年増公爵令嬢は、皇太子に早く婚約破棄されたい

富士とまと

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第十六話

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★殿下視点続くよ★

「マーカスと何を話たの?」
「来月、弟殿下がいらっしゃるそうなの。それで、公爵家でお茶会を開いてくれないかって頼まれたの」
「ふぅーん」
 特段興味がないように軽く返事を返す。
 お茶会の話?
 とても、そんな会話をしている表情には見えなかった。
 だけれど、エマリーが嘘をつくはずもない。
「もしかして、隣国の王子とはいえ、我が国の貴族と縁を結ぶこともあるわよね?」
 何気ないエマリーの言葉にずきりと心が痛む。
 どういう意味だと。
 マーカスとエマリーが結婚する可能性もあると言いたいのか。
 いや、弟殿下が来るという話しだ。マリリーのことだろうか?それともお茶会に招くご令嬢たちの話か。
 ずきり、ずきりと心臓が痛いまま。時が過ぎた。
 マーカスとエマリーが学園で、マーカスの国の言葉で会話をしている姿が増えたと報告を受ける。
 他の生徒に会話の内容を悟られたくないのか……。
 いったい何を話ているのか。
 早く学園を卒業して国に帰れ!
 12歳になり、関節のあちこちが痛む。成長痛だと医者に言われた。1年で随分身長が伸びた。
 13歳。ついにエマリーと視線の位置が合う。
 だが、まだ無理を言わなければ舞踏会にも出られない子供だ。
 マーカスは学園を卒業したにも関わらず、この国に残った。帰れよ!
 両国の関係をつなぐ外交官として働くということだ。だが、心に思う人がいて、アプローチするためというもっぱらの噂だ。
 国に帰れよ!
 エマリーが学園を卒業する。卒業パーティーに婚約者として顔を出す。
「えーっと、卒業パーティーと言えば、婚約破棄が定番ですけど……」
 と、エマリーが僕の顔を見た。
「婚約破棄も解消もしないけど。誰かする予定あるの?」
 エマリーが曖昧に笑う。
 もし、マーカスと結婚したくて僕との婚約を解消したいと思っていても、知らない。
 泣きそうになる。
 エマリーは18歳。僕はまだ13歳。
 背丈は並んだけれど……。
 まだ、学園に入学すらできない子供だ。
 学園の生徒たち皆が眩しく見える。
「エマリー様ご卒業おめでとうございます」
 エマリーの後輩ですら、僕より年上だ。
「彼女の弟さんが、殿下と一緒に入学される予定なのよ」
 後輩の弟の話をエマリーがする。
 まるで、後輩が弟の話をするのと同じようなトーンで、僕の話をする。


==============
間あいちゃった。てへぺろ。

そして、終わらないまま、ついにぶっちぎり次の短編の締め切りになってもうた。
だが、私、次の、短編10本ノック4本目はすでに更新した。

あー。あー。もうすぐ本当に終わるので。ね?
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感想 36

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みんなの感想(36件)

kyrina
2021.08.05 kyrina

14話。唐突に謎の『レマリー』が登場……

エマリーで良いんですよね?

解除
canon2
2021.07.28 canon2

殿下、頑張って~👊😆🎵

解除
セライア(seraia)

エマリ-の気持ちもわかるけど、殿下が切ない😅

解除

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