【完結】執着ヤンデレ王太子から逃げられそうにないので、調教することにしました。

富士とまと

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「2つ方法があると言っていたが、もう一つは不要だろう?僕がちょっと頑張ればいいんだから」
 ちょっとでできることじゃないよね?あ、これ、ハクチョウは水の中で足をかくみたいな努力を人に見せないよって話かな。
「もう一つは、私が功績を立てて、子爵から伯爵へと成り上がることです。私自身が注目を集め、王妃になるにふさわしい人間だと評価されれば……」
 子爵令嬢のくせにとか、裏で手を回して卑怯な手を使ったに違いないとか、殿下を誘惑した悪女だとか言われないはず。
 誰もが認める功績を分かりやすい形で積み、その過程で味方をつける。……そう知れば冤罪をかけられることもなく、内乱を引き起こすこともなく国が亡ぶ未来は防げるはず。
 と、思いを巡らせているとロッドがまた黒い顏になっている。
「ミリア以外の誰が王妃にふさわしいと言うんだ?ミリアがふさわしくないというやつはこの世に必要ないよね」
 ちょっとめんどくさくなってきたわ。殺すな、殺すな。
 ヤンデレ暴君が出来上がれば内乱一直線になるから!
「殿下、こちらにいらしてくださいませ」
 ちょっと上目遣いにお願いすると、ロッドは落ち着きを取り戻した。
「ミリア、どこへ誘う気だ?中庭の茂みか?」
 学園舞台の小説読みすぎでは?なんだよ、中庭の茂みって。
 本棚の影から出て、図書室に並んでいる机のど真ん中に座った。
「こんな目立つところ……まさか、ミリアは人に見られた方がごにょごにょ」
 また変な妄想を始めたよ。話が進まないから無視してペンと紙を取り出し、サラサラと書いてロッドに見せる。
『王太子妃に求められる資質、目的』
・後ろ盾となれる高位貴族であること
・高貴な血筋であること
・貴族間の勢力図のバランスを獲るため
・外国との結びつきを強化するため
「大まかにこんな感じかしら。私はこのどれにも入っていないのはロッド様も分かるでしょう?」
「こんなもの関係ないっ」
 声を荒げようとしたロッドを止める。
「しぃー、静かに」
 ここで声を上げれば図書室にいる人達の注目を浴びる。人目があるからロッドもさすがに殺すだとかなんだとか物騒なことを小声とは言え言えないだろう。
「このすべて、子爵令嬢である私にはどうにもならないことなのは殿下だって分かっているでしょう?だから、殿下に崇められる人になってほし。そして、私は……」
・王室になくてはならない才能の持ち主
・歴史に名を残すような功績を上げた者
・外国からの評価も高い人物
 紙に書き加える。
「これを目指すわ」
 トントンと紙に書いた文字を指さす。
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