【完結】異世界行ったら龍認定されました

北川晶

文字の大きさ
103 / 159

番外 筆頭参謀、里中巴 2

 第八大隊長である、美濃幸直と知り合いになり。巴は、三十八組から三十七組に異動することになった。
 三十八組の組長は、明らかな職務怠慢で、降格させたいところなのだが。すぐにはできないということで。
 緊急措置として、そのように手配してくれたのだ。

 班の者に、蹴られ、殴られ、犯されかけた巴は、組長の元に逃げ込んだわけだが。彼は助けてくれず。
 救いの手を差し伸べてくれたのは、大隊長の幸直だった。

 幸直は、特に多くを語らなかった巴の様子を見て、状況を的確に言い当て。
『男性であっても、性的に乱暴されかけたというだけで、精神的に傷を負うものだ。軽視はできない』と言ってくれたのだ。

「だが、巴。君も、強くならなければならない。大勢の者から逃げられたというのは、とても幸運だったが。本来は多勢に無勢でおさえつけられたら、逃げるのは困難だ。まず、そのような事態になる前に、自力で逃げられるよう、最低限の力量をつけるべきだな」

 今回の件で、己の顔が、男に好かれるものだということがわかったが。
 幸直は、そんな顔で男を誘うおまえが悪い、というようなことは言わず。
 でも、火の粉を払う力は必要だな、と助言してくれた。

 将堂に来て、ハグレである自分が、初めて人間扱いされたような。そんな嬉しさを巴は感じた。

 巴が三十七組に移ったあとも、幸直は巴に目をかけてくれた。
 というより、友達扱いしてくれるようになった。
 第八大隊長の屋敷に、出入りを許してくれて。剣術を磨くために、道場を使っていいと許可をくれる。
 不埒な想いを向けてくる男どもと、カラス差別主義者から、身を守るため。一刻も早く、剣技を磨きたかった巴には、ありがたいことだった。

 自主練として、道場を使わせてもらっていると、たまに幸直が乱入してくる。
「俺も、鍛錬するっ、巴、付き合ってよ?」
 屈託ない笑顔で、誘われれば。否は言えない。
 というより、手練れである幸直に相手をしてもらえるなんて、贅沢すぎて、引くくらいである。

 巴は木刀で、本気で挑みかかっていく。
 しかし幸直は、難なくいなして。子供と大人、生徒と教師、くらいの力の差で、打ち負かす。
 やっぱり、強いな。
 のほほんとした顔ながら、巴はそう思っていた。

 巴も、十二歳くらいまでは、弟の相手をして、剣術を齧っていたのだが。弟に負かされるようになって、刀に触らなくなった。
 だから、幼い頃につちかった基本は、一応できている。
 刀と剣の違いはあれど、剣術の基本は、どちらもそう変わらない。

 あと、人より華奢な分、身軽で、動きが速いのが有利な点だ。
 巴に足りないのは、経験と、腕力と、気合。
 できれば、なにもしないで絵だけを描いていたい巴には、全くもってない要素である。

「巴、髪を切ったのか? ずいぶん思いきった短髪にしたな?」
 巴の剣を受けながら、話しかけてくる。余裕だな、幸直。

 不精をして、肩くらいまで髪が伸びていたのだが。
 男に言い寄られるようになり、巴は男らしくあるために、髪はできるだけ短くするように心掛けていた。
 華奢な体格は、そう簡単に、ごつくはできないが。

「見た目、だけでも、男っぽく、した方が…」
 打ち込まれるたび、言葉が途切れる。
 自分がまだまだだってことを、自覚できる。

「伸ばしたら、巴の黒髪は、絶対つやつやして、綺麗だと思うのにな。強ければ、ありのままでいられるぞ? 強いは、やっぱ正義だろっ」
 強い力で吹っ飛ばされ、巴は道場に尻餅をついた。
 だがすぐに立ち上がって、幸直に挑む。
「もう一度。頼む」
「いいぜ、何度でも。その代わり、強くなったら髪、伸ばしくれよ。俺の為に」
「僕の髪型は、僕が、決めるし」

 負けん気を出して、向かってくる巴に、幸直はニヤリと笑う。
 喜々として、瞳を輝かせ。薄茶の髪を揺らす。

 その躍動感。生命力。絵にして残したいと、巴は思う。

「巴は既婚者なのか? そういう噂だが」
「それも、男避けだ。恋愛的な、やつは。そこで引いてくれるが。ヤバいのは、そういうの無視して、無理矢理やろうと、してくるやつだ」
「まだいるのか? そんなやつが」

 実は、こうして幸直と鍛錬をしていることで。巴は幸直のお手付きと思われて、ちょっかいかけてくる男どもの人数は激減した。
 しかし。巴をハグレだとさげすやからは、幸直もその口だと思い込んで。どういう扱いしてもいい者として、巴に襲い掛かってくる。

「困ったことに、馬鹿は減らない」
「美濃家に逆らうのかって、凄んでやろうか?」
「はは、そういうの、嫌いな癖に…」

 幸直はすでに、美濃の家督を継いでいる。
 十七歳の若さで、将堂に次ぐ名家の当主である。
 だが、家のコネだと思われるのを嫌がり。家の威光を振りかざすのを嫌がり、美濃様とへりくだられるのも嫌いだ。

 幸直には、剣術の才能があるから、美濃家でなくても出世はできただろうと、巴はわかるけれど。
 周りの者は、よっぽど、幸直ではなく、美濃家に注目しているようで。
 実力主義の幸直には、美濃の家名は、重く、つらいばかりなのだろう。

「俺の気持ちをわかってくれるのは、巴だけだよ。そんな貴重な友達が困っているんだから、それぐらいはするぜ?」
「助けにはならないよ。美濃様と毎日しているんだろって。いやらしい口撃を受けるだけだ」
「モテモテで、困るな」
「いらぬ相手から、モテても、嬉しくないんだが? 龍鬼の方が、犯される心配が、ないだけ、マシかも」
 巴がつぶやくと。幸直は動きを止め。剣を下ろした。
 真剣な感じで、巴をみつめる。

「俺のそばには、龍鬼がいるが。彼らは、迫害を受け、とても苦しんでいる。マシだなんて、言ったらダメだ」
「でも龍鬼は、そのせいで、変なやつは寄りも触りもしないんだろ? 殴る蹴る犯す、よりは。無視の方が痛くない。僕はひとりでいても、苦にならない方だし。放っておいてほしいくらいなんだ」

「しかし、俺の友達は。親からも冷遇されて。心を閉ざしてしまった。巴がそうなったら、俺は悲しいよ」
 親から冷遇か。それはつらいな。
 甘えた境遇で、好きなことだけしてきた巴には、耳の痛い話だ。

 巴も、手裏の領内にいれば、ここまでひどい扱いをされないのだが。命がかかっているので、ここから動けない。
 ここで、将堂で、なんとか生きていかなければならないのだけれど…。

 カラス羽と、龍鬼は、境遇が似ているような気がして、つい引き合いに出してしまったが。
 親に虐げられるほどの迫害というのは、厳しいな。
 子供のうちから、心を常に叩かれているようなものだ。

 巴は、人の情というものに疎いのだが。痛いとか怖いとか苦しいのは、自分がされたら、普通に嫌なので。
 そういうものには、同情できる。
 でも、家族が死んだとき、痛かっただろうなぁとか、不思議に思わなかった。

 なぜだろう。心の防衛機能が働いたのかな。
 深く考えたら、悲しみに沈むから、それを回避するような…。
 いい意味でとらえれば、だが。

 単純に薄情なのかもしれないけれど。うーん。

「そうか。考えなしで、すまない。無視や罵倒の方が、精神を傷つけられてつらい、と思う者もいるものな」
 巴などは、心の前に防御壁を立てて、無視する相手を無視できるのだが。
 でも、ハグレと呼ばれ、巴という名を無視されたのは。案外、心が傷ついた。
 巴は本名ではないから、それほど傷つかないと思ったけれど。
 名前というのは、意外と重要な位置づけにあるようだ。
 たぶん、誰もが。

 龍鬼は、そういう悪意の積み重ねで、心を閉ざしてしまったのだろう。
 巴には、近くに巴と呼んでくれる幸直がいたから。痛烈に傷つかずに済んだのかもしれない。
 だとしたら、やはり。幸直は、巴の心の恩人なのだろう。

 いつも凪いでいる心の波が、フワと、揺れたような気がした。

「心を閉ざすことは、心の防衛だと、僕は思うけど。幸直の友達の龍鬼は、なんで君がそばにいたのに、心を閉ざしてしまったのだろう? 幸直は平等だから、心の支えになるのに」
 ぼんやり考えながら、巴はつぶやく。
 幸直が、少し頬を赤くしたことに気づかなかった。

「それって、俺は巴の心の支えになっているってこと?」
「あぁ、頼りにしている」
 とつとつと、真実を述べると。
 幸直は。照れたような顔で苦笑した。
 なにか、照れる要素あったか?

「堺は…あぁ、龍鬼の幼馴染みなんだが。堺とは、子供の頃よく遊んだが。彼は七歳で初陣を迎えて、会えなくなった。俺は十五で初陣して、すぐ堺に会いに行ったが。その頃には、もう心を閉ざしていた。だから俺は、彼のそばにいられず、力にもなってやれなかったんだ」

「なるほど。その罪滅ぼしに、僕を助けてくれるんだな?」
 ちょっとからかうように、巴は幸直に言った。
 彼は慌てて、手を横に振る。

「いやいや、巴を、堺の身代わりにしているわけではない。でも、放っておけないとは思ってしまうかな。巴も、誰も、傷つかないで生きてもらいたいが。みんなを救えるわけもないし。手が届く範囲、できることをするだけだ」

 巴は、心がひねくれているので。幸直の言葉を、偽善的だと思ってしまうのだが。
 それでも清廉とした心根は、幸直の表情を、自然、明るくさせる。

 絵の題材として、その底抜けの明るさは、巴の目にはまぶしく映った。それが彼の魅力なのだ。

「もうひとり、龍鬼の先生がいるんだけど」
 幸直は、道場の床板に座り込んでしまう。話に重点をおくようだ。
 巴もそれに従い、腰を下ろす。

「先生? 龍鬼が、名家の当主になにを教えるっていうんだ?」
「いっぱいだよ。礼儀作法とか、厳しくて、エグいぜ? でも。重きを置いているのは、大隊長として、組の采配の仕方とか。戦術とか。その中に、効果的な龍鬼の使い方、というのがあって。俺は、堺にしろ先生にしろ、龍鬼を戦の駒として扱いたくはないのだが。先生は、必要なことだと言う。巴、どう思う?」

 巴は基成のときに、戦術も一通り習っている。
 俯瞰ふかんして、軍を体系で見て、戦術を組めば。兵士を駒として扱いがちにはなる。
 将棋と同じだ。
 ただ、本物の戦では、駒に命が宿り、思惑も宿り、人格も宿る。
 幸直は、それを感じているのだろう。

 巴などは、全く、そこに人の意識を入れない。
 そうするべしと教わってきた。
 だから、幸直の考えを、らしいと思いつつ、甘いとも思う。

「一般論として。戦術を立てるときに、人格を思い浮かべてはならない。それをすると、兵士を動かせなくなるからな。そして、龍鬼は強力な戦力だから、便利に扱いがち。しかし、そこは人であるから、疲弊させてはならない。その均整を、先生は教えようとしているんじゃないかな? 龍鬼を使い捨てにしないよう注意しながら、ここぞという場面で用いる。それが先生の言う、効果的な龍鬼の使い方の意味だと。僕は思うが」

「なるほどな、すっごいわかりやすい。殺さないように、力を発揮できるように、龍鬼を采配するってことだな?」
 こくりとうなずくと。幸直は、巴にニヤリとした笑みを見せる。なに?

「巴の話口ってさ、穏やかで、ぽつぽつしてるけど。短い文の中に含蓄がんちくあるなぁ、って。先生も、無口な人なんだけど。彼は圧倒的に言葉足らずで、わからないことが多くて、たまに困るよ」
 困ると言いながらも、笑みを浮かべているので。
 おそらく、その先生のことが、幸直は好きなんだろうなと思った。

「僕は無口じゃない。余計なことは言わない主義だ」
「それを、無口って言うんじゃないか?」
 道場で鍛錬し合い、たまにそんな話をして、巴は幸直との友情を深めていった。

     ★★★★★

 四月になって、巴は一兵士として、前線基地に初めて入った。
 手裏にいたときも、軍に近寄らなかったから。富士のふもとに来たことが、初めてのことだ。
 しかし春先だったので、大隊規模でぶつかり合う大きな戦闘はなく。
 もっぱら、樹海の中の見回りや、戦場周辺の偵察をしていた。

 三十八組で不遇だった巴は、宿舎内でもおとなしくしていたし。大体ひとりで行動して、積極的に友達を作ることもなかった。
 というか、いらないのだ。
 巴は、ひとりの時間が欲しいので。

 食事を終えたら、宿舎の裏庭で、月明かりの中、絵を描くのが習慣だった。
 紙は、まだ買えないから、地面に絵を描く。
 題材を、頭の中で劣化させないように、描き起こす。紙が手に入ったら、すぐにも描き出せるように。

 でも、ひとりでいると、馬鹿が挑んでくるのだ。
「おや? こんなところにカラスがいるぞ?」

 将堂の軍服を着ているし、同じ第八の者だから、見知っているはずなのに。そうやって、絡んでくる。
 巴は地面の絵を足で消し。宿舎に入ろうとするが。
 まぁ、逃がしてはくれないものだ。
 目の前に、立ちはだかってくる。

「第八大隊三十七組二班班長、里中巴ですが。なにか用か?」
「へぇ、班長なんだ。出世したなぁ? ハグレのくせに」

 これはおそらく、以前いた三十八組の者だ。
 巴は無視して、この場を離れようとするが。男が手を伸ばしてきた。
 もう、揉め事は勘弁なんですけど、と思いながら。巴は剣を鞘ごと腰帯から抜いて、彼の腕に当てる。
 ゴツと、鈍い音が響き。男は腕をおさえてうずくまった。
 それを横目に、巴は立ち去る。

 これぐらいなら、巴はもう、剣を抜くことすらしないで済んだ。
 幸直との鍛錬のおかげで、巴はいつの間にか、組で一番腕が立つようになっていた。
 二班の班長になったのも、そのおかげだ。

「スかしてんじゃねぇぞ。お高くとまりやがって。大隊長の女のくせに」
 男が負け犬の遠吠えをしている。
 男の中でも、ハグレから大隊長の女に格上げされたようだ。
 いつか、男の里中巴だと覚えてもらいたいものだ。なんて、のんきに思いながら。巴は宿舎に戻った。

 だが五月になって、大規模戦闘になったとき。事件が起こった。
 三十八組の補佐をするという配置で、後方についていた三十七組だが。
 三十八組が全く機能していなくて。
 三十七組が前線に追い上げられる状態になってしまった。

「カラスは、ハグレのカラスに、全部やってもらえばいい。そいつが死んだら、手を貸してやってもいいぜ」
 巴は、さすがにブチギレて。襲い掛かってくる手裏を、ひとりで三十人くらい倒した。
 三十七組の者も、怒り心頭で。
 このことはすぐに、上官に報告される。当たり前だ。

 しかし、大規模戦闘中に組を散開させることはできない。
 そこで、幸直と。幸直の助言者として指導していた二十四組組長の高槻は。今回、大隊を維持できたのは巴の働きが大きかった…と評価し。

 巴を三十八組組長に任命した。

 は? これはお仕置きですか?

 全然嬉しくないんですけど。と、巴は思うが。
 一兵士からの叩き上げということで、異例の大抜擢ではあるのだ。

「足を引っ張った三十八組組長と、他二十名の兵士は、二十四組で引き受けよう。私が性根を叩き直してやる」
 緑の髪の龍鬼、幸直の先生は。真顔ながら、怒ってはいるようで。
 兵士たちを引き連れて、第五大隊に戻っていった。
 高槻に連れられて行く彼らの後ろ姿は、まるで売られる牛のように悲しげだ。

 二十四組では、並の兵士では一年生きられないなどと、噂に聞いたが。本当だろうか?

「巴、六班編成でまとめてくれ。三十八組はしばらく補佐を任せるようにするので。頼む」
「幸直、無茶苦茶なんだが」
「ここで、実績をあげたら、俺もおまえを引き上げやすくなる。ここが踏ん張りどころだぞ、巴」
 少しだけ背の高い幸直が、巴の肩に手を置いて、はげます。
 もしも、幸直が引き上げてくれたら…。

 紙を買えるようになるだろうか?

 幸直としては、ハグレの差別や、性的嫌がらせを払拭できるいい機会、的な意味合いで言ったのだろう。
 巴は、もちろん、そこがなくなるのも嬉しいが。
 出世できたら紙を買える、そのことの方が望外に嬉しいのだった。

 巴は目を光らせ、らしくなく、燃えた。
「よし、やってやるぜ、幸直っ」
 その日。前線基地に戻った巴は、三十八組の兵士の前に立ち。組長であることを宣言。
 文句がある者はかかって来いとハッパをかけ。五十人ほどの兵士を返り討ちにして、組の頂点に立ったのだった。

 ちなみに、この話は『黒の叛逆』として伝説級の語り草になっているのだが。

 そういうことは、本人の耳には入らないものだ。

感想 70

あなたにおすすめの小説

繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました

こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。