年増公爵令嬢は、皇太子に早く婚約破棄されたい

富士とまと

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第二話

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「やった!本当に?今日から、エマリーは僕だけのエマリーだね!」
 ルイ殿下が、お父様の返事を聞いて小さく跳ね上がって、私にぎゅっと抱き着いてきた。
「はう?」
 訳が、分からなくて、思わず助けを求めてお母様の顔を見る。
 お母様は訳が分からないと、お父様の顔を見た。
 お父様も状況が把握できずに、陛下の顔を見た。
「なんだい?婚約を受けるといったのは、レガルドではないか。今日から、エマリーはルイの婚約者だ。来月からは王妃教育も始めるので、王宮に、一緒に来てくれよ?」
 レガルドとはお父様の名前だ。宰相であるお父様と、陛下は小さなころから仲良く育ち、公式の場以外では親し気に話をする。
「いや、待って、待ってくれ、違う、違うんだっ」
「何が違う。今更ら娘は嫁にやらん!とか、花嫁の父親気分になったか?流石に、気が早すぎないか?まぁうちのルイも、まだ正式に書類を交わしてもいないのに、ちょい気が早いといえば気が早い」
「そうじゃないんだ、なぁ?その、勘違いしていたんだ、エマリーではなくマリリーを婚約者にと望んでいるとばかり……」
 お父様の言葉に、私の胸に飛び込んでぎゅっと抱き着いていたルイが顔を上げてお父様をにらみつけた。
「僕は、エマリーがいい!エマリーじゃなきゃ嫌だ!絶対、エマリーと婚約するんだ!今更間違いでしたなんて言ったって知らないから!」
 口調は強気だけれど、今にも泣きそうに大きな目が潤んでいる。
 ああ、泣かないで。大丈夫だよ。大丈夫と、頭を撫でたい衝動にかられたけれど。
 この場面で大丈夫って言える?ねぇ、言える?
 ふと視線を落とすと、マリリーが、すごい目つきで私たちを見ていた。
 うわ、天使が、ふくれっ面天使になってる。膨れてても、怒っていても、可愛い!
 って、違うそうじゃない。そうじゃなくて!
 マリリーが皇太子の婚約者になれると思っていたのに、姉の私が婚約しちゃうんじゃ、そりゃ怒るよね。
 私が妹の婚約者を横取りしたみたいな状態だもん。
 ごめんね、ごめんね。
 やっぱり私じゃなくて、妹のマリリーと婚約を……と、言おうとして口を開きかけたら、マリリーが走り寄って来た。
「お姉ちゃまは、あたしのお姉ちゃまなのっ!ルイにはあげないのっ!マリのお姉ちゃまなんだからっ!」
 そして、あろうことか、ルイ殿下を両手でドンっと、突き飛ばした。
 不敬という言葉が頭に浮かぶ。
「あははは、残念だね、マリリー。婚約したら、僕のエマリーだから!」
「違うもん、違うもん、私のお姉ちゃまよっ!」
 右腕にルイ殿下、左腕にマリリーがしがみつく。
 えーっと、あれ?




======================
あああああ、進まない。
なんだろう、これはダメだ。進まないやつ。
でも、終りまで書く……けどさ。
今日中に書き終わるん?終わるん?
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