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目からビームとか出したいじゃん
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「おりゃ!」
力の限り僕は色んな所を殴っていく。
ドオンッ!
もう30発くらい殴った気がする。
もちろん、ただ殴りまくっているだけなので何も変化も発見もない。
かと言って何をすれば良いのかも分からない。
真咲がいればな……。
いや!これは僕の力なんだ。
僕自身がちゃんと考えて力を理解しなきゃ意味がない。
んー、そうだな。
僕は近くの岩にでこぴんをする。
ボッ!
大きな音を立てて崩れる。
殴った時より威力は落ちるけど、やっぱり強いなあ。
じゃあ、次は。
僕は足で地面を思い切りドンッと踏んでみる。
………。
特に何も起こらない。
もしかして、僕のこの力って腕だけに限定されてるのか?
いや、でも最初の時頭がぶつかってもモンスター倒せたもんなあ。
少し怖いが、僕は岩に軽く頭突きをしてみる。
ガラガラガラッ。
頭突きはでこぴんと同じくらいの威力だ。
上半身だけ?
あ、もしかして。
僕は次に岩を思い切り蹴ってみる。
ドオンッ!
殴った時と同じ威力が出た。
そういう事か。
ハナがこの世界のバランスが~って言ったのを思い出して、この世界が滅亡してしまう力までは備わってないんじゃないかと思って試してみたのだ。
もし、さっき踏んだ時に力が発生していたのなら地面、つまり世界にヒビを入れる事になってしまう。
製作者がそれだけは避けたんだ。
目からビームとかも出ないって事かな……。
僕は目を思い切りかっぴらいて、やー!と叫ぶ。
が、何も起こらない。
「何してんだ?」
気づいたら真咲が後ろに立って、僕の事を冷たい目で見ていた。
「真咲~!一体どこに行ってたんだい!」
僕は真咲に飛びつく。
真咲は華麗に避ける。
「ちょっとそこら辺ぶらぶらしてただけ」
?
何だか少し元気が無い気がする。
「真咲、何かあった?」
「んや?何も?てか、ハナさんは?」
「ハナならあのテントの中で休んでるよ」
僕は少し先にあるテントを指差す。
「そうか、つむぎは何か力について知れたか?」
「うん、少しだけね」
僕は真咲にさっき分かった事を説明する。
「なるほどな、やっぱその製作者が重要になってきそうだな」
そう言うと、真咲がこちらを睨む。
「なに?やっぱり何か怒ってる?」
すると、急に真咲の体が変わり始める。
あ、変身か。
あっという間に真咲は、僕と瓜二つになった。
「ここまではとりあえずいけるか……」
ブツブツと呟きながら、真咲はスタスタと歩いて僕から少し遠くへ離れる。
そして、近くにある岩を持ち上げようとする。
真咲より、何倍もある岩だ。
真咲の腕はプルプルと震えている。
「やっぱ、無理だあ!」
手を離してその場に倒れる。
僕は真咲に駆け寄る。
「一体何してるのさ」
「製作者側の気持ちになってみたんだよ。俺みたいに変身能力を持っている奴が他にいたらまず、お前の事を狙うだろうと思ってな。だけど、それより先を読まれてた。姿は真似れても、力は無理らしい」
そう言って変身を解いて元の姿に戻る。
「そう考えたら、この力はほんとに特別なんだね。一体何の目的でこんな力を生み出したんだろう?」
「大した考えはないだろ、どうせ天才が気まぐれに作ったただのお遊びなんじゃね」
「2人とも~!もう終わったの~?」
テントから顔を出してハナが叫んでいる。
「終わったよ~!」
僕は立ち上がってハナの方へと向かう。
「真咲も行こ!」
「おうっ」
……………。
つむぎに悟られなくて良かった。
本で見た最後のページ。
くるくる天パの男が長髪の背が低い女の胸に棒のような物を刺していた。
そこであの本は終わっていた。
つまり、この世界の終わりはつむぎがハナを刺したらやってくるって事だ。
もし、何かの間違いがあってつむぎがハナに手を出すのなら、俺がつむぎの力を真似て止めるくらいできると思ったんだが。
それは不可能になった。
……とりあえず、まだ分かんねえ事は山積みだが、あの2人はしっかり見てないといけないな。
力の限り僕は色んな所を殴っていく。
ドオンッ!
もう30発くらい殴った気がする。
もちろん、ただ殴りまくっているだけなので何も変化も発見もない。
かと言って何をすれば良いのかも分からない。
真咲がいればな……。
いや!これは僕の力なんだ。
僕自身がちゃんと考えて力を理解しなきゃ意味がない。
んー、そうだな。
僕は近くの岩にでこぴんをする。
ボッ!
大きな音を立てて崩れる。
殴った時より威力は落ちるけど、やっぱり強いなあ。
じゃあ、次は。
僕は足で地面を思い切りドンッと踏んでみる。
………。
特に何も起こらない。
もしかして、僕のこの力って腕だけに限定されてるのか?
いや、でも最初の時頭がぶつかってもモンスター倒せたもんなあ。
少し怖いが、僕は岩に軽く頭突きをしてみる。
ガラガラガラッ。
頭突きはでこぴんと同じくらいの威力だ。
上半身だけ?
あ、もしかして。
僕は次に岩を思い切り蹴ってみる。
ドオンッ!
殴った時と同じ威力が出た。
そういう事か。
ハナがこの世界のバランスが~って言ったのを思い出して、この世界が滅亡してしまう力までは備わってないんじゃないかと思って試してみたのだ。
もし、さっき踏んだ時に力が発生していたのなら地面、つまり世界にヒビを入れる事になってしまう。
製作者がそれだけは避けたんだ。
目からビームとかも出ないって事かな……。
僕は目を思い切りかっぴらいて、やー!と叫ぶ。
が、何も起こらない。
「何してんだ?」
気づいたら真咲が後ろに立って、僕の事を冷たい目で見ていた。
「真咲~!一体どこに行ってたんだい!」
僕は真咲に飛びつく。
真咲は華麗に避ける。
「ちょっとそこら辺ぶらぶらしてただけ」
?
何だか少し元気が無い気がする。
「真咲、何かあった?」
「んや?何も?てか、ハナさんは?」
「ハナならあのテントの中で休んでるよ」
僕は少し先にあるテントを指差す。
「そうか、つむぎは何か力について知れたか?」
「うん、少しだけね」
僕は真咲にさっき分かった事を説明する。
「なるほどな、やっぱその製作者が重要になってきそうだな」
そう言うと、真咲がこちらを睨む。
「なに?やっぱり何か怒ってる?」
すると、急に真咲の体が変わり始める。
あ、変身か。
あっという間に真咲は、僕と瓜二つになった。
「ここまではとりあえずいけるか……」
ブツブツと呟きながら、真咲はスタスタと歩いて僕から少し遠くへ離れる。
そして、近くにある岩を持ち上げようとする。
真咲より、何倍もある岩だ。
真咲の腕はプルプルと震えている。
「やっぱ、無理だあ!」
手を離してその場に倒れる。
僕は真咲に駆け寄る。
「一体何してるのさ」
「製作者側の気持ちになってみたんだよ。俺みたいに変身能力を持っている奴が他にいたらまず、お前の事を狙うだろうと思ってな。だけど、それより先を読まれてた。姿は真似れても、力は無理らしい」
そう言って変身を解いて元の姿に戻る。
「そう考えたら、この力はほんとに特別なんだね。一体何の目的でこんな力を生み出したんだろう?」
「大した考えはないだろ、どうせ天才が気まぐれに作ったただのお遊びなんじゃね」
「2人とも~!もう終わったの~?」
テントから顔を出してハナが叫んでいる。
「終わったよ~!」
僕は立ち上がってハナの方へと向かう。
「真咲も行こ!」
「おうっ」
……………。
つむぎに悟られなくて良かった。
本で見た最後のページ。
くるくる天パの男が長髪の背が低い女の胸に棒のような物を刺していた。
そこであの本は終わっていた。
つまり、この世界の終わりはつむぎがハナを刺したらやってくるって事だ。
もし、何かの間違いがあってつむぎがハナに手を出すのなら、俺がつむぎの力を真似て止めるくらいできると思ったんだが。
それは不可能になった。
……とりあえず、まだ分かんねえ事は山積みだが、あの2人はしっかり見てないといけないな。
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