天使と悪魔カフェにようこそ~お悩み相談室

ソラ

文字の大きさ
7 / 17
第一章

天使空から落ちてくる&おまけ 天の国

しおりを挟む
「何も降りてこないじゃない…」

 外に出て、上を見上げても何も見えなかった。なので、外に立っていた小次郎さんに話しかけることにした。

「あの…小次郎さん、外に立っていて寒くないですか?」

「……すぅ…すぅ」

 話しかけても、小次郎さんは何の反応もなかった。

「あ…あの…こじろ…ぎゃぁ!!!!」

 もう一度、話しかけようとした瞬間、何かが上から降ってきて、私の背中の上に乗っていた。

「い…ててて…あ…あの…私の上に乗っているのはどなたですか? とても重たいのですが…」

 小次郎さん…助けて…私、押し潰されてますよ…って小次郎さん寝てるし…ボディガードなのに寝てたら駄目でしょ!!!

「ここは、日本か…私は、ラファエルという。父から『恋カフェという店を手伝え』と言われたんだ。知っているか?」

 ん? 何も反応がない? それに…この男からは、人間の匂いがしない?…もしや…人間ではないのか? 人間になって日本に住んでいる者達がいると、聞いたことがあるが…

「………」

「聞こえてないみたいだなぁ~どうしたものか…」

 上から落ちて来たラファエルと言う人は、マイペースに、小次郎さんに向かって話をかけていた。もちろん、私の声は聞こえていない。

 まさか! この人が、おじいちゃんのいう助っ人! 背中にきれいな…白い羽…

「あの!」

 私は、必死に大声を出した。

「ん? どこからか声がするなぁ~どこにいる?」

「ここです。あなたの下にいます。」

「下? あぁ…アハハハ…いたのか…すまない、気づかなかった…」

 私の上からどいてくれたので、体を起こした。

「私は、ミカエルから頼まれて来た。恋カフェは、どこか知っているか?」

「ここです!」

「おぉ! そうか! ちょうどいいところに、私を落とすなんてミカエルもなかなかやるな!」

 話している間に、父とおじいちゃんが外に出てきた。

「大丈夫か? 叶奈!」

「遅いよ…」

「おぉ! 来たか…待ちくたびれたぞ…おい…小次郎、また寝ていたのか? 全くお前は、昼間に弱いな…」

「…幸兵衛様…もうしわけございません…今日は、な…ん…だ…か…とっても眠くて…すぅ…すぅ…」

「ダメだな…もう寝たか…しゃべりながら寝るとは、よほど眠かったんだな。しばらく寝かしておこう…」

「お待たせしました。父ミカエルを助けてくれたおじい様ですか? わたくしミカエルの息子、ラファエルです。お店を手伝いに来ました。早速、何を手伝いましょうか?」

「早速と言いたいところじゃが…もうひとり来ていないんじゃ…」

「もうひとり? 来るのですか?」

 ラファエルは、首を傾げて不思議そうな顔で聞いた。

「叶奈! ここで問題じゃ! 天使と言ったら…?」

「急に問題出すの? おじいちゃん? ん…もしかして…悪魔とか言わないよね?」

「正解! 叶奈よく分かったな!」

 問題を出して会話をするおじいちゃん。面白く話を進めようとしていた。

「!!!! あの…外から女性の声が聞こえませんか?」
 
 ラファエルが言ったその瞬間、外から女性の悲鳴が聞こえた。


――天の国にて おまけ――

「は…はっ…くしょん!!!!!」

 その頃…天の国では、ミカエルが外まで聞こえるようなくしゃみをしていた。

「ミカエル様、大丈夫ですか? 大きなくしゃみが、外まで聞こえてみんなびっくりしていますよ。」
「ああ…私は大丈夫だ。もしや…偉大なるミカエルについて、噂でもしているのか。」
 
 …誰もミカエル様について話していないことを、いつ気づくのだろうか? だが、否定的なことを言うと仕事しなくなるから、なんとかして気分だけでも私が…上げないと!


 部下の一人、アラキバが心の中で独り言をつぶやいた。

「ラファエル様が、日本でミカエル様のことを話しているのでは?」

「ラファエルか…今、何をしているか気になるな…まさか! あいつ大勢の女性達に、囲まれながら手伝っているんだな。羨ましいぞ。」

「ミカエル様も女性に、囲まれているじゃないですか! そんなことより、さぁ…仕事に行きますよ。ミカエル様!」

「な…なにをする! アラキバ! は…離せ!私は、仕事なんて行かないからな」

「ミカエル様、わかがまま言わないでください。」

「それに…」

「???」

「仕事が終われば、女性と遊び放題ですよ。」

 ミカエルの耳元でアラキバが、悪魔のささやきのように伝えた。
 
 ミカエルはアラキバの言葉を聞き、素直に仕事へ向かった。


 













しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。 ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。 学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。 当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。 同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。 ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。 そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。 まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。  その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。 こうしてジュリーとの同居が決まった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...