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15 第一王子に上書きされる。
目が覚めると、誰かの腕の中で抱き締められていた。温かくて心地良い。顔をすり寄せると、嗅ぎ慣れた甘い匂いがした。
「お目覚めかな?」
聞き覚えのある声がして顔を上げると、銀髪の美青年が覗き込んでいた。彼は眩しい笑顔を浮かべると、僕の額に口づけを落とした。
「……レオンハルト殿下?」
「もうすぐ着くよ」
僕たちは馬車の中にいるようだった。いつものように、王子の膝の上に座らされている。窓の外を見ると、見知った景色が広がっていた。ローズハート公爵家の屋敷へ向かう途中のようだ。
アロイスの部屋にいたのに、何故か王子と馬車に乗っている。状況が分からなかった。
「カミルは外泊禁止だろ?門限も厳しいはずだ。放課後は真っ直ぐ家に帰らなきゃ。送って行くよ」
王子は僕の背中をゆっくり撫でながら、優しく言う。
「あ、すみません。その、父はどうも僕に過保護すぎて…ちょっと心配症のレベルが病的で異常というか……」
「そうだね。とても大事にされてるよね。なのに、カミルはすごく無防備だよね」
「え?」
僕が首を傾げると、王子は悪戯っぽく微笑んだ。そして、僕の制服の襟元を捲る。
「悪い虫に刺されちゃったね」
「あ……」
アロイスから吸われた痕を、指でなぞられた。僕は真っ赤になって俯く。
「駄目だよ。身体に痕を残されるなんて。穢れるよ」
「ご、ごめんなさい……」
王子は痕を指先で撫でると、僕の首筋から鎖骨まで舌を這わせた。そして強く吸い上げる。チクリと痛みが走った。
「んっ……」
「……上書きだよ。もうアロイスと2人きりで会うの禁止ね。カミルは俺のものだから、忘れないで」
「……はい」
僕が頷くと、王子は満足げに微笑んだ。やはり、僕は王子のペット扱いのようだ。
王子は優しく笑いかけてくれるが、どことなく目が怖い。
もしかして、怒っているのだろうか?
アロイスに会って、こっそりアリシアやシャルロッテのことを聞き出そうとしたことが王子に何故かバレてしまっているようだ。勝手に行動したことを不愉快に思ってるのだろう。
僕は王子の腕の中で身体を縮こまらせた。
「カミル、口あけて。甘いものをあげる」
言われるがままに口を開くと、碧色の透き通った宝石のようなものを王子の指ごと口の中に入れられる。優しい甘さがゆっくりと中で溶けていく。
「美味しい?」
王子は僕の口内を指で撫で、唾液を絡め取る。僕は彼の指に吸い付きながら、頷いた。舌で転がすと、懐かしい味がする。甘いものを与えられると不安な気持ちが薄れ、ほっとする。
それにしても、王子はいつも甘味を持っているのだなと、感心する。
王子は指を引き抜くと、そのまま僕に口づけた。頭を撫でられながら、口内を優しく舌で探られ、頭がぼんやりする。
口の中に残っていた飴玉を掠め取られ、僕は物足りなく感じた。もっと欲しい。
「まだ欲しい?」
僕は頷いて彼を見つめる。すると、再び口づけられて、今度は飴玉ごと舌を差し入れられた。すぐに甘い味が広がる。僕が夢中で舌を絡めると、さらに甘くなった気がした。舌先が絡み合い、唾液が混じり合う。息継ぎの合間に小さく声が漏れた。身体が熱を帯びてくる。
不意に馬車が止まった。
屋敷に着いたようだ。王子は名残惜しそうに唇を離すと、僕の頬を撫でた。
「続きは、また今度ね」
「お目覚めかな?」
聞き覚えのある声がして顔を上げると、銀髪の美青年が覗き込んでいた。彼は眩しい笑顔を浮かべると、僕の額に口づけを落とした。
「……レオンハルト殿下?」
「もうすぐ着くよ」
僕たちは馬車の中にいるようだった。いつものように、王子の膝の上に座らされている。窓の外を見ると、見知った景色が広がっていた。ローズハート公爵家の屋敷へ向かう途中のようだ。
アロイスの部屋にいたのに、何故か王子と馬車に乗っている。状況が分からなかった。
「カミルは外泊禁止だろ?門限も厳しいはずだ。放課後は真っ直ぐ家に帰らなきゃ。送って行くよ」
王子は僕の背中をゆっくり撫でながら、優しく言う。
「あ、すみません。その、父はどうも僕に過保護すぎて…ちょっと心配症のレベルが病的で異常というか……」
「そうだね。とても大事にされてるよね。なのに、カミルはすごく無防備だよね」
「え?」
僕が首を傾げると、王子は悪戯っぽく微笑んだ。そして、僕の制服の襟元を捲る。
「悪い虫に刺されちゃったね」
「あ……」
アロイスから吸われた痕を、指でなぞられた。僕は真っ赤になって俯く。
「駄目だよ。身体に痕を残されるなんて。穢れるよ」
「ご、ごめんなさい……」
王子は痕を指先で撫でると、僕の首筋から鎖骨まで舌を這わせた。そして強く吸い上げる。チクリと痛みが走った。
「んっ……」
「……上書きだよ。もうアロイスと2人きりで会うの禁止ね。カミルは俺のものだから、忘れないで」
「……はい」
僕が頷くと、王子は満足げに微笑んだ。やはり、僕は王子のペット扱いのようだ。
王子は優しく笑いかけてくれるが、どことなく目が怖い。
もしかして、怒っているのだろうか?
アロイスに会って、こっそりアリシアやシャルロッテのことを聞き出そうとしたことが王子に何故かバレてしまっているようだ。勝手に行動したことを不愉快に思ってるのだろう。
僕は王子の腕の中で身体を縮こまらせた。
「カミル、口あけて。甘いものをあげる」
言われるがままに口を開くと、碧色の透き通った宝石のようなものを王子の指ごと口の中に入れられる。優しい甘さがゆっくりと中で溶けていく。
「美味しい?」
王子は僕の口内を指で撫で、唾液を絡め取る。僕は彼の指に吸い付きながら、頷いた。舌で転がすと、懐かしい味がする。甘いものを与えられると不安な気持ちが薄れ、ほっとする。
それにしても、王子はいつも甘味を持っているのだなと、感心する。
王子は指を引き抜くと、そのまま僕に口づけた。頭を撫でられながら、口内を優しく舌で探られ、頭がぼんやりする。
口の中に残っていた飴玉を掠め取られ、僕は物足りなく感じた。もっと欲しい。
「まだ欲しい?」
僕は頷いて彼を見つめる。すると、再び口づけられて、今度は飴玉ごと舌を差し入れられた。すぐに甘い味が広がる。僕が夢中で舌を絡めると、さらに甘くなった気がした。舌先が絡み合い、唾液が混じり合う。息継ぎの合間に小さく声が漏れた。身体が熱を帯びてくる。
不意に馬車が止まった。
屋敷に着いたようだ。王子は名残惜しそうに唇を離すと、僕の頬を撫でた。
「続きは、また今度ね」
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