【完結】執着ヤンデレ王太子から逃げられそうにないので、調教することにしました。

富士とまと

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「学園が舞台の本に出てきたシーンの真似したいって言ったら、そうねって言ったじゃないか!」
「そうねは約束じゃないわよね?というより、その本がどの本か教えてもらった記憶がないのだけれど、それはあとでこの本もこの本もともって来られたらずるいでしょう?」
 ロッドがうっと言葉に詰まった。記憶にないけれどやはりそうか。本を間に挟んで会話した記憶はないから。架空の本の名前でも出して、学園でやりたい夢を目いっぱい書きこんだ本を作り上げてこれだと言い出すことくらいしそうだもんな……。図星だったのかな。
「う、う……。分かったよ。僕だって、ちゃんと父上が母上の望みをかなえてあげるように、ミリアの願いも聞くよ」
 うん?
「陛下が王妃様の望みをかなえている?」
「うん。ちゃんと2年に一度湯治に行ってるよね?本当は父上は1日たりとも母上と離れたくなくて、ずっと一緒にいようって約束もしたんだけれど。母上のどうしてもという願いで2年に1度は湯治に行ってるんだ。
 え?初耳なんだけど……。陛下も束縛系なの?
「僕が、2年に1度と言わず毎年ミリアに会いに……いや、母上を湯治に行かせてくださいって頼んでも父上はこれ以上母上と離れるくらいなら湯治場がなくなれば……とかもう二度と城から出られないように……とかぶつぶつつぶやきだしたからあきらめたんだ」
 まじもんだ。父息子、代々受け継がれるヤンデレ束縛執着家系……。なにそれ、怖い。知りたくなかった。
 でも、それで国は続いてるってことでしょ?割と平和でよい国だよね。ってことは……ヤンデレ束縛執着陛下相手に王妃様が上手く立ち回っている?
 例え私が結婚しても国が亡ぶとは決まっていない?
 私の罪だとされていたことを一つずつつぶして行けば。まだ物語が始まる15歳まで1年ある。続編開始までは4年もある。
 一つ目の不満は子爵令嬢が王妃になったことだったはずだ。
 ロッドには次々に縁談が舞い込む。当然公爵令嬢や侯爵令嬢といった高位貴族からも。
 相手にされなかった貴族に不満がたまるんだ。そして帝国と通じる。その筆頭がシャーナル公爵家。
 シャーナル公爵家を私の味方につければ潮目が変わる?いっそ、シャーナル公爵家の養女に入って嫁げば……。いや、それはそれで問題が起きそうだな。
 何はともあれ、ロッドから逃げる、結婚を回避する以外にも国を救う方法があるかもしれない……。
 ってことはよ。
「ミリア、僕から逃げたりしないよね?」
 覚悟を決めよう。
 だって、逃げられる気がしないんだもの。
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