謝らなくていい。リュシーは母上の代わりじゃない、って言いたかっただけなんだ……つまり、その……ええと……リュシーは僕にとって母上じゃなくて……リュシーは、リュシーなんだ」
いつになく感情をあらわにしたのが照れ臭いのか、皇子は耳を赤くして顔を背けた。
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