【完結】執着ヤンデレ王太子から逃げられそうにないので、調教することにしました。

富士とまと

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「特に、一番下。帝国に留学している間に、私はこれを頑張るから」
 外国からの評価の高い人物になる。
 国内で功績を上げても、裏で手を回したとか、インチキだとか、あることないこと言われるにきまっている。
 流石に帝国で認められたとなら、私の功績を疑う行為は、帝国が嘘をついていると言っているようなもので、帝国批判につながる。認めざるを得ないだろう。だから、留学中に帝国側に認められるような功績を上げたい。……前世知識を使ってでも。
「簡単じゃないよ?」
 にこりと笑う。
 そして紙に書き込む。
『ロッド様だけに頑張らせたくはないの。難しくても、精一杯頑張るわ』
 ロッドが私からペンを取り上げて紙に文字を書く。
『今すぐ抱きしめたい。ミリア、好きだよ』
 そこでいったんペンを止め、続きを書き始めた。
『1日中抱きしめていたい。いや、ずっと離れずに過ごしたい』
 ……はいこれ以上はヤンデレ出そうなので、ペンを取り上げ。
「それでは、一緒に頑張りましょうロッド殿下」
 立ち上がって簡易版カーテシーをしてその場を去った。
 流石に人目があったからか、引き留められることもなくすんなりと立ち去ることができた。

 が、甘かった。
「来ちゃった」
「き、来ちゃったって、いったいどうやって……!」
 貴族が通う帝国の学園の女子寮の3階。
 警備も厳しいはずなのに……!
「簡単だよ、三流の暗殺者だって忍び込めるんじゃない?」
 いやいや、ロッドは暗殺者じゃないでしょうっ。
「なんで、来たの?」
 ロッドがにんまりと笑った。
「一緒に頑張ろうって、ミリアが言ったんだよね?だから、一緒に、頑張ろうね!」
 ロッドは私を膝の上に座らせて教科書を開いた。
「ちょっ、一緒って、そういう意味じゃ……」
 ロッドが首を傾げる。
「ああ、そうか。ミリアは僕と同じ教科書を見なくてもいいんだったよね。だったら……こっち」
 ちょっと、と抵抗する間もなく、ソファに座らされた。そして私の膝を枕にロッドは寝転んだ姿勢で教科書を読み始める。
 うわー。推しが、推しが、私の膝で膝枕を……っ。
 もちろん抱きしめられたり手を握られたり耳元でささやかれたり推しが、推しが、推しが……って思う場面は一杯あるけど、でも、顔が見られないのよ。こうして、推しの顏をしっかり見ることができる膝枕は……。
 はぁー。かっこいい。
 ロッドが本のページをめくろうとして、膝の上で頭を動かした。
「あっ」
 思わず声が出てしまった。
 だって、顔が隠れて見えなくなってしまったんだもの。
 ロッドはころりとまた頭を動かし私の顔を見た。
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