【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

文字の大きさ
56 / 159

46 ハートの片割れ

     ◆ハートの片割れ

「右側近の瀬来様より書状を預かってきました」
 紫輝は懐に手を差し入れ、ろうで封をされた書状を、金蓮に渡した。
 金蓮は受け取るが、紫輝をいぶかしげに見る。

「なぜ、瀬来がおまえに? 瀬来は今、どこにいるのだ?」
「この書状は、瀬来様の隠密より託されました。隠密も、今回の件以降、解散するとのことで。瀬来様の消息は、わかりません。あと、なぜというのは。瀬来様の友達だから、としか言えません」

 嘘をつくのが、紫輝は苦手だった。
 今回の件も、事前に台詞を考えてもらったわけなのだが。それでも心臓は、バクバクだ。
 相手が堺なら、きっとなにか隠していると、すぐにバレるだろうなと紫輝は思う。
 でも。月光と赤穂の命がかかっているので、ここは一世一代の大芝居をうつしかない。

「ふむ。中身を見たか?」
 首を横に振ると、金蓮は封を切って手紙を読んだ。
「領地を将堂に返還し、財産は間宮に譲渡するとあるが…」

「それは事前にうかがっています。もし己に、万一のことがあったら…龍鬼のために使ってほしいと」
「…龍鬼のため? とは?」
 金銭の使い道が、思いもよらないものだったのだろう。金蓮は、疑問という顔をした。

「瀬来様は、龍鬼の不遇を嘆いていたので。自分にも目をかけてくれたのです。龍鬼が龍鬼であることで、衣食住に困らないように。瀬来様は資産を、そのように当ててもらいたいと願っていました。なので、俺が資産を一時お預かりするのです。次の世代の龍鬼が困っていたら、力を貸してあげてと、言われました」
「次の世代の龍鬼…か」

 こう言えば、金蓮は。月光が、紫月のために資産を残したのだと、連想するだろう。
 案の定、一言つぶやいて考え込む金蓮は、紫月のことを脳裏に浮かべているようだ。
 そして、さらに。
 紫月と、目の前にいる紫輝を、結びつけることもなくなる。

 この顛末は、将堂の宝玉と手裏の賢龍が、膝をつき合わせて考えたものだ。
 彼らの緻密な計算は、容易には破られないだろう…紫輝がポカをしなければ。

「そんなもの、おまえが使い込めば、すぐにもなくなるだろうに」
「そうならないために、三人の龍鬼で管理します。龍鬼基金です」
「ききん? なんだそれは?」
 初めて聞く言葉なのだろう。金蓮は吊り気味の、猫の目のような目元を、大きく見開く。

「ある目的のために、資産を準備し、運用する、そういう団体、ですかね。俺らは龍鬼のために、この金を使用するのです。できれば、何世代か後までも。それが瀬来様の意志なので」
「妙なことを始めるのだな。まぁ、よい。もうおまえの金だ、好きにしろ」
 おそらく、金蓮にはピンと来ていないのだろう。
 考えるのをやめたのかな。

 この世界の人は、己の金は、己が使うという。まぁ、当たり前のことなのだが。そういう意識しかなく。
 困ってる人に、手を差し伸べる寄付や、助け合いという考えが薄い。
 だから、大和たちのような孤児は、本来なら軍に入るか、身を売るか、タダ働きさせられるか、餓死するか。なのだ。
 孤児院らしきものはあるが、十歳ほどで出されてしまい、あとは己の才覚で生き残るしかない。
 厳しい。

 そんな中、天誠は手を差し伸べた。
 ご飯をたらふく食べさせてもらえるだけで、神だと思った。実際は悪魔だったけど…と。苦笑して、大和は言っていたっけ。
 つまり、誰も助けてくれないのだ。
 無償でなくてもいい。悪魔でもいい。誰か、助けてくれたら。
 どん底から引き上げてくれる、手があれば。
 大和たちは、みんな。そう思ったという。

 そういう世の中だから。
 金蓮は、紫輝が、別の龍鬼を助けるということ自体が、腑に落ちないのだろう。

 将堂家は、税金を集めているが。その資金は、ほぼ軍隊の維持に使われている。
 領地を守るため、という名目はあるが。
 それも、大きく考えれば、己の土地を守るためであるから。私費と言えなくもない。
 防衛費も大事だが、戦災孤児の救済は急務だし、個々人の争いをおさめる警察や、学校なども、そろそろ普及させるべきなんじゃないかなぁ。
 税金とってる以上は、村人にも、もう少し還元しないとね。

 将堂の左っていうのは、そういうことをする機関だと思うのだが。
 イマイチ、なにをやっているのか、見えてこない。
 ただ、希少種を残す、自分たちは美しいと言って威張るだけなら。政治が機能しているとは言えない。

 そしてトップも、弱い立場の村人や龍鬼に、あまり目を向けていないのだから。
 公的機関の向上は、見込めないかな。

 考えるの、やめないで。もうちょっと頭使ってよ、金蓮。
 将堂が、東の王様だとするならば。これは貴方がやるべき事なんですよ?

「おまえは、この度のこと、なにか耳にしているのか?」
 話が変わっちゃったよ。もう。
 と思いながら。
 紫輝は金蓮に目を合わせる。

「いえ。ただ、赤い流れ星が落ちたのを見ただけです」
 そう言えば、たとえ誰かが聞き耳を立てていたところで、なんのことかはわからないが。
 金蓮には通じる。

「なるほど。おまえは危険なやつだ。そんなことを私に告げるとは、馬鹿なのか? 殺されるとは思わないのか? 瀬来すら、赤穂とともに消える道を選んだというのに」
 馬鹿とは、失礼な。ちゃんといろいろ考えていますけどぉ。
 でも、やっぱり。
 月光を口封じすることを、視野に入れていたんだな、と。紫輝は金蓮の物言いで、察する。

「でも、殺さずの雷龍を失うのは、悪手じゃないかな? 俺の代わりはいませんからね」
 暗に、替え玉のことも知っているぞ、と。紫輝はほのめかす。
 金蓮は、綺麗な顔立ちなのに、眉間に深いしわを寄せる。

「貴様、いったい、どこまで…」
「言ったでしょう? 落ちたのを見たと。俺はあの場に居たんだよ」
「そこまで知っている者を、野放しにできぬ」
「じゃあ、どうするんですか?」

 薄い笑みを浮かべているが、紫輝の目の奥には、怒りの炎が立ち昇っていた。

 紫輝の怒りの波動に、金蓮がたじろぐ。
 そう、紫輝はずっと怒っていた。
 静かに。めらめらと。
 赤穂を早々に見捨て、月光に暴言を吐いた、金蓮に。

「私の、元へ…」
「それは嫌だと申しました」
 きっぱりと、紫輝は再び断る。
 破格の申し出を袖にされることなど、金蓮には今までなかったことなのだろう。
 なぜなのかと、金蓮は本当にわからないような顔で紫輝をみつめる。

「気持ちは変わらぬのか?」
「この度、俺は。俺の大事な人たちを失った。その経緯を知り、その選択を、俺が選ぶはずはない」

 赤穂は死に、月光は後を追った。
 そう思わせるような言葉を選んで、紫輝は金蓮を睨む。
 すべてが、金蓮に思い込ませるための策略だ。

「生意気な…なにが望みだ? どうすればおまえは、変わらず将堂で働くのか?」
「なにもいりませんよ。なにも要求していないでしょう? 俺は、ただ知っているだけ。それを吹聴する気はない。そうだ、井上先生と同じだと思えばいいでしょう?」
「井上には、それ相応の対価を支払っている」

 あれ? あの先生、医者の守秘義務だなんて、高潔なこと言ってたのに、ちゃんと貰うもん貰っているんだな。
 ちゃっかりしている。と、紫輝は井上の顔を思い浮かべて、したたかだなと思うのだった。

「…右の幹部に取り立てる。側近が不在になれば、人事が変革する。そのとき、おまえを組み込もう」
 思案したのち、苦しげな顔つきで金蓮は言う。
 嫌々なら、しなくてもいいんですけどぉ??

「出世は望んでいませんよ。俺は第五大隊の副長になったばかりだし。この地位に不満はない」
「こちらが目を光らせるための措置だ。なんの保険もなく、おまえを野放しにできない。井上ほどの信用もないしな。金も名誉もいらないと言うなら、せめて地位を上げて、この件の協力者として、おまえを巻き込んでしまう他なかろう?」
「なるほど、そうですか。いいですよ、それで金蓮様が安心するならば」

 おおよそ、うまくいったので。紫輝は安堵して、にっこりと笑った。

「これから、堺に会いに行きます。協力者として。良いですね?」
 渋い顔で、金蓮はうなずく。
 これで、紫輝は。すべてを知る協力者として、堺のそばへ。そして、これからのキーパーソンになりえる、青桐のそばへ。堂々と、近寄ることができる。

 金蓮と接触せず、このまま知らない態で、水面下で動くことも、選択肢のひとつだった。
 月光などは、むしろその方が安心安全だと思っていたようなのだが。
 なにもしなかったら、堺と接触できなくなるのだ。

 堺は、青桐を替え玉にしたことで、常に金蓮の監視下にいる状態で。
 なにも知らない立場だと、紫輝が堺に接触するのに、たぶん横やりが入る。

 邪魔しないでよ、友達なんだから。という理由は通じない相手だから。

 紫輝が一段上に行くしかないのだ。
 つまり、すべてを知る、協力者である。

「龍鬼というものは、なぜに、これほど操りにくいものなのか…」
 奥歯を軋らせながら、金蓮はつぶやく。
 紫輝に聞いたものではなさそうだけど。
 自分が金蓮にとって操りにくい者だろうということは、紫輝も自覚している。
 でも、金蓮の脳裏には、おそらく違う人物が…藤王の姿が映っているのではないかと想像する。

 金蓮は将堂家の当主であり、夏藤の母親だが。
 きっと、なにより女性性の方が強い。
 本能は、家も子供も捨てて、藤王の胸に飛び込みたいのかも。
 はたから見ていれば、そのように見えるが。

 本人には自覚がない。

 だから、当主の顔を捨てないのだろう。
 まぁ、金蓮の考えなんて、本当のところはわからないけど。

「操ろうなんて思っているのが、もう駄目なのでは? 俺たちは人間だ。でも、貴方は。人扱い、していないじゃないか。ペットでも飼っているつもり?」
「ぺっと?」
「龍鬼を愛玩動物だと思っているのかって、こと。そう思っているうちは、貴方に従う龍鬼は現れない…と、俺は思いますけど?」

 それでは失礼します、と頭を下げかけて。
 紫輝は、もう一言足した。

「あぁ、すみません。ペットに失礼だった。どんなに愛情かけても、うちのネコちゃん、ちっとも言うこと聞かないんですよ。我が道を行く、的な? でもそんなところも可愛いっていうか。金蓮様、その域まで行かないと…猫にすら愛されませんよ?」

 今度こそ、しっかり頭を下げて。紫輝は馬を引いて、その場を去った。

 金蓮は、藤王を愛しているのではないか、と思っていたのだが。
 操ろうともしている。
 自分にいいように、動かしたいのだ。

 甘えたいときに、甘えさせてくれて。戦うときには、戦わせて。助言が欲しいときに、良いアドバイスをくれる。見目が美しいから、そばに置いて虚栄心を満たす。
 藤王は最初こそ、そんな都合のいい男だったのかもしれない。

 でもそんな男は、この世界にはいないよ。

 藤王は、賢い男らしいから、自我はガッツリあっただろうし。
 ならば、己の外見そとみしか見ていない金蓮を、薄っぺらく感じたことだろう。

 藤王が、なぜ将堂を見限ったのか。それは、わからないけれど。
 紫輝は思う。
 金蓮は龍鬼のことを…いや、人を愛するということを、なにもわかっていないのだな、と。

     ★★★★★

 今回、紫輝が金蓮と対峙する。イコール、赤穂と月光と金蓮の縁を、完全に断ち切る。ということをするにあたって。
 紫輝は、赤穂に聞いたのだ。
 金蓮との縁を、本当に切ってしまって、いいのか? と。
 一時は、愛した人だと。言っていたから。

 赤穂は、ゆるりと思案して。紫輝に、言いづらそうにする。
「おまえの母親を悪く言うと、おまえを傷つけるような気がして。詳しく、俺の内面を言えないでいた」

 赤穂は。いつも紫輝に、不意打ちで挑んできたり、言葉も乱暴だし、軍内部でも破天荒なイメージで通っていたから、根もがさつのように思われるが。
 結構、配慮する人だと、紫輝は思う。

 実際、右軍を率いる、才覚のある人なのだ。
 ただの乱暴者では、みんなついてこない。
 つまり。人望があるということは。人に配慮できるということなのだ。

 たぶん赤穂は。紫輝は、愛し合った親の元に生まれた子なのだと、そういうことにしておきたかったのだろう。子供の心を傷つけないよう、配慮していたのだ。

「俺はね、赤穂。この世界に生み出されたことが、もう、幸せ。母は殺せと言い。赤穂は俺を助けた。その時点で、俺は赤穂によって、生み出されたようなものじゃん? だから、赤穂が俺を好きなら、他はどうでもいい。ただ、この先は、もう修正不可能だから。赤穂の気持ち、ちゃんと聞いておきたいんだ」

 でも紫輝は。赤穂に充分に愛されているから。余計な心配は無用だと、告げる。
 それに、赤穂はひとつうなずき。
 生意気な奴め、とばかりに。紫輝の頭をグリグリ撫でた。
 そして、重い口を開く。

「今、思えば。兄上への想いは、同情だった。兄上は、俺と同じところでつまずいていたんだ。大きな家を背負う重圧、そして愛する者を愛せない苦しみだ。俺は、彼女の心の傷を舐めながら。自分を癒していた。可哀想に、つらかったな、もう大丈夫だ、おまえには愛する者ができただろう。そんなふうに、自分を慰めて。でも、それは愛じゃない」

 赤穂は、愛じゃないと言い切った。
 紫輝は…まぁ、そうだろうなと思うだけで。赤穂が懸念したように、傷ついたりはしなかった。
 だって、すでに金蓮は。己を殺そうとしたわけだし。
 これ以上、幻滅しようがない、よね。

「同じ形のものが合わさると、それはひとつに見える。だが、重なり合っているだけで、本当にひとつになったわけではないんだ。違う形の魂が寄り添って、ぴったりと合わさる。それが愛し合うということだと、この頃思うんだ。そして、やっぱり俺は、月光を愛している。紫輝には、悪いが…」

「悪くないってば。俺は養子だったから、血のつながりがなくても、愛されるってことを知っているよ? 逆もね。いろいろな家族の形や、愛の形があるだろう? それがわからないほど、子供じゃない」

 思ったほど、紫輝が落ち込んだり悲しがったりしなかったから、赤穂はホッとした。

「むしろ、月光さんを、大事にしてほしいんだ。月光さんが子煩悩なのは、基本だけど。赤穂の子供だから、紫月を大事に育ててくれたんだよ。赤穂はすっごく愛されてる」
「…他人事みたいに言いやがって」
 ふ、と鼻で笑って。
 赤穂は、しっかり前を向いた。

「だから、ケジメをつける。俺はあの日、死んだ。これからは、おまえと月光と、ともに生きる。それでいい」

     ★★★★★

 そういう話をして、紫輝は金蓮と対峙する道を、確定させたのだ。

 紫輝は、赤穂の話が、すごくタイムリーだなと思ったのだ。
 祝言の夜、紫輝は、天誠と魂の話をした。
 ぴったり合わさったから、唯一なのだと。

 赤穂と話をしたのは、その二日後ぐらいだったから。
 どこかで聞いてた? と思うくらいのタイミングで、どっきりしたのだ。
 だって、閨での話だからね? ドキドキ。

 赤穂の話を聞いて、紫輝は、ハートの形を思い浮かべた。
 半分に切り裂いた、ハート。
 片割れを自分が持っていて、もう一方の片割れを、相手が持っている。

 赤穂と金蓮は、片割れの形が同じだったから、ひとつになれると錯覚したのだろう。
 だが、割れ目は合わなかった。
 心を寄り添わせなかったからだ。

 ハートの割れ目は、互いに心を寄り添わせていれば、いつかぴったりはまる。
 でも、ぴったりはまった! 運命の人だ! と思っても。
 心を寄り添わせる努力を怠れば、一度合ったハートでも、重なり合わなくなる。

 結婚して、離婚する人は、そういうことなんじゃないかな?

 ぷよぷよして、とても柔らかい、ハートの割れ目は。とても繊細。
 だから紫輝は、不安を感じたら、すぐに片割れを差し出すのだ。
 天誠はすぐにも、割れ目を合わせて、ハートをひとつにしてくれる。

 その手段は、コミュニケーションだったり、スキンシップだったり、ディスカッションだったり、セックスだったり、するのだろう。
 片割れを見せ合うことは、心を開くことと同義だから。
 安心や信頼を感じて、より親密にもなれるけど。
 本心をさらけ出すことに、羞恥や緊張や恐れも感じる。
 それは、愛で。乗り越えなければならない。

 でも、たぶん。
 自分たちの場合は、天誠が片割れを差し出してくる方が、断然多いな。
 ウザ絡みのやつは、大体、それだ。
 でも。ウザいと思いつつ、差し出してやるよ? ハートの片割れ。
 ふたつ合わさって、愛だからな?

     ★★★★★

 紫輝は、屋敷を出ると、騎乗し。支部の門も出て、少し離れたところに待機している大和と、合流する。

 大和と亜義のハートは、おんなじところが出っ張ってて、合わないなぁって、ふたりで試行錯誤している感じ。
 まぁ、イメージで。ふたりが恋人同士かどうかは、わからないけどね。

 紫輝と大和がいるところに、千夜も合流する。

 千夜と廣伊のハートは、ほぼ割れ目が、ぴったりしているのだけど。千夜がごり押しで、グリグリ割れ目にくっつけて、よりつながろうとしている感じ。
 あくまで、イメージだよ。

 そして、紫輝は金蓮を思う。
 金蓮は、心を寄り添わせることなく、ハートの欠片をもてあそんでいるような感じがする。
 片割れを差し出してくれる人は、多くいるだろう。
 でも、己の片割れを、見せることはない。
 無論、合わせない。

 だから、なにもわかっていないと、紫輝は思うのだ。

感想 70

あなたにおすすめの小説

繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました

こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。