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完璧な見る専でありたい!
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「はーい、おむつ替えようねー」
「ん」
にこにこしながらまるで子どもに言うみたいに言う雪に、紫緒は頷いて、布団の上に横になった。
紫緒はテープタイプのおむつをつけていた。紫緒は、一見すると中学生くらいにも見えるが、実は今年で21。もうお酒も飲める年齢の大人な女性なのである。しかし、紫緒はおむつをつけていた。これは、紫緒がまだおねしょもするし、日中のトイレにも不安があって間に合わないこともしょっちゅうなのでつけている・・・・・・・。
と、いうだけではない。もちろんその2つの理由もおむつをつける理由にはなっていたが、3つ目の理由として、『紫緒の趣味』というのもあった。
そう、紫緒はお漏らしが好きだった。見るのも好きなのだが、するのも好きなのだった。だから、こうして普段からおむつをつけているのである。ちなみに着衣の気分の時にはつけていない。
で、紫緒がお漏らししたおむつを替えるこの女性。
「わー、いっぱい出たねえ」
この女性は紫緒の同居人で恋人の雪。雪は紫緒と同じ性癖を持っていて、こうしておむつを替えてくれたり、紫緒があまあまなお漏らしをしたい時にはあまあまを、なじられたい時にはなじってくれるような理解ある彼女ちゃんである。
さて、今雪は紫緒のおむつを替えてくれている。赤ちゃんか、おむつのとれていない幼児みたいにされるがままだ。
「ちょっと腰あげてねー、紫緒ちゃん」
雪に言われた通りに腰を上げる。雪は、その下に新しいおむつを差し入れて、紫緒につけた。
「よし、おむつ替え完了!それじゃ、私はこの汚れた方のおむつを捨てに行ってくるから────」
と、雪が立ち上がってついさっき外した方のおむつを捨てに行こうとしたその時だった。
「待って」
紫緒に呼び止められた。「なに?」と聞き返す間もなく、雪は起き上がった紫緒に、抱きつかれた。
「えっ・・・・・・え?」
突然のことに戸惑っていると、雪の首元に抱きついた紫緒は、雪の耳元へと唇を持っていって囁いた。
「ねえ、雪・・・・・・今、おしっこを我慢してるでしょ?」
「へっ!?い、いやそんなことは・・・・・・!」
図星だった。口では否定しようとするものの、実は雪は少し前から膀胱からぞくぞくと昇ってくるような尿意を感じていたのだ。紫緒はそのことを見抜いていた。そして、こう囁いた。
「否定しなくてもいいよ。わかってるから。すっごくおしっこしたいんでしょ?・・・・・・ね、そのおしっこを、普通にトイレでしちゃうなんてもったいないと思わないかな?」
「え、えと・・・・・・」
「そこに、私がお漏らししたおむつがまだあるよね?」
紫緒がそう言って指差した方には、雪がさっき外したおむつが、まだ捨てずに丸めて置いてあった。
「ね、そのおしっこ、そのおむつにしてみない?」
「へ!?」
「してみようよ、そのおむつに。私のお漏らししたおむつに、雪もお漏らしするなんて、それってとっても素敵なことだと思わない?」
そして、紫緒はふーっと雪の耳へ息を吹きかけた。
「ひゃっ・・・・・・あっ」
雪は割と耳が弱い。だから、紫緒に耳を吹きかけられて、雪は変な声を上げて・・・・・・少しちびってしまった。雪は慌ててそこの部分を押さえた。
「ね、もう限界なんでしょ?だから、そのおむつに・・・・・・」
「わ・・・・・・」
「わ?」
「私はあくまで見る専だからー!!」
雪は叫ぶと、耳を真っ赤にしながら立ち上がって急いでトイレへと向かった。
「なんだ。つまんない」
紫緒は残念そうな顔をすると、雪の代わりに使用済みおむつを捨てに行くのだった。
◇
改めて紹介しよう。
雪。紫緒の同棲相手にして彼女。紫緒とは同い年だが、外見は雪の方が大人っぽく見える。背も高くスタイルもいいし、豊かなボディで、美人だからそのままモデルとかもやれそうな雰囲気である。長く綺麗な黒髪を持っていて、正統派美人といった感じだ。
そして、紫緒。雪の同棲相手にして彼女。背も低く、決して豊かとは言えないボディなので、中学生くらいにも見える。雪と並んでいると、カップルというより姉妹に見られることの方が多い。紫色のショートカットの髪に髪と同じ色の目をしていて、ちょっと中性的な感じもある。
こんな感じで一見すると子供っぽい紫緒に大人っぽい雪という組み合わせに見えるが、実際に2人と話してみた友人たちは口を揃えて、実際は逆だと言う。実際は、雪の方が中身は子供っぽいのである。そして、紫緒の方がなんとなく大人っぽい。そんなカップルなのだ、この2人は。
さて、紫緒が2人で暮らしているマンションの部屋のリビングで、ソファに座って本を読んでいると、お手洗いを済ませた雪が帰ってきた。
「お帰り」
「ただいま。・・・・・・あー、漏れるかと思った。もー、紫緒ちゃんが意地悪するからだよ」
「漏らせばよかったのに。きっと気持ちいいよ?」
「もー、またそんなこと言って!私はあくまで見る専なの!私は受け攻めで言ったら絶対に攻めでありたいの!攻めで!私が実際に、その、お漏らしとか・・・・・・そういうのをするのはノーなの!ノー!」
雪はビシッと腕でバツ印を作って紫緒に向かってそう言った。
「でも雪ってけっこうトイレ近いよね」
「トイレ近いからって見る専しちゃいけないってルールはないでしょ!そんなルールは!」
「でもそんなので見る専、攻める側をするっていうのは、少し付け入る隙が多すぎやしないかな?普通に間に合わなくてお漏らしする時も多々あるし・・・・・・」
紫緒はにやにやしながら雪に言った。そして、こんなエピソードを持ち出してきた。
「おとといくらいにも雪、間に合わなくてお漏らししてたよね。勢いよく玄関から入ってきて何事かと思ったら、トイレの前でお漏らししちゃってさ・・・・・・あの時の雪、なかなか気持ち良さそうだったよ?」
「いやそんなことないから!気持ち良さなんかなかったよ!絶望しか感じなかった!」
「そうかな?けど、そんな感じでいつまでも攻めで居続けることなんて出来るのかなあ?」
紫緒はからかうような小悪魔っぽい笑みを浮かべながら雪に向かって言う。雪は胸を張って答えた。
「出来るよ!見ててよね紫緒ちゃん!これから私はスーパーつよつよな膀胱を手に入れて、完璧な見る専、ガン攻めになるからね!期待して待つといいよ!」
「はいはい。期待しないで待っておくよ」
「期待して待ってよ!」
雪と紫緒、2人のカップルの日常は大体こんな感じなのであった。
・・・・・・
さて、そんな雪と紫緒の2人だが、ある日遠出をすることになった。紫緒は本を読むのも好きだが、漫画やアニメを見るのも好きだし、ゲームなんかをするのも好きだ。
そして、その日、紫緒が大好きでもの凄くレアなゲームを紫緒の知人が手に入れたのだ。そして、その知人はゲームに興味がないので、紫緒に譲ってくれるという話になったのである。
知人が住んでいる場所はけっこう遠いところにあるので、紫緒は新幹線でその場所へ行くことにした。雪はゲームにはあまり興味はないが、紫緒に同行することにしたのである。
ゲームに興味はないが、紫緒と一緒に遠出するというので雪は浮かれていた。それで、駅弁なんか買っちゃったりしてウキウキで新幹線に乗りこんだのである。ちなみに、紫緒は普通にコンビニのパンを買った。紫緒はこういう時、あまりはしゃがない。クールな性格なのである。
紫緒と雪は早めに駅のホームへ行って、新幹線が来るまでの間、ホームのベンチで座って待っていた。
今日の2人の格好は、紫緒が薄手の長袖のシャツにこれも薄手のパーカーを羽織って下は短めのスカートというもの、雪はシンプルな長袖のワンピースだった。
と、そんな紫緒が突然雪の手をとってすっと引っ張ってきた。
「ん?なに、どうしたの?」
紫緒はただいたずらっぽい笑みだけを浮かべると、雪の手を自身のスカートの中へ入れた。
「ちょっ・・・・・・!?」
周りにはあまり人がいない。それに2人をそこまでまじまじと見ている人もいない。とは言っても公共の場でするには大胆すぎる行為だ。スカートの入り口から、スカートの奥にあるその部分へと手が触れる。ガサガサとした紙の感触がした。当然のことながら今も紫緒はおむつをつけていた。それは、長距離移動だからということもあるが、露出的な快感を味わおうという目的もある。
紫緒はそこでちょっと目を閉じた。そして「ん・・・・・・」と小さく声を漏らすとぷるっと震えて
「あ・・・・・・」
雪の手に熱さが伝わる。自分が手を触れているおむつがどんどんと膨らんでいくのが伝わる。雪は思わず声をあげそうになるが慌てて口を塞いで自分の手から伝わるその感触に集中する。少ないとはいえ、周りには人がちらほらいる。そんな状況でこんな変態っぽいことをしている事実に、心臓が口から飛び出そうなくらいドキドキした。耳をすませば、雪ぐらい近くにいなければ気づかれないくらいにか細いけれど確かにくぐもった水音がした。
紫緒の紫色の目はとろんとして、焦点が定まらず虚な感じになっていて、頬は紅潮し完全に『そういう顔』になっている。マスクをしているからかろうじて隠せてはいるが、マスクがなければすごく目立ってしまっていたことだろう。
「んっ」
ぴょ、ぴょ、と膀胱の中のおしっこを最後の一滴まで出し尽くして、紫緒のプレイは終わりを告げた。紫緒は人差し指で口の下までマスクを下げて、小悪魔のようなからかいと気持ちよさの余韻と、ちょっぴりの恥ずかしさとをごちゃ混ぜにしたような表情で笑って雪に向かって囁いた。
「・・・・・・出ちゃった」
その言葉が雪の心臓を貫いたのは言うまでもない。
・・・・・・
「もー!出先でどうしてあんなことするかなあ!!むらむらの発散のさせようがないじゃん!!」
「まあまあ。駅弁でも食べな」
「あっそうだ!駅弁があったんだ!食べよ食べよ!」
「単純だねえ・・・・・・」
2人は新幹線の席に座る。雪は窓側に、紫緒は通路側に座った。しばらくすると新幹線はゆっくりと滑り出し、目的地へ向かって動き出していく。雪と紫緒はしばらく2人で話していたが、お腹が空いてきたので雪は駅弁を、紫緒はコンビニで買った菓子パンをそれぞれ食べ始めた。
「このパン、初めて買ったけど美味しいね」
「そうなんだ!今度買ってみようかな・・・・・・私の駅弁もけっこう美味しいよ!ただ、少し味が濃いかな・・・・・・」
雪はコンビニで買った水をがぶがぶ飲んだ。あまりにがぶがぶ飲むもので、雪の買った水がなくなってしまって、紫緒の水をちょっともらった。
「紫緒ちゃん、ちょっとお水もらっていい?」
「いいけど・・・・・・そんなにがぶがぶ飲んだら、トイレ近くなっちゃうよ?」
「大丈夫だよ!この新幹線トイレついてるんだし、大体、こんな味濃いの、お水飲みながら食べないと体が塩になっちゃうよ!」
「なにそれこわ・・・・・・」
で、まあそんな感じで雪はけっこう調子に乗っていたのだが、水分を多く摂ったため案の定トイレに行きたくなってしまった。
「うー・・・・・・」
雪は小さく唸りながら、そわそわと体を動かしスカートをぎゅっとつかんでしばらく我慢していたが、やがて
「ダメだ・・・・・・トイレ行ってくる!」
と言って新幹線についているトイレへと向かった。
紫緒はそんな雪を見送って、しばらく待っていたがなかなか帰ってこなかった。
「どうしたんだろ。大丈夫かな・・・・・・」
やがて、雪が席に戻ってきたのだが、切羽詰まった表情をしてスカートの上からその部分を押さえていた。もう押さえてなければ漏れそうといった様子だ。
「あれ、どうしたの?」
お手洗いに行ってきたのではないのか。どうしたのだろう。紫緒はそう思って雪にそう聞いた。
「誰か入ってた・・・・・・」
「あれ。そうだったんだ」
「ううー・・・・・・」
雪は仕方がないので席へ戻る。しかし、明らかにきつそうだというのは見ていればわかる。紫緒はこそっと雪へ言った。
「大丈夫?我慢できそうかな?」
「うう・・・・・・ひょ、ひょっとしたら、ひょっとしたらなんだけど・・・・・・我慢できないかもしれない・・・・・・」
雪はもじもじしながらそう言った。雪は圧迫感と、ぞくぞくぞわぞわする感覚を膀胱の内側に感じていた。脳は焦りを感じて、おしっこを押し出そうとする。雪は限界が近いことを感じた。トイレの前で待ってた方が良かったかもと思ったのだが、膀胱の内側から感じる痒みにも似たぞくぞくした感覚に、その場でただ待つということに耐えられなくなって戻ってきてしまったのである。
雪はスカートの上からその部分を押さえて、体全体をそわそわと動かしながら我慢しているみたいだったが、もう限界が近いことは明らかだった。
「も、もう出たかな?ちょっと見てくる・・・・・・」
とにかく動かなくては耐えられそうにない雪が、そう言って席を立って再びトイレを見に行こうとした時だった。
「待って」
紫緒がそれを止めた。
「ちょ、ちょっとなんで止めるの!早くしないと漏らしちゃうじゃん!」
焦りに焦る雪に向かって、紫緒は言った。
「でも、今トイレ見にいってまだ人が入ってたらどうするの?そしたら今度こそ雪、その場でお漏らししちゃうんじゃないの?」
「うっ・・・・・・」
確かにそうかもしれない。一抹の希望を胸にトイレに行って、まだ開いてなかった時の絶望感。それを想像すると、確かに漏らしてしまいそうな気がする。
「う、ぐ・・・・・・じゃ、じゃあどうするの?どうしろっていうの紫緒は」
「任せてよ。私にいい考えがあるんだ」
そういうと、紫緒は羽織っていた薄手のパーカーを脱いで、自分の腰から下を隠すようにそれをかけた。まあ、割と隠しきれていないけど仕方ない。紫緒は辺りを見渡して、誰にも見られていないのを確認した。幸いにも、紫緒と雪の2人の隣には人は座っていない。紫緒はパーカーの下で何事かごそごそとやっていたが、やがてそれを終えるとパーカーと、パーカーに隠して何かを渡してきた。
「これは・・・・・・」
そう、それは紫緒がさっきお漏らししたおむつ。紫緒が、「濡れたおむつの感触をまだ味わっていたい」との理由から替えずにまだつけていた使用済みおむつだったのだ。
「これをつけて、そこにお漏らしするといいよ。大人用だし、まだ余裕はあると思うから」
紫緒は、そんなぶっ飛んだ提案をしてきた。雪はもちろん、これを拒否しようとした。
「は、はあ!?なにを─────」
しかし、拒否しようとした刹那、
「あっ・・・・・・」
ちょびっとおしっこが出てしまった。幸いにも、今はちょびっとだけだ。しかし、このままだと全部出てしまうのは確実だ。
紫緒はにこにこしながら雪に言った。
「ほら、もう我慢できないんでしょ?服を汚しちゃうよりは私のおむつを穿いて素直にお漏らししちゃった方がいいと思うけどなー」
「ぐぐぐ・・・・・・」
仕方ない。背に腹は変えられないだろう。ここで普通に漏らして服と床を汚して注目されるくらいなら・・・・・・
「わ、わかった・・・・・・ちょうだい、そのおむつ・・・・・・」
雪は紫緒からおむつとパーカーを受け取り、こそこそと着替え出す。スカートをたくし上げパンツを脱いで、代わりにオムツをつけた。その間紫緒はそれとなく雪のことを隠しつつ、こちらを見ている人がいないか辺りに気を配っていた。
やがてパサっと紫緒の膝の上にパーカーが乗せられた。
「ん、つけ終わった?」
「つけおわったよ・・・・・・うう、まだほんのりとあったかい・・・・・・」
お漏らししたのは随分と前だが、紫緒がずっと穿いていたせいか、おむつはまだほんのりと温かかった。
「ふふ、私の温もりを雪が感じてくれるなんて、嬉しいよ・・・・・・ねえ、今の雪を誰かが見たら、そのおむつにお漏らししたのは雪だって思われちゃうんじゃない?」
「ううー、そんなことになったらサイアクだよお・・・・・・」
「そうだねえ、雪が21歳にもなってまだおむつのとれない可哀想な子だって思われちゃうもんね?でも、実際雪が21歳にもなって、小学校上がる前の子供みたいに自分でトイレの管理も出来ない可哀想な子なのは事実だからね」
「もう・・・・・意地悪言わないでよ・・・・・・」
「ああ、ごめんごめん。ちょっと言い過ぎたかも。じゃあ、お詫びに・・・・・・私がおしっこ手伝ってあげる」
紫緒はそういうと今まで雪がその部分を押さえていた手をどける。
「ちょ・・・・・!」
「いいからいいから」
紫緒は『その部分』へ代わりに自分の手を置くと、耳元に口を寄せて
「しー・・・・・・しー・・・・・・」
と囁き始めた。
「!?ちょ、紫緒、今そんなふうに囁かれたら・・・・・・!」
「いいよ。耳元でしーしーって言われて、子供みたいにおむつにお漏らししちゃお?ほら、ちゃんと私の手と、私のおしっこが受け止めてあげるから・・・・・・・ほら、しー・・・・・・しー・・・・・・」
「は、あっ・・・・・・」
ブルっと体が大きくふるえて、雪のお漏らしが始まった。最初はちょろ、ちょろ、と小さく出て、やがてしゅーっと一本の太い水流になっておむつの中の紫緒のおしっこと重なって溶け込んでいく。紫緒の耳はさっき雪が聞いたのと同じくぐもった水音が聞こえ、どんどんおむつが熱くなって膨らんでいくのを感じた。
「あー出ちゃったね。周りにたくさん人がいるのに、おむつにしーっておしっこしちゃった。人に見られたらどう思われるかな?きっと、恥ずかしい子って思われるよ。恥ずかしーって」
「ふあ・・・・・・」
「でも私は笑わないよ?ここで雪がおむつにしーってお漏らししちゃったこと、私だけは笑わないで、全部受け止めてあげるからね・・・・・・だから、我慢しないで全部出しちゃえ。ほら、しーしー、しーしー・・・・・・」
雪は先ほどの紫緒と同じような、焦点の定まらないとろんとした目で、頬を紅潮させとろけた表情をしていた。紫緒のしーしーという囁きと同時に、雪のおむつはどんどん膨らんでいく。
「あー気持ちいいね、おしっこしーしーってするの、気持ちいいよね?」
とろけた目をした雪は、紫緒の言葉にこくんと小さく頷いたのだった。
◇
「ぐあああっ・・・・・・もー!」
「ああー、これは見事にやっちゃったねえ。なんかクセになっちゃってるんじゃないの?」
紫緒はベランダに干された雪の布団を見た。雪の布団にはそれはそれは大きな世界地図が記されてしまっていた。
あのあと、家に帰ってからというもの雪はほぼ毎日くらいの勢いでおねしょをするようになってしまっていたのである。で、紫緒にはそのことをからかわれていた。
「とりあえず、このプレートを首から下げて、写真を撮ろう」
「それになんの意味があるの・・・・・・」
雪は不本意ながら、本当に不本意ながら、『私は21にもなっておねしょをしました』というプレートを首から下げて、紫緒に写真を撮られた。
「雪さあ、これもう無理でしょ。もう無理だよ見る専のままじゃいられないよ。これもうプレイヤーだよ」
「いやいやそんなことないって!ちょっとこれは油断しちゃっただけで・・・・・・私はやっぱり見る専なんだから!」
「でもお漏らしするのは気持ちいいって、あの新幹線の時認めてたよね?」
「あ、あれは・・・・・・!あの時はちょっとぼーっとしてて正常な思考が出来てなかっただけで!私はやっぱり見る専でありたいの!」
雪は『私は21にもなっておねしょをしました』という超屈辱的なプレートを首から下げながら、紫緒にビシッと人差し指を向けて言った。
「見ててよね!私はこれから膀胱めちゃつよになって、完璧な見る専、ガン攻めへと昇りつめるんだから!期待しててよね!」
果たして、雪は完璧な見る専になることが出来るのか。
まあ、期待しないで待とう。
「ん」
にこにこしながらまるで子どもに言うみたいに言う雪に、紫緒は頷いて、布団の上に横になった。
紫緒はテープタイプのおむつをつけていた。紫緒は、一見すると中学生くらいにも見えるが、実は今年で21。もうお酒も飲める年齢の大人な女性なのである。しかし、紫緒はおむつをつけていた。これは、紫緒がまだおねしょもするし、日中のトイレにも不安があって間に合わないこともしょっちゅうなのでつけている・・・・・・・。
と、いうだけではない。もちろんその2つの理由もおむつをつける理由にはなっていたが、3つ目の理由として、『紫緒の趣味』というのもあった。
そう、紫緒はお漏らしが好きだった。見るのも好きなのだが、するのも好きなのだった。だから、こうして普段からおむつをつけているのである。ちなみに着衣の気分の時にはつけていない。
で、紫緒がお漏らししたおむつを替えるこの女性。
「わー、いっぱい出たねえ」
この女性は紫緒の同居人で恋人の雪。雪は紫緒と同じ性癖を持っていて、こうしておむつを替えてくれたり、紫緒があまあまなお漏らしをしたい時にはあまあまを、なじられたい時にはなじってくれるような理解ある彼女ちゃんである。
さて、今雪は紫緒のおむつを替えてくれている。赤ちゃんか、おむつのとれていない幼児みたいにされるがままだ。
「ちょっと腰あげてねー、紫緒ちゃん」
雪に言われた通りに腰を上げる。雪は、その下に新しいおむつを差し入れて、紫緒につけた。
「よし、おむつ替え完了!それじゃ、私はこの汚れた方のおむつを捨てに行ってくるから────」
と、雪が立ち上がってついさっき外した方のおむつを捨てに行こうとしたその時だった。
「待って」
紫緒に呼び止められた。「なに?」と聞き返す間もなく、雪は起き上がった紫緒に、抱きつかれた。
「えっ・・・・・・え?」
突然のことに戸惑っていると、雪の首元に抱きついた紫緒は、雪の耳元へと唇を持っていって囁いた。
「ねえ、雪・・・・・・今、おしっこを我慢してるでしょ?」
「へっ!?い、いやそんなことは・・・・・・!」
図星だった。口では否定しようとするものの、実は雪は少し前から膀胱からぞくぞくと昇ってくるような尿意を感じていたのだ。紫緒はそのことを見抜いていた。そして、こう囁いた。
「否定しなくてもいいよ。わかってるから。すっごくおしっこしたいんでしょ?・・・・・・ね、そのおしっこを、普通にトイレでしちゃうなんてもったいないと思わないかな?」
「え、えと・・・・・・」
「そこに、私がお漏らししたおむつがまだあるよね?」
紫緒がそう言って指差した方には、雪がさっき外したおむつが、まだ捨てずに丸めて置いてあった。
「ね、そのおしっこ、そのおむつにしてみない?」
「へ!?」
「してみようよ、そのおむつに。私のお漏らししたおむつに、雪もお漏らしするなんて、それってとっても素敵なことだと思わない?」
そして、紫緒はふーっと雪の耳へ息を吹きかけた。
「ひゃっ・・・・・・あっ」
雪は割と耳が弱い。だから、紫緒に耳を吹きかけられて、雪は変な声を上げて・・・・・・少しちびってしまった。雪は慌ててそこの部分を押さえた。
「ね、もう限界なんでしょ?だから、そのおむつに・・・・・・」
「わ・・・・・・」
「わ?」
「私はあくまで見る専だからー!!」
雪は叫ぶと、耳を真っ赤にしながら立ち上がって急いでトイレへと向かった。
「なんだ。つまんない」
紫緒は残念そうな顔をすると、雪の代わりに使用済みおむつを捨てに行くのだった。
◇
改めて紹介しよう。
雪。紫緒の同棲相手にして彼女。紫緒とは同い年だが、外見は雪の方が大人っぽく見える。背も高くスタイルもいいし、豊かなボディで、美人だからそのままモデルとかもやれそうな雰囲気である。長く綺麗な黒髪を持っていて、正統派美人といった感じだ。
そして、紫緒。雪の同棲相手にして彼女。背も低く、決して豊かとは言えないボディなので、中学生くらいにも見える。雪と並んでいると、カップルというより姉妹に見られることの方が多い。紫色のショートカットの髪に髪と同じ色の目をしていて、ちょっと中性的な感じもある。
こんな感じで一見すると子供っぽい紫緒に大人っぽい雪という組み合わせに見えるが、実際に2人と話してみた友人たちは口を揃えて、実際は逆だと言う。実際は、雪の方が中身は子供っぽいのである。そして、紫緒の方がなんとなく大人っぽい。そんなカップルなのだ、この2人は。
さて、紫緒が2人で暮らしているマンションの部屋のリビングで、ソファに座って本を読んでいると、お手洗いを済ませた雪が帰ってきた。
「お帰り」
「ただいま。・・・・・・あー、漏れるかと思った。もー、紫緒ちゃんが意地悪するからだよ」
「漏らせばよかったのに。きっと気持ちいいよ?」
「もー、またそんなこと言って!私はあくまで見る専なの!私は受け攻めで言ったら絶対に攻めでありたいの!攻めで!私が実際に、その、お漏らしとか・・・・・・そういうのをするのはノーなの!ノー!」
雪はビシッと腕でバツ印を作って紫緒に向かってそう言った。
「でも雪ってけっこうトイレ近いよね」
「トイレ近いからって見る専しちゃいけないってルールはないでしょ!そんなルールは!」
「でもそんなので見る専、攻める側をするっていうのは、少し付け入る隙が多すぎやしないかな?普通に間に合わなくてお漏らしする時も多々あるし・・・・・・」
紫緒はにやにやしながら雪に言った。そして、こんなエピソードを持ち出してきた。
「おとといくらいにも雪、間に合わなくてお漏らししてたよね。勢いよく玄関から入ってきて何事かと思ったら、トイレの前でお漏らししちゃってさ・・・・・・あの時の雪、なかなか気持ち良さそうだったよ?」
「いやそんなことないから!気持ち良さなんかなかったよ!絶望しか感じなかった!」
「そうかな?けど、そんな感じでいつまでも攻めで居続けることなんて出来るのかなあ?」
紫緒はからかうような小悪魔っぽい笑みを浮かべながら雪に向かって言う。雪は胸を張って答えた。
「出来るよ!見ててよね紫緒ちゃん!これから私はスーパーつよつよな膀胱を手に入れて、完璧な見る専、ガン攻めになるからね!期待して待つといいよ!」
「はいはい。期待しないで待っておくよ」
「期待して待ってよ!」
雪と紫緒、2人のカップルの日常は大体こんな感じなのであった。
・・・・・・
さて、そんな雪と紫緒の2人だが、ある日遠出をすることになった。紫緒は本を読むのも好きだが、漫画やアニメを見るのも好きだし、ゲームなんかをするのも好きだ。
そして、その日、紫緒が大好きでもの凄くレアなゲームを紫緒の知人が手に入れたのだ。そして、その知人はゲームに興味がないので、紫緒に譲ってくれるという話になったのである。
知人が住んでいる場所はけっこう遠いところにあるので、紫緒は新幹線でその場所へ行くことにした。雪はゲームにはあまり興味はないが、紫緒に同行することにしたのである。
ゲームに興味はないが、紫緒と一緒に遠出するというので雪は浮かれていた。それで、駅弁なんか買っちゃったりしてウキウキで新幹線に乗りこんだのである。ちなみに、紫緒は普通にコンビニのパンを買った。紫緒はこういう時、あまりはしゃがない。クールな性格なのである。
紫緒と雪は早めに駅のホームへ行って、新幹線が来るまでの間、ホームのベンチで座って待っていた。
今日の2人の格好は、紫緒が薄手の長袖のシャツにこれも薄手のパーカーを羽織って下は短めのスカートというもの、雪はシンプルな長袖のワンピースだった。
と、そんな紫緒が突然雪の手をとってすっと引っ張ってきた。
「ん?なに、どうしたの?」
紫緒はただいたずらっぽい笑みだけを浮かべると、雪の手を自身のスカートの中へ入れた。
「ちょっ・・・・・・!?」
周りにはあまり人がいない。それに2人をそこまでまじまじと見ている人もいない。とは言っても公共の場でするには大胆すぎる行為だ。スカートの入り口から、スカートの奥にあるその部分へと手が触れる。ガサガサとした紙の感触がした。当然のことながら今も紫緒はおむつをつけていた。それは、長距離移動だからということもあるが、露出的な快感を味わおうという目的もある。
紫緒はそこでちょっと目を閉じた。そして「ん・・・・・・」と小さく声を漏らすとぷるっと震えて
「あ・・・・・・」
雪の手に熱さが伝わる。自分が手を触れているおむつがどんどんと膨らんでいくのが伝わる。雪は思わず声をあげそうになるが慌てて口を塞いで自分の手から伝わるその感触に集中する。少ないとはいえ、周りには人がちらほらいる。そんな状況でこんな変態っぽいことをしている事実に、心臓が口から飛び出そうなくらいドキドキした。耳をすませば、雪ぐらい近くにいなければ気づかれないくらいにか細いけれど確かにくぐもった水音がした。
紫緒の紫色の目はとろんとして、焦点が定まらず虚な感じになっていて、頬は紅潮し完全に『そういう顔』になっている。マスクをしているからかろうじて隠せてはいるが、マスクがなければすごく目立ってしまっていたことだろう。
「んっ」
ぴょ、ぴょ、と膀胱の中のおしっこを最後の一滴まで出し尽くして、紫緒のプレイは終わりを告げた。紫緒は人差し指で口の下までマスクを下げて、小悪魔のようなからかいと気持ちよさの余韻と、ちょっぴりの恥ずかしさとをごちゃ混ぜにしたような表情で笑って雪に向かって囁いた。
「・・・・・・出ちゃった」
その言葉が雪の心臓を貫いたのは言うまでもない。
・・・・・・
「もー!出先でどうしてあんなことするかなあ!!むらむらの発散のさせようがないじゃん!!」
「まあまあ。駅弁でも食べな」
「あっそうだ!駅弁があったんだ!食べよ食べよ!」
「単純だねえ・・・・・・」
2人は新幹線の席に座る。雪は窓側に、紫緒は通路側に座った。しばらくすると新幹線はゆっくりと滑り出し、目的地へ向かって動き出していく。雪と紫緒はしばらく2人で話していたが、お腹が空いてきたので雪は駅弁を、紫緒はコンビニで買った菓子パンをそれぞれ食べ始めた。
「このパン、初めて買ったけど美味しいね」
「そうなんだ!今度買ってみようかな・・・・・・私の駅弁もけっこう美味しいよ!ただ、少し味が濃いかな・・・・・・」
雪はコンビニで買った水をがぶがぶ飲んだ。あまりにがぶがぶ飲むもので、雪の買った水がなくなってしまって、紫緒の水をちょっともらった。
「紫緒ちゃん、ちょっとお水もらっていい?」
「いいけど・・・・・・そんなにがぶがぶ飲んだら、トイレ近くなっちゃうよ?」
「大丈夫だよ!この新幹線トイレついてるんだし、大体、こんな味濃いの、お水飲みながら食べないと体が塩になっちゃうよ!」
「なにそれこわ・・・・・・」
で、まあそんな感じで雪はけっこう調子に乗っていたのだが、水分を多く摂ったため案の定トイレに行きたくなってしまった。
「うー・・・・・・」
雪は小さく唸りながら、そわそわと体を動かしスカートをぎゅっとつかんでしばらく我慢していたが、やがて
「ダメだ・・・・・・トイレ行ってくる!」
と言って新幹線についているトイレへと向かった。
紫緒はそんな雪を見送って、しばらく待っていたがなかなか帰ってこなかった。
「どうしたんだろ。大丈夫かな・・・・・・」
やがて、雪が席に戻ってきたのだが、切羽詰まった表情をしてスカートの上からその部分を押さえていた。もう押さえてなければ漏れそうといった様子だ。
「あれ、どうしたの?」
お手洗いに行ってきたのではないのか。どうしたのだろう。紫緒はそう思って雪にそう聞いた。
「誰か入ってた・・・・・・」
「あれ。そうだったんだ」
「ううー・・・・・・」
雪は仕方がないので席へ戻る。しかし、明らかにきつそうだというのは見ていればわかる。紫緒はこそっと雪へ言った。
「大丈夫?我慢できそうかな?」
「うう・・・・・・ひょ、ひょっとしたら、ひょっとしたらなんだけど・・・・・・我慢できないかもしれない・・・・・・」
雪はもじもじしながらそう言った。雪は圧迫感と、ぞくぞくぞわぞわする感覚を膀胱の内側に感じていた。脳は焦りを感じて、おしっこを押し出そうとする。雪は限界が近いことを感じた。トイレの前で待ってた方が良かったかもと思ったのだが、膀胱の内側から感じる痒みにも似たぞくぞくした感覚に、その場でただ待つということに耐えられなくなって戻ってきてしまったのである。
雪はスカートの上からその部分を押さえて、体全体をそわそわと動かしながら我慢しているみたいだったが、もう限界が近いことは明らかだった。
「も、もう出たかな?ちょっと見てくる・・・・・・」
とにかく動かなくては耐えられそうにない雪が、そう言って席を立って再びトイレを見に行こうとした時だった。
「待って」
紫緒がそれを止めた。
「ちょ、ちょっとなんで止めるの!早くしないと漏らしちゃうじゃん!」
焦りに焦る雪に向かって、紫緒は言った。
「でも、今トイレ見にいってまだ人が入ってたらどうするの?そしたら今度こそ雪、その場でお漏らししちゃうんじゃないの?」
「うっ・・・・・・」
確かにそうかもしれない。一抹の希望を胸にトイレに行って、まだ開いてなかった時の絶望感。それを想像すると、確かに漏らしてしまいそうな気がする。
「う、ぐ・・・・・・じゃ、じゃあどうするの?どうしろっていうの紫緒は」
「任せてよ。私にいい考えがあるんだ」
そういうと、紫緒は羽織っていた薄手のパーカーを脱いで、自分の腰から下を隠すようにそれをかけた。まあ、割と隠しきれていないけど仕方ない。紫緒は辺りを見渡して、誰にも見られていないのを確認した。幸いにも、紫緒と雪の2人の隣には人は座っていない。紫緒はパーカーの下で何事かごそごそとやっていたが、やがてそれを終えるとパーカーと、パーカーに隠して何かを渡してきた。
「これは・・・・・・」
そう、それは紫緒がさっきお漏らししたおむつ。紫緒が、「濡れたおむつの感触をまだ味わっていたい」との理由から替えずにまだつけていた使用済みおむつだったのだ。
「これをつけて、そこにお漏らしするといいよ。大人用だし、まだ余裕はあると思うから」
紫緒は、そんなぶっ飛んだ提案をしてきた。雪はもちろん、これを拒否しようとした。
「は、はあ!?なにを─────」
しかし、拒否しようとした刹那、
「あっ・・・・・・」
ちょびっとおしっこが出てしまった。幸いにも、今はちょびっとだけだ。しかし、このままだと全部出てしまうのは確実だ。
紫緒はにこにこしながら雪に言った。
「ほら、もう我慢できないんでしょ?服を汚しちゃうよりは私のおむつを穿いて素直にお漏らししちゃった方がいいと思うけどなー」
「ぐぐぐ・・・・・・」
仕方ない。背に腹は変えられないだろう。ここで普通に漏らして服と床を汚して注目されるくらいなら・・・・・・
「わ、わかった・・・・・・ちょうだい、そのおむつ・・・・・・」
雪は紫緒からおむつとパーカーを受け取り、こそこそと着替え出す。スカートをたくし上げパンツを脱いで、代わりにオムツをつけた。その間紫緒はそれとなく雪のことを隠しつつ、こちらを見ている人がいないか辺りに気を配っていた。
やがてパサっと紫緒の膝の上にパーカーが乗せられた。
「ん、つけ終わった?」
「つけおわったよ・・・・・・うう、まだほんのりとあったかい・・・・・・」
お漏らししたのは随分と前だが、紫緒がずっと穿いていたせいか、おむつはまだほんのりと温かかった。
「ふふ、私の温もりを雪が感じてくれるなんて、嬉しいよ・・・・・・ねえ、今の雪を誰かが見たら、そのおむつにお漏らししたのは雪だって思われちゃうんじゃない?」
「ううー、そんなことになったらサイアクだよお・・・・・・」
「そうだねえ、雪が21歳にもなってまだおむつのとれない可哀想な子だって思われちゃうもんね?でも、実際雪が21歳にもなって、小学校上がる前の子供みたいに自分でトイレの管理も出来ない可哀想な子なのは事実だからね」
「もう・・・・・意地悪言わないでよ・・・・・・」
「ああ、ごめんごめん。ちょっと言い過ぎたかも。じゃあ、お詫びに・・・・・・私がおしっこ手伝ってあげる」
紫緒はそういうと今まで雪がその部分を押さえていた手をどける。
「ちょ・・・・・!」
「いいからいいから」
紫緒は『その部分』へ代わりに自分の手を置くと、耳元に口を寄せて
「しー・・・・・・しー・・・・・・」
と囁き始めた。
「!?ちょ、紫緒、今そんなふうに囁かれたら・・・・・・!」
「いいよ。耳元でしーしーって言われて、子供みたいにおむつにお漏らししちゃお?ほら、ちゃんと私の手と、私のおしっこが受け止めてあげるから・・・・・・・ほら、しー・・・・・・しー・・・・・・」
「は、あっ・・・・・・」
ブルっと体が大きくふるえて、雪のお漏らしが始まった。最初はちょろ、ちょろ、と小さく出て、やがてしゅーっと一本の太い水流になっておむつの中の紫緒のおしっこと重なって溶け込んでいく。紫緒の耳はさっき雪が聞いたのと同じくぐもった水音が聞こえ、どんどんおむつが熱くなって膨らんでいくのを感じた。
「あー出ちゃったね。周りにたくさん人がいるのに、おむつにしーっておしっこしちゃった。人に見られたらどう思われるかな?きっと、恥ずかしい子って思われるよ。恥ずかしーって」
「ふあ・・・・・・」
「でも私は笑わないよ?ここで雪がおむつにしーってお漏らししちゃったこと、私だけは笑わないで、全部受け止めてあげるからね・・・・・・だから、我慢しないで全部出しちゃえ。ほら、しーしー、しーしー・・・・・・」
雪は先ほどの紫緒と同じような、焦点の定まらないとろんとした目で、頬を紅潮させとろけた表情をしていた。紫緒のしーしーという囁きと同時に、雪のおむつはどんどん膨らんでいく。
「あー気持ちいいね、おしっこしーしーってするの、気持ちいいよね?」
とろけた目をした雪は、紫緒の言葉にこくんと小さく頷いたのだった。
◇
「ぐあああっ・・・・・・もー!」
「ああー、これは見事にやっちゃったねえ。なんかクセになっちゃってるんじゃないの?」
紫緒はベランダに干された雪の布団を見た。雪の布団にはそれはそれは大きな世界地図が記されてしまっていた。
あのあと、家に帰ってからというもの雪はほぼ毎日くらいの勢いでおねしょをするようになってしまっていたのである。で、紫緒にはそのことをからかわれていた。
「とりあえず、このプレートを首から下げて、写真を撮ろう」
「それになんの意味があるの・・・・・・」
雪は不本意ながら、本当に不本意ながら、『私は21にもなっておねしょをしました』というプレートを首から下げて、紫緒に写真を撮られた。
「雪さあ、これもう無理でしょ。もう無理だよ見る専のままじゃいられないよ。これもうプレイヤーだよ」
「いやいやそんなことないって!ちょっとこれは油断しちゃっただけで・・・・・・私はやっぱり見る専なんだから!」
「でもお漏らしするのは気持ちいいって、あの新幹線の時認めてたよね?」
「あ、あれは・・・・・・!あの時はちょっとぼーっとしてて正常な思考が出来てなかっただけで!私はやっぱり見る専でありたいの!」
雪は『私は21にもなっておねしょをしました』という超屈辱的なプレートを首から下げながら、紫緒にビシッと人差し指を向けて言った。
「見ててよね!私はこれから膀胱めちゃつよになって、完璧な見る専、ガン攻めへと昇りつめるんだから!期待しててよね!」
果たして、雪は完璧な見る専になることが出来るのか。
まあ、期待しないで待とう。
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