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9 第一王子に泣かされる。*
「カミル。お菓子くれるからって何でも許したら駄目だよ。カミルは流されやすいから心配だな」
僕は王子から言われた言葉にショックを受けた。
お菓子をくれるから許すって何だ、それ。僕のことをそんな風に思っていたのだろうか。
涙が溢れ出す。
王子は、アリシアという婚約者がいるのに、最近はいつもシャルロッテと一緒にいる。自分は自由にしているのに、僕の行動は制限するのだろうか。自分勝手すきる。
僕のことは放置したくせに。
ずっと会えなくて寂しかったのに。
僕は自分勝手な思考に支配されてしまっていた。涙が滝のように流れてきて止まらない。心が痛い。
「えっ、カミル?泣いてる?えっ、触られるの嫌だった?」
王子は僕の涙に気が付くと、やっと僕の乳首を解放してくれた。だが既に散々屠られた後で、先端が疼いている。
「……殿下は、僕をどうしたいんですか?」
僕はしゃくり上げそうになりながら、なんとか言葉を絞り出した。
「……カミルには、俺の側にいて欲しいと思ってるけど」
王子は僕を抱き寄せると、宥めるように背中をゆっくり撫でてくれた。
「カミルは?俺のこと好き、だよね?」
「……好きです、けど」
「……良かった。じゃあ問題ないよね」
王子はほっとしたように呟くと、僕を抱き締めたまま、ベンチに押し倒した。背中が痛い。強引に進めようとする王子に恐怖する。
「ちょっ、待ってくださいっ」
「大丈夫、最後まではしないから。ちょっとずつ慣れていこうか」
「どういう意味ですかっ」
最後までって何だ。王子の言ってることがよく分からない。
僕は怖くなり、身を捩ってベンチから地面に下り王子から逃げ出そうとしたが、すぐに捕まって引き戻された。
「逃げないで、カミル。乱暴にしたくないから大人しくして」
王子は懇願するように僕の耳元に口を寄せて囁いた。声は優しいのに、行動はめちゃくちゃだ。僕は抵抗した。
王子は僕のトラウザーズに手をかけると、下着ごと一気に引きずり下ろした。ボタンが弾け飛ぶ。
「ひっ」
僕は悲鳴を上げて地面にしゃがみこんだ。もう訳が分からない。
「カミル、怯えないで。大丈夫だから」
王子は震える僕を後ろから抱き寄せてベンチに引き上げると、自身の脚の間に座らせた。そのまま僕の下半身を握り込むと、上下に擦ってきた。
「あっ……!」
直接的な刺激を与えられ、僕は仰け反り思わず高い声を上げた。王子の手の動きが激しくなるにつれ、快感がせり上がってくる。
「いやだ、怖い……」
「怖くないよ」
王子は優しく囁きながら、先端をぐりっと親指で刺激してきた。
「ああっ……!」
強い刺激に耐えられず、僕は呆気なく達してしまった。
「上手にイケたね。気持ちよかった?」
達したばかりの僕の性器をまだゆるゆると扱きながら、王子が嬉しそうに問いかけてくる。身体中を駆け巡る快楽に意識が飛びそうになる。恥ずかしくて消えてしまいたい。視界がぼやけた。
「あれ?ごめん、カミル。また泣かせちゃった。泣かないで。ちょっと急ぎ過ぎたね。ほんとに悪い。……不安とストレスがたまりすぎてつい暴走した」
王子は僕をぎゅっと抱きしめて、あやすように頭を撫でてきた。
「カミルは泣いてばかりだな」
誰のせいだと思ってるんだ。僕は恨みを込めて王子を見上げる。
王子は自嘲気味に笑った。
「涙目でそんな顔されても、可愛いだけなんだけど……」
王子は僕の頬を流れる涙を舐め取ると、苦笑しながら僕の脚を開き、汚れた身体をハンカチで丁寧に拭いてくれた。
僕は力が入らず、王子にされるがままだ。
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