転生してませんが、悪役令嬢の弟です。

フジミサヤ

文字の大きさ
11 / 32

10 第一王子に口止めされる。*

「……こんなこと、アリシアに、知られたら……」
「アリシアには絶対秘密ね」

 僕が小声で訊ねると、王子は再び僕の下半身を直に触りながら、笑顔で即答した。

「っは?」
「俺とカミルだけの秘密ね。カミルは何も心配しなくていいから……あ、もう一回元気になってきたね。可愛い」
 再び勃ち上がってきた僕の性器を見て、王子は満足げに微笑んだ。

 僕は恥ずかしくなり、脚を閉じようとしたが、背後の王子から逆に膝裏を抱えられ脚を大きく開かされた。内腿を撫でられ、びくりと身体が跳ね上がる。

「もう……無理です……」
「もう少しだけ頑張って。痛くしないから」
 王子は僕の首筋に唇を落としながら、尻の間に指を差し入れてきた。

「えっ……」
「力抜いて」
「や、やだ、汚い。なんでそんなところに……!」
「ごめんね。カミルは男だから、ここじゃないと受け入れられないんだよ」

 王子は宥めるような口調で言うと、差し入れた指を奥まで進め、何か呟いた。その瞬間、お尻の中が熱くなった。

「っん、あっ……!」
「洗浄魔法かけたから、もう汚くないよ。ちょっと動かすから、力抜いて」

 王子は僕の中で指を動かすと、ゆっくりと抜き差しし始めた。異物感が凄い。排泄器官であるそこを弄られる感覚に吐き気が込み上げてくる。
 硬くなっていた僕の性器も、いつの間にか少し萎えていた。


 今、王子は何と言った?
 受け入れる?ここに?何を?

 僕は混乱しながらも、必死に状況を整理しようとするが、与えられる刺激に思考が追いつかない。

「かなり狭いね。まだ挿れたりしないから安心して。大丈夫だから」
 王子は優しく語りかけてくれるが、全く大丈夫な気がしない。

「で、殿下っ…」
「何?」
「挿れるって、何を……?」
 恐る恐る振り返って尋ねると、王子は一瞬目を丸くした後、口元を緩めて吹き出した。

「今聞く?それ」
「だ、だって……」
 王子は微笑みながら反対側の手で僕の手を掴むと、自身の股間に導いた。そこには、衣服越しでも分かるくらい大きく膨らんだものがあった。

「……え」
「解さないと、入らないでしょ?」
 耳元で囁かれ、僕は青ざめた。指一本でも異物感で苦しいのに、マジか。こんなの絶対入る訳ない。

「むむむむ無理ですっ!裂けます!!」
「ごめんね、まだ怖いよね。でも男同士で繋がるためにはココ使うしかないんだよ」
 王子は困ったように笑いながらも、僕の後孔に挿入する手を休めない。

「……っん、」
 声が出そうになるのを抑えられない。
「卒業したら、いっぱい受け入れてもらう必要があるから、今のうちにちゃんと慣らしておかないとね」
 どういう意味か分からない。分からないけど、とにかく怖い。

「カミル、大好きだよ」

 王子は僕の耳を甘噛みしながら囁くと、僕の中に侵入させた指の動きを早めた。
「あっ……!」
 僕はもう何も考えることができず、涙目になりながら、ただひたすらに与えられる刺激に耐え続けていた。

感想 14

あなたにおすすめの小説

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

おひめさまな俺、帝王に溺愛される

  *  ゆるゆ
BL
帝王陛下に捧げられることになった小国の王族レイには、大変な問題が──! ……男です。

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます

ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。 しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。 ——このままじゃ、王太子に処刑される。 前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。 中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。 囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。 ところが動くほど状況は悪化していく。 レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、 カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、 隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。 しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。 周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり—— 自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。 誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う—— ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。

転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話

鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。 この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。 俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。 我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。 そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。

婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後

結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。 ※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。 全5話完結。予約更新します。