15 / 32
14 魔術師団長の息子に抱き締められる。
アロイスは僕を抱えたまま、ベッドに乗り上げると、そのまま横に寝転んだ。僕は慌てて離れようとしたが、腰を掴まれて動けず、一緒にベッドに横になってしまう。
「は~、楽になった。これで落ち着いて会話できますね」
アロイスは結局僕を後ろから抱き締めたまま、離れないつもりのようだ。先ほどより密着している気がする。抱きまくら扱いなのかもしれない。
「はあ……もう、いいや。このまま話すよ。アリシアの悪事のことなんだけど…殿下に何を報告したの?」
僕は諦めてそのままの状態で訊いてみた。アロイスの吐息が耳にかかる。
「レオンハルト殿下から、何も聞いていないんですか?」
「うん。何も…」
「……」
アロイスはしばらく黙っていたが、やがて諦めたように溜息をついた。
「……分かりました。じゃあ、少しお話ししますね」
アロイスは僕の髪に顔を埋めながら、静かに語り始めた。
「僕は生徒会メンバーなので、レオンハルト殿下から命じられて、いろいろ諜報活動というか、……調査を担当させられているんです。ローズハート公爵令嬢については、誰かを階段から突き落とした、とか、水をかけた、とか噂はいくつかありますが今のところ決定的な証拠はありません」
「そう……、んっ」
アロイスは大真面目な声で語っているが、手付きがおかしい。僕の胸を弄りはじめた。しかも片手で揉みながら、もう片方の手で太腿の内側を撫でてくる。
「ただ僕は殿下から、卒業までに絶対に悪事の証拠を見つけろと命じられていまして……」
「どうして?殿下はやっぱりアリシアを疑って…、あっ、んんっ……」
アロイスの手がどんどん際どいところまで伸びてきて、僕は変な声が出そうになるのを必死で抑えた。でも彼は気にせず話を続ける。
「違いますよ。殿下は婚約破棄したいので、アリシア嬢に何らかの罪を被せる気です。たとえ潔白であっても」
「そんなっ……んっ、ぁっ」
アロイスの手が僕の股間に伸びてきた。衣服の上から優しく撫でられる。
これは流石に拒絶すべきだろうか?でも話の続きも気になる……。
「殿下が、そこまでして婚約破棄したい理由を、先輩は聞かされてないんですか?本当に?」
「うっ……し、知らな……、あぅっ」
アロイスは僕の性器の形を確かめるかのように、何度もなぞってきた。
「殿下は、アリシア嬢と結婚するつもりはないみたいですし。他にご結婚したい方がいらっしゃるようですよ」
「えっ?!それって誰!?」
僕は驚いて、思わず振り向いてアロイスの顔を見た。すると、至近距離で目が合う。
「本当に分からないんですか?カミル先輩は鈍いなぁ。いやちゃんと伝えてない殿下がバカなのかな……」
アロイスは呆れたような顔をして言うと、僕の首筋を舐めた。そのまま強く吸い付かれる。
「あっ……、いやっ、んん……」
アロイスは舌先で耳の後ろをゆっくりと舐めながら、指で僕の乳首を摘まんできた。もう片方の手は相変わらず僕の下半身を刺激し続けている。
コルネリウスからも鈍感だと言われた。
みんな僕のことを馬鹿にしてるのかと、やや悲しくなる。
僕は身悶えながら、必死に考えた。最近王子が一番一緒にいる者といえば……。
「シャルロッテ……」
「え?」
思わず僕の口から漏れた名前に反応して、アロイスが動きを止めた。
「カミル先輩……、『シャルロッテ』をご存知なんですか?」
「あ、うん。でも最近は会ってない。連れていかれちゃって……」
同じクラスの『シャルロッテ』が僕と会話をしていると、いつもレオンハルト王子がどこからか現れて、シャルロッテを引き摺っていってしまう。多分シャルロッテが僕と仲良くするのが嫌なのだろう。
2人は僕なんかより、ずっと長い時間を一緒に過ごしているようだ。僕は悲しくなって俯いた。
アロイスはそんな僕の様子をみて、「マジか、カミル先輩アレが本命なのか?じゃあ、殿下は無理矢理襲ってんのか…?」と呟いていたが、よく聞こえなかった。
「……カミル先輩、これから俺が言うことは絶対に秘密にして欲しいのですが」
「……?」
アロイスは僕を腕の中から開放すると、身体を起こしてベッドに座り、真剣な表情になって言った。僕は戸惑ったが、同じように起き上がって、アロイスと向かいあわせになり、小さく肯く。
「『シャルロッテ』はエルスハイマー男爵家で虐待されていた可能性があります」
「ええっ!?」
僕は驚愕してアロイスを見つめた。
「……どうも言動がおかしくて、心を病んでしまったかもしれず……、今は男爵家から保護されて、その、レオンハルト殿下の……管理下にあります」
アロイスは言いにくそうに言葉を濁した。
「そ、そうなんだ……」
「はい」
レオンハルト王子が、わざわざ男爵家の彼を匿っているということは、それだけ彼は王子にとって大事な人なのだろう。
やはり、アリシアと婚約破棄して、主人公である『シャルロッテ』と結婚するつもり、ということなのだろうか。
心臓が痛くて泣きそうになる。この気持ちは何だろう。
僕はギュッと目を瞑った。
「カミル先輩、一応確認しますけど、レオンハルト殿下に脅されたりしていませんよね?その……、先日も、先輩、泣きながら嫌がってるのに無理矢理されてたし……」
「い、いや、されてないよっ。…大丈夫だよ?」
僕は赤くなりながらも慌てて否定したが、アロイスはまだ疑いの目で見てくる。
「もし、本気で殿下から逃げたいなら、相談してくださいね。絶対に一人で行動しないでください」
「ありがとう……。でも、今のところ逃げるつもりはないよ」
「……そうですか。でも、カミル先輩が逃げたくなったときは、僕、力になりますし。もしシャルロッテと会いたいなら、……一応連絡はとれるので、なんとかできると思いますし」
「ありがと……」
僕はアロイスの気持ちが嬉しくて微笑んだ。
しかし、アロイスはなぜか苦虫を噛み潰したような顔になった。
「……涙が出てますよ、先輩」
「あ、これは……」
いつの間にか、僕は泣いていたらしい。慌てて目元を拭う。
アロイスは軽くため息をつくと、手を伸ばして僕の頬を撫でてきた。そのまま腕を引き寄せられ、抱き締められる。
「先輩、これからもここに来てくれたら、美味しいお菓子も準備しますし、情報も流しますよ。ただ、僕も自分の命は惜しいので、レオンハルト殿下には僕の部屋に来たことは黙っていてくださいね」
「……ん」
耳元で低く囁かれ、僕は身体が震えた。意識がふわふわしてきて、力が抜ける。
みんな、なぜこんな僕に秘密を作らせるのだろう。僕は上手く立ち回れないのに。
僕はぼんやりしていた。
「先輩?眠くなりましたか?また横になりますか?」
目を閉じると、アロイスが優しく頭を撫でてくれる。
唇に何か柔らかいものが触れた気がしたが、もう考える気力は残っていなかった。
扉が開くような音がして、不意に薔薇の香りに包まれた。頭を撫でてくれていたアロイスの手がとまる。
そういえば、この部屋には季節はずれの薔薇の花が飾られていた。懐かしい。王子と一緒に過ごした学園の庭では、いつもこの香りが漂っていた。薔薇の香りに包まれているうちに、眠気が襲ってきた。
「……やばい、魔王降臨じゃん。なんで連れ込んでるのがバレたんだろ。……詰んだ」
僕の意識はそこで途切れた。
最後に聞こえたのは、絶望に塗れたアロイスの声だった。
僕がアロイスの部屋を訪れたのはその日が最初で最後になった。
僕はその後、学園でアロイスの姿を見ることができなくなった。
「は~、楽になった。これで落ち着いて会話できますね」
アロイスは結局僕を後ろから抱き締めたまま、離れないつもりのようだ。先ほどより密着している気がする。抱きまくら扱いなのかもしれない。
「はあ……もう、いいや。このまま話すよ。アリシアの悪事のことなんだけど…殿下に何を報告したの?」
僕は諦めてそのままの状態で訊いてみた。アロイスの吐息が耳にかかる。
「レオンハルト殿下から、何も聞いていないんですか?」
「うん。何も…」
「……」
アロイスはしばらく黙っていたが、やがて諦めたように溜息をついた。
「……分かりました。じゃあ、少しお話ししますね」
アロイスは僕の髪に顔を埋めながら、静かに語り始めた。
「僕は生徒会メンバーなので、レオンハルト殿下から命じられて、いろいろ諜報活動というか、……調査を担当させられているんです。ローズハート公爵令嬢については、誰かを階段から突き落とした、とか、水をかけた、とか噂はいくつかありますが今のところ決定的な証拠はありません」
「そう……、んっ」
アロイスは大真面目な声で語っているが、手付きがおかしい。僕の胸を弄りはじめた。しかも片手で揉みながら、もう片方の手で太腿の内側を撫でてくる。
「ただ僕は殿下から、卒業までに絶対に悪事の証拠を見つけろと命じられていまして……」
「どうして?殿下はやっぱりアリシアを疑って…、あっ、んんっ……」
アロイスの手がどんどん際どいところまで伸びてきて、僕は変な声が出そうになるのを必死で抑えた。でも彼は気にせず話を続ける。
「違いますよ。殿下は婚約破棄したいので、アリシア嬢に何らかの罪を被せる気です。たとえ潔白であっても」
「そんなっ……んっ、ぁっ」
アロイスの手が僕の股間に伸びてきた。衣服の上から優しく撫でられる。
これは流石に拒絶すべきだろうか?でも話の続きも気になる……。
「殿下が、そこまでして婚約破棄したい理由を、先輩は聞かされてないんですか?本当に?」
「うっ……し、知らな……、あぅっ」
アロイスは僕の性器の形を確かめるかのように、何度もなぞってきた。
「殿下は、アリシア嬢と結婚するつもりはないみたいですし。他にご結婚したい方がいらっしゃるようですよ」
「えっ?!それって誰!?」
僕は驚いて、思わず振り向いてアロイスの顔を見た。すると、至近距離で目が合う。
「本当に分からないんですか?カミル先輩は鈍いなぁ。いやちゃんと伝えてない殿下がバカなのかな……」
アロイスは呆れたような顔をして言うと、僕の首筋を舐めた。そのまま強く吸い付かれる。
「あっ……、いやっ、んん……」
アロイスは舌先で耳の後ろをゆっくりと舐めながら、指で僕の乳首を摘まんできた。もう片方の手は相変わらず僕の下半身を刺激し続けている。
コルネリウスからも鈍感だと言われた。
みんな僕のことを馬鹿にしてるのかと、やや悲しくなる。
僕は身悶えながら、必死に考えた。最近王子が一番一緒にいる者といえば……。
「シャルロッテ……」
「え?」
思わず僕の口から漏れた名前に反応して、アロイスが動きを止めた。
「カミル先輩……、『シャルロッテ』をご存知なんですか?」
「あ、うん。でも最近は会ってない。連れていかれちゃって……」
同じクラスの『シャルロッテ』が僕と会話をしていると、いつもレオンハルト王子がどこからか現れて、シャルロッテを引き摺っていってしまう。多分シャルロッテが僕と仲良くするのが嫌なのだろう。
2人は僕なんかより、ずっと長い時間を一緒に過ごしているようだ。僕は悲しくなって俯いた。
アロイスはそんな僕の様子をみて、「マジか、カミル先輩アレが本命なのか?じゃあ、殿下は無理矢理襲ってんのか…?」と呟いていたが、よく聞こえなかった。
「……カミル先輩、これから俺が言うことは絶対に秘密にして欲しいのですが」
「……?」
アロイスは僕を腕の中から開放すると、身体を起こしてベッドに座り、真剣な表情になって言った。僕は戸惑ったが、同じように起き上がって、アロイスと向かいあわせになり、小さく肯く。
「『シャルロッテ』はエルスハイマー男爵家で虐待されていた可能性があります」
「ええっ!?」
僕は驚愕してアロイスを見つめた。
「……どうも言動がおかしくて、心を病んでしまったかもしれず……、今は男爵家から保護されて、その、レオンハルト殿下の……管理下にあります」
アロイスは言いにくそうに言葉を濁した。
「そ、そうなんだ……」
「はい」
レオンハルト王子が、わざわざ男爵家の彼を匿っているということは、それだけ彼は王子にとって大事な人なのだろう。
やはり、アリシアと婚約破棄して、主人公である『シャルロッテ』と結婚するつもり、ということなのだろうか。
心臓が痛くて泣きそうになる。この気持ちは何だろう。
僕はギュッと目を瞑った。
「カミル先輩、一応確認しますけど、レオンハルト殿下に脅されたりしていませんよね?その……、先日も、先輩、泣きながら嫌がってるのに無理矢理されてたし……」
「い、いや、されてないよっ。…大丈夫だよ?」
僕は赤くなりながらも慌てて否定したが、アロイスはまだ疑いの目で見てくる。
「もし、本気で殿下から逃げたいなら、相談してくださいね。絶対に一人で行動しないでください」
「ありがとう……。でも、今のところ逃げるつもりはないよ」
「……そうですか。でも、カミル先輩が逃げたくなったときは、僕、力になりますし。もしシャルロッテと会いたいなら、……一応連絡はとれるので、なんとかできると思いますし」
「ありがと……」
僕はアロイスの気持ちが嬉しくて微笑んだ。
しかし、アロイスはなぜか苦虫を噛み潰したような顔になった。
「……涙が出てますよ、先輩」
「あ、これは……」
いつの間にか、僕は泣いていたらしい。慌てて目元を拭う。
アロイスは軽くため息をつくと、手を伸ばして僕の頬を撫でてきた。そのまま腕を引き寄せられ、抱き締められる。
「先輩、これからもここに来てくれたら、美味しいお菓子も準備しますし、情報も流しますよ。ただ、僕も自分の命は惜しいので、レオンハルト殿下には僕の部屋に来たことは黙っていてくださいね」
「……ん」
耳元で低く囁かれ、僕は身体が震えた。意識がふわふわしてきて、力が抜ける。
みんな、なぜこんな僕に秘密を作らせるのだろう。僕は上手く立ち回れないのに。
僕はぼんやりしていた。
「先輩?眠くなりましたか?また横になりますか?」
目を閉じると、アロイスが優しく頭を撫でてくれる。
唇に何か柔らかいものが触れた気がしたが、もう考える気力は残っていなかった。
扉が開くような音がして、不意に薔薇の香りに包まれた。頭を撫でてくれていたアロイスの手がとまる。
そういえば、この部屋には季節はずれの薔薇の花が飾られていた。懐かしい。王子と一緒に過ごした学園の庭では、いつもこの香りが漂っていた。薔薇の香りに包まれているうちに、眠気が襲ってきた。
「……やばい、魔王降臨じゃん。なんで連れ込んでるのがバレたんだろ。……詰んだ」
僕の意識はそこで途切れた。
最後に聞こえたのは、絶望に塗れたアロイスの声だった。
僕がアロイスの部屋を訪れたのはその日が最初で最後になった。
僕はその後、学園でアロイスの姿を見ることができなくなった。
あなたにおすすめの小説
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。